先日、スリランカ便が入荷いたしました。
その中には、突然変異を固定したと思われるような水草がありました。
賛否が分かれることと思いますが、水草好きと言う個人的な立場から、また実は
長期未入荷となっていたものの再入荷という現実から、大変評価しております。
また、90年代後半は南米便のピークであり、その際には大量の水草が入荷致しました。
その時期の水草の中には現在流通しているもの、絶えてしまったものがあります。
近年、水草を始められた方々は、まだこのような水草に触れる機会が少ないと思われます。
そこで、ファームで生産されたもの、個人採集物、商業ルート採集物を問わずぜひ今後も
残していきたい・一度育成していただきたい水草を挙げていこうと考えました。
このブログで再三述べておりますように、ファーム物と言えど予告無しに入荷が
途絶えてしまう恐れもあります。
また、そのような水草には成長がやや遅く使い勝手の良いもの、意外と美しいもの、
既存の水草では代替の利かない特徴を有するものがあります。
今回は代表的なファームのものを数種類挙げております。
推奨水草:今回のスリランカ便(名称はインボイスネーム)
ウィステリア マーブルクィーン
バコパ カロリニアーナ イエローフレーム
アルテルナンテラ レインキー ALEX
推奨水草:ラタイ便
エキノドルス ハイコブレヘリィ
エキノドルス インパイ
エキノドルス ロンギスカプス
エキノドルス ウルグアイエンシス(ホレマニーレッドの色が薄くブロードのタイプになります)
エキノドルス アルゼンチネンシス
推奨水草:バース便
タイガーロータス グリーン
エキノドルス “ベスビウス”
ラヌンクルス パブレンタス
セイヨウミズニラ
推奨水草:グラ便
エキノドルス パンダ
エキノドルス トゥニカータス
アヌビアス クラウツン ドッペル
推奨水草:フローラ便
エキノドルス アフレイム
イエローホトニア
2006年12月9日土曜日
2006年11月12日日曜日
再び注目されるアヌビアスの仲間
近年、残念なことにアヌビアスの仲間が姿を消している状況にあります。
特に水草ファーム最大手、シンガポールのオリエンタルアクアリウムからのみ
入荷するタイプが順を追ってリストに載らなくなってきております。
以前の記事にも掲載しましたが、危惧種であったアヌビアス ナナ“ラウンドリーフ”も
入荷が止まってしまいまいした。
この種は入荷時の形状があまりにも弱々しく、成長が遅いことが容易に想像できました。
このような生産性の良くないものは商品として機能せず、生産を中止にすることがあります。
しかしながら逆にギニア便という興味深いルートが確立されております。
この便ではワイルドということで複数種のアヌビアスが程よい大きさで入荷しております。
入荷は主に夏~秋にかけてで、比較的安価なバラ株という状況です。
以下、入荷した種類と簡単なコメントであります。
ピナエルティ
ギニア便でしか入荷しない名前であります。しかしながら、本種ではないようです。
耳付きの大変見栄えのする種類であり、良いものです。
ギレッティ
本来ならば小さな耳をつけるのですが、入荷型には耳が全くありません。
耳付き種は幼株のうちは耳がありませんが、耳になる箇所があるように見受けられます。
残念ながら本種はそれが無く、ギレッティではないようであります。
当店にて現在精査中であります。
グラキリス
恐らく本種は外れることが無いはずです。
大型化しないので小鉢に仕立てるには最適であります。
ギガンティア
比較手に馴染みのある耳付きの代表種。
入荷する株は同便のピナエルティと明確な区別が無いような状態であります。
カラディフォリア
先日ドイツ・グラ社よりカラディフォリアが入荷しましたが、概ね間違いないと思われます。
ギニア便のカラディフォリアは明らかに別種であります。
アフゼリィやランケオラータの名前で入荷するような種類であろうと思われます。
ランケオラータ
細葉のものが入荷しております。複数の細葉種のシノニムに落とされているようでもあり、
種としての存在は不明でありますが、細葉のアヌビアスの代名詞でもあります。
ミニマ
バルテリィ var.グラブラのシノニムのようです。
細葉形ではありますが、葉が比較的短めで展開しており、葉縁にウェーブ等ありません。
ファーム数社から入荷する「ミニマ」とは形状がことなりますが、グラブラと考えるなら
ファームものが正解のように思われます。
アングスチフォリア
葉色が濃く、茎が赤みを帯びるようですので、本種のように見えます。
ギニア便でやってくるアヌビアスの中には、未入荷だった種が含まれている
可能性もありますが、入手できる時期は限られております。
また、ファーム物のアヌビアスは、ナナやバルテリィ、コーヒーフォリア以外は
条件の良くない販売ケースでは長持ちしないため、ショップに並ぶことが少ないのが
現状であります。
そういったことから、何年間も書籍では見ているものの、現物を見る機会が少なく、
つまり入手するには積極的に探さねばならないと言うことになります。
さらに前述したように、良いものにもかかわらずファームなどの事情で生産が中止され、
二度と入手出来ないということがあります。
つまり、種類を集めるにはタイミングが重要であります。
オープンアクアリウムが主流になった現在、大型化する耳付きアヌビアスの仲間を
エキノドルスのように水上化させることも可能であります。また、水上育成も容易な
これらはビオトープにも最適で水鉢仕立ても楽しめるものであります。
炭酸ガスの添加も自由に出来るので、一部の細葉系アヌビアスを水中で
状態良く育成することも可能となりました。
育成法・収集などまだまだ楽しめる要素があるアヌビアスの仲間が、これから
一部では注目されていくと思われます。
日本語の水草関連書籍では以下のものがアヌビアスの掲載が多くなっております。
水草の楽しみ方
世界の水草728種図鑑―アクアリウム&ビオトープ―
特に水草ファーム最大手、シンガポールのオリエンタルアクアリウムからのみ
入荷するタイプが順を追ってリストに載らなくなってきております。
以前の記事にも掲載しましたが、危惧種であったアヌビアス ナナ“ラウンドリーフ”も
入荷が止まってしまいまいした。
この種は入荷時の形状があまりにも弱々しく、成長が遅いことが容易に想像できました。
このような生産性の良くないものは商品として機能せず、生産を中止にすることがあります。
しかしながら逆にギニア便という興味深いルートが確立されております。
この便ではワイルドということで複数種のアヌビアスが程よい大きさで入荷しております。
入荷は主に夏~秋にかけてで、比較的安価なバラ株という状況です。
以下、入荷した種類と簡単なコメントであります。
ピナエルティ
ギニア便でしか入荷しない名前であります。しかしながら、本種ではないようです。
耳付きの大変見栄えのする種類であり、良いものです。
ギレッティ
本来ならば小さな耳をつけるのですが、入荷型には耳が全くありません。
耳付き種は幼株のうちは耳がありませんが、耳になる箇所があるように見受けられます。
残念ながら本種はそれが無く、ギレッティではないようであります。
当店にて現在精査中であります。
グラキリス
恐らく本種は外れることが無いはずです。
大型化しないので小鉢に仕立てるには最適であります。
ギガンティア
比較手に馴染みのある耳付きの代表種。
入荷する株は同便のピナエルティと明確な区別が無いような状態であります。
カラディフォリア
先日ドイツ・グラ社よりカラディフォリアが入荷しましたが、概ね間違いないと思われます。
ギニア便のカラディフォリアは明らかに別種であります。
アフゼリィやランケオラータの名前で入荷するような種類であろうと思われます。
ランケオラータ
細葉のものが入荷しております。複数の細葉種のシノニムに落とされているようでもあり、
種としての存在は不明でありますが、細葉のアヌビアスの代名詞でもあります。
ミニマ
バルテリィ var.グラブラのシノニムのようです。
細葉形ではありますが、葉が比較的短めで展開しており、葉縁にウェーブ等ありません。
ファーム数社から入荷する「ミニマ」とは形状がことなりますが、グラブラと考えるなら
ファームものが正解のように思われます。
アングスチフォリア
葉色が濃く、茎が赤みを帯びるようですので、本種のように見えます。
ギニア便でやってくるアヌビアスの中には、未入荷だった種が含まれている
可能性もありますが、入手できる時期は限られております。
また、ファーム物のアヌビアスは、ナナやバルテリィ、コーヒーフォリア以外は
条件の良くない販売ケースでは長持ちしないため、ショップに並ぶことが少ないのが
現状であります。
そういったことから、何年間も書籍では見ているものの、現物を見る機会が少なく、
つまり入手するには積極的に探さねばならないと言うことになります。
さらに前述したように、良いものにもかかわらずファームなどの事情で生産が中止され、
二度と入手出来ないということがあります。
つまり、種類を集めるにはタイミングが重要であります。
