2016年1月24日日曜日

アグラオネマ ピクタムで遊んでみる(2)

前回の記事では、アグラオネマ ピクタム(以下、ピクタム)を
壁掛けにして育成した経緯と実例をご紹介しました。
今回は、それ以外に何か出来ないかと試しているものを
ご紹介したいと思います。

基本的にはピクタムの丈夫さを利用して適当に遊ぼうと言うのが
コンセプトなので、それ意味があるの?ってのは言わないで下さい(笑)


最近流行の軽石+ミズゴケのスタイル(笑)
ただし、もちろんこのまま店内に置いてます。
いわゆる常湿ですね。別に特別な用土でなくても
普通に育ちます。テトラのプラケースが
17x17x17なのでピクタムの大きさがおわかり
頂けると思います。モデルはゴールドラッシュ。
中身はこれだけ。どんどん大きくなりますよ。
軽いし、倒れてもこぼれない(笑)
幹を持って持ち上げても抜けないです。

鉢なんて無くても良いんですよ(笑)
見たまんま、ペットボトルをカットしたもの。
軽い上に割れにくい、汚れたポイ。
モデルは2-2。グリーンフレイムと言いたくなる
炎のような模様が特徴(笑)当然常湿。


水耕栽培のようなものですね。
入っている丸いのは鉢底石として販売
されている焼成した軽いものです。
水が減ってきたら水槽の水を入れるだけ。
栄養が足りなければ粒状の肥料でも
撒いとけば特に問題ないでしょう。

元は販売用のミズゴケ植えだったものですが、
水槽内で他の株の陰でカラッッカラになって
萎れてしまったので。。。再生のために水へ(笑)
ミズゴケごと突っ込んで鉢底石を入れただけ。



こちらは流木植えです。ほぼ棒でキープしていた
株が展開し始めたので早速悪ふざけに(笑)
植え付けてから1枚目の葉が出てきたところです。

この流木は中空で、小さな穴が開いてました。
穴をちょっとドリルで広げてミズゴケを詰め込んだだけ。
育ってからのことは育ってから考える(笑)
せっかくなので別の植物も着生させたいところ。

裏の様子。ミズゴケがバラバラ落ちても
困るので、ビニールの切れ端でゆるく蓋。
3点ほどネジで止めてます(笑)
まぁピクタムはミズゴケでどうにでもなりますね。
お金をかけるとしたらちょっと良いミズゴケを
使うだけ。用土は赤玉や鹿沼でOKでしょう。

ミズゴケのみで苔玉を制作しました。
中身に保水するものが無いので結構乾きます。
ピクタムだけだと寂しいのでよく伸びるピロシアも
一緒に巻き付けておきました。当然常湿、これ基本。
モデルはチャンプールアンダー。

元々長めの茎だったので、育つとバランスが
悪くなったため、取り木の要領でミズゴケを
巻き付けたのち、発根を確認してカットしました。
左が元の苔玉。ピロシアが育ってますね。右が
カットした株です。ぶら下げたまま行ったので
仕掛け中は連結していて苔玉団子のようでした(笑)


しばらく後、カットした切り株からタケノコ出現(笑)
ぶら下げたまま増えますよ。ピロシアも絶好調ですね。
作がどうのとか言わずにキープしたいだけなら
土地問題知らずですよ!素晴らしい(笑)

ざーっとですが、店頭でピクタムを使って遊んでみた例を挙げてみました。
まぁミズゴケが万能だということだけが際立ったような気もしますが、
これで育つピクタムが優秀と言うこともわかりますね。目詰まりの激しい
用土以外は特に気を使う必要が無いというのもこれでお分かり頂けると
思います。ホント、ピクタムは丈夫(笑)

個人的にはビバリウムに使えるとは思いますが、サイズ的にしっくりくるのが
たぶん180センチくらいのサイズからな感じがするのは私が水草の人間
だからなのでしょう(笑)そのくらいのケースだとDBや0413-2aあたりの
大きくなりにくいピクタムでライデン作るのは楽しそうです。あ~、ちょっと
やりたくなりますねぇ(笑)
60センチくらいのケースだとS水槽にラージリーフハイグロ植えてるような
感覚になるんですよね。。。

とにかく遊べる要素がいくらでもあるピクタム。まだ頭の中には試したい
ことがいくつかありますが、実現できればそのうちまたご紹介致します。

それでは楽しいピクタム・ライフを(笑)

2016年1月16日土曜日

アグラオネマ ピクタムで遊んでみる(1)

