水草のファームと呼ばれるものが海外にはいくつも
あります。
それらを相対的に見た時に、それぞれ役割なり
立ち位置みたいなものがあって、例えば高品質で
最先端の水草を提供する、または比較的安価で
多くの種類を供給する、などでしょうか。
こちら側からすると、それぞれの立ち位置を
勝手に想像していて、出来ればそのように
行動して頂きたいのですが、なぜかは不明ですが
謎のこだわりみたいなものがあります。
~~~~~~~~~~
トロピカはレッドシャープリーフをランセアであろうから
南米産ではなくアジア産とか言ってますが、あの時期に
アラグアイア産の水草が多数入荷してましたし、あの中に
1種だけ日本産が入っているのも変な話です。
しかもトロピカはランセアっぽいと言うだけで
ランセアと断言して販売しているわけではない(販売名に
Hygrophila lanceaとは記載していない)のに
アジア産にしているのは不思議ですね。
すでに海外のインターネットでは殆どがシャープリーフを
Hygrophila lanceaとして紹介しています。
仮に、学術的にシャープリーフがランセアだったと
しても、新たな分布域が見つかった、ではなく
南米産は誤りだ、と言うのはどうなのでしょうか。
~~~~~~~~~~
古い話になりますが、ロタラ ナンセアンと言う
ロタラがありますが、当初トロピカはこれを
「マヤカ sp.」として販売していました。
少し水草をやった人間からするとマヤカと
ロタラは間違えることは無いと思うのですが、
生産しているにもかかわらずなぜかマヤカ扱い
だったんですね。
これは後に訂正しています。
~~~~~~~~~~
当店でも栽培していますが、デナリーの
エキノドルスに「エキノドルス sp. E136」
と言うのがあります。
E136と言うのはデナリーの水草コードで
E=Echinodorusで、136が番号です。
クリプトならC~、アヌビアスならA~となります。
このE136は「sp.」となっているので、つまり
種小名がわからず、エキノドルスの1種で
ファームのコード番号である136と呼んでいる
と言う事です。
これは1990年のカタログから未だにsp.のままで
E136なんですね。
もう調べる気が無く、コードが商品名に
なってるパターンでしょうか。
~~~~~~~~~~
これは長らく言い続けていることですが、
アクアフルールのクリプトに「ブローサ」や
「モエルマニィ」、「ネビリィ」などがあります。
古くからのマニアなら、あぁ、あれね(笑)と
なるのですが、そういう事情に詳しくない場合は
気付くことは無いと思います。
フルールのブローサはスリランカの狭葉系で
確かウェンティだったように思います。
モエルマニィもそんな感じだったような。。。
ネビリィは、まぁ昔からのことを考えると
仕方ないかな、と思うので除外しても良いかも
しれません。
結局それらは本物ではないと言う事です。
もう10数年そのままなので、訂正するとか
見直すとか言う発想自体が無く、こちらも
商品名として使用しているんだと思います(笑)
なので、フルールのブローサを育てても
あの激しくデコボコした厳つい葉にはなりません。
数年に一度、ブローサを買ったのですが、
ルーツさんのとちょっと違うんですよね、と
言われることがありますので、たまに
書いておいた方が良いかもしれないと(笑)
。。。と言った具合に、謎のこだわり?!が
色んなファームにあるのです(笑)
まぁなんとなくヨーロッパのファームには
その辺はある程度きちんとやって欲しいなぁ、と
思うのは私だけでしょうかね。
2018年7月29日日曜日
2018年1月20日土曜日
welcome back
近年は新たな水草の入荷がめっきり減ってしまいました。
特にワイルドの採集物と言うのは皆無といっても
過言ではないくらいのレベルです。
かつては南米からの未知の水草や個人採集の
東南アジア産水草が退屈する間も無く
続々と紹介され、その合間にファームの新着も
あったりして、選び放題と言う贅沢な時期がありました。
現在唯一残っているアクアリウム関係の月刊誌である
AL誌にある新着を紹介するコーナーの
アクアフィーチャーでも、かつては毎月3~5種は
水草が掲載されていたものですが、今となっては
掲載されるのが珍しいと言う状況です。
採集物に関しては、採って来る人が居なくなったので
入荷しないのですが(笑)、ファームからの水草は
途絶えたわけではありません。
現在でも昔からの定番種、例えばアヌビアス ナナや
ミクロソリウムなどのポット物、鉛巻きの有茎草、
そして現在は組織培養カップが輸入されています。
その中にファームの新作と言うものは少量ながら
毎年あるのですが、さほど目立って取り上げられることが
ありません。
もちろん、日本初入荷種の場合はT氏(笑)の目に留まれば
紹介されることもあるのですが、殆ど埋もれているように
思います。
それに加えて、
ファームの新作≠我々にとっての新作
ではないと言うことが、近年多くなっています。
さて、それはどう言うことか。
賢明な読者ならお気付きですね(笑)
かつて日本に入ってきた様々な水草が、日本で
流通した後、現在は海外のファームが生産して
日本に送られてきています。
どういったものがあるのか見てみましょう。
近年のスターとしては先日も由来を取り上げましたが
Newラージパールグラスですね。
これは100%断言できます(笑)
AZ便で当店にのみ入荷したもので、即リリース分は
ともかく、まぁ大して売れなかったのでその後は
私が栽培して、這うのを確認して「前景用水草」として
リリースしたものです。
生産されている(されていた)ものでは、かつての
南米有茎ブームの時にもたらされた物が
ちらほら見られます。例えば。。。
トニナsp.ベレン
スターレンジ サンガブリエル
ケヤリソウ
パンタナールウェーブリーフハイグロ
スタウロギネsp.ポルトベーリョ
ハイグロフィラsp.アラグアイア
ミリオフィラムsp.ガイアナ
この辺は日本で楽しまれた後に海外へ流出したものです。
名前がちょくちょく変わっていて、下の3種は
アマゾンハイグロ ‘ポルトベーリョ’
アラグアイア レッドシャープリーフハイグロ
ガイアナ ドワーフミリオ
が当時の名称です。
また、東南アジアやアフリカ辺りの水草も、
水草業界の有名どころや問屋さん経由の
ワイルドものが、海外に持ち出されて生産されて
います。こちらも例を挙げますと。。。
ベトナムゴマノハグサ
インディアンクラススラ
ギニアンルドウィジア
ロタラsp.ベトナム
パンタナールヘミグラフィスsp.
ローライマブラックナヤス
この辺りは確実に日本由来です。
ブラックナヤスなんか好きな人が
かなり限られそうですが。。。(笑)
ベレンのレッドカボンバも来たのですが、
入荷時にちょっと大きかったのと葉数を
見てるとまだちょっと。
恐らくそうであろうけど、微妙なところや
一部不確実な部分が残るようなものは。。。
ブセファランドラsp.レッド
ブセファランドラsp.グリーンウェービー
ハイグロフィラ ピンナティフィダ
エレオカリス アキクラリス ミニ
ウォーターローン
これらはほぼ間違いなく日本由来だと
思うのですが、インドネシアやインドに関しては
ヨーロッパと繋がっている可能性があるので
断言できません。
ただし、水草としての有用性を最初に見出し、
アクアリウムに用いたのは日本で間違いないと
思います。
ヘアーグラスのミニは恐らくベレンのミニヘアー
でしょう。
まぁまだちらほらあるのですが、色々あって
割愛してます(笑)
入荷する水草からこれらを差し引いて考えた場合、
ラインナップの印象がガラリと変わる気がしませんか?