オープンアクアリウムが主流になった現在、大型化する耳付きアヌビアスの仲間を
エキノドルスのように水上化させることも可能であります。また、水上育成も容易な
これらはビオトープにも最適で水鉢仕立ても楽しめるものであります。
炭酸ガスの添加も自由に出来るので、一部の細葉系アヌビアスを水中で
状態良く育成することも可能となりました。
育成法・収集などまだまだ楽しめる要素があるアヌビアスの仲間が、これから
一部では注目されていくと思われます。
日本語の水草関連書籍では以下のものがアヌビアスの掲載が多くなっております。
水草の楽しみ方
中古価格 |
中古価格 |
2006年10月3日火曜日
タイプ違いのミクロソリウムの出所
このところ、ミクロソリウムの様々なタイプを見かけることがあります。
エキノドルス同様、似たような(同じ)タイプが別の名称で呼ばれたり、
ナローと言っても数タイプ存在することから混乱を生じることもしばしばでありました。
そこで、現在流通しているミクロソリウムを紹介すべく、月刊アクアライフ2006年3月号に
小特集として「ミクロソリウム コレクション」を掲載する機会を設けて頂いた次第であります。
デンマークはトロピカ社より入荷するミクロソリウムの類は、種(タイプ)が安定しており、
名称と実物が一致しております。
これらはしっかりと、「トロピカ社の○○」と言った具合で判別することが出来ます。
反対に、東南アジアファームのミクロソリウムは種(タイプ)が安定しないことがあります。
特に、小型のファームの場合は「ミクロソリウム プテロプス」と言いつつ、それに似たシダを
出荷することが時折見られます。
しかしながら、この「いい加減さ」が色々なタイプのミクロソリウムをもたらしてくれるのであります。
私の手元にあります「スモール」は、およそ10年前にオリエンタルアクアリウムから入荷した
「ミクロソリウム プテロプス」で、当時葉形の違いに気付き、抜いておいたものであります。
また、「セミナロー」もその頃にもたらされたタイプ違いの「ミクロソリウム プテロプス」であります。
最近入荷したインドネシアファームからも、「ミクロソリウム」で入荷したものが別のシダで
ありました。また、これは2種類ほど混ざっておりました。
注意深く観察している問屋・小売店がしっかりと分けて、別種でリリースするのであります。
リリースまでには、水中で育成できるか・既存の種とは明らかに異なるのか、と言ったことを
精査する必要があり、これは水草を扱う小売店の義務であります。
他にはクリプトコリネやベタなどを採集に現地を訪れた際のワイルドものがあります。
これらもなかなか興味深く、現在は様々なタイプがもたらされております。
稀に、園芸ルートで水中で育成が可能な種類も紹介されるようであります。これらは
しっかりした特徴があるなら良いのですが、既存のものと大差が無いにもかかわらず、
高額になっている場合があるようです。
エキノドルス同様、似たような(同じ)タイプが別の名称で呼ばれたり、
ナローと言っても数タイプ存在することから混乱を生じることもしばしばでありました。
そこで、現在流通しているミクロソリウムを紹介すべく、月刊アクアライフ2006年3月号に
小特集として「ミクロソリウム コレクション」を掲載する機会を設けて頂いた次第であります。
デンマークはトロピカ社より入荷するミクロソリウムの類は、種(タイプ)が安定しており、
名称と実物が一致しております。
これらはしっかりと、「トロピカ社の○○」と言った具合で判別することが出来ます。
反対に、東南アジアファームのミクロソリウムは種(タイプ)が安定しないことがあります。
特に、小型のファームの場合は「ミクロソリウム プテロプス」と言いつつ、それに似たシダを
出荷することが時折見られます。
しかしながら、この「いい加減さ」が色々なタイプのミクロソリウムをもたらしてくれるのであります。
私の手元にあります「スモール」は、およそ10年前にオリエンタルアクアリウムから入荷した
「ミクロソリウム プテロプス」で、当時葉形の違いに気付き、抜いておいたものであります。
また、「セミナロー」もその頃にもたらされたタイプ違いの「ミクロソリウム プテロプス」であります。
最近入荷したインドネシアファームからも、「ミクロソリウム」で入荷したものが別のシダで
ありました。また、これは2種類ほど混ざっておりました。
注意深く観察している問屋・小売店がしっかりと分けて、別種でリリースするのであります。
リリースまでには、水中で育成できるか・既存の種とは明らかに異なるのか、と言ったことを
精査する必要があり、これは水草を扱う小売店の義務であります。
他にはクリプトコリネやベタなどを採集に現地を訪れた際のワイルドものがあります。
これらもなかなか興味深く、現在は様々なタイプがもたらされております。
稀に、園芸ルートで水中で育成が可能な種類も紹介されるようであります。これらは
しっかりした特徴があるなら良いのですが、既存のものと大差が無いにもかかわらず、
高額になっている場合があるようです。
2006年7月21日金曜日
透明深緑葉系エキノドルスの流通名2
前回は特に混乱が多い「オパクス パラグアイ」のグループを「ライノ」と言うだけでは、
明確な区別が出来ないというところから取り上げました。
2003年に透明深緑葉系のエキノドルスの入荷ピークを迎えたわけですが、
はっきり申し上げて、名前は違えど同じものが殆どでした。
その時期を境にワイルドエキノドルスの盛り上がりはピークアウトしたと言えます。
実際のところ、入荷時のワイルド(と思しき)株は、野性味が溢れ黒く汚れており、
汚れの付着も見られました。別名2便目同型となると、明らかにキープ株のような
小綺麗なものが多かったように思われます。
そうなると、どうしても違う種類に見えてしまうのであります。
先頃入荷しているものも聞き取り調査によりますと、入荷時の形状は異質であっても
人工環境下では既知のタイプとなるようであります。
様々な経緯があり、私は透明深緑葉系エキノドルスを新入荷として入手することが
叶わなくなりましたが、ヴェルデのオパクスがやってくる直前の1999年から2003年の
ピーク時までに入荷した深緑達の入荷名を列挙したいと思います。
現在は使われていない名称や、名称変更に失敗した例を交えながら紹介いたします。
流通しているエキノドルス達の名称と照らし合わせて、後年入手されたエキノドルスが
いつ、どんな名前で来たのかお考えいただければ幸いです。
1999
ワイルド ポルトアレグレンシス ナローリーフ
純正 ホレマニー グリーン
ワイルド オパクス
ワイルド オレンジホレマニー
ワイルド ダークグリーン ホレマニー
ワイルド ポルトアレグレンシス
ワイルド ホレマニー グリーン
ワイルド ホレマニー レッド
2000
ワイルド ポルトアレグレンシス
ワイルド オパクス
ワイルド ポルトアレグレンシス ナローリーフ
ワイルド ホレマニー グリーン
オレンジホレマニー
ワイルド ホレマニー ブロードタイプ
ワイルド サターン
ワイルド ホレマニー
ワイルド ダークグリーン ホレマニー ナローリーフ
ワイルド ダークグリーン ホレマニー ブロード
ワイルド ホレマニー オレンジ
Rio Verde産 ワイルド オパクス
Rio Verde産 ワイルド ホレマニー オレンジ
Rio dos Fugunged産 ワイルド ポルトアレグレンシス ナロー
ワイルド ディープレッド ホレマニー ブロードリーフタイプ
(ここでワイルド オレンジホレマニーとワイルドダークグリーンホレマニー
ブロードリーフの名前をディープレッドに統一すると言うコメントが付きましたが
下記の通り失敗に終わっております)
2001
Rio Abuna産 ワイルド ホレマニー グリーン
Rio Abuna産 ワイルド ダークグリーン ホレマニー 初期版
Rio Verde産 ワイルド オレンジ ホレマニー
Rio dos Fugunged産 ワイルド ポルトアレグレンシス ナロー
サターン
ワイルド ダークグリーン ホレマニー
ワイルド オレンジ ホレマニー
ワイルド ポルトアレグレンシス ナローリーフ
ワイルド サターン
Rio Verde産 ワイルド オパクス
Rio Verde産 ワイルド ホレマニー グリーン
Rio Verde産 ワイルド ポルトアレグレンシス
Rio Verde産 ワイルド ダークグリーン ホレマニー
New パラグアイ産 ワイルド オパクス パラグアイタイプ
(パラグアイタイプ 初入荷)
ワイルド サンタマリア
(初入荷)
ウルグアイ産 ワイルド ポルトアレグレンシス
(初めてウルグアイ産のものとして入荷いたしました)
ワイルド ホレマニー
Rio Verde産 ワイルド ダークグリーン ヴィラゾン
2002
ワイルド ホレマニー スーパーレッド
ワイルド ホレマニー グリーン
ワイルド ポルトアレグレンシス
ワイルド ポルトアレグレンシス ナロー
ウルグアイ産 オパクス
(カッセルマンの本に近いタイプとの記述がありました)
ウルグアイ産 スーパーウルグアイ
ウルグアイ産 sp.
