引き続き長期維持の話ですが、少し目線を
変えます。
<1>の冒頭に書きましたアプローチが
画一的であるということですが、やはりそれは
情報のソースがインターネットであることが
多く、検索エンジンが上位に拾い上げるものは
同じものであることがあるため、と言う事が
一因と思います。
また、レイアウトも良いとされるものの
出所が1カ所で、専門誌にもそれに倣った
レイアウトばかりが紹介されるため、
「水草レイアウト」自体がそう言うものだと
認識されている、言い換えれば、レイアウトを
作るならこういう物を作るのが当たり前で、
綺麗なレイアウトとはそういったものだ、
と言ったことになっている印象を受けます。
そういったスタイルのレイアウトには
すでにセオリーやメソッドが存在しており、
それ自体がタイムテーブルに沿って最終形を
目指すタイプです。
決まった期間で結果を出す、つまり短期間で
作り上げるための方法となっています。
また、近年見られる「ミスト式」と呼ばれる
水草の植え付け方法があります。
近年の水草レイアウト自体が前述の通り短期思考で
ある場合が多く、そのための1手法として
用いられていると思います。
しかも、ミスト状態の期間は「水草水槽」ではなく、
注水前と後では環境が大きく変わってしまうため、
純然たる水草水槽の立ち上げとは考えらません。
つまりミスト期間は水草水槽ではないため、
水槽維持の期間には含まれず、水槽の維持期間は
更に短いものとなります。
つまり、現在よく見るレイアウト水槽は
概ね同様の短期思考で作られることが多く、それは
目立った情報がそれしかないことに起因していると
考えられます。そして、そのレイアウトには
ゴールがあるため、結果が出た段階でそのレイアウトは
終わりを迎え、多くの場合はリセットとなります。
以上のようなことから、多くの人が同じような道具、
同じような水草を使い、同じような工程、同じような
期間で終着駅に辿り着く形で水槽を作ることに
なります。
もちろんセッティングからレイアウトの
完成(見ごろを迎える)までが全てマニュアル化
出来ていて、多くの人がその通りにやれば
同じゴール(綺麗なレイアウト水槽)へ向かうことが
出来ると言うのは非常に素晴らしいことで、
こう言った方法の確立は水草への入口を広げることに
大いに役立っていると考えています。
ただ今回は別の話で、それがどういう事かと言うと、
レイアウト自体は当然それぞれ異なるのですが、
水槽自体は同様の過程を出来るだけ短期間で作るため
誰が作っても似たような性質に収斂された段階で
終わってしまうと言えるのではないでしょうか。
。。。続かないとまとまらないので続きます
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