ピクタムを触るようになって9年近く経ちますが、当初は
園芸ルートからのみでしたが、今ではスマトラからの
採集株がメインとなりました。
入荷頻度が上がるとともに、様々な模様のバリエーションが
もたらされ、ピクタムの葉模様に飽きることはありません。
しかしながら、順調に生育していると数も増えますし、置き場所も
考えなければならなくなりますので、どうしても鉢植えで
並べる以外に何か無いかと思い始めました。

以前はクリプトの水上育成の頃に、こちらも同様に
鉢を並べるだけでは面白みに欠けるので何かないかと
模索したのですが、当時は水草としての視点が強すぎて
アイデアはいくつか浮かぶものの、さほど目新しさもなく
やってみようというところまでモチベーションも上がらずじまいで
終わってしまいました。

話を戻してピクタムですが、こちらはと言うと、まず大前提として
水草じゃない(笑)
更に、病院や商業施設に置かれている観葉植物に
アグラオネマのシルバークィーンなどを目にすることが
あるように、あのくらいの過酷(笑)な環境に耐えれるほどの
種と同属の本種が弱いはずがない、との観点から、

「どうにでもなるんじゃないか?」

と思ったわけです(笑)
あとは個人的には数年前からVertical Gardenに注目していたので
まずは壁面しかないと思ったんですね。
ちょうどフペルジア等に使おうと思って買ってあったバスケットが
あったので、それにミズゴケを突っ込んで小さな株を挿して
みました。

制作から1年以上が経過しました。
エウレカタイプとクラス2の寄せ植え。
一見すると鉢植えに見えますが。。。

横から見ると前面から生えているのがわかります。
マッキーが約14センチなので、一番草丈の高い株は
かなり伸びています。本来ならもっと早い段階でカット
した方が良いのでしょうけど、ひとまず伸ばしました。



こちらはエウレカのみで制作しました。
同じく一見鉢植えに見えますね。

こちらはバスケットではなく、巨大な水草ポット(笑)
ではなく、蘭に使う穴鉢と呼ばれるものですかね。
直径はマッキーくらい。当然ミズゴケのみ。
みんな上を向いて成長してますね。当たり前か。。。
下部は寂しくなりがち(笑)




と言うわけで先日制作しました新作(笑)ですが、こちらはピクタムじゃなくて
ネブローサム。放置してたら都合の良いことに傾いてL字気味になっていたので
これ幸いに使いました(笑)
下はたまたま入手したマコデス ペトラを植えこんでみました。
うまく茂ってくれるでしょうか。まぁ買ってきた方が早そうですね(笑)
腐らなければ良いですが。。。




今回は壁掛けスタイルに仕立てたものをご紹介しました。基本的にはミズゴケのみで
植え付けています。メンテナンスは水やりだけ。なんて楽なんでしょう!(笑)
次回はまた違った仕立て方をご紹介することにしましょう。まぁツイッターには画像を
投稿したこともありますが、それは言いっこ無しで。。。(笑)

全部ピクタムでもカッコイイですけどね。

2016年1月9日土曜日

悲しき観賞魚業界

私はこの観賞魚業界についての記事を色々と書きました。
そして、今なお業界の矮小化は進んでいます。
様々な情報が集まってきますし、その中で感じることも
何かしらあるものです。

本当に良い話は無く、業界内をマクロで見ても
ミクロで見ても、かなり疲弊し、負のスパイラルは
止めようもないようです。

そこで、話をしたり、考えたりしていて、今更ながらに
ふと気づくことがありました。
先日の記事の中で、メダカや金魚が業界内でもなんとか
踏ん張っていることに触れました。
そこで考えてみると、メダカはともかくとして、金魚関係を
想像すると、夏には夜店(最近は減りましたが)やイベントなどで
金魚すくいがあります。皆さんもお子さんが小さい時に
お祭りなどで金魚すくいをやって、小さな巾着に入れて
持ち帰って、「さて、どうするか」と思ったことがあると思います。
もちろん由緒正しいアクアリスト(笑)なら、プラケースや
余った水槽が家に2~3は転がっているはずなので、
そこに収容することになりますが、それ以外の人は、ひとまず
バケツなどに入れて、翌日以降にペットショップや熱帯魚屋で
楽しい仲間セットなどの飼育用のセット水槽を購入します。
そして、藻を入れた方がいいと言われ、カボンバやアナカリスを
一緒に買って帰ります。