ウルグアイ産 ラージホレマニー グリーン
ウルグアイ産 ホレマニー レッドタイプ
ウルグアイ産 ポルトアレグレンシス
ウルグアイ産 ホレマニー グリーン
ブラジル産 ポルトアレグレンシス ナロータイプ
ブラジル産 ダークグリーン ホレマニー ナローリーフタイプ
ブラジル産 ダークグリーン ホレマニー ブロードリーフタイプ
パラグアイ産 ヴィラゾン
ブラジル産 ホレマニー スーパーレッド
ブラジル産 ホレマニー グリーン
ウルグアイ産sp. ダークグリーン ラウンドリーフ
(上記のsp.です)
ブラジル産 ダークレッド グリーン ホレマニー
(ここでダークグリーンという名が体を現していないとのことで
名称変更を試みておりますが、やはり失敗に終わっております)
ウルグアイ産 オパクス(新産地との記述がありました)
<ご参考>
ブラジル産 モンテカセロス ヴェルディ
ブラジル産 ウルグアイナ アズール
(上記の2種は同じものです。同年に名称変更を試みたようですが、定着しておりません)
2003
ウルグアイ産 スーパーオパクス
ウルグアイ産 オパクス イボレ
(イボレ・iboreはウルグア西部の村の名前です、との記述がありました)
ウルグアイ産 スーパーホレマニー
ブラジル産 サンタマリア
ブラジル産 オパクス Massambara
ウルグアイ産 ポルトアレグレンシス
ブラジル産 オパクス サンタマリア川産
(サンタマリアで来ましたがオパクスです、との記述がありました)
ワイルド サターン Rio Goncalo(ゴンサロ・ポルトガル語表記が不可のためCで代用)
(気中葉でやってきました、との記述がありました)
ワイルド ホレマニー グリーン
ワイルド ホレマニー グリーン Verde川 ブラジル
ワイルド ポルトアレグレンシス ナロー Verde川 ブラジル
ワイルド ポルトアレグレンシス Ibicu川 ブラジル
ワイルド ダークグリーン ホレマニーVerde川 ブラジル
ワイルド サターン Ibirapuita川
ウルグアイエンシス レッドタイプ
サンタマリア ブラジル サンタマリア川産
ワイルド ポルトアレグレンシス ウルグアイ アロヨ デル アイグア産
ワイルド オパクス ブラジル ヴェルデ川産
sp.Itu川
sp. イボレ ウルグアイ イボレ川産
(ここでなぜか川の名前になってしまっています)
(注)
・リストの表記は「ホレマニー」でなく「ホレマニ」となっております。
・便により、産地の明示の有無があります。またカタカナ・アルファベットと変化しております。
・1年に同名のものが数便やってまいります。
・名称にワイルドが付く場合と付かない場合がありましたので、その両方を記しました。
明確な区別が出来ないというところから取り上げました。
2003年に透明深緑葉系のエキノドルスの入荷ピークを迎えたわけですが、
はっきり申し上げて、名前は違えど同じものが殆どでした。
その時期を境にワイルドエキノドルスの盛り上がりはピークアウトしたと言えます。
実際のところ、入荷時のワイルド(と思しき)株は、野性味が溢れ黒く汚れており、
汚れの付着も見られました。別名2便目同型となると、明らかにキープ株のような
小綺麗なものが多かったように思われます。
そうなると、どうしても違う種類に見えてしまうのであります。
先頃入荷しているものも聞き取り調査によりますと、入荷時の形状は異質であっても
人工環境下では既知のタイプとなるようであります。
様々な経緯があり、私は透明深緑葉系エキノドルスを新入荷として入手することが
叶わなくなりましたが、ヴェルデのオパクスがやってくる直前の1999年から2003年の
ピーク時までに入荷した深緑達の入荷名を列挙したいと思います。
現在は使われていない名称や、名称変更に失敗した例を交えながら紹介いたします。
流通しているエキノドルス達の名称と照らし合わせて、後年入手されたエキノドルスが
いつ、どんな名前で来たのかお考えいただければ幸いです。
1999
ワイルド ポルトアレグレンシス ナローリーフ
純正 ホレマニー グリーン
ワイルド オパクス
ワイルド オレンジホレマニー
ワイルド ダークグリーン ホレマニー
ワイルド ポルトアレグレンシス
ワイルド ホレマニー グリーン
ワイルド ホレマニー レッド
Echinodorus portoalegrensis |
2000
ワイルド ポルトアレグレンシス
ワイルド オパクス
ワイルド ポルトアレグレンシス ナローリーフ
ワイルド ホレマニー グリーン
オレンジホレマニー
ワイルド ホレマニー ブロードタイプ
ワイルド サターン
ワイルド ホレマニー
ワイルド ダークグリーン ホレマニー ナローリーフ
ワイルド ダークグリーン ホレマニー ブロード
ワイルド ホレマニー オレンジ
Rio Verde産 ワイルド オパクス
Rio Verde産 ワイルド ホレマニー オレンジ
Rio dos Fugunged産 ワイルド ポルトアレグレンシス ナロー
ワイルド ディープレッド ホレマニー ブロードリーフタイプ
(ここでワイルド オレンジホレマニーとワイルドダークグリーンホレマニー
ブロードリーフの名前をディープレッドに統一すると言うコメントが付きましたが
下記の通り失敗に終わっております)
Echinodorus sp. 'Saturn' |
2001
Rio Abuna産 ワイルド ホレマニー グリーン
Rio Abuna産 ワイルド ダークグリーン ホレマニー 初期版
Rio Verde産 ワイルド オレンジ ホレマニー
Rio dos Fugunged産 ワイルド ポルトアレグレンシス ナロー
サターン
ワイルド ダークグリーン ホレマニー
ワイルド オレンジ ホレマニー
ワイルド ポルトアレグレンシス ナローリーフ
ワイルド サターン
Rio Verde産 ワイルド オパクス
Rio Verde産 ワイルド ホレマニー グリーン
Rio Verde産 ワイルド ポルトアレグレンシス
Rio Verde産 ワイルド ダークグリーン ホレマニー
New パラグアイ産 ワイルド オパクス パラグアイタイプ
(パラグアイタイプ 初入荷)
ワイルド サンタマリア
(初入荷)
ウルグアイ産 ワイルド ポルトアレグレンシス
(初めてウルグアイ産のものとして入荷いたしました)
ワイルド ホレマニー
Rio Verde産 ワイルド ダークグリーン ヴィラゾン
Echinodorus sp. 'Santa Maria' |
2002
ワイルド ホレマニー スーパーレッド
ワイルド ホレマニー グリーン
ワイルド ポルトアレグレンシス
ワイルド ポルトアレグレンシス ナロー
ウルグアイ産 オパクス
(カッセルマンの本に近いタイプとの記述がありました)
ウルグアイ産 スーパーウルグアイ
ウルグアイ産 sp.
ウルグアイ産 ラージホレマニー グリーン
ウルグアイ産 ホレマニー レッドタイプ
ウルグアイ産 ポルトアレグレンシス
ウルグアイ産 ホレマニー グリーン
ブラジル産 ポルトアレグレンシス ナロータイプ
ブラジル産 ダークグリーン ホレマニー ナローリーフタイプ
ブラジル産 ダークグリーン ホレマニー ブロードリーフタイプ
パラグアイ産 ヴィラゾン
ブラジル産 ホレマニー スーパーレッド
ブラジル産 ホレマニー グリーン
ウルグアイ産sp. ダークグリーン ラウンドリーフ
(上記のsp.です)
ブラジル産 ダークレッド グリーン ホレマニー
(ここでダークグリーンという名が体を現していないとのことで
名称変更を試みておりますが、やはり失敗に終わっております)
ウルグアイ産 オパクス(新産地との記述がありました)
<ご参考>
ブラジル産 モンテカセロス ヴェルディ
ブラジル産 ウルグアイナ アズール
(上記の2種は同じものです。同年に名称変更を試みたようですが、定着しておりません)
Echinodorus uruguayensis var.minor(horemanii) 'Super Red' |
2003
ウルグアイ産 スーパーオパクス
ウルグアイ産 オパクス イボレ
(イボレ・iboreはウルグア西部の村の名前です、との記述がありました)
ウルグアイ産 スーパーホレマニー
ブラジル産 サンタマリア
ブラジル産 オパクス Massambara
ウルグアイ産 ポルトアレグレンシス
ブラジル産 オパクス サンタマリア川産
(サンタマリアで来ましたがオパクスです、との記述がありました)
ワイルド サターン Rio Goncalo(ゴンサロ・ポルトガル語表記が不可のためCで代用)
(気中葉でやってきました、との記述がありました)
ワイルド ホレマニー グリーン
ワイルド ホレマニー グリーン Verde川 ブラジル
ワイルド ポルトアレグレンシス ナロー Verde川 ブラジル
ワイルド ポルトアレグレンシス Ibicu川 ブラジル
ワイルド ダークグリーン ホレマニーVerde川 ブラジル
ワイルド サターン Ibirapuita川
ウルグアイエンシス レッドタイプ
サンタマリア ブラジル サンタマリア川産
ワイルド ポルトアレグレンシス ウルグアイ アロヨ デル アイグア産
ワイルド オパクス ブラジル ヴェルデ川産
sp.Itu川
sp. イボレ ウルグアイ イボレ川産
(ここでなぜか川の名前になってしまっています)
Echinodorus opacus Uruguay |
(注)
・リストの表記は「ホレマニー」でなく「ホレマニ」となっております。
・便により、産地の明示の有無があります。またカタカナ・アルファベットと変化しております。
・1年に同名のものが数便やってまいります。
・名称にワイルドが付く場合と付かない場合がありましたので、その両方を記しました。
2006年6月11日日曜日
前景用のクリプトコリネ色々
前景用に用いられる複数種のクリプトコリネは一般的には以下の5つが
販売されております。
「パルバ」「ウィリッシィ」「ルーケンス」「ネヴィリィ」「アミコルム」
これらは名称と草姿がややこしく、判別しづらい状況にあります。
入荷型は主に水上葉で、ロックウールに植えつけられ、ポット入りとなっております。
