2020年2月3日月曜日

長期維持水槽のポートフォリオ #2

長期維持水槽と言うものは多くが結果的にそうなって
しまう場合が多いかも知れません。しかしながら少しでも
そうなることをセッティング前に意識するのであれば
底床を敷く際に少しだけ先のことを想像すると良いかもしれません。

とは言っても、それほど凄い事がある訳ではありません。
単に底床を厚めに敷くとかあとで多少混ざっても許容できる
程度の階層構造にすると言ったところです。
水槽が冷える場所にある場合は砂よりソイルや大磯と言った
ある程度の隙間が確保できる方が良いかと思います。

水槽周りの設備的なものは短期でも長期でもさほど
変わることは無いので、少し考えるのは前述のような
底床のことくらいです。
あとは素材として石を多用しない方が良いと思います。

さて、水草を植えるわけですが長期維持水槽向きの
水草と言うものがあるのでしょうか。
もちろん水草によってある程度わかれるところですが
比較的古い水槽でも維持しやすいものや、ある程度の
管理で大丈夫なものがあると思います。

まず思い浮かぶのは底床依存度の少ない水草です。
浮草はさておき(笑)、着生させて使用する仲間になります。
例えば下記のような水草があると思います。

・ミクロソルム
・アヌビアス
・ボルビティス
・ブセファランドラ
・ウィローモスの仲間

個人的にはブセファランドラとアヌビアスは直植えすることが
多いのですが、成長してくると仕方なしに縦方向へ伸びてくる
種類があり、それらの本体は底床から離れていきます。
また、上記のような水草は比較的水槽に馴染むのに時間がかかるため
じっくりと育成して元の葉がすべて無くなり、葉や根茎が
完全にその水槽内で形成されたものだけになってから良くなることが
しばしば見られます。
その点においても長期維持水槽で良く言えばじっくりと、
平たく言えば適当に放置しておけばいつの頃からか割と良い感じに
なってくれます。


アヌビアスはある程度混みあっても
水流や水質が適切であれば問題無く
成長します。難しい局面もあるかと
思いますがバランスが大切です。






















のんびり構えて株を更新していく作業を続けていけば
それなりの状態を維持しながら楽しむことが出来ると思います。
個人的には上記の中でもボルビティスは、導入当初から
数か月は上下があると思いますが年単位で見た時には
意外と長期的に維持しやすい印象です。

アヌビアスやミクロソルムに関しては丈夫な印象がありますが
長期の場合はある程度の栄養状態のコントロールが必要になる
ことがあろうかと思います。
長期維持された水槽はある種の偏りを見せるため、この辺の
種類は丈夫ではあるのですが、その影響を割と受ける感じが
します。

殆ど触る必要も無い設定だと
手間的にも精神的にも楽ですね。
長期維持には大切なことでしょう。






















ブセファランドラに関しては種類によって性質の違いが
結構見られるので、ブセに照準を当てて環境維持していくことが
望ましいのかもしれません。
先ほど縦方向への成長について触れましたが、種類によっては
這うように成長する種類もあります。種類ごとに上手く
使い分けるのがポイントです。
結局のところ種類間の差が大きくなってくるので、その水槽で
育てやすいものを選ぶか、育てたい種類にフォーカスするかの
どちらかになるかと思います。

モスはトリミングで散らかってしまう上に駆除するのは
至難の業なのでほどほどにしましょう(笑)
長期維持の雰囲気は凄く出ますけどね。


。。。続く

2 件のコメント:

  1. 体の大きい大塚2020年2月4日 10:54

    こんにちは!
    無事に東京に戻りました。水草の処理も終えて、これから植えるところです!

    先日は長い時間ありがとうございました。「ずっと行きたい」!思っていたRootsさんに伺うことが出来て本当に楽しい時間でした。
    一つ一つの水草に思い入れや歴史がある! 
    私の下がっていたモチベーションもガツン!と上がりました!

    ブログ、Youtubeと盛り上がることを応援しています。
    また 必ず伺います~

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  2. こちらこそありがとうございました。
    水草と一緒にまずは疲れを癒してください。

    水草1つに対してのアプローチはいろんな角度があった方が
    モチベーションの維持にも繋がりますね。

    また色々お話聞かせてください。
    お待ちしております。

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