これだけ役立つ水草が日本から行ってるのに
いつまで経っても格下に見てるのは
どう言うつもりなのか。。。
しかしながら、新たな水草の入荷が無くなっている
現状からすると、今後は「おかえりなさい」と
言える水草はあまり出てこないかもしれませんね。
特にワイルドの採集物と言うのは皆無といっても
過言ではないくらいのレベルです。
かつては南米からの未知の水草や個人採集の
東南アジア産水草が退屈する間も無く
続々と紹介され、その合間にファームの新着も
あったりして、選び放題と言う贅沢な時期がありました。
現在唯一残っているアクアリウム関係の月刊誌である
AL誌にある新着を紹介するコーナーの
アクアフィーチャーでも、かつては毎月3~5種は
水草が掲載されていたものですが、今となっては
掲載されるのが珍しいと言う状況です。
採集物に関しては、採って来る人が居なくなったので
入荷しないのですが(笑)、ファームからの水草は
途絶えたわけではありません。
現在でも昔からの定番種、例えばアヌビアス ナナや
ミクロソリウムなどのポット物、鉛巻きの有茎草、
そして現在は組織培養カップが輸入されています。
その中にファームの新作と言うものは少量ながら
毎年あるのですが、さほど目立って取り上げられることが
ありません。
もちろん、日本初入荷種の場合はT氏(笑)の目に留まれば
紹介されることもあるのですが、殆ど埋もれているように
思います。
それに加えて、
ファームの新作≠我々にとっての新作
ではないと言うことが、近年多くなっています。
さて、それはどう言うことか。
賢明な読者ならお気付きですね(笑)
かつて日本に入ってきた様々な水草が、日本で
流通した後、現在は海外のファームが生産して
日本に送られてきています。
どういったものがあるのか見てみましょう。
近年のスターとしては先日も由来を取り上げましたが
Newラージパールグラスですね。
これは100%断言できます(笑)
AZ便で当店にのみ入荷したもので、即リリース分は
ともかく、まぁ大して売れなかったのでその後は
私が栽培して、這うのを確認して「前景用水草」として
リリースしたものです。
生産されている(されていた)ものでは、かつての
南米有茎ブームの時にもたらされた物が
ちらほら見られます。例えば。。。
トニナsp.ベレン
スターレンジ サンガブリエル
ケヤリソウ
パンタナールウェーブリーフハイグロ
スタウロギネsp.ポルトベーリョ
ハイグロフィラsp.アラグアイア
ミリオフィラムsp.ガイアナ
この辺は日本で楽しまれた後に海外へ流出したものです。
名前がちょくちょく変わっていて、下の3種は
アマゾンハイグロ ‘ポルトベーリョ’
アラグアイア レッドシャープリーフハイグロ
ガイアナ ドワーフミリオ
が当時の名称です。
また、東南アジアやアフリカ辺りの水草も、
水草業界の有名どころや問屋さん経由の
ワイルドものが、海外に持ち出されて生産されて
います。こちらも例を挙げますと。。。
ベトナムゴマノハグサ
インディアンクラススラ
ギニアンルドウィジア
ロタラsp.ベトナム
パンタナールヘミグラフィスsp.
ローライマブラックナヤス
この辺りは確実に日本由来です。
ブラックナヤスなんか好きな人が
かなり限られそうですが。。。(笑)
ベレンのレッドカボンバも来たのですが、
入荷時にちょっと大きかったのと葉数を
見てるとまだちょっと。
恐らくそうであろうけど、微妙なところや
一部不確実な部分が残るようなものは。。。
ブセファランドラsp.レッド
ブセファランドラsp.グリーンウェービー
ハイグロフィラ ピンナティフィダ
エレオカリス アキクラリス ミニ
ウォーターローン
これらはほぼ間違いなく日本由来だと
思うのですが、インドネシアやインドに関しては
ヨーロッパと繋がっている可能性があるので
断言できません。
ただし、水草としての有用性を最初に見出し、
アクアリウムに用いたのは日本で間違いないと
思います。
ヘアーグラスのミニは恐らくベレンのミニヘアー
でしょう。
まぁまだちらほらあるのですが、色々あって
割愛してます(笑)
入荷する水草からこれらを差し引いて考えた場合、
ラインナップの印象がガラリと変わる気がしませんか?
これだけ役立つ水草が日本から行ってるのに
いつまで経っても格下に見てるのは
どう言うつもりなのか。。。
しかしながら、新たな水草の入荷が無くなっている
現状からすると、今後は「おかえりなさい」と
言える水草はあまり出てこないかもしれませんね。
2017年11月19日日曜日
背中合わせ
以前に水草業界の大きな変化として組織培養カップの
普及について触れました。
見ている限り、世間的には割とすんなり受け入れられた
印象でした。
もちろん以前の記事で解説した通り、メリットものあるのですが、
個人的にはある意味収縮の方向への転換点になったのでは
ないかと感じています。
組織培養カップの水草は寒天培地に根を張っているため、
従来のロックウールに根付いたポットに比べて水草を取り外すのが
容易で、植える前の準備が楽だと言われています。
これはもう殆ど手間と言えるレベルではありません。
しかしながらここから更に進みます。
「液体培地」
の登場です。
これを聞いた時は違った意味で驚きました。
もちろん、ファーム側、ユーザー側共に利便性の向上と
捉えるべきことなんだとは思うのですが、私自身が
直感的に感じたことは、この流れはどこまで行って
これからのユーザーやショップは無意識のうちに
どんどんスポイルされていくのだろう、と言う事でした。
趣味は無駄があってこそだと思うのですが、器具や
底床、更には水草の供給形態までもが進化??しており
ユーザーが良くも悪くも出来ること・やらねばならないことが
削ぎ落されていく状況にあるように思います。
面倒くさい部分があるからこそ、頭を使って、いかに
自身で効率的にするか(手抜きできるか)を模索するのも
この趣味の楽しみの1つだったはずなのです。
単純に楽だからアクアリウム人口が増えると言うものでは
ありません。
水草だけではありませんが、ユーザー側の本来の
楽しみ(趣味的苦痛)が上流で奪われているような
気がしてなりません。
普及について触れました。
見ている限り、世間的には割とすんなり受け入れられた
印象でした。
もちろん以前の記事で解説した通り、メリットものあるのですが、
個人的にはある意味収縮の方向への転換点になったのでは
ないかと感じています。
組織培養カップの水草は寒天培地に根を張っているため、
従来のロックウールに根付いたポットに比べて水草を取り外すのが
容易で、植える前の準備が楽だと言われています。
これはもう殆ど手間と言えるレベルではありません。
しかしながらここから更に進みます。
「液体培地」
の登場です。
これを聞いた時は違った意味で驚きました。
もちろん、ファーム側、ユーザー側共に利便性の向上と
捉えるべきことなんだとは思うのですが、私自身が
直感的に感じたことは、この流れはどこまで行って
これからのユーザーやショップは無意識のうちに
どんどんスポイルされていくのだろう、と言う事でした。
趣味は無駄があってこそだと思うのですが、器具や
底床、更には水草の供給形態までもが進化??しており
ユーザーが良くも悪くも出来ること・やらねばならないことが
削ぎ落されていく状況にあるように思います。
面倒くさい部分があるからこそ、頭を使って、いかに
自身で効率的にするか(手抜きできるか)を模索するのも
この趣味の楽しみの1つだったはずなのです。
単純に楽だからアクアリウム人口が増えると言うものでは
ありません。
水草だけではありませんが、ユーザー側の本来の
楽しみ(趣味的苦痛)が上流で奪われているような
気がしてなりません。
2016年8月28日日曜日
水草業界の分水嶺 (2)
前回は水草が供給される流れの変化を
見てみました。
今回は流通も含めた販売方法が迎えた
大転換点を考えてみたいと思います。
さて、その転換点とは。。。
「組織培養カップ」
の登場です。
もちろん昨日今日出てきたわけではありませんが、
これが主流になろうかと言う雰囲気が出てきています。
組織培養カップのメリットは、輸送や陳列、梱包が
容易になり簡略化できる点です。
他にはよく言われるコケやスネール等の混入を
防止できるということもあります。
更にファームから問屋では植物検疫でのリスクが
大幅に下がり、空港で処分されることはまず無いと
思います。
そして問屋~ショップにおけるメリットとして挙げた
前述の内容をより具体的な例と共に見てみましょう。
・ストックの容易さ
これは問屋、ショップ共通です。涼しい所に
並べるだけ。まぁ弱光当てておけばOKですかね。
あと、更に低温にしておけば日持ちがします。
専用冷蔵庫も発売されました(笑)
・梱包の簡略化
特に問屋の場合は全国各地への発送があります。
水草の場合は、ポット、鉛巻、バラ株、そして
昨今の観葉植物への流れでそれらも一緒に
