2020年4月10日金曜日

長期維持水槽のポートフォリオ #7

長期維持水槽に使えるであろう水草を#6までで見てきました。

#1 イントロ
#2 着生
#3 ロゼット
#4 有茎草
#5 クリプトコリネ
#6 エキノドルス

これを見て鋭い人はこう思ったのではないでしょうか。

「全部じゃん」

そう、取り敢えずどんな水草でも長期維持水槽に
用いることが出来るのです。
ただ、自分が使いたい水草と育つ水草に乖離が
あったり、何をメインにしてサブでどの辺を使って
遊ぶか、メンテナンスに割ける時間や労力はどの程度か、
そう言った部分を考えると使える種類の比率や
種類が変わってきます。

長期維持水槽も最初は新品です。
まぁ当たり前ですが(笑)
例えばソイル系の底床でセットした場合、取り柄えず
適当に何でも育つので入れたい水草を入れれば良いと
思います。そうです、普通に水草水槽を楽しむだけ。

その過程で様々な水草を楽しんだり実験をしてみたり
たまにはやらかしてみたり。そうするうちに時間は
経過するものです。
そうしていると自然に自分の好きな種類やその水槽で
割と楽に管理できる種類が残ることになることが
多いのではないでしょうか。

2001年6月号のアクアライフに掲載された
水槽なので19年は経過してる感じですね。
ほぼ全面有茎草~全面クリプトロザエ~
そしてエキノだアポノゲトンだと放り込み
ずーっと遊んでます。当然底床の入れ替えは無し。


さてここからが長期維持のスタートです。
好みの水草でそれぞれやりたいことが違うと思いますが、
#1~#6の水草を上手く組み合わせて、古い底床を活かしつつ
じっくり育てる水草+部分的に入れ替えて楽しむ水草の
エリアを使い分けていきます。
そして優先すべきはそれらを踏まえた上で、

「とにかくあまり手間がかからないようにする」

と言う事です。

例えば前景をCry.パルバやカーペットスター、
這うように成長する小型のブセファランドラなどに
しておくとトリミングは殆ど不要です。

殆どブセなのでメンテは非常に楽だと思います。
古くからの方はご存知かもしれませんが、
昔、入口で泥沼みたいになっていた水槽です(笑)
当然リセットなんかしてません。自慢には
ならない。。。設置して10年以上かな。



後景はシダ類やクリプトコリネ、アポノゲトンの類に
しておけば定期的なメンテナンスをわずかに行うだけで
大丈夫です。もちろん1区画程度であれば有茎草でも
問題ありません。
足元を上手く隠せるならアヌビアスなんかも良いでしょう。

よく登場する20年選手ですね(笑)
今はロゼットかそれに近いものがメインと
なっています。日頃のメンテナンスは
水を抜いて入れるだけ(笑)あとは時々トリミング。


中景は手入れがしやすく自由度の高いエリアなので
縦方向に成長するブセファランドラ、クリプトコリネの仲間、
小型のミクロソルムや小型のアヌビアス、有茎草でも
良いと思います。
センタ―プラントとしてクリナムやエキノドルスも使えます。
もちろんお気に入りのクリプトコリネを茂らせると言うのは
とても素晴らしいと思います。

これも19年くらいだと思います。
ニムファが出たり引っ込んだり、エキノが
どんどん移動したりと変化も多いです。
時々有茎草を入れ替えたり、実験にホマロメナや
スキスマトグロッティスを沈めたりと退屈もしません(笑)



水草を種(しゅ)として維持しようとするとそのストレスたるや
かなりのものです。しかしながら好きな種類が馴染む水槽を
作り、水草と言うよりも水槽全体を維持していくと言う
方向性で進めるとなぜか楽な気がします。
水草自体は時には水上葉が展開することや、休眠することも
あります。もちろん黒髭に覆われたり驚くほど綺麗になったりと
良い時も悪い時も経験できます。

新規セッティングもリセットも新たに取り組む楽しさが
あると思います。しかしながら長期維持は文字通り
長期間維持しないとその魅力は感じることが出来ないのです。

まぁだらだら出来て楽なだけですけどね(笑)
性格にあった水草水槽を心がければ細く長く楽しめると
思いますよ。


長期維持水槽のポートフォリオ。。。終わり

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