2019年11月8日金曜日

挿し戻しは基本です

一般的に近年はアクアリウムで水草を楽しむと言う事は
レイアウトを行う事とイコールとなっています。

水草水槽をやってみようと思うきっかけは多くの場合
店頭でのレイアウト水槽や、専門誌(今あるのか?)に
掲載されるレイアウト水槽の写真だったりします。

そう言ったレイアウトは殆どがネイチャーアクアリウムと
呼ばれるスタイル、またはその影響を大きく受けたと
思われるレイアウトとなっています。

近年はそれらのレイアウトにおいて用いられる有茎草は
多くがロタラの仲間となっています。
そしてそれらのトリミング方法はピンチカットと呼ばれる
上をバッサリとカットして下に残した茎から生長点を
新たに出させて再び茂みを作ると言うものです。

この方法はカットした葉が散らかるので厄介ですが、
ハサミを入れてバサバサとカットするだけで
割と楽に行うことが出来ます。
そう言う事もあり、今の水草水槽では恐らく
「トリミング」=「ピンチカット」
と言う認識に近いのではないでしょうか。
それは仕方のないことで、大型で少ない本数でも
存在感を出す種類(ウィステリアやジャイアントアンブリアなど)や、
茎が太めの直立して成長する種類(アマニア グラキリスや
ラージリーフハイグロ)は使用されることが
殆ど無くなったからです。
また、ダッチアクアリウムのように鑑賞上
常に美しい状態をキープすると言うことが無くなった
こともあろうかと思います。

ですが、これは数回繰り返すと新たに出てくる部分が
貧弱になってきます。下の茎には葉が無くなり
色が悪くなり最後には折れたり枯れたりして
その一生を終えます。

そこで「挿し戻し」です。

挿し戻しは、植えてある有茎草を引き抜いて、
茎の下部(根側)をカットして生長点(新芽)側の新しい部分を
新たに植え直す昔からあるトリミング方法です。
ピンチカットとは違い根付いていないと言うマイナス要因は
あるのですが、植える部分はその水槽で展開した
成長著しい若い箇所です。
そもそも新たに導入した有茎草は水上葉であることが
殆どで、そこを基幹部分として水槽内に残すと言うのも
不自然なことです。

#2に続く。。。


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