そうです。夏に業界以外のところから需要が喚起されるのです。
もちろん、そのまま金魚が死なずに育つかどうかはわかりません。
ただ、毎年ある程度の確率でこの需要が生まれます。そして
金魚が長生きすれば、「餌」「交換ろ材」「カルキ抜き」「藻(笑)」の
需要が生まれ続けます。もしかしたら金魚が育ったらS水槽から
L水槽に買い替えるかも知れません。
金魚が死んでしまっても、また新たに買い直すかもしれません。
もちろん、そこから金魚を止めて熱帯魚の飼育に切り替える人も
居るかもしれませんが、それはあくまで金魚ありきなんですね。

もうお分かりですね。そう、熱帯魚には「季節イベント」が
無いんです。で、季節イベントとはなんぞや、と考えたのですが。。。

洋菓子(ケーキやチョコレート)の場合は、クリスマスや
バレンタインなど、毎年決まった時期に売れる何かがあります。
それに合わせて雑誌等のメディアもそれを話題に紙面や
番組も作るので、それを見ての需要も生まれることでしょう。
また、毎日誰かの誕生日で、もしかしたらバースデーケーキを
買う習慣も減りつつあるのかもしれませんが、ケーキの需要も
ある程度発生しています。
また、業界全体や企業ごとに、~の日や、こんな時には~を贈ろう、
と言った「仕掛け」を行うことで新規の需要を喚起します。

花屋さんは入学式や卒業式、母の日など、毎年のように
特需シーズンがあります。
近所の花屋さんが、その時期に遅くまで準備や発送を
行っているのもしばしば見かけるでしょう。

ドラッグストアは花粉の季節にはマスクやティッシュ等、夏は
虫よけや防虫グッズ、日焼け止めなど、冬はウィルス関連、
マスク、風邪薬などの需要があります。

スポーツ関連などは、最近のラグビーのように突発的に
大きな出来事があったり、ワールドカップやオリンピックなどで
グッズ販売、スポーツバー、教室など恩恵を受ける部分が
少なくないでしょう。

玩具メーカーや販売業者などは、ポケモンや妖怪ウォッチの
ように、文字通りモンスターが登場し、凄まじい需要を
発生させます。

このように、色々な業界をさらっと見ても、総じて世の中
全体で需要が喚起されるイベントがあります。


翻って観賞魚業界。
せいぜい、冬のヒーター、夏のファン程度で、それも一度買えば
何年も使い続けることが出来、水槽を増やしたり、新規の人が
居ないと急激に需要が発生することはありません。
(ただし、ヒーターの理想は1~2年で買い替えですが)
ファンが新しくなりました!バージョン2です、と言っても
それを理由に誰も買い替えることはないでしょう。
誕生日や季節のイベントに水槽や熱帯魚を贈ることは
ありません。
春や秋には何もありません。やはり大きな需要が発生する
タイミングが皆無です。
映画に水草水槽が題材に取り上げられても、業界には
波風が立ちませんでした。世の中の認知度は何も変わって
いないでしょう。

世間ではあれやこれやと盛り上がったりしても、
観賞魚業界はそれらに乗ることが出来ないんです。
唯一記憶にあるのは「ニモ」ですが、一過性で終わり、
また、私はその真偽を確認のしようもありませんが、一部では
カクレクマノミの乱獲問題も起こってしまったようで、
ネガティブな印象も残ってしまいました。

こう考えると、外の業界とのシナジーが生まれづらいということが
良くわかる気がします。

ここまでのことを頭に入れ、水草の特需が発生することを
どうにか想像しようとするのですが、何も思いつきません。
もう48グループとジャニーズが一斉に水草を始めるくらいで
ないと、動きようがないでしょう(笑)

2015年12月31日木曜日

恒例!印象に残った水草&植物 2015

2015年も終わります。
水草業界自体は何年も言い続けていますが、氷河期の
真っ只中。観賞魚業界においてもエーハイムの日本からの
撤退もあり、浮上の兆しは全くありません。
反面、水草ではない植物はピクタムが牽引役となり
様々な種類へと広がりを見せています。
ただ、その植物への動きは個人的には先日のブログ
書いた通り、違和感も抱きつつ眺めています。
もちろん、矮小な存在ながらも植物の流通の一端を
担うものとしては歓迎してはいるのですが。
ただ、昨年にも増して考えさせられることがあまりにも
次々に起こるので、個人的には諦め気味。


