2017年11月19日日曜日

背中合わせ

以前に水草業界の大きな変化として組織培養カップの
普及について触れました。
見ている限り、世間的には割とすんなり受け入れられた
印象でした。
もちろん以前の記事で解説した通り、メリットものあるのですが、
個人的にはある意味収縮の方向への転換点になったのでは
ないかと感じています。

組織培養カップの水草は寒天培地に根を張っているため、
従来のロックウールに根付いたポットに比べて水草を取り外すのが
容易で、植える前の準備が楽だと言われています。
これはもう殆ど手間と言えるレベルではありません。

しかしながらここから更に進みます。

「液体培地」

の登場です。




これを聞いた時は違った意味で驚きました。
もちろん、ファーム側、ユーザー側共に利便性の向上と
捉えるべきことなんだとは思うのですが、私自身が
直感的に感じたことは、この流れはどこまで行って
これからのユーザーやショップは無意識のうちに
どんどんスポイルされていくのだろう、と言う事でした。

趣味は無駄があってこそだと思うのですが、器具や
底床、更には水草の供給形態までもが進化??しており
ユーザーが良くも悪くも出来ること・やらねばならないことが
削ぎ落されていく状況にあるように思います。
面倒くさい部分があるからこそ、頭を使って、いかに
自身で効率的にするか(手抜きできるか)を模索するのも
この趣味の楽しみの1つだったはずなのです。
単純に楽だからアクアリウム人口が増えると言うものでは
ありません。

水草だけではありませんが、ユーザー側の本来の
楽しみ(趣味的苦痛)が上流で奪われているような
気がしてなりません。

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