このところ、ミクロソリウムの様々なタイプを見かけることがあります。
エキノドルス同様、似たような(同じ)タイプが別の名称で呼ばれたり、
ナローと言っても数タイプ存在することから混乱を生じることもしばしばでありました。
そこで、現在流通しているミクロソリウムを紹介すべく、月刊アクアライフ2006年3月号に
小特集として「ミクロソリウム コレクション」を掲載する機会を設けて頂いた次第であります。
デンマークはトロピカ社より入荷するミクロソリウムの類は、種(タイプ)が安定しており、
名称と実物が一致しております。
これらはしっかりと、「トロピカ社の○○」と言った具合で判別することが出来ます。
反対に、東南アジアファームのミクロソリウムは種(タイプ)が安定しないことがあります。
特に、小型のファームの場合は「ミクロソリウム プテロプス」と言いつつ、それに似たシダを
出荷することが時折見られます。
しかしながら、この「いい加減さ」が色々なタイプのミクロソリウムをもたらしてくれるのであります。
私の手元にあります「スモール」は、およそ10年前にオリエンタルアクアリウムから入荷した
「ミクロソリウム プテロプス」で、当時葉形の違いに気付き、抜いておいたものであります。
また、「セミナロー」もその頃にもたらされたタイプ違いの「ミクロソリウム プテロプス」であります。
最近入荷したインドネシアファームからも、「ミクロソリウム」で入荷したものが別のシダで
ありました。また、これは2種類ほど混ざっておりました。
注意深く観察している問屋・小売店がしっかりと分けて、別種でリリースするのであります。
リリースまでには、水中で育成できるか・既存の種とは明らかに異なるのか、と言ったことを
精査する必要があり、これは水草を扱う小売店の義務であります。
他にはクリプトコリネやベタなどを採集に現地を訪れた際のワイルドものがあります。
これらもなかなか興味深く、現在は様々なタイプがもたらされております。
稀に、園芸ルートで水中で育成が可能な種類も紹介されるようであります。これらは
しっかりした特徴があるなら良いのですが、既存のものと大差が無いにもかかわらず、
高額になっている場合があるようです。
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