発送することが多くなっています。
そして当然上記すべて、梱包の方法が異なるため、
これは人の手でやるしかないので、物凄く手間。
カップならビニール袋に重ねてぽいっと入れるだけ。
小売りの場合も水槽から出して、袋に入れ、輪ゴムで
縛り。。。と言うことをしなくて良いので、問屋と同様に
時間も手間も減らすことができます。
・陳列の簡略化
最近の水草専門店(あるのか?)や水草に注力
しているショップにおいてもカップとなると、既に
水槽すら不要な訳で、水槽を使わないと言うことは、
底床・二酸化炭素の添加、強めの照明、当然ながら
水すら必要でないため、換水も不要。コケの心配も
無し。そうなると経費はもちろん、手間やスペースの
大幅な削減が可能です。必要なものは棚とLED1灯のみ。
もしくは、冷蔵庫内に並べるだけ。
・補足
ファーム目線で考えてもメリットがあると思います。
アヌビアスやクリプトコリネなどは、蘭と同じく
組織培養で生産した苗をある程度のサイズでポットに
植えて、そこから出荷サイズに育成するわけですが、
その育成過程をユーザーに丸投げできる(笑)
昔と違って組織培養の効率は上がっているでしょうから
育成前の段階で販売出来るとなると、出荷サイクルが
早くなり、かなりコストダウンになるのではないかと
想像します。
この組織培養カップは、当初は逆に珍しく、東南アジアの
ファームものが最初だったような。。。ここは記憶が
はっきりしませんが、まぁ入荷したらちょっと物珍しい
感じでしたね。
そうこうするうちにトロピカやアヌビアスと言った
ヨーロッパのファームから少しずつ入荷するように
なりました。徐々に拡大しているところを
見ると、どうしてもこちらに傾いてきているようです。
そして、国内のいくつかの業者からの供給も
始まっています。
トータルで見るとかなりの種類数になってきています。
しかもトロピカの生産に拍車がかかっているのと、
ADAがカップ用の冷蔵庫を特約店に販売したのを
見る限り、かなり注力しているように感じます。
一見、良いこと尽くしのようにも見えますが、
そう感じるのは、アクア業界の体質に慣れ過ぎて
いるからです。
これは前述通り、供給側のメリットが殆どです。
もちろん、コケやスネールを持ち込まないと
言うのは、ユーザーにとってありがたいこと
てしょうし、小さいくはないメリットなのかも
しれません。
ただ、そのメリットと引き換えに失うものがいくつも
ある様に私は感じています。
次回はその点を考えてみたいと思います。
。。。続く
見てみました。
今回は流通も含めた販売方法が迎えた
大転換点を考えてみたいと思います。
さて、その転換点とは。。。
「組織培養カップ」
の登場です。
もちろん昨日今日出てきたわけではありませんが、
これが主流になろうかと言う雰囲気が出てきています。
組織培養カップのメリットは、輸送や陳列、梱包が
容易になり簡略化できる点です。
他にはよく言われるコケやスネール等の混入を
防止できるということもあります。
更にファームから問屋では植物検疫でのリスクが
大幅に下がり、空港で処分されることはまず無いと
思います。
そして問屋~ショップにおけるメリットとして挙げた
前述の内容をより具体的な例と共に見てみましょう。
![]() |
| デナリーのヒット作、クリプトコリネsp.'フラミンゴ' 本種は組織培養カップでしか入荷しません。 |
・ストックの容易さ
これは問屋、ショップ共通です。涼しい所に
並べるだけ。まぁ弱光当てておけばOKですかね。
あと、更に低温にしておけば日持ちがします。
専用冷蔵庫も発売されました(笑)
・梱包の簡略化
特に問屋の場合は全国各地への発送があります。
水草の場合は、ポット、鉛巻、バラ株、そして
昨今の観葉植物への流れでそれらも一緒に
発送することが多くなっています。
そして当然上記すべて、梱包の方法が異なるため、
これは人の手でやるしかないので、物凄く手間。
カップならビニール袋に重ねてぽいっと入れるだけ。
小売りの場合も水槽から出して、袋に入れ、輪ゴムで
縛り。。。と言うことをしなくて良いので、問屋と同様に
時間も手間も減らすことができます。
・陳列の簡略化
最近の水草専門店(あるのか?)や水草に注力
しているショップにおいてもカップとなると、既に
水槽すら不要な訳で、水槽を使わないと言うことは、
底床・二酸化炭素の添加、強めの照明、当然ながら
水すら必要でないため、換水も不要。コケの心配も
無し。そうなると経費はもちろん、手間やスペースの
大幅な削減が可能です。必要なものは棚とLED1灯のみ。
もしくは、冷蔵庫内に並べるだけ。
・補足
ファーム目線で考えてもメリットがあると思います。
アヌビアスやクリプトコリネなどは、蘭と同じく
組織培養で生産した苗をある程度のサイズでポットに
植えて、そこから出荷サイズに育成するわけですが、
その育成過程をユーザーに丸投げできる(笑)
昔と違って組織培養の効率は上がっているでしょうから
育成前の段階で販売出来るとなると、出荷サイクルが
早くなり、かなりコストダウンになるのではないかと
想像します。
この組織培養カップは、当初は逆に珍しく、東南アジアの
ファームものが最初だったような。。。ここは記憶が
はっきりしませんが、まぁ入荷したらちょっと物珍しい
感じでしたね。
そうこうするうちにトロピカやアヌビアスと言った
ヨーロッパのファームから少しずつ入荷するように
なりました。徐々に拡大しているところを
見ると、どうしてもこちらに傾いてきているようです。
そして、国内のいくつかの業者からの供給も
始まっています。
トータルで見るとかなりの種類数になってきています。
しかもトロピカの生産に拍車がかかっているのと、
ADAがカップ用の冷蔵庫を特約店に販売したのを
見る限り、かなり注力しているように感じます。
一見、良いこと尽くしのようにも見えますが、
そう感じるのは、アクア業界の体質に慣れ過ぎて
いるからです。
これは前述通り、供給側のメリットが殆どです。
もちろん、コケやスネールを持ち込まないと
言うのは、ユーザーにとってありがたいこと
てしょうし、小さいくはないメリットなのかも
しれません。
ただ、そのメリットと引き換えに失うものがいくつも
ある様に私は感じています。
次回はその点を考えてみたいと思います。
。。。続く
2011年6月5日日曜日
組織培養される可能性の有無
水草市場にもごく稀にトレンドが発生することがあり、ある期間に
特定の属、またはある科のいくつかの属に人気が集中することがあります。
初めは極々一部のショップや業者がそれらの魅力や可能性を見出して
取り扱い始めます。そこでマニアの中でもその仲間に注目する、先見性の
ある人が少し現れます。
そうなると、次の入荷が待たれるところですが、プロ側は熱心なマニアの
要望に応えようとします。そして新たな種がもたらされます。
そのころには、限られた場所ではありますが、それらの名前や画像を
時折見かけるようになります。
そうなると、更に一部の人たちがその存在に着目してコレクションや育成を
楽しみ始めます。まだその頃は、特定のショップのみに最新種が入荷する
こととなり、増殖株などもごく少量しか出まわりませんが、目にする機会は
飛躍的に増えることとなります。
その後の展開はかつてのインターネットが無い時代や、ナローバンドの
時代では伝播する速度も緩やかだったのですが、現在の大容量の
インターネット接続の普及・コミュニケーションツールの発達等により
良くも悪くも超高速で広まるようにまりました。
そうなると存在自体は一般化に向けて動き出すのですが、入荷数・頻度の
上昇による価格の緩やかな下落と、水草の単価として許容できる範囲が
異なる層からの期待価格とのギャップが生じることとなります。
そこで持ち上がるのが
「ファームによる組織培養大量生産→価格下落」説
であります。
まず、この状態が発生する対象としては、有茎草はあり得ないと
言うことです。何故かと言いますと、有茎草の場合はそんなものを
期待するまでもなく個人レベルで短期間に大量に増殖させることが
可能であること、海外から日数をかけて輸送したものより、翌日に
クロネコヤマトで届いたものの方が状態が良いということ等が
あります。また、ファームで生産する場合費用が発生しますが、
個人育成の場合、「趣味ですので費用は0」です。それが猛烈な
勢いで伝播するわけですから、日本で人気があるからと言って、
風変わりな有茎草をコストをかけて、日本での人気が頂点付近の
期間に間に合うように出荷してくるのは、国内ショップですら
現状では困難を伴うのですから、ファームレベルでは事実上
不可能であります。
トニナやスターレンジが東南アジア、欧州から入荷しています(いました?)が
これらは日本でのブームが終焉を迎えるころにようやくある程度
コンスタントに入荷するようになりましたし、組織培養で単価が下がったと
言うものではありません。普通に栽培して、むしろいろんな面を考慮すると
