2018年4月29日日曜日

当店リリースのアグラオネマ ピクタムの名称とその由来について (改訂版)

アグラオネマ ピクタムがアクアシーンに登場して
10年ほど経過しました。
その間、様々な出来事があり、色んな事が見えてきました。
立場上、優先的に入ってくる情報もありますが、またその
逆もあるわけで、すべてを見てきたわけではありませんが
導き出された答えがあります。

と、まぁそれはさて置き(笑)
10年ひと昔ではありませんが、そろそろ何周か回ったのかな、
と感じるのは、素朴な疑問を投げかけられた時です。
これはずっと関わってると特に気にならないのですが、
普通に初めて入ってきた人には何を言ってるのだろう?
と言う事になると思います。

と言う訳で、最近も何度かご質問を頂きましたので
簡単に解説したいと思います。
基本的には2013年に書いた記事をトレースしつつ、
思いついたことを加筆します。

・「Class2」
AZ便のピクタム初入荷をリアルタイムで見ていないと
わかりません(笑)
ニアス島で野生のピクタムが見つかり、入荷した際に
当時は今のように多種多様なパターンが無く、
ピクタムに関しての認識や価値観が明確には固まって
いませんでした。
そのため、「サイズ」「模様」「葉数」「色」等を
考慮して価格を付けるしかなく、下からClass1、
Class2、Class3、Class4と言った具合に価格帯を
わけました。
その際、Class2には緑三色しか入っておらず、
次の便までClass2と名称で増殖株や養生株を
販売していたため、そのままその緑三色の
ピクタムを「Class2」と呼ぶようになりました。
つまり、Class2は「ニアス島初入荷の産地」の
「緑三色」のピクタムを指します。

・「エウレカ」と「エウレカタイプ」
当店では私が忘れていなければ「エウレカタイプ」として
リリースしていると思います。最近は歳を取って
忘れていることもあるかもしれませんが(笑)

ニアス島から初めてピクタムが入荷した際に、
クラス分けをして販売したのは前述の通りですが、
その最上であるClass4より更に上物個体として
選抜された9株が、通し番号付きで「エウレカ」と
呼ばれました。
すなわちエウレカ1~エウレカ9までが存在すると
言う事です。
(ちなみにClass4以下にはエウレカタイプと後の
ニルバーシュが混在していました)

※現在でもAZ直販で「エウレカ7」が出てくるのは
 この「7」です。

つまり、「エウレカ」と名が付いたのはこの9株(と
その増殖株)のみしか存在せず、それ以外はClass~であり、
厳密に言うとエウレカではありません。
当店で「エウレカタイプ」で販売するのは、私が当時の
「1~9」を残しておらず、親株はClass4となっている
ためです。
ただし、同産地であり、カラーパターンも同じなので、
別物と言うわけではありません。あくまで概念の問題と
なっています。

エウレカタイプです。もちろん個体差があります。

















・神10
その後、ニアス島のピクタムがある程度の数量で
再入荷した際に、Maxサイズに近いような立派な
株がありました。10株あったそれらが、48グループ
選抜総選挙(今年もあります(笑))の上位7名を
「神7(かみセブン)」と呼ぶことに引っ掛けて
「神10(かみテン)」と呼ばれました

その際にエウレカとは異なり、通し番号が無く、
株自体を識別するようなことはありませんでした。
もうお気づきかと思いますが、「エウレカ」同様
「神10」はその10株とその増殖株のみとなります。

もちろん「エウレカ」=「神10」=「エウレカタイプ」
と考えて間違いありませんが、概念上別物です。

・「元祖トリカラー」
当店がリリースしている園芸由来の昔から日本に
存在していたピクタム'トリカラー'のことを指します。
当店が最初に本タイプを入手した時点ですでに
日本で栽培されて何年も経過していました。