水草各種

クリプトコリネ
コメント:
ワイルド物は引き続きお寒い状況です。スリランカの
3種の神器があの価格で販売されてはもうどうしようもないでしょう。
個人的には聖域があっても良かったと思いますが。。。
もちろんリアルボグネリはまだ来てないのでしょうけど。
あと、ちょこちょこ色んな人がザーライに行ってるようですけど(笑)
さぁ出せんのかな?
1:ルテア 'Hobbit'(DENNERLE)
ルテアすなわちワルケリィですが、その矮性株の固定と
思われる小型種です。店頭で育成していますが、
色と言いサイズと言い、かなりの優れもの。
ただし矮性のためか、成長はオリジナルと比較して
格段に遅いため、必要なだけ買い揃えなければ
時間がかかってしょうがないオリエンタルパルバと
同じ扱いが必要かも。
2:コルダータ ココン カンボジア
以前にも入荷があったように思いますが。ちゃんと
リリースしたかどうか覚えていないので。何人かが
採ってますね。同じところで採ってるのかわかりませんが
このタイプは基本ココンからしか来てないので、
たぶん変種になりそうですね。


アヌビアス
コメント:神畑在庫の破壊力のみが際立ちました(笑)
ただし、新入荷ではないので。。。
1:ナナ 'Pinto'(DENNERLE)
なかなか綺麗に作ってきましたね。正解かどうかは
わかりませんが、10年以上水草業界に居れば経緯は
想像できなくもないですが、まぁデナリーから名前付きで
出てきたのは良いことです。


エキノドルス
コメント:残念ながら目立ったものは特に無い感じですね。
デナリーから新作も来てましたが、赤系改良にどのくらいの
目新しさが盛り込めるかと言われると難しい所でしょうね。
該当種なし


有茎草
コメント:
ギニアから少し来てましたがタイミング的に
買わず。。。逆にインドからは買ったものの。。。
該当種なし

参考:アマニアsp.ギニア(神畑)
最初はロタラかと思ってましたが、草姿はアマニアっぽい。
これは面白そうです。仕入れてないのでここに。
ロタラの学名が?と言う形でついてました。


ホシクサ
コメント:
ワイルド物はギニア便が久々に来ましたが
再入荷品なので。。。カンボジアからも来ましたがオオシラタマ系で
特にインパクトは無く、以前にも来たことあるかもですし。
該当種なし

参考:キングクリムゾンなど インドファーム便(神畑)
    ギニアンケヤリなど ギニア便(神畑)
なななななんと!ついにファームまで始まっちゃいました(笑)
キングクリムゾンの大きな株がロックウールに根付いて
やってくるとは!!!
ギニア便も以前よりは入荷状態がやや改善されたのか。。。
どうかはわかりません。この辺は今回良くても次回ボロボロとか
ザラにあるので。


シダ(水生種)
コメント:
こちらもなかなか入荷が難しくなってきました。
水草の入荷自体が減っているので尚更ですね。
そもそも水生のシダがどのくらいあるのかって話ですが。。。
1:ボルビティス ヘテロクリタ 'カスピダータ'(ファーム) 
なぜかヨーロッパやその他アジアに遅れること数年、
日本にも入荷しました。
2:ミクロソリウム sp. 北カリマンタン
トライデント系ですね。水中向きに持ち帰られたと
思いますのでここに。意外と買っていただいたので(笑)


ブセファランドラ
コメント:
。ついにオランダファームからも入荷しましたが
私は買うタイミングを逃して買わず。まぁちょっと買えない
名前ではありましたが(笑)
1:Mentarang2(TB便)
よく見るとなかなか変わっていて、今までに無いタイプでした。
たぶん種類は違いますね。BB後だから売れなかったのか
わかりませんが、これが動かないというのも寂しい感じ。
2:Murung raya(LA便)
形状はさほど変わってるということはありませんが、
色が濃くなかなかの美種だと思います。

その他
コメント:ギニアのアレはちょっと水草かどうか不明すぎて
ちょっと入れづらい。現地画像が欲しいところ。
該当種なし


水草以外の植物

アグラオネマ
コメント:
引き続き盛り上がっていると思います。
まぁこれほどまでに色々な側面をえぐり出した草も無かったです。
今年も順位無し(該当種無しではないです!)
すみません。今年も順位のつけようがないです。

個人的にはNias、Sumatra baratに思い入れがありますので
最後に来たイギーが良いですね。忘れた頃に色々出てくるので
まぁぼちぼち集めてます。
Hermit greenもちょっと育ててみたいタイプでした。
雪風もカッコいい!AZ便っぽくない印象だったので
Maxが見たい。あとちゃんれんじの王様と親衛隊、
ヘルキャットも良い感じでした。
TB便はG産地タイプ8でしょうか。