サイズ差はあれど、形状はどれも似たような感じで一般的は並列に扱われている
感じであります。しかしながら、これらは名前だけで選んでしまうと想像とは
全く異なる成長をしますので注意が必要です。
ここでは比較的流通量の多いファームのものを取り上げてみたいと思います。
<パルバ>
トロピカのものは若干茶色が乗って、葉が立ち気味でやや大きくなります。増殖速度も
それほど遅くはないようです。
好対照なのが、オリエンタルのものであります。成長が大変遅く、葉は寝そべるように
展開し、流通しているクリプト最小です。
<ウィリッシィ>
トロピカの入荷型は葉柄に対して葉が短く、サイズもやや小ぶりでパルバの2倍程と
言ったところであります。水中葉は寝そべるように展開し、オリエンタルのパルバを
幅広・大型にした感じになります。
オリエンタルのものは、水上型では大変葉柄が長く、直立しております。しかしながら
水中展開するとトロピカのものと同様な草姿となり、前景草として使えるものであります。
<ルーケンス>
トロピカのルーケンス(Cry.×willisii “lucens”)は成長が速く、ランナーで盛んに
増殖します。葉には茶色が乗り、好環境下では30センチ程に成長してしまうので
前景には不向きです。
オリエンタルのルーケンスは入荷時のサイズは小さく、トロピカのパルバを幅広にして、
若干サイズを大きくした感じであります。水中展開しても大した変化もなく、前景に
適しております。
アクアフローラのものは入荷時のサイズが大きいのタイプですので、恐らく
オリエンタルのウィリッシィと同様となると思われます。
<ネヴィリィ>
ネヴィリィの名称で入荷するのは、現在はアクアフルールが主であります。こちらは
オリエンタルのウィリッシィと同様となっておりました。
<アミコルム>
アミコルムの名称で入荷するのは、アクアフルールのみであります。こちらはトロピカの
ルーケンスと同タイプと考えて差し支えはないと思われます。
トロピカのルーケンスとアクアフルールのアミコルムは前景には不向きで、好環境下に
おいては草丈20センチを超える大型化が予想されます。
最も前景として使いやすいのはオリエンタルのパルバであり、決して大型化することなく、
寝そべるように展開するものであります。反面、増殖は遅く、レイアウトに用いる際は
当初よりそれなりの株数を植栽する必要があります。
オリエンタルのルーケンスやウィリッシィ、フルールのネヴィリィ、トロピカのウィリッシィは
前景に用いても差し支えはありませんが、6045水槽以上が見た目には良いと思われます。
(注)現在検証中の種類も含まれております。使用する際は育成環境などと照らし合わせ
ながら、大きさの調整などを行ってください。
販売されております。
「パルバ」「ウィリッシィ」「ルーケンス」「ネヴィリィ」「アミコルム」
これらは名称と草姿がややこしく、判別しづらい状況にあります。
入荷型は主に水上葉で、ロックウールに植えつけられ、ポット入りとなっております。
サイズ差はあれど、形状はどれも似たような感じで一般的は並列に扱われている
感じであります。しかしながら、これらは名前だけで選んでしまうと想像とは
全く異なる成長をしますので注意が必要です。
ここでは比較的流通量の多いファームのものを取り上げてみたいと思います。
<パルバ>
トロピカのものは若干茶色が乗って、葉が立ち気味でやや大きくなります。増殖速度も
それほど遅くはないようです。
好対照なのが、オリエンタルのものであります。成長が大変遅く、葉は寝そべるように
展開し、流通しているクリプト最小です。
<ウィリッシィ>
トロピカの入荷型は葉柄に対して葉が短く、サイズもやや小ぶりでパルバの2倍程と
言ったところであります。水中葉は寝そべるように展開し、オリエンタルのパルバを
幅広・大型にした感じになります。
オリエンタルのものは、水上型では大変葉柄が長く、直立しております。しかしながら
水中展開するとトロピカのものと同様な草姿となり、前景草として使えるものであります。
<ルーケンス>
トロピカのルーケンス(Cry.×willisii “lucens”)は成長が速く、ランナーで盛んに
増殖します。葉には茶色が乗り、好環境下では30センチ程に成長してしまうので
前景には不向きです。
オリエンタルのルーケンスは入荷時のサイズは小さく、トロピカのパルバを幅広にして、
若干サイズを大きくした感じであります。水中展開しても大した変化もなく、前景に
適しております。
アクアフローラのものは入荷時のサイズが大きいのタイプですので、恐らく
オリエンタルのウィリッシィと同様となると思われます。
<ネヴィリィ>
ネヴィリィの名称で入荷するのは、現在はアクアフルールが主であります。こちらは
オリエンタルのウィリッシィと同様となっておりました。
<アミコルム>
アミコルムの名称で入荷するのは、アクアフルールのみであります。こちらはトロピカの
ルーケンスと同タイプと考えて差し支えはないと思われます。
トロピカのルーケンスとアクアフルールのアミコルムは前景には不向きで、好環境下に
おいては草丈20センチを超える大型化が予想されます。
最も前景として使いやすいのはオリエンタルのパルバであり、決して大型化することなく、
寝そべるように展開するものであります。反面、増殖は遅く、レイアウトに用いる際は
当初よりそれなりの株数を植栽する必要があります。
オリエンタルのルーケンスやウィリッシィ、フルールのネヴィリィ、トロピカのウィリッシィは
前景に用いても差し支えはありませんが、6045水槽以上が見た目には良いと思われます。
(注)現在検証中の種類も含まれております。使用する際は育成環境などと照らし合わせ
ながら、大きさの調整などを行ってください。
2006年5月20日土曜日
ファームが作る水草
インターネットで世界を見渡してみても、アマチュアやショップが所有している
水草の種類数は日本が群を抜いて多いように感じます。
アフリカ産のものは地の利がありますので、欧州勢に軍配が上がりそうですが、
東南アジア産や南米産の水草は圧倒的かと思われます。
その中で日本人がアクアリウムに導入したものが、東南アジアファームに渡り、
ヨーロッパに渡るということが見られます。
例えばスターレンジやレッドピンネイト、トニナsp.、ケヤリソウなどがあります。
元来熱帯域の植物ですので、水上葉を作るものは東南アジアファームでは
圧倒的な速さで生産することが可能です。
逆に、ある程度水質調整を必要とし、しかも水中葉で生活するトニナや
ケヤリソウは苦手なようで、入荷も不定期で状態も良いとは言えない状況であります。
透明深緑葉系エキノドルスはどうでしょうか?
エキノドルスで有名なラタイ氏のファームですら、日本に供給できた深緑の
エキノドルスは数年かかってポルトアレグレンシスがほんの数十株であります。
また、かつてのデナリーですらホレマニーグリーンのオーダーをかけてから
2年の歳月をかけて十数株しか日本に送り出せませんでした。
バース氏のファームからは本物と偽者が入り乱れて入荷しておりました。
数が合わないと似た種類で穴埋めしたり、名前だけ珍しいものにして実際は
別物を送ってくるのは海外ファームの悪癖です。
もし数が出来ているのであれば、ヨーロッパにもっと出回っているはずですし、
トロピカあたりがカタログに載せてリリースしても良いはずです。
しかしながら、ドイツでは深緑のエキノドルスは珍しいようです。このことから、
生産量は知れている、または生産すらしていないと考えられます。
先日、東南アジアファームよりホレマニーグリーンの入荷がありました。
恐らく日本から渡ったものでしょう。しかしながら似たタイプのホレマニーは、
日本では10年前から流通しておりますし、入荷したものと同タイプのものは、
ここ5年以上十分量が流通しております。しかしながら、先日ようやく十数株程度が
入荷したのです。
例えばオリエンタルアクアリウムでは10年以上前から、ホレマニーグリーンを
組織培養で作っていたようです。しかしながら、入荷は大変不定期で頻度も
低いものでした。また、入荷しても数は25株(1束)しか来ず、しかも大きさは
必ず6cm程度でした。組織培養でもその程度です。
ヴェルデ川産のオパクスが国内で大量に流通するようになってすでに
5~6年が経過しております。組織培養を行っているのであれば入荷する前に、
輸入業者へのリストに名前だけが載っていたり、カタログに写真入で
載っているはずです。オリエンタルのカタログにクリプトコリネ “ローザネルヴィス”が
載っているのがいい例であります。
結局、水中葉で生活するエキノドルスで、しかもシュートを出しづらい種類である
深緑のエキノドルスは、放っておけば大量に子株が取れる黄緑のエキノドルスと
比べるとファームが作る際に採算が合わないのが実際のところではないかと言う
推察が成り立ちます。
以上のようなことから、生産していない、または取り組んでいるものの商業的な
扱いになる目処が全く立っていないと考えられます。ホレマニーも偶発的入荷で、
今後安定した大量の入荷が見込めるとは考えにくいものであります。
先日の入荷から1ヶ月以上の時間が経過しておりますが、入荷はありません。
敢えて言いますが「ホレマニーですら」この状況です。
親株が5株もあれば、年間数百は生産が可能なはずですが・・・
これらに時間とスペースを割いている位なら、新たな有茎草を模索・栽培する方が
会社としては正解であるのでしょう。
水草の種類数は日本が群を抜いて多いように感じます。
アフリカ産のものは地の利がありますので、欧州勢に軍配が上がりそうですが、
東南アジア産や南米産の水草は圧倒的かと思われます。
その中で日本人がアクアリウムに導入したものが、東南アジアファームに渡り、
ヨーロッパに渡るということが見られます。
例えばスターレンジやレッドピンネイト、トニナsp.、ケヤリソウなどがあります。
元来熱帯域の植物ですので、水上葉を作るものは東南アジアファームでは
圧倒的な速さで生産することが可能です。
逆に、ある程度水質調整を必要とし、しかも水中葉で生活するトニナや
ケヤリソウは苦手なようで、入荷も不定期で状態も良いとは言えない状況であります。
透明深緑葉系エキノドルスはどうでしょうか?