割高に入荷しております。
また、ファームの定番種としての機能は明らかに年々低下してるのが
現状であります。
かつて、その説がごく一部でささやかれたのは透明深緑葉系エキノドルスで、
組織培養の株が安価で出回ると言う話も散見されましたが、水草の歴史を
振り返ると、それが不可能であることを推測するのは至極容易なことであります。
結果的にオパクスやイボレ等の丸葉系が組織培養で大量生産されることは
ありませんでしたし、私個人が収集している様々な情報を整理すると
今後も無いと思われます。
クリプトコリネに関しても、欧州の研究家・ハイアマチュア等が日本の
何倍もの歴史をバックに持ち、育成しているにもかかわらず、ファームから
入荷するのはスリランカ狭葉系、タイやインドの細葉系のみであることや、
こちらも私個人で収集した情報からも、今後も無いと思われますし
もしあるとしても、かなり先のこととなるでしょう。
そして現在はブセファランドラに注目が集まっているかと思われます。
こちらも歴史が示す通り、組織培養で大量に生産されることは
考えにくいと思われます。
まず第一に、「採ってきた方が早い」のです。
東南アジアファームから入荷する同じような草にピプトスパサ リドレィが
あります。しかし、これはとても組織培養されているとは思えません。
大量に採集したものをファームにてストック、それを販売していると
考えるのが妥当であります。
また、近年の入荷状況を見ても容易に理解できるかと思います。
そして、ファームが(大きな市場を考えた時であり、私はそうは思いませんが)
見た目の大して変わらない植物を何通りも区別してそれぞれ組織培養に
かけると言うことは合理的ではありません。他種と同様に、様々な面を
考慮して今後も無いと思われます。
ですが、私の想像を覆して大量生産がなされ、流通し始めた場合は
下記のようになると考えますので、一般化という面では成功と
なり得るかと思いますが、低価格での流通と言う面では、大きな
意味はないと思われます。
・1産地または1タイプのみの流通
・それも、産地は不明
・ポットに1~2株入り
・市場価格は700~1500円
・根茎は殆ど無いか極短い
・一定期間で流通は滞る
・日本がターゲットではない
余談ではありますが、ミクロソリウムでも人気種である「本ナロー」ですが
こちらも大量生産されて入荷するわけではありません。ミクロソリウムの中で
日本国内において最も人気のあると思われる本種が海外ファームでは生産
されません。
あまり大きくならず、使いやすいトロピカ社の「ミクロソリウム フィリピン」も
生産は終了しました。それが何を意味するのか、想像に難くありません。
先日入荷したトライデントはアクアフルールが入手して6年と言う年月を
経て、ようやくリリースされました。
これらは一度、元株が国内の趣味家に投入されれば、ファームからの
入荷を待つよりも、国内での栽培株の流通の方が早いのです。
トライデントがなぜ、フルールからの入荷を待たねばならなかったのか。
これは本種をレイアウトに使用しているメーカーがユーザーの要望に
前向きであればそうはならなかったのでしょう。
特定の属、またはある科のいくつかの属に人気が集中することがあります。
初めは極々一部のショップや業者がそれらの魅力や可能性を見出して
取り扱い始めます。そこでマニアの中でもその仲間に注目する、先見性の
ある人が少し現れます。
そうなると、次の入荷が待たれるところですが、プロ側は熱心なマニアの
要望に応えようとします。そして新たな種がもたらされます。
そのころには、限られた場所ではありますが、それらの名前や画像を
時折見かけるようになります。
そうなると、更に一部の人たちがその存在に着目してコレクションや育成を
楽しみ始めます。まだその頃は、特定のショップのみに最新種が入荷する
こととなり、増殖株などもごく少量しか出まわりませんが、目にする機会は
飛躍的に増えることとなります。
その後の展開はかつてのインターネットが無い時代や、ナローバンドの
時代では伝播する速度も緩やかだったのですが、現在の大容量の
インターネット接続の普及・コミュニケーションツールの発達等により
良くも悪くも超高速で広まるようにまりました。
そうなると存在自体は一般化に向けて動き出すのですが、入荷数・頻度の
上昇による価格の緩やかな下落と、水草の単価として許容できる範囲が
異なる層からの期待価格とのギャップが生じることとなります。
そこで持ち上がるのが
「ファームによる組織培養大量生産→価格下落」説
であります。
まず、この状態が発生する対象としては、有茎草はあり得ないと
言うことです。何故かと言いますと、有茎草の場合はそんなものを
期待するまでもなく個人レベルで短期間に大量に増殖させることが
可能であること、海外から日数をかけて輸送したものより、翌日に
クロネコヤマトで届いたものの方が状態が良いということ等が
あります。また、ファームで生産する場合費用が発生しますが、
個人育成の場合、「趣味ですので費用は0」です。それが猛烈な
勢いで伝播するわけですから、日本で人気があるからと言って、
風変わりな有茎草をコストをかけて、日本での人気が頂点付近の
期間に間に合うように出荷してくるのは、国内ショップですら
現状では困難を伴うのですから、ファームレベルでは事実上
不可能であります。
トニナやスターレンジが東南アジア、欧州から入荷しています(いました?)が
これらは日本でのブームが終焉を迎えるころにようやくある程度
コンスタントに入荷するようになりましたし、組織培養で単価が下がったと
言うものではありません。普通に栽培して、むしろいろんな面を考慮すると
割高に入荷しております。
また、ファームの定番種としての機能は明らかに年々低下してるのが
現状であります。
かつて、その説がごく一部でささやかれたのは透明深緑葉系エキノドルスで、
組織培養の株が安価で出回ると言う話も散見されましたが、水草の歴史を
振り返ると、それが不可能であることを推測するのは至極容易なことであります。
結果的にオパクスやイボレ等の丸葉系が組織培養で大量生産されることは
ありませんでしたし、私個人が収集している様々な情報を整理すると
今後も無いと思われます。
クリプトコリネに関しても、欧州の研究家・ハイアマチュア等が日本の
何倍もの歴史をバックに持ち、育成しているにもかかわらず、ファームから
入荷するのはスリランカ狭葉系、タイやインドの細葉系のみであることや、
こちらも私個人で収集した情報からも、今後も無いと思われますし
もしあるとしても、かなり先のこととなるでしょう。
そして現在はブセファランドラに注目が集まっているかと思われます。
こちらも歴史が示す通り、組織培養で大量に生産されることは
考えにくいと思われます。
まず第一に、「採ってきた方が早い」のです。
東南アジアファームから入荷する同じような草にピプトスパサ リドレィが
あります。しかし、これはとても組織培養されているとは思えません。
大量に採集したものをファームにてストック、それを販売していると
考えるのが妥当であります。
また、近年の入荷状況を見ても容易に理解できるかと思います。
そして、ファームが(大きな市場を考えた時であり、私はそうは思いませんが)
見た目の大して変わらない植物を何通りも区別してそれぞれ組織培養に
かけると言うことは合理的ではありません。他種と同様に、様々な面を
考慮して今後も無いと思われます。
ですが、私の想像を覆して大量生産がなされ、流通し始めた場合は
下記のようになると考えますので、一般化という面では成功と
なり得るかと思いますが、低価格での流通と言う面では、大きな
意味はないと思われます。
・1産地または1タイプのみの流通
・それも、産地は不明
・ポットに1~2株入り
・市場価格は700~1500円
・根茎は殆ど無いか極短い
・一定期間で流通は滞る
・日本がターゲットではない
余談ではありますが、ミクロソリウムでも人気種である「本ナロー」ですが
こちらも大量生産されて入荷するわけではありません。ミクロソリウムの中で
日本国内において最も人気のあると思われる本種が海外ファームでは生産
されません。
あまり大きくならず、使いやすいトロピカ社の「ミクロソリウム フィリピン」も
生産は終了しました。それが何を意味するのか、想像に難くありません。
先日入荷したトライデントはアクアフルールが入手して6年と言う年月を
経て、ようやくリリースされました。
これらは一度、元株が国内の趣味家に投入されれば、ファームからの
入荷を待つよりも、国内での栽培株の流通の方が早いのです。
トライデントがなぜ、フルールからの入荷を待たねばならなかったのか。
これは本種をレイアウトに使用しているメーカーがユーザーの要望に
前向きであればそうはならなかったのでしょう。
2010年6月6日日曜日
日本におけるトロピカ社の1人勝ち
