近年は道具が豊富・安価となり、調達もインターネットを
使えばどこからでも可能です。
しかしながらそれに反して、アプローチはどこか
画一的になっているような気がします。
恐らくはインターネットで検索すると上位には
同じような情報が常に並んでいます。
それを参考にすることによって、大多数の人が
同じ情報をお手本にしていることが考えられます。
また、前述したように道具が非常に良くなったため、
水草水槽自体を作り上げていくと言う作業があまり
必要でなくなりました。
それに加えて、ある意味仕方のない状況とは言え
業界全体が向かった水槽の小型化と、ソイル系底床の
誤った情報の伝播によって、短期間でリセットを
行うことが前提となってしまっています。
2000年くらいに設置しました。 アクアプラントサンドです。 新たに足すことも殆どしてませんが 粒も残っていてまだまだ使えます。 |
かつては大磯と呼ばれる海産の砂利が底床の
主流でした。ヨーロッパでは珪砂に近いものが
利用させていたようですが、水草器具のメーカーから
石英を原料にした水質に影響を与えない砂利も
発売されていました。
確か2001年くらいに設置しました。 大磯の細目がメイン、アクアプラントサンド少々、 最下層にアクアグラベルの小粒が入っています。 もちろんリセットは行っていません。 状態の良い時も悪い時ありますけどね。 |
これら砂利と呼ばれるものを底床に使用した場合
水草が根を下ろし、底床内が有機的に機能するまで
それ相応の時間を要しました。
そのため、ある程度の期間維持するのが前提で、
ある日を境にどことなく、または劇的に環境が
良くなる(いわゆる立ち上がった状態)瞬間を
目指して、試行錯誤したものです。
しかしながら、ソイル系の底床材の登場で
その立ち上げのプロセスのかなりの部分を
ショートカットしているような状態になっています。
この時点で数か月程度の管理を端折ったことになり、
ゴールとは言えないのですが、ゴールに近い状態に
ワープするような結果となります。
大磯などの底床でようやく立ち上がった水草水槽は
そこからが本番で、いよいよ本命の水草を導入したり、
クリプトコリネなどが美しくなり始めることかと思います。
そこまでの過程とようやくたどり着いたその状態を
そこから数か月でおいそれと壊すと言う事は
非常に勿体ないことです。
なぜなら、ようやく水草水槽として機能し始めた
ということですし、そこから楽しくなってくるからです。
続く予定。。。
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