サトイモ科の仲間
コメント:
今年は後半に入荷が失速したので、さほど種類が
出ていません。
1:ホマロメナsp."竜鱗"(LA便)
鮫肌、蛇腹、狐尾に続き、スマトラのホマロメナは底が知れません。
来年も1種出るでしょうか。
2:ポトス バルベリアヌス(LA便/AZ便)
あの赤いごわごわしたラフィドフォラと思われていたやつです。
なかなか生えている場所が無いようで、滅多に出ません。
3:アリダルム cf. ヴェルタンドルム(神畑便)
cf.ながらも種小名付きで入荷。アングスチをそのまま
大きくしたような草姿はなかなか良い感じでしたがすぐには
売れず。後から売れていきました。やはり良いものなんですよ。


シダの仲間
コメント:
入手経路や機会が減りました。まぁ仕方ないですね。
今回はLA便のセラムの回が内容濃く印象的でした。
1:プラティケリウム エレファントティス・ステマリア(神畑カメルーン便)
まさかのアフリカ物ワイルドビカク!!これはリスク取ってでも
行かねばならないものです。
2:フマタsp.セラム(LA便)
質感が人工水草そのものでとても興味が持てました!
個人的に残したいと思いましたがすべて手放してます。
3:フペルジア sp.の極小種/フレグマリア似の小さいやつ(LA便)
小さくて個性的な種類でした。こちらもすべて放出済み。
フペルジアもかなり多様なんだと感じました。
4:キクロペルティス クレナタ(LA便)
質感、色、形状ともに印象に残ったシダでした。テラで
壁面に付けたくなる草姿。当然全放出。
5:ディプラジウム sp. セラム(LA便)
幹立ちディプラとか素敵やん(笑)
6:ブレクナム ヴィエラルディ(KSB便)
形も模様も面白かった。


その他
コメント:
こちらもちらほらと増えているようですが、基本的に
入荷があったものの中からなので、さほど種類数は無いです。
1:ブセの木(Sauvagesia serrata)Bundang(LA便)
産地違いで銀葉もありましたが、こちらの方がより
ブセ感(笑)が強い。可愛らしい木本でした。
2:マパニア カウダータ(広葉)(LA便)
M.カウダータとしてはこちらの方が知られているのかも
しれませんが、我々には枝垂れムラウィの方が(笑)
3:マパニアsp. Kalimantan utara (TB便)
色は普通でしたが形が面白かったので。




まとめ?!
当店サイトの入荷案内のページ、項目は多いのですが、
ピクタムのリリース方法を五月雨式にしたため、表題が
増えているだけで、実際はたぶん入荷自体は大きく減ってる
印象です。なぜかと言うと、とりあえずこれを書くのに
入荷案内を遡るのですが、まずピクタムは除外して1月から
見てみるも、あっさりと12月に到達(笑)ホントにこれだけ?
と思いましたが、たぶん間違ってない。
特に年後半は殆どがAZ便ピクタムじゃないでしょうか(笑)
まぁこの流れは恐らく変わらないでしょう。

2016年はどうなるんでしょうね。入荷が減ると選びようも
無くなってくるのでこの企画も見直さないといけませんね。
近年は本当に色々と考えさせられます。

うーん、あまりまとまりが無いな、今年は。。。

2015年12月21日月曜日

見えざる手

非常に個人的な見解であり、感覚的なものですので、読まなくても
大丈夫です(笑)読む場合は単純に読み物として流してください。


日ごろよくお話しさせて頂く方々数人にはいつごろからでしょうか、
お伝えしていたことです。

きっかけはどの辺にあったのか、古い話なので既に記憶から
消えていっていますが、恐らくは2~3年前くらいでしょうか。
水草水槽かそれに近い熱帯魚の水槽をテレビ(CM、ドラマ等)で
見かけることが一気に増えた感じがありました。
また、雑貨店などには一定の植物が置いてあったりしたのですが
それにも増して、植物の取扱量が増えてきてるような印象を
持ちました。また置いている植物の種類にも変化が見られました。

そうしていると、日用品や化粧品など様々な商品に植物・ボタニカル
と言うワードが組み込まれるようになりました。
アパレルや雑貨のショップでもビカクシダ等を見るようになり、
そうこうしているとお洒落系?観葉植物店、鉢や小物などの店が
異様に目立つようになったことにどこか違和感を感じつつ過ごしていると
それらと並行して、プラントハンターと言う仕事がピックアップ
されるようになり、メディアに取り上げられるようになりました。
有名な方がいらっしゃいますが、良くも悪くもその人がアイコンに
なっているようですが、それもご自身の希望なのか、周りが
作り上げているのかわかりません。
もちろんその両側面があるとは思います。

