2018年11月6日火曜日

意地で維持する価値はアリ?!

水草水槽をやっている水草マニアにとって
新たな水草や極端に見かけることの少ない水草、
なんであれずっと欲しかった水草などを入手すると
嬉しいものです。

そして、それに対して手持ちの水槽でベストと
思えるところに導入、今まで培った独自のノウハウで
立ち上げを試みます。するとどうでしょう。

頂芽がいじける、下葉がパラパラと落ちる、
茎下部が溶けて草体が浮かんでいる。。。
紆余曲折を経て力強い新芽を展開して、しっかりと
根張りを行った時の達成感は水草マニアの
醍醐味と言えると思います。

以前AZ便で入荷した南米のバコパや
リンデルニアの近似種と思われる水草。


















そうした水草にはどうしても「思い入れ」が
出来てしまい、自分の手元から消失してしまうことが
受け入れ難くなりがちではないでしょうか。

そこから始まるのが「維持」のループです。

その種類を維持するためには1~2株では
不安なので、とにかく増やせるだけ増やすことに
なります。そうすると入っていた水槽は
その水草でいっぱいになるのですが、もしその水槽の
コンディションが崩れたら。。。と考えると
数の保険ではなく、環境の保険が必要になります。

つまり、同じ水槽がもう1本必要なのです。

有限のスペースが単一種に占領されてしまい、
その草のために自由が利かなくなってしまいます。
新たなスペースを作ろうとしても保険と言う名の
同一種が侵入してしまいます。

ただ、時間と気持ちにある程度の余裕がある期間は
その維持もこなせてしまうのですが、趣味以外の事は
こちらでコントロール出来ないことが殆どで、
次第に歪みが生じることとなります。

アクアリウムに用いられたマヤカの中でも
屈指の格好良さを持つベレンカールリーフマヤカ。


















そうすると栄華を誇っていたその水草にも
次第に陰りが見え始め、どうも調子が良くないといった
状況になります。
メンテをやりたくても忙しくて時間が無い、他に
考えることが多くて気力が湧かない、と言ったことが
往々にして起こります。そしてそんな時に限って
アクシデントなども起こりがちです。
その結果は当然、枯れてしまいます。

その種がダメになると喪失感・虚無感・脱力感等に
苛まれることもあるでしょう。そんなオーバーなことで
なくても単純にモチベーションが劇的に下がります。

やる気が無くなる→水槽環境の悪化→他の草もダメになる
            ↑        ↓
            更にモチベーションが低下する
                    
この辺がぐるぐる回った経験はありませんか?(笑)

きっとその水草は無くなっても誰も困らないし、一年後には
記憶の片隅に残る程度になっています。まぁ良い思い出です。
なので無理に維持しなくても大丈夫です。

すっぱり諦めれば気持ちも中身も切り替わる→新しいことが出来る。

。。。と、割と囚われがちな人間からのアドバイス。