エキノドルスで有名なラタイ氏のファームですら、日本に供給できた深緑の
エキノドルスは数年かかってポルトアレグレンシスがほんの数十株であります。
また、かつてのデナリーですらホレマニーグリーンのオーダーをかけてから
2年の歳月をかけて十数株しか日本に送り出せませんでした。
バース氏のファームからは本物と偽者が入り乱れて入荷しておりました。
数が合わないと似た種類で穴埋めしたり、名前だけ珍しいものにして実際は
別物を送ってくるのは海外ファームの悪癖です。
もし数が出来ているのであれば、ヨーロッパにもっと出回っているはずですし、
トロピカあたりがカタログに載せてリリースしても良いはずです。
しかしながら、ドイツでは深緑のエキノドルスは珍しいようです。このことから、
生産量は知れている、または生産すらしていないと考えられます。
先日、東南アジアファームよりホレマニーグリーンの入荷がありました。
恐らく日本から渡ったものでしょう。しかしながら似たタイプのホレマニーは、
日本では10年前から流通しておりますし、入荷したものと同タイプのものは、
ここ5年以上十分量が流通しております。しかしながら、先日ようやく十数株程度が
入荷したのです。
例えばオリエンタルアクアリウムでは10年以上前から、ホレマニーグリーンを
組織培養で作っていたようです。しかしながら、入荷は大変不定期で頻度も
低いものでした。また、入荷しても数は25株(1束)しか来ず、しかも大きさは
必ず6cm程度でした。組織培養でもその程度です。
ヴェルデ川産のオパクスが国内で大量に流通するようになってすでに
5~6年が経過しております。組織培養を行っているのであれば入荷する前に、
輸入業者へのリストに名前だけが載っていたり、カタログに写真入で
載っているはずです。オリエンタルのカタログにクリプトコリネ “ローザネルヴィス”が
載っているのがいい例であります。
結局、水中葉で生活するエキノドルスで、しかもシュートを出しづらい種類である
深緑のエキノドルスは、放っておけば大量に子株が取れる黄緑のエキノドルスと
比べるとファームが作る際に採算が合わないのが実際のところではないかと言う
推察が成り立ちます。
以上のようなことから、生産していない、または取り組んでいるものの商業的な
扱いになる目処が全く立っていないと考えられます。ホレマニーも偶発的入荷で、
今後安定した大量の入荷が見込めるとは考えにくいものであります。
先日の入荷から1ヶ月以上の時間が経過しておりますが、入荷はありません。
敢えて言いますが「ホレマニーですら」この状況です。
親株が5株もあれば、年間数百は生産が可能なはずですが・・・
これらに時間とスペースを割いている位なら、新たな有茎草を模索・栽培する方が
会社としては正解であるのでしょう。
2006年5月14日日曜日
ファームのモラル
毎週のように海外の水草ファームから大量に水草が送られてきます。
各社カタログやリストがあり、当然水草には各々名称・学名・コードなどがついております。
購入する際は、外観(草姿)から得られる情報及び、表記される名称で種類を
選ぶことになります。
例えばロベリア カージナリスやウィステリアなどは草姿から間違えようがありません。
水草が好きな人ならば、名称の表記が無くても「これはロベリアだ」と購入できる
わけであります。
このように個性的な草姿であり、また、環境により変化する草姿も独特のものである
種に関しては混同してしまうことはありません。
しかしながら、葉のみでは種の特定が困難なものがあります。それはクリプトコリネの
丸葉系、そして水上葉のエキノドルス等であります。
これらは、花が咲いたり水中展開して初めて種が確認できることが多いものです。
こうなるとインボイスネームを信じるしかないのですが、明らかに怪しい場合があります。
また、そういったものは殆ど名前と物が異なる結果となります。
以下、ファームによる確信犯と思われる例を挙げます。
入荷時の名称 実際の種 出荷したファーム
エリオカウロンsp. ハイグロフィラsp. デナリー(現在入荷無し)
Ech.ホレマニー Ech.ルビン デナリー
Cry.グリフィティ Cry.コルダータ バース
Cry.ローザネルヴィス Cry.コルダータ ラタイ(恐らく一度のみ)
Cry.グリフィティなど Cry.コルダータなど オリエンタル
Cry.コロナータ Cry.ウステリアーナ ダッセン(現在入荷無し)
このように、ファームは数合わせ的なことを行ったり、売上のために別種を
送りつけたりする場合があります。
その名称で入荷してしまった場合、問屋はそれで卸さなければならないわけです。
違ったからと言って何もかも処分とはいかないのであります。もちろん気付かない、
または判別が不可能である場合が最も多いと思われます。
そのような水草を浮き彫りにするのは、数量を見ているとは言え水草が目の前を
素通りしてしまうのが日常の問屋より、むしろ日常から様々な水草を観察・育成
している専門店の力量にかかってくるわけであります。
ですので、購入の際に疑わしいものはショップに確認をとり、それでも不明な場合は
ご自身の目を信じるか、購入を控えるかになるわけであります。
本来であれば、ファームが誠実に種を表示すればなんら問題がないはずなのです。
これはファームのモラルや水草に対する意識の高さ・こだわりによるところのだと
考えます。
(補足)
オリエンタルから入荷するクリプトの安価なバラ株の場合は、名前が
いい加減なのは周知の事実であり、逆に何になるかと言う楽しみもあるので
実害は無いのが現状であります。
各社カタログやリストがあり、当然水草には各々名称・学名・コードなどがついております。
購入する際は、外観(草姿)から得られる情報及び、表記される名称で種類を
選ぶことになります。
例えばロベリア カージナリスやウィステリアなどは草姿から間違えようがありません。
水草が好きな人ならば、名称の表記が無くても「これはロベリアだ」と購入できる
わけであります。
このように個性的な草姿であり、また、環境により変化する草姿も独特のものである
種に関しては混同してしまうことはありません。
しかしながら、葉のみでは種の特定が困難なものがあります。それはクリプトコリネの
丸葉系、そして水上葉のエキノドルス等であります。
これらは、花が咲いたり水中展開して初めて種が確認できることが多いものです。
こうなるとインボイスネームを信じるしかないのですが、明らかに怪しい場合があります。
また、そういったものは殆ど名前と物が異なる結果となります。
以下、ファームによる確信犯と思われる例を挙げます。
入荷時の名称 実際の種 出荷したファーム
エリオカウロンsp. ハイグロフィラsp. デナリー(現在入荷無し)
Ech.ホレマニー Ech.ルビン デナリー
Cry.グリフィティ Cry.コルダータ バース
Cry.ローザネルヴィス Cry.コルダータ ラタイ(恐らく一度のみ)
Cry.グリフィティなど Cry.コルダータなど オリエンタル
Cry.コロナータ Cry.ウステリアーナ ダッセン(現在入荷無し)
このように、ファームは数合わせ的なことを行ったり、売上のために別種を
送りつけたりする場合があります。
その名称で入荷してしまった場合、問屋はそれで卸さなければならないわけです。
違ったからと言って何もかも処分とはいかないのであります。もちろん気付かない、
または判別が不可能である場合が最も多いと思われます。
そのような水草を浮き彫りにするのは、数量を見ているとは言え水草が目の前を
素通りしてしまうのが日常の問屋より、むしろ日常から様々な水草を観察・育成
している専門店の力量にかかってくるわけであります。
ですので、購入の際に疑わしいものはショップに確認をとり、それでも不明な場合は
ご自身の目を信じるか、購入を控えるかになるわけであります。
本来であれば、ファームが誠実に種を表示すればなんら問題がないはずなのです。
これはファームのモラルや水草に対する意識の高さ・こだわりによるところのだと
考えます。
(補足)
オリエンタルから入荷するクリプトの安価なバラ株の場合は、名前が
いい加減なのは周知の事実であり、逆に何になるかと言う楽しみもあるので
実害は無いのが現状であります。
2006年4月30日日曜日
名称と実物の変化
ファームからやってくる水草の場合、便宜上不明種は殆ど無く、必ず学名か商品名が
ついてきます。
そのようなことから、日本の各問屋に同ファームから入荷する際の名称は必ず同じに
なります。ですので、その時点では間違えようは無いのです。
もし違っていることがあるようでしたら、問屋以降で間違いが発生したと考えられます。
しかしながら、稀に名称と実物が合致しなくなる場合があります。それは、ファームが
名称を変更、または名称はそのままで水草自体を変更した場合であります。
最近の例ですと、「オランダプラント」があります。2002年版オリエンタルアクアリウムの
カタログからは、かつての「Eusteralis stellata」はシノニムに落とされ、新名称は
「Pogostemon stellatus」となり、水草自体もポゴステモンへと変更されております。
それに倣うようにトロピカのオランダプラントがポゴステモンへと変更されました。
しかしながら、トロピカの白札は「Eusteralis stellata」のままとなっており、変更は
水草自体のみであります。
その他の例を挙げておきます。
流通名「ポリゴヌム sp. ピンク」と呼ばれる水草ですが、こちらも販売元は
オリエンタルアクアリウムです。
以前のカタログでは「Potamogeton sp.」となっておりましたが、2002年版カタログでは
「Polygonum sp.」に変更されております。水草自体の変更はありません。
現在「ロタラ ナンセアン(ナンシアン)」で流通している水草も、以前は別の名称で
呼ばれており、オリエンタルアクアリウムでは1995年版カタログでは「Mayaca sp.」
と言う学名で掲載されていました。2002年版では「Rotala najean」(nanjeanには
なっていない)に変更されております。水草自体は同じものです。