そこを担ぎ上げている人がいるなら、そこと対立する人や
乗り損ねた!と思う人も居るのでしょう。なぜか?お金が
動くからです。マリオがいれば、ソニックもいる、ピカチュウがいれば
ジバニャンもいるんです。また作らねばならないのかもしれません。


2~3年前に感じでたこと。それは

「見えない力が “植物” をキーワードにマーケットを創出しようとしている」

と言うことでした。もちろん、それが個人なのか、何かしらの
集合体なのかはわかりません。ただ、「雰囲気(空気)」と言うものは
勝手に集合して、一方向へ動き出すものです。

エコ、ロハス、スローライフなどのブームが沈静化し、
次の柱が必要なのかどうかはわかりませんが、
グレートサイクル的に見えないムーブメントが、経済の
活性化のため、搾取のために作られているのでしょう。
将来への漠然とした不安や、未だに脱することのできない
不景気、食品安全問題などもあり、上記のようなテーマは
引き続きある程度注目されると思いますが、そこにプラスアルファで
マッチするキーワードがボタニカルであろうと思われます。


そして、満を持して登場したのが雑誌「BRUTUS」での特集、
「珍奇植物(BIZARRE PLANTS)」です。
ここで一気にこういう少し尖がった植物達の知名度が
上がります。
ついには沸騰ワード10と言う番組で「ビザールプランツ」が
取り上げられ、どのくらいの宣伝効果があるのかは未知数ながらも
更に全国的となりつつあります。
この番組のコンセプトとして「一般の人は聞いたことがないが、
特定の業界内では、実は話題にのぼっている超ホットなワードを
徹底調査。半年後に絶対にブームになる【流行の源泉】をどこよりも
早く見せる」と言うものがあります。

少し考えると、「ビザールプランツ(珍奇植物)」と言うのは、そもそも
植物の業界(生産者・販売者・採集者)側から出た言葉ではないんじゃ
ないかと思ってます。(※ごく個人的な見解です。単にアクア業界は
そういう部分に関われてないだけかもしれません。) そもそも、それらを
好きでやっていたり私たちの様に趣味からショップ側に回った人間は、
恐らく自分のフィールド内の植物を「珍奇」とは思っていないでしょう。
チランジアなどは、100均で販売されており、消耗品の様に
扱われています。また何年も前にエアーブランツと言って空気中の
水分だけで生きていくと言った宣伝文句と共に大量に輸入され、
ことごとく消費され、値段が付かなくなったはずです。
それが今になって、新たな付加価値の「珍奇植物」と言う名と共に
蒸し返されている。
流行などは大きなサイクルがあって何年、何十年と言う単位で
まわっているのと言う側面はあるかもしませんが。。。

もちろん、BIZARRE =奇怪な、異様な、と言う意味なので、
英語圏では変わった植物のことをそう呼ぶこともあったでしょう。
しかしながら、調べ物をするときにネットで検索して植物を
あれこれ見ていても、「BIZARRE PLANTS」として説明している
ことはありません。それは種類を調べるには学術的なサイトや
紀行文的なサイト、ナーセリーのサイトなどを見るからだと
思われますが。


数年前に感じた違和感が現実の物として姿を現しました。
販売をしている立場の私としては、ある程度歓迎される動きでは
ありますが、実際のところうちみたいなところはあまり関係
ありません(笑)完全に異世界の出来事ですね。
ただ、やはり流行り物的なワードになっているため、そこかしこに
珍奇植物・ビザールプランツと言う文字が散りばめられるように
なりつつありますね。

さて、どのくらい息の長いテーマになるのでしょうか。

そして、なぜかTVやその他メディアでチラ写りするのですが、
残念ながらその大きなうねりの中には水草水槽は存在しないのです。
レースプラントなんて、捻じれてる草より何倍も変だし、世界で
屈指の珍奇植物なのにねぇ(笑)

2015年12月8日火曜日

瓦解

全世界のアクアリストが知っているグローバルな
アクアリウムの巨人、エーハイムが日本市場(と米国市場)からの
撤退を決定しました。これが意味することはとてつもなく
大きいと考えられます。

すでに公表されていますが、神畑養魚株式会社が日本における
エーハイム総代理店と言う形で製品供給を引き継ぎました。
これは安易に、「神畑恐るべし」「神畑凄い」、ではないのです。
もちろん、神畑の存在が無ければ、エーハイムの日本への
供給は一旦は絶たれたことは紛れもない事実ですが。。。

