2021年12月29日水曜日

恒例!今年印象に残った水草 2021

※ブラウザで見ると文字の

重なりが無いかもしれません。



気が付けばもう年末です。

1年間何をやってたのか

言われると大したことを

やっていない気がします。。。


水草の入荷は以前の新しいものなんか

殆ど来ないと言った状況からはファーム物が

やや持ち直しているものの目を見張るものは

年に1回あるかどうか。

採集物はもう望めないでしょうし、

私が身を置く変な水草界隈は矮小化が

止まりません。引き続き水草に注力してるのは

変わりありませんがさてどうなりますか。


※決まり事

当店に「入荷した」、当店から「リリースした」

水草に限ります。

イベント、個人輸入、直販のみ、他店入荷は

関係無いので対象外です。


クリプトコリネ

コメント:この状況下で採集物がほぼ入ってこなくなり

目新しいものや選別されたものは難しくなったまま。

サラワク物が望めないので今後も更に厳しいでしょうね。

・フラミンゴ(アクアフルール)

やってくれました(笑)デナリーの入荷が止まり、

東南アジアファームの割と高額なバラ株しかなかった

ところに見事に滑り込んできました。

・ウェンティ ピンク

なんだかちょっと面白そうな感じ。と思ってたら

見なくなった。。。

・ストリオラータ(TB便)

今となってはストリオも貴重となりましたねぇ。

・フスカ(TB便)

フスカまでも(笑)















アヌビアス

コメント:近年はタイや台湾から改良品種が続々と

リリースされています。ただしなんでもかんでも

有り難がってはいけません。それなりにお手軽な

価格ならともかくとんでもなく強気な値付けを

してきています。となれば見る目もシビアでなければ

なりません。厳しいようですが「ハズレ」という

結論も出さねばならないのですよ。

・ミニキリン(台湾)

今のところ近年でトップクラスのアタリでは

ないでしょうか。特徴的な葉を持つ小型種。

・カーリィリーフ(台湾)

入荷時の状態だと面白いですが、水中育成で

どうなるかがポイントです。















エキノドルス

コメント:採集物はまず来ないと考えるべきなので

基本的にはファーム物ですね。

・ウルグアイエンシス バリエガータ

ウルグアイっぽいですが成長が緩やか。ただ

バリエガータ(いわゆる斑入り)ではありません。

褐色斑ではあるのでしょうけどそれは

バリエガータとは言わないのが普通のはずです。

・sp.ロングリーフ(オリエンタル)

以前別のファームから来たものは別種だったので

こんどこそと思い頼んだら来てくれました。

昔から不明種として存在している変なファーム物。

シュートに子株が付いたのでエキノなのかな。。。

・デクンベンス(アクアフルール)

幾つかのファームから来ていましたが今となっては

フルールだけかな。黄緑細葉はあまり見なくなりました。
















ブセファランドラ

コメント:規制後のフィーバーから丸1年が

経過しました。まぁどこも売れるものが欲しいから

仕方ないよねぇ。考えなくていいから。

・ラマンダウ(アクアフルール)

しかし良い所を突いてくると言うか何と言うか(笑)

水中葉はまだ見てませんがそれなりになるはずです。

たぶん。

・アラマンダ

名前がややこしい(笑)間違えてることもあるっぽい。

とは言え久々に大き目のタイプで良さそうな感じ。

グリーンブロードの系統かと思われますが、さて。














アポノゲトン・ニムファエア・他

コメント:この辺はよほどのことが無い限り

驚くようなものは来ませんね。。。ちょっと

難しいかな、と。

・該当種無し



有茎草

コメント:微妙に何かしら発掘されることがあります。

とは言え新しいものが来るかと言われるとこちらも

結構難しい。たまにファームで当たりがあるので

チェックを怠ってはいけないのですが。。。

・リムノフィラsp.ベレン(タイ)

いや、ベレンは違うやろ!と突っ込みたくなる

草姿ですが、特徴的な色彩を持つ種類ではあります。

ダメ元で聞いたら出てきたラッキーパンチ(笑)

・ロベリア カージナリス ウェービー(アクアフルール)

このファームはなかなかの貪欲さが出てきてますね。

いや、良い事です。今更だけど有茎で良いのかな(笑)
















シダ(水生種)

コメント:基本的に新しいものはヨーロッパからは

殆ど来なくなり東南アジアのファームからですね。

採集物も稀にありましたがこの状況下では難しい。

・ミクロソルム トライデントミニ

トライデントもしっかり育てばそれなりになるので

小さいと便利かも。ホントに小さいかは検証して

いないので知ってる人は教えて下さい(笑)

・ミクロソルム プテロプス フレイミング

個人的にはちょっといいな、と思った草姿でした。

・ミクロソルム フォークリーフ

久々に見ただけです(笑)でも変わらず格好良かった。

・ミクロソルム コーラル

最近は獅子葉の新品種?があまり無かったように

思うのと、最後に入荷したので(笑)















その他

コメント:基本的に採集された不明種である場合が

多かったのでファームものだけになるとなかなか。。。

・該当種無し



ちょっと一言

コメント:新しく来た種類・品種の中で「ん?」とか

「ちょ、待てよ!」とか思ったりしたもの(笑)

・エキノドルス スカベル(オリエンタル)

いや、何回変わるの?(笑)カタログの写真は無視です。。。

・アヌビアス色々(タイ)

うーん。。。と思うことが増えてきた昨今。

・エキノドルス オゼロット ナローミニ

名前の通りの草姿ならかなり良いと思いますが

入荷型は想像とは似ても似つかぬ。。。

改良?品種はポツポツ新作らしきものが

あるのですがなんでもかんでも有り難がるのは

良くないので私は厳しく見ています。

・エキノドルスの属名変更の続き

一応学術的に信用してしまいそうなところで

公表されていたものの、エキノおばさん達は

納得しておらず確定では無いようです。



まとめ?!