また、トロピカにおいては「Rotala sp. Nanjenshan」としていますが、同時にもうひとつの
名称の「Mayaca sellowiniana」を載せております。
注釈には「この草の正しい名前に幾つかの不安がある。かつてマヤカで販売していたが、
これはロタラである。」というような記述があります。
リリース初期にこの草を「ラージマヤカ」で販売していた経緯があり、その釈明かと
思われます。
以上のように、ファームから入荷する水草に目を向け続け、注意深く観察していると、
思わぬ発見や疑問があります。
これは多くの入荷に携わる問屋やショップが把握しておくべき事柄であります。問屋は
扱う量・出荷先が多く、ルーティンワークになるので仕方ないのですが、特にショップは
常に入荷した水草に目を向け、チェックを怠らないようにすべきであります。
水草専門店であるならばなおさらです。私も気をつけていく次第であります。
現在、トロピカとオリエンタルから入荷する「オランダプラント」は「ポゴステモン」であり、
国産ファーム等から入荷する「昔のオランダプラント」が「オランダプラント」なのであります。
入荷時の名称のままなんの疑問も持たず販売してしまうことは混乱を招くことになります。
ついてきます。
そのようなことから、日本の各問屋に同ファームから入荷する際の名称は必ず同じに
なります。ですので、その時点では間違えようは無いのです。
もし違っていることがあるようでしたら、問屋以降で間違いが発生したと考えられます。
しかしながら、稀に名称と実物が合致しなくなる場合があります。それは、ファームが
名称を変更、または名称はそのままで水草自体を変更した場合であります。
最近の例ですと、「オランダプラント」があります。2002年版オリエンタルアクアリウムの
カタログからは、かつての「Eusteralis stellata」はシノニムに落とされ、新名称は
「Pogostemon stellatus」となり、水草自体もポゴステモンへと変更されております。
それに倣うようにトロピカのオランダプラントがポゴステモンへと変更されました。
しかしながら、トロピカの白札は「Eusteralis stellata」のままとなっており、変更は
水草自体のみであります。
その他の例を挙げておきます。
流通名「ポリゴヌム sp. ピンク」と呼ばれる水草ですが、こちらも販売元は
オリエンタルアクアリウムです。
以前のカタログでは「Potamogeton sp.」となっておりましたが、2002年版カタログでは
「Polygonum sp.」に変更されております。水草自体の変更はありません。
現在「ロタラ ナンセアン(ナンシアン)」で流通している水草も、以前は別の名称で
呼ばれており、オリエンタルアクアリウムでは1995年版カタログでは「Mayaca sp.」
と言う学名で掲載されていました。2002年版では「Rotala najean」(nanjeanには
なっていない)に変更されております。水草自体は同じものです。
また、トロピカにおいては「Rotala sp. Nanjenshan」としていますが、同時にもうひとつの
名称の「Mayaca sellowiniana」を載せております。
注釈には「この草の正しい名前に幾つかの不安がある。かつてマヤカで販売していたが、
これはロタラである。」というような記述があります。
リリース初期にこの草を「ラージマヤカ」で販売していた経緯があり、その釈明かと
思われます。
以上のように、ファームから入荷する水草に目を向け続け、注意深く観察していると、
思わぬ発見や疑問があります。
これは多くの入荷に携わる問屋やショップが把握しておくべき事柄であります。問屋は
扱う量・出荷先が多く、ルーティンワークになるので仕方ないのですが、特にショップは
常に入荷した水草に目を向け、チェックを怠らないようにすべきであります。
水草専門店であるならばなおさらです。私も気をつけていく次第であります。
現在、トロピカとオリエンタルから入荷する「オランダプラント」は「ポゴステモン」であり、
国産ファーム等から入荷する「昔のオランダプラント」が「オランダプラント」なのであります。
入荷時の名称のままなんの疑問も持たず販売してしまうことは混乱を招くことになります。
2006年4月27日木曜日
日本に水草を送り出しているファーム
近年、日本に水草を送り出すファームや業者が増えてきました。
かつて日本上陸を果たすとは思っていなかったところからも入荷がありました。
私たちが良く知っているシンガポールのオリエンタルアクアリウムやデンマークの
トロピカ社をはじめ、かなりの数にのぼっております。
先の記事にも登場した数社のファームを始め、今後このブログに記事を掲載するにあたり、
入荷頻度に関係なく、知られているファームとその代表的な水草を紹介しておこうと考えます。
Tropica(デンマーク)
グロッソスティグマ・キューバミニパール・ブラジリアンコブラ・ミニマッシュルーム
ミクロソリウム“トロピカ”・ミクロソリウム“ウィンデロフ”・Cry.ウェンティ“トロピカ”
Hans Barth Dessau(ドイツ)
エキノドルス:“アパート”・“ローズ”・“ルビン”・“オゼロット”・“インディアンレッド”
アフリカンオテリア・クリプトコリネ ヒュードロイ・クリプトコリネ ローザネルヴィス
アヌビアス コーヒーフォリア・ハイグロフィラ バルサミカ・エキノドルス ホリゾンタリス
Aqua Flora(オランダ)
エキノドルス“アフレイム”・イエローホトニア・斑入りルドウィジア グランデュローサ
*おこし肥料
AQUQ FLEUR(オランダ)
アヌビアス ナナ“ボンザイ”・エキノドルス“ミディフルール”・エキノドルス“ルブラ”
エキノドルス“クリレニ”・エキノドルス“コンパクタ”・ヨーロピアンモスボール
KAREL RATAJ(チェコ)
エキノドルス:ロンギスカプス・アフリカヌス・ヴェロニカエ・インパイ・“イザベラ”
エキノドルス ポルトアレグレンシス
DENNERLE(ドイツ)
エキノドルス ジャングルスターシリーズ・エキノドルス コーディフォリウス“ミニ”
エキノドルス“フォックステール”・ハイグロフィラ ヴィオラセア・テンプルプラント“コンパクト”
GULA(ドイツ)
クリプトコリネ バランサエ“グラナット”・アヌビアス“クラウツン ドッペル”
Zoologica(ドイツ)
エキノドルス:“デビルズアイ”・“レッドオクトーバー”・“レッドデビル”・“デジタルアート”
エキノドルス:“レイナルズ キティ”・“レイナルズ フェリックス”
Oriental Aquqrium
エキノドルス:“オリエンタル”・ブレヘリィ“アズレア”・ムリカータス“グリーン”・sp.ロングリーフ
クリプトコリネ ウェンティ:“ハイブリッド”・“グリーン×トールフォーム”・“グリーン ゲッコウ”
クリプトコリネ:リングア・ウンデュラータ“レッド”・丸葉系バラ株
ロタラ:ワリッキー“ロングリーフ”・マクランドラ“グリーン”・斑入りマクランドラ
ラナリスマ ロストラータ
一般便でやってくるその他の地域のファーム
APCなど(タイ)
かなりの種類の水草が入荷しております。最近は来ませんがエキノドルス アフリカヌスなども
手がけております。
インドネシア
安価なワイルドバラ株のクリプトがスポット的に入荷するとここです。
今までの入荷例ですと、インボイス名でゾナータ・ロンギカウダ・ストリオラータ・ヒュードロイ・
ブローサ等が入荷しておりますが、ゾナータ・ロンギカウダはフスカであります。ブローサも
何故かフスカでありました。ストリオラータは茶色の葉で、根茎が大きいものが入荷
しております。数年前にブセファランドラをサンプルで出してきた実績があります。
かつて入荷のあったファーム
STOFFELS(オランダ)
かつて大量にホレマニーグリーンのナローリーフを送り込んできました。
組織培養と思われますが、大変質の良いものでした。
VAN DE VERDE(オランダ)
数回のみサンプル的に入荷しました。アヌビアス ハスチフォリアなどは巨大で、
40センチ程もあるポットが来ました。しかしながら種の認識は若干甘いようであります。
その他雑誌で紹介されたファーム
PK(ドイツ) AQUARIUM SPORT(オランダ)などが記憶にあります。
先日発売されたマリン企画「AQUA PLANTS」誌においてバース氏ファームの紹介記事で
ありましたように。その他下請けなどが存在しております。
水草を入手する上で、ファームの状況や癖を押さえておくことは大変重要なことであります。
かつて日本上陸を果たすとは思っていなかったところからも入荷がありました。
私たちが良く知っているシンガポールのオリエンタルアクアリウムやデンマークの
トロピカ社をはじめ、かなりの数にのぼっております。
先の記事にも登場した数社のファームを始め、今後このブログに記事を掲載するにあたり、
入荷頻度に関係なく、知られているファームとその代表的な水草を紹介しておこうと考えます。
Tropica(デンマーク)
グロッソスティグマ・キューバミニパール・ブラジリアンコブラ・ミニマッシュルーム
ミクロソリウム“トロピカ”・ミクロソリウム“ウィンデロフ”・Cry.ウェンティ“トロピカ”
Hans Barth Dessau(ドイツ)
エキノドルス:“アパート”・“ローズ”・“ルビン”・“オゼロット”・“インディアンレッド”
アフリカンオテリア・クリプトコリネ ヒュードロイ・クリプトコリネ ローザネルヴィス
アヌビアス コーヒーフォリア・ハイグロフィラ バルサミカ・エキノドルス ホリゾンタリス
Aqua Flora(オランダ)
エキノドルス“アフレイム”・イエローホトニア・斑入りルドウィジア グランデュローサ
*おこし肥料
AQUQ FLEUR(オランダ)
アヌビアス ナナ“ボンザイ”・エキノドルス“ミディフルール”・エキノドルス“ルブラ”
エキノドルス“クリレニ”・エキノドルス“コンパクタ”・ヨーロピアンモスボール
KAREL RATAJ(チェコ)
エキノドルス:ロンギスカプス・アフリカヌス・ヴェロニカエ・インパイ・“イザベラ”
エキノドルス ポルトアレグレンシス
DENNERLE(ドイツ)
