決まり事的なものを見てきました。
ダッチアクアリウムが求めるルール・制約はあと少し
あるのですがここで気分を変えて、ダッチと言えば。。。の
アレについて語ってみましょう。
個人的に思い入れがあったりするので、半ば
主観で書きます(笑)
私がしばしば口にするやつです。そう、
「ライデン通り」
やはりダッチと言えばライデンでしょう。
オランダのライデン市が発祥で、美しい花壇のある
道路の名称から来ていると言われています。
いきなり余談ですが、現在は「ストリート」と呼ばれ、
なんとなくパッとしませんが、オールドファンなら
やはりライデン通りです。(個人の感想)
ちなみに筒井氏がオランダを訪れた際に、現地で
発音してもらったら「レイデン」だったそうです。
「ライデン」はドイツ語読みで、「レイデン」が
オランダ語読みらしいです。
ダッチアクアリウムでは、縦方向に直線的に
伸びる有茎草、例えばラージリーフハイグロや
アマニア グラキリス、アルテルナンテラなどの
頂芽を傾斜状に揃えて植えます。そうすることにより
水草で最も美しい頂芽の様子が区画ごとに見ることが
出来ます。また、整然とした印象を受けるのにも
一役買っていると思います。
ライデン通りは、この頂芽を傾斜状に揃えて植える区画が
より長く連続しているものと言えます。
連続すると言う事は通常よりその区画が長くなると
考えることが出来ます。この時、後ろから前へ、または
右から左へと直線的な区画(長方形)になった場合、
視覚的効果はある程度得られそうではありますが、
その区画だけが独立して見えるため、全体の中で
違和感を覚えるかと思います。
一歩引いて水景を見た時に、全体の調和と絵画的な
美しさを考えた場合、
・緩やかなカーブを描く
・斜めに配置
・不等辺三角形を作る
このような植え方が考えられます。
もちろん、前後左右は形状・色彩が異なる水草を
配置するようにします。
ライデン通りを用いることによって、レイアウトに
流れや躍動感が生まれます。また、後ろの有茎草や
ロゼット型の水草の足元を自然に隠すことが出来ます。
良い形状の流木に沿って配置することで色彩や
区画の対比を作ることも可能です。
また、後景から前景付近まで流れを作ることにより
奥行きを表現することが出来ます。
そしてこのライデン通りを作るにあたり、やはり
その区画を維持しやすい、または美しく見える種類が
あります。
本場オランダでの使用頻度が高く、形状を維持しやすい
種類の代表が、そうです。
「ロベリア カージナリス」
です。
ライデン通りと言えばロベリア、ロベリアと言えば
ライデン通りと言っても過言ではありません。
画像がホントに無くて。。。 今育ててるロベリア カージナリスの ウェービーです。数が圧倒的に足りないので この程度では寂しい限りと言った感じです。 |
他に使用される種類としては
サウルルスやホトニア、パールグラスなどがあります。
また、上級者向けにはクリプトコリネも使用可能です。
サウルルスやクリプトコリネはサイズのコントロールが
必須となり、パールグラスは細かい上に成長が速いため
こまめなトリミングが必要となります。
ホトニアはやや傾斜して成長するため、雛壇があり
短くして使うことが出来れば形状の維持がしやすく
なります。また、クリプトコリネも平面の底床では
高低差が作れないため底床の高架が必要となります。
そして今ならポゴステモン ヘルフェリィや縦方向へ
成長するタイプのブセファランドラも使用できるでしょう。
こちらも育成中のホトニアです。 下段、入り口付近と言う水温が低そうな 場所でやってます。涼しい間に作っておこう(笑) |
ダッチアクアリウムは皆さんが認識している花壇のような
水草密植水槽と言うイメージがあると思いますが、
意外に自由度が高いことも忘れてはいけません。
しかしながら、個人的にはあの水草の密度や配置手法、
クリプトコリネの生育の素晴らしさ、そしてあの
流れるように配置されたロベリア カージナリスが作る
「ライデン通り」が、それまで見た水草レイアウト水槽を
私の中で一蹴してしまった。
なので、やはりこうなるのです。
「エリートアクアリストはライデン通りを闊歩す」
終わりっぽいけど多分続くはず。。。(笑)
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