2022年5月8日日曜日

持っておきたい水草関連書籍【3】

 水草の図鑑と言うものはそう多くありません。

ましてや多種多様な水草が掲載されて

それなりに信頼できるようなものと言ったら

更に限定されます。

近年、何度か発行されましたが直近

20年ほどで数冊程度と言ったところでしょうか。

趣味として水草水槽をやっていく上で

調べものと言うのは尽きないものです。

初めて手にする水草に対して少しくらいは

準備をして取り組みたい、と言った場合

何の仲間でどういった傾向があるのかと言う

ヒントが図鑑には隠されていることがあります。



世界の水草と言うなんとも
わくわくさせてくれるタイトル。
当時のアクアリウムに用いられた
水草の多くはここにあります。


箱入りで1・2・3と言うのは
3冊組だからなのです。
表紙も何とも趣のあるチョイス。

























こんな豪華な図鑑が出せたのは、時代の賜物なのか

先日発売された「水草おもしろ話」と同じく

採算度外視だったのか。。。それはわかりませんが

やはり著者お二方の熱量なのでしょう。

とにかく水草のことを調べるのはこの3冊で、

様々な情報が盛り込まれています。

もちろん情報は当時の物で、学名や分類等

今は見直されているものも多くあるかと

思いますが、それでも幅広い種を

取り上げていることを考慮すると

文句なしに役に立つと言えるでしょう。


おすすめポイント

まさに図鑑です!(笑)

科・属ごとに細かく分けられており、水草の

優れた書籍に共通している、学名・通称名の

両方を用いたインデックスは非常にわかりやすい。

種類ごとに学名、和名、シノニムなども

表記されており、名称を照合するのにも役立ちます。

写真は種類によって水中葉、自生地の様子、水上葉、

ビオトープ(水鉢)等になっていますが、いずれも

美しく見やすいです。

アクアリウム用の水草のみならず、日本産水草や

湿地の植物等も含まれており、自家採集物を

楽しむ際も参考になります。

とにかく水草と呼べそうな物を網羅しているので

調べものではなく単純に見ているだけでも

かなり楽しめます。


恐らく、後にも先にもこのレベルの水草図鑑は

国内で出ることは無いでしょう。

様々な条件が重なって奇跡的に出版された

図鑑だと思います。


世界の水草 1・2・3

定価 各2,200円

1994年4月1日

著者 山崎美津夫 山田洋

ISBN 4-7952-3012-9

ISBN 4-7952-3013-7

ISBN 4-7952-3014-5


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