近年、欧州系ファームの閉鎖?や縮小傾向に歯止めがかからない状況であります。
欧州のファームにはそれぞれ取り扱う種類に関して、得意分野或いは
特徴を有しており、この種類はこのファームからしか来ない、この種類は
このファームの株がずば抜けて良い、と言う傾向が顕著でした。
しかしながら、世界的な金融危機、投機マネーによる原油高が直撃したかのように、
時期を同じくして、途絶えてしまったファームがあります。また、少し手がかかるような種は
アイテムから外すという傾向も見られました。
さて、現状はどうなっているのでしょうか。
オランダからはしばしば入荷があるものの、どれも代わり映えせず、
ラインナップ、種名に関する無頓着さ、共に変化無しと言った状況であります。
ドイツに目を向けてみても、Barthはもう入荷することはありません。
GULAの入荷も期待することは出来ません。Zoologicaも売れる要素がありません。
惨憺たる状況であります。
DENNERLEに関しては、日本のマーケットを重視しているとは言えず、また
価格も昔よりも高くなっており、新作と言ってもジャングルスターシリーズ程度、
クリプトのフラミンゴも寒天培地での入荷に留まりました。
先日久々にRatajが入荷しましたが、入荷ごとに種類の幅は狭くなっており、
目を見張るようなものはありませんでした。
数年前からわかっていることではありますが、赤いウルグアイエンシスは
ホレマニーレッドです。ただし純然たるレッドではなく、若干ではありますが、
グリーンの要素を持ち合わせている雰囲気があります。
ホレマニーグリーンも入荷しましたが、検証用に入手したポット(葉が傷んでいた)には
小さいながらも3株入っており、状況証拠的ではありますが、それだけですでに
ホレマニーグリーンとは言いがたく、DENNERLEからも数年前にホレマニーグリーンで
ウルグアイエンシスが入荷していることを考慮に入れ、こちらもウルグアイエンシスの
蓋然性が高いと思われます。
(注)現在は断定いたしません。入手した株で検証いたします。
そんな中、毎年のように一大ブームを作り出す新作をリリースしてくるのが
デンマークのTropica社です。
シペルス ヘルフェリィ、グロッソスティグマ、ポゴステモン ヘルフェリィ、
ウトリクラリア グラミニフォリア、キューバパールグラス、
そしてハイグロフィラ ピンナティフィダ。
どのファームよりも日本に目が向いているとは思えるのですが、それでもなお
Japan Passing(日本を素通り)と言う印象が拭えない入荷状況は残念ですが。
ただし、欧州ファームから、国内市場に目を向けてみるとTropicaの果たす役割は大きく、
もし、明日からトロピカの入荷が皆無になったことを考えると、水草業界(プロアマ問わず)は
確実に矮小化すると思われます。
もちろん、アジアファームや国産ファームで事足りると言えばそれまでですが、
現在と比較して、層が薄くなると言う感覚は必ずあります。
また、グロッソスティグマやキューバパールグラスのように、新作が一大ムーブメントを
起こすという、業界内の大きなうねりが消え去ります。
結論としては、日本においての欧州系ファームはTropicaの1人勝ちとなっております。
また、ファームに対して新たな種を期待できるのもTropicaしかないと言うのも
寂しい現実ではありますが、その裏づけとなっております。
果たして来年はどんな水草をリリースしてくれるのか。。。
欧州のファームにはそれぞれ取り扱う種類に関して、得意分野或いは
特徴を有しており、この種類はこのファームからしか来ない、この種類は
このファームの株がずば抜けて良い、と言う傾向が顕著でした。
しかしながら、世界的な金融危機、投機マネーによる原油高が直撃したかのように、
時期を同じくして、途絶えてしまったファームがあります。また、少し手がかかるような種は
アイテムから外すという傾向も見られました。
さて、現状はどうなっているのでしょうか。
オランダからはしばしば入荷があるものの、どれも代わり映えせず、
ラインナップ、種名に関する無頓着さ、共に変化無しと言った状況であります。
ドイツに目を向けてみても、Barthはもう入荷することはありません。
GULAの入荷も期待することは出来ません。Zoologicaも売れる要素がありません。
惨憺たる状況であります。
DENNERLEに関しては、日本のマーケットを重視しているとは言えず、また
価格も昔よりも高くなっており、新作と言ってもジャングルスターシリーズ程度、
クリプトのフラミンゴも寒天培地での入荷に留まりました。
先日久々にRatajが入荷しましたが、入荷ごとに種類の幅は狭くなっており、
目を見張るようなものはありませんでした。
数年前からわかっていることではありますが、赤いウルグアイエンシスは
ホレマニーレッドです。ただし純然たるレッドではなく、若干ではありますが、
グリーンの要素を持ち合わせている雰囲気があります。
ホレマニーグリーンも入荷しましたが、検証用に入手したポット(葉が傷んでいた)には
小さいながらも3株入っており、状況証拠的ではありますが、それだけですでに
ホレマニーグリーンとは言いがたく、DENNERLEからも数年前にホレマニーグリーンで
ウルグアイエンシスが入荷していることを考慮に入れ、こちらもウルグアイエンシスの
蓋然性が高いと思われます。
(注)現在は断定いたしません。入手した株で検証いたします。
そんな中、毎年のように一大ブームを作り出す新作をリリースしてくるのが
デンマークのTropica社です。
シペルス ヘルフェリィ、グロッソスティグマ、ポゴステモン ヘルフェリィ、
ウトリクラリア グラミニフォリア、キューバパールグラス、
そしてハイグロフィラ ピンナティフィダ。
どのファームよりも日本に目が向いているとは思えるのですが、それでもなお
Japan Passing(日本を素通り)と言う印象が拭えない入荷状況は残念ですが。
ただし、欧州ファームから、国内市場に目を向けてみるとTropicaの果たす役割は大きく、
もし、明日からトロピカの入荷が皆無になったことを考えると、水草業界(プロアマ問わず)は
確実に矮小化すると思われます。
もちろん、アジアファームや国産ファームで事足りると言えばそれまでですが、
現在と比較して、層が薄くなると言う感覚は必ずあります。
また、グロッソスティグマやキューバパールグラスのように、新作が一大ムーブメントを
起こすという、業界内の大きなうねりが消え去ります。
結論としては、日本においての欧州系ファームはTropicaの1人勝ちとなっております。
また、ファームに対して新たな種を期待できるのもTropicaしかないと言うのも
寂しい現実ではありますが、その裏づけとなっております。
果たして来年はどんな水草をリリースしてくれるのか。。。
2010年1月13日水曜日
確信犯と思われる欧州系ファーム
現在、流通する多くの水草は海外から輸入されている物が多くを占めております。
低価格帯の物は主にシンガポール、タイ、インドネシア等からやってきており、
比較的新しいところでスリランカ、台湾、中国等もあります。
中~高価格帯のものでは、オランダ、ドイツ、デンマーク、チェコ(最近途絶えております)等が
あります。
東南アジアと比較して、距離的にも気候的にも、欧州ではコストがかかると言うのは
理解が出来ます。管理の良さや梱包の方法などから着状態も比較的良いので、
価格が多少割高になることも頷けるところであります。
もちろん、その価格の中にはある程度の信用が含まれてもしかるべきかと考えます。
ところが、10年以上も前から欧州勢の日本に対する姿勢には疑問を持たずには
いられない部分が存在しております。
それは“種の誤り”です。
ただし、これは単なる“誤り”ではなく、“確信犯的誤り”と言う風に受け取ることが
出来るものであります。
これが、以前のトロピカ社のラージマヤカ(Mayaca sellowiana)で販売していた種が
実はロタラ ナンセアン(Rotala sp. Nanjeshan/Rotala nanjean)であると修正を
行ったことがあります。
これはかなり珍しい事例であり、トロピカ社の信用度が高いことを裏付けることと
なります。
しかしながら、その他のファームでは明らかに異なる種名を付けて送ってくることがあり、
しかもそれが継続的である上に、修正する姿勢すらないのが現状であります。
すでに10年にも亘って続いている例もあり、未だに混乱を招いております。
以前にも取り上げたことがあるかとは思いますが、下記のものは現在もなお
流通している代表的な例です。
流通名(入荷名) 実際の種類
クリプトコリネ ブローサ(オランダ)・・・・・・スリランカ産狭葉系(ウェンティ?)
クリプトコリネ モエルマニィ(オランダ)・・・スリランカ産狭葉系(ウェンティ?)
アヌビアス グラキリス(オランダ)・・・・・・・耳の無いやや狭い葉(グラブラ?)
