書籍に吉野氏、筒井氏などによって紹介されています。
そこからの抜粋なのでさらっとご紹介しておきます。
YouTubeの配信でも軽く触れましたが、活字の方が
わかりやすいと思いますので。。。
水草育成の器具が皆無であったと思われる1960年代には
ダッチアクアリウムの手法は確立されていたようです。
主に紹介されるシステムは下記の通りです。
・魚などの老廃物を吸収させる目的で水草を繁茂させる
・水草を繁茂させるために炭酸ガスを逃すエアリフト式の
ろ過機・エアレーションは使用しない
・照明の熱で上層のみ温度が上昇するので熱源である
安定器を水槽の真下に設置する
・水草用肥料等無かったため堆肥等を底床に埋め込む
・熱源が水槽下部にあるため、底床内から上に向かって
対流が起きるため酸欠とならず、肥料分はバクテリアに
よって分解され、水草に利用されるようになる。
・その作用で二酸化炭素が排出され、水草に利用される。
このようなことからダッチアクアリウムと
バランスドアクアリウムがほぼ同義であると言えた
ようです。水草をいかに状態良く栽培することが
出来るかを追求した結果がもたらした環境だと
言えます。ただ、それも魚に好環境を作り出す
ための工夫だったようで、最初から水草を
いかに育てるか、ということがスタートでは
ないらしい。。。
いや~、この時代にこれを考えて、考えるまで
行ったとしても具現化するのは流石オランダです。
恐るべしとしか言いようがないですね(笑)
そこで、どういった水草を使うかということに
なるのですが、考えられた環境とは言え炭酸ガスが
潤沢にある訳ではないので、そう言った環境で
育つものになります。
みなさんが、CO2無添加でも育ちますよ~と
言うような水草です。
ハイグロの仲間、ミクロソルム、クリプトコリネ、
ニムファの仲間、アポノゲトンの仲間等になります。
特にクリプトコリネは最後の最後まで残っていたり、
抜いても抜いても知らない間にどこからか
生えてきたりと言った具合に、生き抜く力は
相当なものです。
そう言った理由からクリプトコリネが多用される
ことになりますが、レイアウト的には平面になって
しまいます。
それを解消し、水槽内を園芸花壇として無駄なく利用するのに
底床を高架にして立体的に配置できるようにしたのです。
そしてそのひな壇から砂利や堆肥が流出しないために
流木を使用したためpHが下がり、より水草の育成に
適した水質が得られたようです。
ざっくりではありますが、以上のような背景が
ダッチアクアリウムにはあると言われています。
個人的にはダッチアクアリウムと言うものが
単なるレイアウト手法の1つで、NAとは違い
単純に水草を区画に分けて植えるだけと捉えられ、
誤解されたまま漠然と引き継がれている現状が
残念なのです。
と言う訳で、数少ない水草マニアやその予備軍の
方々が考えるきっかけになればと幸いです。
以前、ロベリアを作ろうと思って水中化作業を 行っていました之図(笑)この後、水槽の調子が 崩れたため頓挫。。。2019年は真面目に水中葉を 作ります。お店を始めた頃のように常時在庫を(笑) |
※参考文献
水草の楽しみ方 緑書房
フィッシュマガジン 緑書房
AQUA EN2 シーゲル
吉野氏はお元気なのでしょうか、、、
返信削除お店は営業していないと言うお話は聞いたことがありますが。。。
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