ファーム物に関してはなんとなく入荷があったような

印象です。めちゃくちゃ退屈と言ったことも無く

さりとて超エキサイティング!みたいなこともありません。

まぁ今後は良くてこんな感じ、悪ければ年間通して

目につく新しいものが殆ど来ない、来ても微妙みたいな

状態と言ったことが予想されます。

アクアフルールやタイの某ファームは割とアクティブに

新作を出してきますが、すべてが良いわけではありません。


引き続き入荷に関しては細かい所をよく見て

遊べそうな物を新旧問わずこまめに拾っていくしか

ありません。興味を持った種類にはトライするのが

良いと思います。漫然とコレクションするよりも

ある程度目的を持って取り組んだ方が

楽しいような気がするのですよ。


あと個人的に思うのは流れてくる情報は

鵜呑みにせず、客観的に見てよく考えるのが

オススメですよ。まぁひねくれろと言っている

訳ではありませんが(笑)

ずっと言ってますがリテラシー上げた方が良いです。

結構事実が見えてないかと。



と言う訳で2021年もお疲れ様でした!


2021年1月3日日曜日

アヌビアス ~きれいな水槽植物~ Part 3

前回はファームからくるアヌビアスの仲間を少しですが
ご紹介しました。
その中でも基本となるいわゆるナナとバルテリィは
様々な品種(突然変異の固定がメインと想像できる)が
もたらされています。

しかしながら前回の最後に書いた通り、その他の種類は
あまり紹介されることがありません。と言う訳で
今回はその辺をもう少し詳しく見てみたいと思います。
(と言っても種類の紹介ではない。)

ショップの店頭に並ぶアヌビアスは主に初心者向けや
熱帯魚水槽の装飾用として売られているナナや
バルテリィとそれらを元にしている改良品種です。
問屋さんのリスト見てもその辺が多く、最近よく
見るものにバルテリィならダイアモンド、ストライプ、
バタフライ、ショート&シャープ、ラウンドリーフ、
ナナならアイズ、ゴールデン、コインリーフ、プチ、
リンクルと言ったところでしょうか。

前回(Part2)で紹介したようなナナ、バルテリィ以外の
種類を入手するにはどうしたら良いのでしょうか。
ふらっとショップに立ち寄った時に水草コーナーを
覗くもお馴染みのものばかり。
アヌビアスに興味が出てきて図鑑などで調べても
実物になかなかお目にかかれない。
しかしながら今は便利な時代です。今このブログを
読んでいるその目の前の四角いもので色々と
調べることが可能なのです。

図鑑で見た名前をインターネットの画像検索などで
徹底的に調べます。そうすると該当種や別種の
アヌビアスの画像がたくさん出てくると思うので
その中から1種類欲しいものを決めましょう。
それを行きつけのショップに取り寄せをお願いします。
もちろん、ショップによっては取り寄せの可・不可が
ありますので、まずそれを確認してからです。
ショップとの関係性に依存する場合もありますので
そのへんは上手くやりましょう(笑)
取り寄せが可能であれば希望するものの情報と
こちらの予算を伝えるのも大切です。

取り寄せが難しい場合は通信販売を利用します。
近年はもっぱらこちらが多くなっているかと
思いますので、最初から通販でも良いでしょう(笑)

例えば図鑑で見たランケオラータと言う種類が
気になったとします。
そこで「アヌビアス ランケオラータ」で
画像検索をかけるとなるほど、図鑑で見るような
細い葉の種類がたくさん出てくる、と言う事に
なります。

2021年1月某日の検索結果です。
概ねそれらしいものが出てきますが
アヌビアスに引っかかっている物が
ちらほらありますね。まぁその辺は
気にせず該当するものの最大公約数を
頭に入れましょう。

















色々ありますがだいたいのサイズ感、状態、価格などの
平均値も見て取れるかと思いますので、あとは
良い株が来るようにお祈りするだけ(笑)

あとは近年便利になったのが問屋さんがサイトを
構えていることですね。掲載しているものの量や
ページの質は差があると思いますが、これを
使わない手は無いです。
代表的なのはカミハタビジネスオンライン、
通称「KBO」ですね。

2021年1月某日、アヌビアスで検索。
画像の有無はともかく取り扱いが
わかりますので取り寄せを頼む際には
便利です。ただし神畑さんは関東と
関西があるので要注意です。
























このように実際にインターネットを覗いてみると
ナナ、バルテリィ系以外のアヌビアスは
流通しているものの、普段はあまり姿が
見えないものなのです。
普通になんとなく水草を水槽に入れている
段階から一歩二歩と深く進んでいくためには
池の鯉ではお話になりません。
繰り返しますが、能動的に自分から・自分で
情報を集めにいかないと出会えるものにも
出会えないのです。

ちょっと話が逸れた気がしますが気にしない。

。。。続く