エキノドルス ホレマニー(ドイツ)・・・・・・・エキノドルス ウルグアイエンシス
問題はこれだけではありません。
水草を主力商品としている専門店では、これらは判別できる筈なのです。
もちろん、その旨をユーザーに伝えてから販売することはなんの問題もありません。
しかしながら、その購入希望者が、ショップから見てその判別が出来ない、または
そのような知識が無いと判断できる場合は、しっかりと伝えるべきであります。
残念ながら欧州のみならず、日本国内においてもそのようなことが意識される
事自体が稀であるのが現状であります。
また、輸入業者においても「この名前で来ているからこれ」という言い訳は
初回や2回目程度ならまだしも、10年も通用させてはいけないと認識すべきで
あると考えます。
極一部の輸入業者では、そのような判別を行いつつあるところも見られます。
しかしながら大手でも未だに改善する姿勢が見られないところがあるのも、
これもまた、残念ながら事実となっております。
近年は様々な水草が容易に入手できるようになった反面、供給側に
そのような情報・知識の蓄積・そしてそのアナウンスの重要さをまったく
理解出来ていない(知らない)、または誤りを黙認するような場合がしばしば
見られるのは、非常に危ういことだと考えるものであります。
同様にユーザーの、古くからの慣習及び現状に対する認識も更に高いものに
なればと、願って止みません。
低価格帯の物は主にシンガポール、タイ、インドネシア等からやってきており、
比較的新しいところでスリランカ、台湾、中国等もあります。
中~高価格帯のものでは、オランダ、ドイツ、デンマーク、チェコ(最近途絶えております)等が
あります。
東南アジアと比較して、距離的にも気候的にも、欧州ではコストがかかると言うのは
理解が出来ます。管理の良さや梱包の方法などから着状態も比較的良いので、
価格が多少割高になることも頷けるところであります。
もちろん、その価格の中にはある程度の信用が含まれてもしかるべきかと考えます。
ところが、10年以上も前から欧州勢の日本に対する姿勢には疑問を持たずには
いられない部分が存在しております。
それは“種の誤り”です。
ただし、これは単なる“誤り”ではなく、“確信犯的誤り”と言う風に受け取ることが
出来るものであります。
これが、以前のトロピカ社のラージマヤカ(Mayaca sellowiana)で販売していた種が
実はロタラ ナンセアン(Rotala sp. Nanjeshan/Rotala nanjean)であると修正を
行ったことがあります。
これはかなり珍しい事例であり、トロピカ社の信用度が高いことを裏付けることと
なります。
しかしながら、その他のファームでは明らかに異なる種名を付けて送ってくることがあり、
しかもそれが継続的である上に、修正する姿勢すらないのが現状であります。
すでに10年にも亘って続いている例もあり、未だに混乱を招いております。
以前にも取り上げたことがあるかとは思いますが、下記のものは現在もなお
流通している代表的な例です。
流通名(入荷名) 実際の種類
クリプトコリネ ブローサ(オランダ)・・・・・・スリランカ産狭葉系(ウェンティ?)
クリプトコリネ モエルマニィ(オランダ)・・・スリランカ産狭葉系(ウェンティ?)
アヌビアス グラキリス(オランダ)・・・・・・・耳の無いやや狭い葉(グラブラ?)
エキノドルス ホレマニー(ドイツ)・・・・・・・エキノドルス ウルグアイエンシス
問題はこれだけではありません。
水草を主力商品としている専門店では、これらは判別できる筈なのです。
もちろん、その旨をユーザーに伝えてから販売することはなんの問題もありません。
しかしながら、その購入希望者が、ショップから見てその判別が出来ない、または
そのような知識が無いと判断できる場合は、しっかりと伝えるべきであります。
残念ながら欧州のみならず、日本国内においてもそのようなことが意識される
事自体が稀であるのが現状であります。
また、輸入業者においても「この名前で来ているからこれ」という言い訳は
初回や2回目程度ならまだしも、10年も通用させてはいけないと認識すべきで
あると考えます。
極一部の輸入業者では、そのような判別を行いつつあるところも見られます。
しかしながら大手でも未だに改善する姿勢が見られないところがあるのも、
これもまた、残念ながら事実となっております。
近年は様々な水草が容易に入手できるようになった反面、供給側に
そのような情報・知識の蓄積・そしてそのアナウンスの重要さをまったく
理解出来ていない(知らない)、または誤りを黙認するような場合がしばしば
見られるのは、非常に危ういことだと考えるものであります。
同様にユーザーの、古くからの慣習及び現状に対する認識も更に高いものに
なればと、願って止みません。
2007年2月7日水曜日
ファーム間の連携はあるのか
近年は一時期に比べ、ファームからリリースされる新作水草が若干増加傾向に
あるように感じられます。
また、日本の流通業者の努力により、新たに海外ファームが毎年のように
紹介されている状況にあります。
さて、ここで熱心な水草ファンの方々はお気づきの点があると推測いたします。
新たに紹介される水草が他のファームからやってくることがしばしば見受けられます。
代表的な例を挙げますと、以下のようなものがあります。
ドイツ・バース作・リリース 現在リリースしているファーム
エキノドルス オゼロット バース・オリエンタル・デナリー・フルール・
トロピカ・フローラなど
エキノドルス ルビン バース・オリエンタル・トロピカなど
エキノドルス レッドフレーム バース・オリエンタル・デナリーなど
アヌビアス コーヒーフォリア バース・オリエンタル・デナリーなど
デンマーク・トロピカ作・リリース
クリプトコリネ ウェンティ“トロピカ” トロピカ・オリエンタル・デナリー・フローラなど
クリプトコリネ ウェンティ“ミ・オヤ” トロピカ・オリエンタル・デナリー・フローラなど
ミクロソリウム “ウィンデロフ” トロピカ・オリエンタル・デナリー・フローラ・フルールなど
全て馴染み深い水草ばかりであり、品質も概ね安定しております。
殆どの場合が、欧州(主にデンマーク・ドイツ)のファームによる作出・リリースが
先行して、後に東南アジア(主にオリエンタルアクアリウム)、オランダ(なぜか後発となる)の
ファームからリリースされるようになります。
上記の例のように名前も実物も一致しており、品質が安定している場合はなんら問題は
ありません。
しかしながら近年、同種と思われるもの、または類似するものを品名を違えてリリースする
傾向が見られます。
これまでに2件のヨーロッパのファームの事情を垣間見ることがありました。
そこでは同じ欧州のファームについて「ライバルだ」と明言いたしております。
つまり、ライバル社との連携は無く、水草のやり取りは考えにくい状況と推察されます。
そこから、ある品種に若干手を加えて、或いはそのまま品名を変更してリリースしている
恐れもあります。
恐らく商品として優れており、かつ第三者が見てもそれとわかるようなものは版権を
買うなりして、販売しているのかもしれません。
ある程度連携があるのかと思われた欧州ファーム群の関係は希薄なものと思われます。
しかしながら、オリエンタルアクアリウムだけは大いなる下請けとでも言いますか、欧州と
東南アジアという市場が一部重ならない、また、生産力の高さ等をかわれている様に
映ります。
あるように感じられます。
また、日本の流通業者の努力により、新たに海外ファームが毎年のように
紹介されている状況にあります。
さて、ここで熱心な水草ファンの方々はお気づきの点があると推測いたします。
新たに紹介される水草が他のファームからやってくることがしばしば見受けられます。
代表的な例を挙げますと、以下のようなものがあります。
ドイツ・バース作・リリース 現在リリースしているファーム
エキノドルス オゼロット バース・オリエンタル・デナリー・フルール・
トロピカ・フローラなど
エキノドルス ルビン バース・オリエンタル・トロピカなど
エキノドルス レッドフレーム バース・オリエンタル・デナリーなど
アヌビアス コーヒーフォリア バース・オリエンタル・デナリーなど
デンマーク・トロピカ作・リリース
クリプトコリネ ウェンティ“トロピカ” トロピカ・オリエンタル・デナリー・フローラなど
クリプトコリネ ウェンティ“ミ・オヤ” トロピカ・オリエンタル・デナリー・フローラなど
ミクロソリウム “ウィンデロフ” トロピカ・オリエンタル・デナリー・フローラ・フルールなど
全て馴染み深い水草ばかりであり、品質も概ね安定しております。
殆どの場合が、欧州(主にデンマーク・ドイツ)のファームによる作出・リリースが
先行して、後に東南アジア(主にオリエンタルアクアリウム)、オランダ(なぜか後発となる)の
ファームからリリースされるようになります。
上記の例のように名前も実物も一致しており、品質が安定している場合はなんら問題は
ありません。
しかしながら近年、同種と思われるもの、または類似するものを品名を違えてリリースする
傾向が見られます。
これまでに2件のヨーロッパのファームの事情を垣間見ることがありました。
そこでは同じ欧州のファームについて「ライバルだ」と明言いたしております。
つまり、ライバル社との連携は無く、水草のやり取りは考えにくい状況と推察されます。
そこから、ある品種に若干手を加えて、或いはそのまま品名を変更してリリースしている
恐れもあります。
恐らく商品として優れており、かつ第三者が見てもそれとわかるようなものは版権を
買うなりして、販売しているのかもしれません。
ある程度連携があるのかと思われた欧州ファーム群の関係は希薄なものと思われます。
しかしながら、オリエンタルアクアリウムだけは大いなる下請けとでも言いますか、欧州と
東南アジアという市場が一部重ならない、また、生産力の高さ等をかわれている様に
映ります。
2006年5月20日土曜日
ファームが作る水草
インターネットで世界を見渡してみても、アマチュアやショップが所有している
水草の種類数は日本が群を抜いて多いように感じます。
アフリカ産のものは地の利がありますので、欧州勢に軍配が上がりそうですが、
東南アジア産や南米産の水草は圧倒的かと思われます。
その中で日本人がアクアリウムに導入したものが、東南アジアファームに渡り、
ヨーロッパに渡るということが見られます。
例えばスターレンジやレッドピンネイト、トニナsp.、ケヤリソウなどがあります。
元来熱帯域の植物ですので、水上葉を作るものは東南アジアファームでは
圧倒的な速さで生産することが可能です。
逆に、ある程度水質調整を必要とし、しかも水中葉で生活するトニナや
ケヤリソウは苦手なようで、入荷も不定期で状態も良いとは言えない状況であります。
透明深緑葉系エキノドルスはどうでしょうか?