エキノドルス ジャングルスターシリーズ・エキノドルス コーディフォリウス“ミニ”
エキノドルス“フォックステール”・ハイグロフィラ ヴィオラセア・テンプルプラント“コンパクト”
GULA(ドイツ)
クリプトコリネ バランサエ“グラナット”・アヌビアス“クラウツン ドッペル”
Zoologica(ドイツ)
エキノドルス:“デビルズアイ”・“レッドオクトーバー”・“レッドデビル”・“デジタルアート”
エキノドルス:“レイナルズ キティ”・“レイナルズ フェリックス”
Oriental Aquqrium
エキノドルス:“オリエンタル”・ブレヘリィ“アズレア”・ムリカータス“グリーン”・sp.ロングリーフ
クリプトコリネ ウェンティ:“ハイブリッド”・“グリーン×トールフォーム”・“グリーン ゲッコウ”
クリプトコリネ:リングア・ウンデュラータ“レッド”・丸葉系バラ株
ロタラ:ワリッキー“ロングリーフ”・マクランドラ“グリーン”・斑入りマクランドラ
ラナリスマ ロストラータ
一般便でやってくるその他の地域のファーム
APCなど(タイ)
かなりの種類の水草が入荷しております。最近は来ませんがエキノドルス アフリカヌスなども
手がけております。
インドネシア
安価なワイルドバラ株のクリプトがスポット的に入荷するとここです。
今までの入荷例ですと、インボイス名でゾナータ・ロンギカウダ・ストリオラータ・ヒュードロイ・
ブローサ等が入荷しておりますが、ゾナータ・ロンギカウダはフスカであります。ブローサも
何故かフスカでありました。ストリオラータは茶色の葉で、根茎が大きいものが入荷
しております。数年前にブセファランドラをサンプルで出してきた実績があります。
かつて入荷のあったファーム
STOFFELS(オランダ)
かつて大量にホレマニーグリーンのナローリーフを送り込んできました。
組織培養と思われますが、大変質の良いものでした。
VAN DE VERDE(オランダ)
数回のみサンプル的に入荷しました。アヌビアス ハスチフォリアなどは巨大で、
40センチ程もあるポットが来ました。しかしながら種の認識は若干甘いようであります。
その他雑誌で紹介されたファーム
PK(ドイツ) AQUARIUM SPORT(オランダ)などが記憶にあります。
先日発売されたマリン企画「AQUA PLANTS」誌においてバース氏ファームの紹介記事で
ありましたように。その他下請けなどが存在しております。
水草を入手する上で、ファームの状況や癖を押さえておくことは大変重要なことであります。
書籍から得られる水草情報
近年は水草関連の書籍が容易に手に入る環境になりました。
また、新たなものが出版されており、様々な情報を得ることが出来ます。
現在はインターネットの普及により、書籍が全く及ばない速度で情報が
更新され、開示されております。
しかしながら、インターネットでは知りうることが出来ない情報が、書籍には
大量にあります。
例えば先日入荷した「クリプトコリネ ウェンティ グリーンゲッコウ」。
この草の存在は、数年前に少数入荷したオリエンタルアクアリウムの
2002年度版カタログに既に掲載されております。
そこには、このクリプトが
・突然変異であること
・新芽は中央脈にそって茶色が乗り、黄緑の葉を展開すること
・その後は薄い緑になること
・中景用であること
などの特徴を示す記述があります。
同時に「クリプトコリネ ウェンティ カメレオン」が掲載されており、
もちろんこちらが以前日本の書籍でも紹介された「斑入りウェンティ」で
あることは容易に理解できます。両種を混同することはなかったのです。
また、時折ご質問があります、「アフリカンチェーンソード」ですが、
こちらは「AQUARIENPFLANZEN・DE WIT著」に「Echinodorus humiris」として
既に掲載され、シノニムは「Ranalisma humilis・Sagittalia humilis」の2つが
記されております。もちろん産地はセネガルやザイールなどアフリカと
なっております。
さらに「aquarium plants・Rataj&Horeman」に「Ranalisma humilis」として
掲載され、シノニムは「Echinodorus humiris」となっております。産地はセネガルと
なっております。これらの情報は約10年前より一部では知られており、水草関連の
洋書の入手が容易になった2000年頃からは普通に知ることが出来たことであります。
オリエンタルアクアリウムからは現在「Ranalisma rostrata」のインボイス名で
やってきます。
こちらのラナリスマ属は、「aquarium plants・Rataj&Horeman」において
東南アジア産として掲載されております。
1995年版のオリエンタルアクアリウムのカタログには「Echinodorus humulus」の学名で
ブラジル産として掲載されております。
2002年版カタログ(前述のウェンティ等掲載)には「Ranalisma rostrata」の学名で
東南アジア産として掲載されております。
私自身はチェックが甘く、同種と言う推論を持っておりまして、反省しております。
改めてここに訂正させて頂きたく思います。
ただし、流通名の「エキノドルス ハムリック」は国産ファーム等の適当な呼び名であると
思われます。
しかしながら、いつファームで種の交代があったのかは不明であります。また、
種の交代自体が疑わしくもあり、元々東南アジア産の物であったにもかかわらず、
詳細が不明だったために容易に調べがついたエキノドルスと言うところから
ブラジル産という適当な情報を載せた可能性も否定できません。
逆もまたしかりで、水草自体はアフリカ産のもので変わっておらず、情報のみが
後付けかもしれません。
以上のように詳細不明と思われる水草も、ファームからやってくる以上、
既知の水草であり、水草の書籍を少し探せば判明することが多いことがわかります。
また、新たなものが出版されており、様々な情報を得ることが出来ます。
現在はインターネットの普及により、書籍が全く及ばない速度で情報が
更新され、開示されております。
しかしながら、インターネットでは知りうることが出来ない情報が、書籍には
大量にあります。
例えば先日入荷した「クリプトコリネ ウェンティ グリーンゲッコウ」。
この草の存在は、数年前に少数入荷したオリエンタルアクアリウムの
2002年度版カタログに既に掲載されております。
そこには、このクリプトが
・突然変異であること
・新芽は中央脈にそって茶色が乗り、黄緑の葉を展開すること
・その後は薄い緑になること
・中景用であること
などの特徴を示す記述があります。
同時に「クリプトコリネ ウェンティ カメレオン」が掲載されており、
もちろんこちらが以前日本の書籍でも紹介された「斑入りウェンティ」で
あることは容易に理解できます。両種を混同することはなかったのです。
また、時折ご質問があります、「アフリカンチェーンソード」ですが、
こちらは「AQUARIENPFLANZEN・DE WIT著」に「Echinodorus humiris」として
既に掲載され、シノニムは「Ranalisma humilis・Sagittalia humilis」の2つが
記されております。もちろん産地はセネガルやザイールなどアフリカと
なっております。
さらに「aquarium plants・Rataj&Horeman」に「Ranalisma humilis」として
掲載され、シノニムは「Echinodorus humiris」となっております。産地はセネガルと
なっております。これらの情報は約10年前より一部では知られており、水草関連の
洋書の入手が容易になった2000年頃からは普通に知ることが出来たことであります。
オリエンタルアクアリウムからは現在「Ranalisma rostrata」のインボイス名で
やってきます。
こちらのラナリスマ属は、「aquarium plants・Rataj&Horeman」において
東南アジア産として掲載されております。
1995年版のオリエンタルアクアリウムのカタログには「Echinodorus humulus」の学名で
ブラジル産として掲載されております。
2002年版カタログ(前述のウェンティ等掲載)には「Ranalisma rostrata」の学名で
東南アジア産として掲載されております。
私自身はチェックが甘く、同種と言う推論を持っておりまして、反省しております。
改めてここに訂正させて頂きたく思います。
ただし、流通名の「エキノドルス ハムリック」は国産ファーム等の適当な呼び名であると
思われます。
しかしながら、いつファームで種の交代があったのかは不明であります。また、
種の交代自体が疑わしくもあり、元々東南アジア産の物であったにもかかわらず、
詳細が不明だったために容易に調べがついたエキノドルスと言うところから
ブラジル産という適当な情報を載せた可能性も否定できません。
逆もまたしかりで、水草自体はアフリカ産のもので変わっておらず、情報のみが
後付けかもしれません。
以上のように詳細不明と思われる水草も、ファームからやってくる以上、
既知の水草であり、水草の書籍を少し探せば判明することが多いことがわかります。
2006年4月22日土曜日
消えゆく水草
最近お問い合わせがあります、「An.ナナ“スターダスト”」ですが、これは
数件の大型店さんからの情報で、作出・販売していたオリエンタルアクアリウムが
生産を止めてしまったようです。
私はリリース直後から「小型・綺麗・丈夫・成長が遅い」と言うことから、稀に見る
「改良」品種と感じておりました。
ただ、アヌビアスの水草界における立場はほぼ底辺に近く、残念ながら
見過ごされる結果となりました。そして、ファーム物という安心感からか、
キープされる方も殆どいらっしゃらなかったようです。
実際問題としては、何気に購入して使用し続けている方もいらっしゃると思いますが、
表面化しないのが現状です。
別の例としては「ミクロソリウム sp. レッド」と言う、インパクトのある名前の
ミクロソリウムが、かつてトロピカ社からリリースされました。