当店でリリースした当初は流通しているトリカラーと
呼ばれるピクタムはこのタイプしかなく、園芸でも
「ピクタム'トリカラー'」と呼ばれていました。

インターネットで調べると本タイプとは別に、濃い色の
タイプ(現在で言う当店リリースの記載タイプ系)も
存在していましたが、目立った流通はありませんでした。

本タイプを知った時に、「水草愛好家の中にこういうのが
好きな人が絶対に居るはずだ。」と思い、2007年頃に
水草の世界にA.ピクタム'トリカラー'を持ち込んだのですが
思った通り、反応してくださった方がちらほら
いらっしゃいました。

そうするとどうしても需給バランスが崩れてしまうので
水草のルートでお願いしてみるとタイから3タイプの
ピクタム'トリカラー'が入荷しました。
ピクタムが水草界隈で認知されだしてからタイから
入荷したものと、昔からの本タイプを区別しているうちに
自然と「元祖」と呼ばれるようになっていました。

園芸の「元祖タイプ」と言うのを見たことが無いので
何とも言えませんが、本タイプと後に入荷した
タイの園芸のタイプが同様ならば、エウレカと
エウレカタイプと同じ認識になるのですが、別物だと
「元祖」と「元祖タイプ」は違う物と言えます。

・2-2
当店のドマイナータイプです(笑)
ニアスの2便目あたりにもたらされた緑三色です。
当時緑三色と言えばClass2でしたが、それとは
別産地の緑三色、つまりClass2のタイプ2と言った
意味合いで2-2と表記しました。そこから2年2組と
こちらで勝手に呼ぶようになりました。
つまり2-2は当店独自の呼び方です。
おそらく当店のみのリリースになっていたと思います。



・白玉ちゃん
AZ便のピクタムですが、正式名称?としては
「DFS マルチカラー 白玉」
でしょうか。
マルチの中でも幼株で本タイプと認識しやすい
アクは強くないが特徴的なタイプ。
大きくなってもエグみは無く爽やかな感じ。
と言うことを踏まえ、白玉と言う可愛らしい響きから
私が勝手に「白玉ちゃん」と呼んだだけです。
特に意味はありません(笑)

白玉ちゃんの幼株表現。
これはこれで綺麗なんですよ。




















・反転(反転系)
名称ではありませんが、反転って何ですか?と言う
ご質問を頂いたことがありますので、ついでに。
これは人によって解釈が相当異なっているようですが、
個人的な見解を。
おそらく最初はAZ便のゴールドラッシュではないでしょうか。
これを反転と呼ぶのであれば、定義は

「地色と模様が逆になっている」

と言う事です。つまり本来地色は最も濃い緑で、
2色目に黄緑(少し明るいトーンの緑)、3色目に
更に違った緑(または灰緑、クリーム色x緑と言った色、
あるいは白系)になりますが、地色が2色目の緑で
本来地色であるべき最も濃い色が模様になっているのが
反転です。

ポイントは「地色であるべき濃い色が模様」に
なっている点なので、成長して2色目の面積が
葉の殆どを占めてしまい、隙間から地色が覗いている
と言った場合は「反転」ではなく、単に
「模様の面積が広い」だけです。

あとは反転によく見られる特徴としては
地色であるべき濃い色が模様になっているのは
前述の通りですが、その模様が2色目の下に
埋没しているように見える点です。
下地の上に絵の具を乗せたのではなく模様を
先に描いて上から薄く下地を作ったと言った感じ
でしょうか。
まぁこうなるとどっちが地色なんだと言えなくも
ないですが(笑)

これは人によって捉えた方が異なる感じがするので
少なくとも私個人はこのように認識しています。

ゴールドラッシュ。
模様少な目の方がわかりやすいので地味な葉を(笑)




















(注)
私個人の記憶と当店の判断基準の中で書いています。
ピクタムをアクアに持ち込んでから10年以上経過した
現在、色々と変化も見られますので、現状とのズレなどが
生じている場合はご容赦下さい。

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