エキノドルスで有名なラタイ氏のファームですら、日本に供給できた深緑の
エキノドルスは数年かかってポルトアレグレンシスがほんの数十株であります。
また、かつてのデナリーですらホレマニーグリーンのオーダーをかけてから
2年の歳月をかけて十数株しか日本に送り出せませんでした。
バース氏のファームからは本物と偽者が入り乱れて入荷しておりました。
数が合わないと似た種類で穴埋めしたり、名前だけ珍しいものにして実際は
別物を送ってくるのは海外ファームの悪癖です。
もし数が出来ているのであれば、ヨーロッパにもっと出回っているはずですし、
トロピカあたりがカタログに載せてリリースしても良いはずです。
しかしながら、ドイツでは深緑のエキノドルスは珍しいようです。このことから、
生産量は知れている、または生産すらしていないと考えられます。
先日、東南アジアファームよりホレマニーグリーンの入荷がありました。
恐らく日本から渡ったものでしょう。しかしながら似たタイプのホレマニーは、
日本では10年前から流通しておりますし、入荷したものと同タイプのものは、
ここ5年以上十分量が流通しております。しかしながら、先日ようやく十数株程度が
入荷したのです。
例えばオリエンタルアクアリウムでは10年以上前から、ホレマニーグリーンを
組織培養で作っていたようです。しかしながら、入荷は大変不定期で頻度も
低いものでした。また、入荷しても数は25株(1束)しか来ず、しかも大きさは
必ず6cm程度でした。組織培養でもその程度です。
ヴェルデ川産のオパクスが国内で大量に流通するようになってすでに
5~6年が経過しております。組織培養を行っているのであれば入荷する前に、
輸入業者へのリストに名前だけが載っていたり、カタログに写真入で
載っているはずです。オリエンタルのカタログにクリプトコリネ “ローザネルヴィス”が
載っているのがいい例であります。
結局、水中葉で生活するエキノドルスで、しかもシュートを出しづらい種類である
深緑のエキノドルスは、放っておけば大量に子株が取れる黄緑のエキノドルスと
比べるとファームが作る際に採算が合わないのが実際のところではないかと言う
推察が成り立ちます。
以上のようなことから、生産していない、または取り組んでいるものの商業的な
扱いになる目処が全く立っていないと考えられます。ホレマニーも偶発的入荷で、
今後安定した大量の入荷が見込めるとは考えにくいものであります。
先日の入荷から1ヶ月以上の時間が経過しておりますが、入荷はありません。
敢えて言いますが「ホレマニーですら」この状況です。
親株が5株もあれば、年間数百は生産が可能なはずですが・・・
これらに時間とスペースを割いている位なら、新たな有茎草を模索・栽培する方が
会社としては正解であるのでしょう。
水草の種類数は日本が群を抜いて多いように感じます。
アフリカ産のものは地の利がありますので、欧州勢に軍配が上がりそうですが、
東南アジア産や南米産の水草は圧倒的かと思われます。
その中で日本人がアクアリウムに導入したものが、東南アジアファームに渡り、
ヨーロッパに渡るということが見られます。
例えばスターレンジやレッドピンネイト、トニナsp.、ケヤリソウなどがあります。
元来熱帯域の植物ですので、水上葉を作るものは東南アジアファームでは
圧倒的な速さで生産することが可能です。
逆に、ある程度水質調整を必要とし、しかも水中葉で生活するトニナや
ケヤリソウは苦手なようで、入荷も不定期で状態も良いとは言えない状況であります。
透明深緑葉系エキノドルスはどうでしょうか?
エキノドルスで有名なラタイ氏のファームですら、日本に供給できた深緑の
エキノドルスは数年かかってポルトアレグレンシスがほんの数十株であります。
また、かつてのデナリーですらホレマニーグリーンのオーダーをかけてから
2年の歳月をかけて十数株しか日本に送り出せませんでした。
バース氏のファームからは本物と偽者が入り乱れて入荷しておりました。
数が合わないと似た種類で穴埋めしたり、名前だけ珍しいものにして実際は
別物を送ってくるのは海外ファームの悪癖です。
もし数が出来ているのであれば、ヨーロッパにもっと出回っているはずですし、
トロピカあたりがカタログに載せてリリースしても良いはずです。
しかしながら、ドイツでは深緑のエキノドルスは珍しいようです。このことから、
生産量は知れている、または生産すらしていないと考えられます。
先日、東南アジアファームよりホレマニーグリーンの入荷がありました。
恐らく日本から渡ったものでしょう。しかしながら似たタイプのホレマニーは、
日本では10年前から流通しておりますし、入荷したものと同タイプのものは、
ここ5年以上十分量が流通しております。しかしながら、先日ようやく十数株程度が
入荷したのです。
例えばオリエンタルアクアリウムでは10年以上前から、ホレマニーグリーンを
組織培養で作っていたようです。しかしながら、入荷は大変不定期で頻度も
低いものでした。また、入荷しても数は25株(1束)しか来ず、しかも大きさは
必ず6cm程度でした。組織培養でもその程度です。
ヴェルデ川産のオパクスが国内で大量に流通するようになってすでに
5~6年が経過しております。組織培養を行っているのであれば入荷する前に、
輸入業者へのリストに名前だけが載っていたり、カタログに写真入で
載っているはずです。オリエンタルのカタログにクリプトコリネ “ローザネルヴィス”が
載っているのがいい例であります。
結局、水中葉で生活するエキノドルスで、しかもシュートを出しづらい種類である
深緑のエキノドルスは、放っておけば大量に子株が取れる黄緑のエキノドルスと
比べるとファームが作る際に採算が合わないのが実際のところではないかと言う
推察が成り立ちます。
以上のようなことから、生産していない、または取り組んでいるものの商業的な
扱いになる目処が全く立っていないと考えられます。ホレマニーも偶発的入荷で、
今後安定した大量の入荷が見込めるとは考えにくいものであります。
先日の入荷から1ヶ月以上の時間が経過しておりますが、入荷はありません。
敢えて言いますが「ホレマニーですら」この状況です。
親株が5株もあれば、年間数百は生産が可能なはずですが・・・
これらに時間とスペースを割いている位なら、新たな有茎草を模索・栽培する方が
会社としては正解であるのでしょう。
2006年5月14日日曜日
ファームのモラル
毎週のように海外の水草ファームから大量に水草が送られてきます。
各社カタログやリストがあり、当然水草には各々名称・学名・コードなどがついております。
購入する際は、外観(草姿)から得られる情報及び、表記される名称で種類を
選ぶことになります。
例えばロベリア カージナリスやウィステリアなどは草姿から間違えようがありません。
水草が好きな人ならば、名称の表記が無くても「これはロベリアだ」と購入できる
わけであります。
このように個性的な草姿であり、また、環境により変化する草姿も独特のものである
種に関しては混同してしまうことはありません。
しかしながら、葉のみでは種の特定が困難なものがあります。それはクリプトコリネの
丸葉系、そして水上葉のエキノドルス等であります。
これらは、花が咲いたり水中展開して初めて種が確認できることが多いものです。
こうなるとインボイスネームを信じるしかないのですが、明らかに怪しい場合があります。
また、そういったものは殆ど名前と物が異なる結果となります。
以下、ファームによる確信犯と思われる例を挙げます。
入荷時の名称 実際の種 出荷したファーム
エリオカウロンsp. ハイグロフィラsp. デナリー(現在入荷無し)
Ech.ホレマニー Ech.ルビン デナリー
Cry.グリフィティ Cry.コルダータ バース
Cry.ローザネルヴィス Cry.コルダータ ラタイ(恐らく一度のみ)
Cry.グリフィティなど Cry.コルダータなど オリエンタル
Cry.コロナータ Cry.ウステリアーナ ダッセン(現在入荷無し)
このように、ファームは数合わせ的なことを行ったり、売上のために別種を
送りつけたりする場合があります。
その名称で入荷してしまった場合、問屋はそれで卸さなければならないわけです。
違ったからと言って何もかも処分とはいかないのであります。もちろん気付かない、
または判別が不可能である場合が最も多いと思われます。
そのような水草を浮き彫りにするのは、数量を見ているとは言え水草が目の前を
素通りしてしまうのが日常の問屋より、むしろ日常から様々な水草を観察・育成
している専門店の力量にかかってくるわけであります。
ですので、購入の際に疑わしいものはショップに確認をとり、それでも不明な場合は
ご自身の目を信じるか、購入を控えるかになるわけであります。
本来であれば、ファームが誠実に種を表示すればなんら問題がないはずなのです。
これはファームのモラルや水草に対する意識の高さ・こだわりによるところのだと
考えます。
(補足)
オリエンタルから入荷するクリプトの安価なバラ株の場合は、名前が
いい加減なのは周知の事実であり、逆に何になるかと言う楽しみもあるので