しかしながら赤とは程遠く、言われてみれば新芽に赤みが差すような・・・そんな
印象でした。
当然のことながら、需要は急減、入荷もなくなると共にファームでの生産も終了しました。
ファームも企業努力をしているようで、様々な品種・種を送り出してきます。
その中には、昨今のエキノドルスのように目も当てられない改良??品種も多数あります。
しかしながら、時折良いものが見出されます。
また、ワイルド入荷の水草の中にも水草好きの心をくすぐるものがありますが、
手をかけると良く増えるのですが、手を抜くと消滅するもの、成長速度や扱い
やすさから使えるものの地味過ぎると言ったものが姿を消していっております。
消えていった・消え行くファーム物の一例
青=消えてしまったもの 紫=恐らく消えてしまった・消え行くもの
アヌビアス ナナ バリエゲイテッド(ベタ斑のナナ・オリエンタル)
アヌビアス ナナ スターダスト(オリテンタル)
アヌビアス ナナ ナローリーフ(オリエンタル)
アヌビアス ナナ ラウンドリーフ(オリエンタル)
アヌビアス ナナ マーブル(オリエンタル)
アヌビアス sp. A13(デナリー)
アヌビアス sp. A14(デナリー)
アルテルナンテラ ローズ(ピンクのレインキー・アクアフローラ)
エキノドルス グリーンパンダ(デナリー)
数件の大型店さんからの情報で、作出・販売していたオリエンタルアクアリウムが
生産を止めてしまったようです。
私はリリース直後から「小型・綺麗・丈夫・成長が遅い」と言うことから、稀に見る
「改良」品種と感じておりました。
ただ、アヌビアスの水草界における立場はほぼ底辺に近く、残念ながら
見過ごされる結果となりました。そして、ファーム物という安心感からか、
キープされる方も殆どいらっしゃらなかったようです。
実際問題としては、何気に購入して使用し続けている方もいらっしゃると思いますが、
表面化しないのが現状です。
別の例としては「ミクロソリウム sp. レッド」と言う、インパクトのある名前の
ミクロソリウムが、かつてトロピカ社からリリースされました。
しかしながら赤とは程遠く、言われてみれば新芽に赤みが差すような・・・そんな
印象でした。
当然のことながら、需要は急減、入荷もなくなると共にファームでの生産も終了しました。
ファームも企業努力をしているようで、様々な品種・種を送り出してきます。
その中には、昨今のエキノドルスのように目も当てられない改良??品種も多数あります。
しかしながら、時折良いものが見出されます。
また、ワイルド入荷の水草の中にも水草好きの心をくすぐるものがありますが、
手をかけると良く増えるのですが、手を抜くと消滅するもの、成長速度や扱い
やすさから使えるものの地味過ぎると言ったものが姿を消していっております。
消えていった・消え行くファーム物の一例
青=消えてしまったもの 紫=恐らく消えてしまった・消え行くもの
アヌビアス ナナ バリエゲイテッド(ベタ斑のナナ・オリエンタル)
アヌビアス ナナ スターダスト(オリテンタル)
アヌビアス ナナ ナローリーフ(オリエンタル)
アヌビアス ナナ ラウンドリーフ(オリエンタル)
アヌビアス ナナ マーブル(オリエンタル)
アヌビアス sp. A13(デナリー)
アヌビアス sp. A14(デナリー)
アルテルナンテラ ローズ(ピンクのレインキー・アクアフローラ)
エキノドルス グリーンパンダ(デナリー)
2006年4月1日土曜日
透明深緑葉系エキノドルスの流通名1
近年は入荷が緩やかになった深緑のエキノドルス。
入荷ラッシュの当時、やってくるのは良いのですが、もちろん基本的には全てが
sp.ものなので、「エキノドルスsp.産地名」というのが通称名になります。
例えば有名なところで“イボレ”などはどうでしょう。
入荷時の名称は「エキノドルス オパクス “イボレ”」です。
もちろんヴェルデの形がオパクスと言う一般認識がありますので、
オパクスと言い切るのは厳しいところですが、大きさや形状から変種と言っても
許されそうな範囲ではあります。
現在は単に“イボレ”で通用しています。
後に業者の方が採集した人の意向で“ライノ”と言う名前にしたいと仰ったようですが、
入荷からかなり時間が流れて、しかも同形状に“ラウンドリーフ”、“パラグアイ”、果ては
入荷時の名称と実際の草が異なる“オパクス ウルグアイ産”(注1)と言う3つのエキノドルスが
存在するところに、いきなり“ライノ”と言われても違和感と混乱を覚えざるを得ません。
しかもあの形状を“ライノ”にした場合、かなりややこしくなります。
イボレという場所はウルグアイにあります。“ラウンドリーフ”もウルグアイ産です。
もちろん“オパクス ウルグアイ産”(2便目も含む)もウルグアイ産です。
大雑把に“ライノ ウルグアイ産”と言った場合、この3つ全てを指すのです。
これでは何がなにやらわかりません。ですから、入荷時の産地名と、どの便で入荷したかを
示すような文言で草の区別を行う方がよりわかり易いと考えられます。
時折「リオ イボレ産」と言われることがあるようですが、入荷時の業者の情報では
イボレは村の名前で川の名前ではありません。
(注1)
“オパクス ウルグアイ産”が入荷した際に、同便にて“sp. 丸葉”、“スーパーウルグアイ”の
2種が入荷しました。その際、残念なことに“オパクス ウルグアイ産”で流通したものの
多くが“sp. 丸葉”だったのです。
そして、その後の便で“オパクス ウルグアイ産”が入荷したのですが、残念ながらこちらは
“sp. 丸葉”と“ポルト ナロー系”の混載でした。
入荷ラッシュの当時、やってくるのは良いのですが、もちろん基本的には全てが
sp.ものなので、「エキノドルスsp.産地名」というのが通称名になります。
例えば有名なところで“イボレ”などはどうでしょう。
入荷時の名称は「エキノドルス オパクス “イボレ”」です。
もちろんヴェルデの形がオパクスと言う一般認識がありますので、
オパクスと言い切るのは厳しいところですが、大きさや形状から変種と言っても
許されそうな範囲ではあります。
現在は単に“イボレ”で通用しています。
後に業者の方が採集した人の意向で“ライノ”と言う名前にしたいと仰ったようですが、
入荷からかなり時間が流れて、しかも同形状に“ラウンドリーフ”、“パラグアイ”、果ては
入荷時の名称と実際の草が異なる“オパクス ウルグアイ産”(注1)と言う3つのエキノドルスが
存在するところに、いきなり“ライノ”と言われても違和感と混乱を覚えざるを得ません。
しかもあの形状を“ライノ”にした場合、かなりややこしくなります。
イボレという場所はウルグアイにあります。“ラウンドリーフ”もウルグアイ産です。
もちろん“オパクス ウルグアイ産”(2便目も含む)もウルグアイ産です。
大雑把に“ライノ ウルグアイ産”と言った場合、この3つ全てを指すのです。
これでは何がなにやらわかりません。ですから、入荷時の産地名と、どの便で入荷したかを
示すような文言で草の区別を行う方がよりわかり易いと考えられます。
時折「リオ イボレ産」と言われることがあるようですが、入荷時の業者の情報では
イボレは村の名前で川の名前ではありません。
(注1)
“オパクス ウルグアイ産”が入荷した際に、同便にて“sp. 丸葉”、“スーパーウルグアイ”の
2種が入荷しました。その際、残念なことに“オパクス ウルグアイ産”で流通したものの
多くが“sp. 丸葉”だったのです。
そして、その後の便で“オパクス ウルグアイ産”が入荷したのですが、残念ながらこちらは
“sp. 丸葉”と“ポルト ナロー系”の混載でした。
2006年3月26日日曜日
以前にワイルドで入荷した水草の名称について
先日発売された728種図鑑で、名称がかなり変わっているものがあるので
それらをお知らせ致します。
黒字が以前の通称名、赤字が今回掲載の新しい名称です。
パンタナルクィルウォート=ブラジリアンクイルウォート(P24)
パンタナルレッドスポットヌパール=パンタナルモザイクロータス(P136)
ゴイアスドワーフロタラ=ゴヤスミズマツバ(P150)
アラグアイアレッドロタラ=オレンジロタラ(P151)
パンタナルハイグロ ピンク=パンタナルムグラ(P166)
バコパ レフレクサ=ナローリーフパンタナルバコパ(P176)
アラグアイアレッドバコパ=アラグアイアパープルバコパ(P176)
アラグアイアハイグロ レッド=アラグアイアツーテンプル(P191)
以上のものは名称は異なりますが同じものです。
名称は育成していて、新たにわかった事柄などで変更されることがあります。
例えば「パンタナールハイグロ ピンク」ですが、もともと花が異なるので、
ハイグロとは思われてなかったのですが、形状が似ているので便宜上ついた名前でした。
後に、日本に帰化している「メリケンムグラ Diodia virginiana」と同属であることがわかり、
ハイグロからムグラへと変更になりました。
それらをお知らせ致します。
黒字が以前の通称名、赤字が今回掲載の新しい名称です。
パンタナルクィルウォート=ブラジリアンクイルウォート(P24)
パンタナルレッドスポットヌパール=パンタナルモザイクロータス(P136)
ゴイアスドワーフロタラ=ゴヤスミズマツバ(P150)
アラグアイアレッドロタラ=オレンジロタラ(P151)
パンタナルハイグロ ピンク=パンタナルムグラ(P166)
バコパ レフレクサ=ナローリーフパンタナルバコパ(P176)
アラグアイアレッドバコパ=アラグアイアパープルバコパ(P176)
アラグアイアハイグロ レッド=アラグアイアツーテンプル(P191)
以上のものは名称は異なりますが同じものです。
名称は育成していて、新たにわかった事柄などで変更されることがあります。
例えば「パンタナールハイグロ ピンク」ですが、もともと花が異なるので、
ハイグロとは思われてなかったのですが、形状が似ているので便宜上ついた名前でした。
後に、日本に帰化している「メリケンムグラ Diodia virginiana」と同属であることがわかり、
ハイグロからムグラへと変更になりました。
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