グローバル企業になると、売れる商品に国民性・民族性が
影響することも考え、マルチドメスティックマーケティングを
行っているでしょうから、例えばエーハイムだと日本向けは
昔と異なり、小型水槽とその周辺器具など、近年の製品構成
と言うものがあったと思われます。
もちろん、2213等は定番中の定番であり、我々世代あたりから
上には外部濾過機はエーハイム、と言うのが根底にあり、
減りはすれど外部濾過機としてのエーハイム需要は存在します。


ただ、長年の不景気ですっかり市場が縮小してしまった日本市場は
天災と電力事情も重なり、消費マインドの低下に拍車が掛かり
ますます矮小化しています。
そして日本市場にマーケティング費用や人件費を払ってまで
自社で展開を続ける意味が無いという経営判断が下ります。

すなわち

「日本のマーケットでは収益化は不可能である」

と断じたのです。
アクアリウム先進国・大いなる先人から見放されたことになります。
ドイツ以外の売上高が最も高いにもかかわらず。
もちろん、市場のみが悪者と言うわけではありません。ただし、
そういう方向へ暗に導いてしまったのは紛れもない事実です。

翻って国内事情です。なぜこうなったかを考えてみたいと思います。

2004年7月26日、JASDAQ上場の国内最大手の水槽器具メーカー、
株式会社ニッソーが民事再生手続き開始を申し立てました。
負債総額は約95億。その後、株式会社マルカンに吸収合併される
ことになります。
このような大きな動きの裏には様々な状況の悪化、すなわち
観賞魚業界の低迷と価格競争の激化と言うものがあります。

大小問わず、近年はショップや問屋、メーカーの閉店・廃業が
目立ちます。本当にネガティブな動きしか見られません。
そんなことはない、凄い店は凄い、と言う声もあると思います。
もちろん、どの業界にも一握りの成功者はいるものです。
ただ、一般の方々から見ているのと業界内部から見ているのでは
見え方が違います。

また、水草界の出来事ですが、器具メーカーが生体を販売するという
事態となっています。
これは2つの側面を持っています。

ミクロ的には良い面として、魚以外の生体は同社製品で
すべてが揃うということです。1から10まで自社製品で
完結させられる、すなわち器具を揃えてセッティングする
ところから、素材を配置し、水草を植えて育成、そしてレイアウトの
完成までのノウハウをすべてマニュアル化出来、非常に
わかりやすく提供できると言うことです。
これは水草水槽を始めたいという人や、説明をするショップに
とっては大変便利なものです。
きっちり教科書として機能しているので、レイアウトの完成までの
道筋をしっかりと歩むことが出来ます。

少し視野を広げて考えると、生体(水草)を輸入・生産して小売店に
販売している問屋の売り上げを奪うことになります。
つまり今までの流通をある意味覆したと言っても良いでしょう。
また、収益を考えた時に自社で生産した生体を販売するのと
既存の工業製品を仕入れて販売することを比較すると
やはり利益率が大きく違うと考えられます。
現在の水草業界では収益構造の転換を図らないと、維持が
困難になるのだろうと思います。

つまり、現在の業界の状況はそのくらい疲弊しているのです。


また、アクア内通販業界を考えると、このご時世です、当然
価格競争にさらされます。エーハイムのメインはもちろん
外部濾過機です。ある程度のサイズの水槽からは基本的に
外部フィルターになるので、まずエーハイムとなるわけですが、
やはり通販になると、みなさん価格を比較します。
もちろん、フィルターだけ買って終わり、と言うこともあるかも
しれませんが、普通はせっかくだからと色々部材を買うことに
なります。
多くの場合は、そのついで買い需要の部分に利益率の
高いものがラインナップされていると考えられます。

そのついで買いを誘うために定番のエーハイムの価格を
下げる、と言う手法をとるわけです。そのため、エーハイムの
仕入れ価格は安ければ安いほど良いということになります。
いつかはエーハイムと憧れていた、かつての立ち位置とは
比べ物にならない扱いになってしまいました。
安く売る、利益は薄い、それならば数を売らねばならない、
そして更に数を売るために安く売る、悪循環でしかありません。

また、我々世代より上はドイツ(ヨーロッパ)信奉が大なり
小なりあって、その代表がエーハイムであり、デュプラであり、
デナリーであったわけです。それはまだ日本のアクアリウムが
発展途上にあり、ヨーロッパの知識を吸収しながら、模索していた
ためですが、近年はすでにすべてが揃っており、今の人々は
始めた瞬間から器具類は低価格で手に入り、情報はインターネットで
あれこれ収集できる(間違いも多いですが)という環境となっており、
ヨーロッパへの思いというものは希薄な世代であると考えられます。
我々の頃はエーハイム本体を買ってからが本番で、ダブルタップを
2つ買い、メックを買い、サブストを買い。。。と、基本的に高価なもの
と言うイメージがありましたが、現在は安くて当たり前、と言う
低価格が常態化してしまう環境にありました。