実害は無いのが現状であります。
各社カタログやリストがあり、当然水草には各々名称・学名・コードなどがついております。
購入する際は、外観(草姿)から得られる情報及び、表記される名称で種類を
選ぶことになります。
例えばロベリア カージナリスやウィステリアなどは草姿から間違えようがありません。
水草が好きな人ならば、名称の表記が無くても「これはロベリアだ」と購入できる
わけであります。
このように個性的な草姿であり、また、環境により変化する草姿も独特のものである
種に関しては混同してしまうことはありません。
しかしながら、葉のみでは種の特定が困難なものがあります。それはクリプトコリネの
丸葉系、そして水上葉のエキノドルス等であります。
これらは、花が咲いたり水中展開して初めて種が確認できることが多いものです。
こうなるとインボイスネームを信じるしかないのですが、明らかに怪しい場合があります。
また、そういったものは殆ど名前と物が異なる結果となります。
以下、ファームによる確信犯と思われる例を挙げます。
入荷時の名称 実際の種 出荷したファーム
エリオカウロンsp. ハイグロフィラsp. デナリー(現在入荷無し)
Ech.ホレマニー Ech.ルビン デナリー
Cry.グリフィティ Cry.コルダータ バース
Cry.ローザネルヴィス Cry.コルダータ ラタイ(恐らく一度のみ)
Cry.グリフィティなど Cry.コルダータなど オリエンタル
Cry.コロナータ Cry.ウステリアーナ ダッセン(現在入荷無し)
このように、ファームは数合わせ的なことを行ったり、売上のために別種を
送りつけたりする場合があります。
その名称で入荷してしまった場合、問屋はそれで卸さなければならないわけです。
違ったからと言って何もかも処分とはいかないのであります。もちろん気付かない、
または判別が不可能である場合が最も多いと思われます。
そのような水草を浮き彫りにするのは、数量を見ているとは言え水草が目の前を
素通りしてしまうのが日常の問屋より、むしろ日常から様々な水草を観察・育成
している専門店の力量にかかってくるわけであります。
ですので、購入の際に疑わしいものはショップに確認をとり、それでも不明な場合は
ご自身の目を信じるか、購入を控えるかになるわけであります。
本来であれば、ファームが誠実に種を表示すればなんら問題がないはずなのです。
これはファームのモラルや水草に対する意識の高さ・こだわりによるところのだと
考えます。
(補足)
オリエンタルから入荷するクリプトの安価なバラ株の場合は、名前が
いい加減なのは周知の事実であり、逆に何になるかと言う楽しみもあるので
実害は無いのが現状であります。
2006年4月30日日曜日
名称と実物の変化
ファームからやってくる水草の場合、便宜上不明種は殆ど無く、必ず学名か商品名が
ついてきます。
そのようなことから、日本の各問屋に同ファームから入荷する際の名称は必ず同じに
なります。ですので、その時点では間違えようは無いのです。
もし違っていることがあるようでしたら、問屋以降で間違いが発生したと考えられます。
しかしながら、稀に名称と実物が合致しなくなる場合があります。それは、ファームが
名称を変更、または名称はそのままで水草自体を変更した場合であります。
最近の例ですと、「オランダプラント」があります。2002年版オリエンタルアクアリウムの
カタログからは、かつての「Eusteralis stellata」はシノニムに落とされ、新名称は
「Pogostemon stellatus」となり、水草自体もポゴステモンへと変更されております。
それに倣うようにトロピカのオランダプラントがポゴステモンへと変更されました。
しかしながら、トロピカの白札は「Eusteralis stellata」のままとなっており、変更は
水草自体のみであります。
その他の例を挙げておきます。
流通名「ポリゴヌム sp. ピンク」と呼ばれる水草ですが、こちらも販売元は
オリエンタルアクアリウムです。
以前のカタログでは「Potamogeton sp.」となっておりましたが、2002年版カタログでは
「Polygonum sp.」に変更されております。水草自体の変更はありません。
現在「ロタラ ナンセアン(ナンシアン)」で流通している水草も、以前は別の名称で
呼ばれており、オリエンタルアクアリウムでは1995年版カタログでは「Mayaca sp.」
と言う学名で掲載されていました。2002年版では「Rotala najean」(nanjeanには
なっていない)に変更されております。水草自体は同じものです。
また、トロピカにおいては「Rotala sp. Nanjenshan」としていますが、同時にもうひとつの
名称の「Mayaca sellowiniana」を載せております。
注釈には「この草の正しい名前に幾つかの不安がある。かつてマヤカで販売していたが、
これはロタラである。」というような記述があります。
リリース初期にこの草を「ラージマヤカ」で販売していた経緯があり、その釈明かと
思われます。
以上のように、ファームから入荷する水草に目を向け続け、注意深く観察していると、
思わぬ発見や疑問があります。
これは多くの入荷に携わる問屋やショップが把握しておくべき事柄であります。問屋は
扱う量・出荷先が多く、ルーティンワークになるので仕方ないのですが、特にショップは
常に入荷した水草に目を向け、チェックを怠らないようにすべきであります。
水草専門店であるならばなおさらです。私も気をつけていく次第であります。
現在、トロピカとオリエンタルから入荷する「オランダプラント」は「ポゴステモン」であり、
国産ファーム等から入荷する「昔のオランダプラント」が「オランダプラント」なのであります。
入荷時の名称のままなんの疑問も持たず販売してしまうことは混乱を招くことになります。
ついてきます。
そのようなことから、日本の各問屋に同ファームから入荷する際の名称は必ず同じに
なります。ですので、その時点では間違えようは無いのです。
もし違っていることがあるようでしたら、問屋以降で間違いが発生したと考えられます。
しかしながら、稀に名称と実物が合致しなくなる場合があります。それは、ファームが
名称を変更、または名称はそのままで水草自体を変更した場合であります。
最近の例ですと、「オランダプラント」があります。2002年版オリエンタルアクアリウムの
カタログからは、かつての「Eusteralis stellata」はシノニムに落とされ、新名称は
「Pogostemon stellatus」となり、水草自体もポゴステモンへと変更されております。
それに倣うようにトロピカのオランダプラントがポゴステモンへと変更されました。
しかしながら、トロピカの白札は「Eusteralis stellata」のままとなっており、変更は
水草自体のみであります。
その他の例を挙げておきます。
流通名「ポリゴヌム sp. ピンク」と呼ばれる水草ですが、こちらも販売元は
オリエンタルアクアリウムです。
以前のカタログでは「Potamogeton sp.」となっておりましたが、2002年版カタログでは
「Polygonum sp.」に変更されております。水草自体の変更はありません。
現在「ロタラ ナンセアン(ナンシアン)」で流通している水草も、以前は別の名称で
呼ばれており、オリエンタルアクアリウムでは1995年版カタログでは「Mayaca sp.」
と言う学名で掲載されていました。2002年版では「Rotala najean」(nanjeanには
なっていない)に変更されております。水草自体は同じものです。
また、トロピカにおいては「Rotala sp. Nanjenshan」としていますが、同時にもうひとつの
名称の「Mayaca sellowiniana」を載せております。
注釈には「この草の正しい名前に幾つかの不安がある。かつてマヤカで販売していたが、
これはロタラである。」というような記述があります。
リリース初期にこの草を「ラージマヤカ」で販売していた経緯があり、その釈明かと
思われます。
以上のように、ファームから入荷する水草に目を向け続け、注意深く観察していると、
思わぬ発見や疑問があります。
これは多くの入荷に携わる問屋やショップが把握しておくべき事柄であります。問屋は
扱う量・出荷先が多く、ルーティンワークになるので仕方ないのですが、特にショップは
常に入荷した水草に目を向け、チェックを怠らないようにすべきであります。
水草専門店であるならばなおさらです。私も気をつけていく次第であります。
現在、トロピカとオリエンタルから入荷する「オランダプラント」は「ポゴステモン」であり、
国産ファーム等から入荷する「昔のオランダプラント」が「オランダプラント」なのであります。
入荷時の名称のままなんの疑問も持たず販売してしまうことは混乱を招くことになります。
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