いくら売り上げが高くても、利益率が悪化の一途では
存続する意味はなくなるのです。当たり前ですね。人を雇い、
場所を借り、商品を動かし、結果安売りのイメージだけが残り
他は何も残らない。
少し前から、エーハイムジャパンがそれらを払拭すべく方向転換を
行ったようですが、それまでの蓄積が大きすぎたようです。
そのことは非常に残念でなりません。

バブル崩壊後の景気後退によるデフレ、そして消費マインドの
低下がもたらした、販売価格や仕入れ価格への下方バイアス。
市場の矮小化によるパイの奪い合いが招いた価格競争の激化。
天災および電力事情による観賞魚業界の低迷。
節約志向による価格での選別および、ネット通販の台頭による
一極集中化が及ぼすショップ離れ。
それらからくるメーカーの影響力低下。低価格販売の常態化。

バブル期からその残り火の間に膨張した観賞魚業界は
反転縮小する中で、すべての住人を賄うことは出来なかった。
以前ここで、業界の衰退が顕在化してくるであろうと書きました。
今回の1件もその1つです。
このままの状態だとまだまだ気を緩めることはできないでしょう。

2015年11月26日木曜日

too big to bring up

日本のアクアリウム業界は一昔前までは
「60x30x36(WxDxH)cm」
と言うサイズが主流でした。

しかしながら、景気の悪化をはじめとする様々な
理由から、以前のブログにも散々書いた通り、水槽が
小型化し始めます。
そうなると入れられる生体(水草・魚)がかなり限定されます。
だからと言うわけではないのですが、水草を売り始めて
もうすぐ17年が経とうとするわけですが、いつまでたっても
無くならない声があります。

それは

「大きすぎて育てられない」

と言うことです。

もちろん、手持ちの水槽サイズは人によって全く
異なり、主力が120の人もいれば30キューブの人も
居るでしょう。
例えば売ってるサイズが葉長60cm・葉数100枚の
エキノドルス ウルグアイエンシスなら30キューブの人は
「入らない」と言っても仕方ありません。
ただ、殆どの場合はそのような株は販売されておらず
草丈10cm強の水上葉だったり、そこから水中葉が展開した
15cmほどの株だったりします。ウルグアイは1例ですが、
多くの場合、販売されている姿は最終形には程遠いものです。

つまり、購入の段階では水槽に入るんですね。もちろん
底床は新しめのアマゾニア、二酸化炭素は十分に添加して
照明はリシアやグロッソスティグマがしっかり育つくらいに
明るい。そう言った場合は多くの水草が勢いよく成長
するでしょう。ほとんどの有茎草はほどなく水面に届きます。

そこで皆さんは何か作業を行いませんか?
そうです。トリミングです。
ここで思うのですが、有茎草も伸びれば草丈50cm以上に
あっさり到達しますが、これは長すぎて入らない、とは
言わないんですね。なぜか。そう、トリミングするからです。

グロッソが横に這います。どんどん這って水槽壁面に
ぶつかりますが、これも水槽幅に入りきらないとは言いません。
なぜか。そうです、トリミングするからです。


私の感覚が変なのかもしれませんが、有茎草はトリミング
ありきで話が進む反面、エキノドルスやアポノゲトン、
ニムファなど大きくなることが多い種類はトリミング前提での
話にならないのが不思議なんです。なぜかそれらだけは
ダイレクトに結果の方へ思考が飛ぶんですね。
大きくなるものはトリミングで調節すれば良いと思うのですが
なぜかそういう発想にならないことが多いです。

もちろんその種類の小さい姿はちょっと違う、そこまでして
その種類は育てたいと思わない、と言われればそれまで
なので、水草の図鑑に草丈30cm以上と書かれているものは
すべてオミットしてください。

エキノドルスの葉が増えすぎて他の水草が陰になるなら
葉っぱむしるだけで解決します。大きくなりすぎる時は
ガスを絞ったり肥料を切ったり、更には一度抜いて根を
処理して植え直します。鉢植えにして根を制限することも
可能です。増殖させて子株に更新してしまうことも出来ます。

ニムファが浮葉を出し続ける時は、出なくなるまでむしり
続ければそのうち水中葉に戻ります。
アポノゲトンもすごい勢いで葉が展開するならじゃんじゃん
むしればOKです。そのうち休眠します(笑)
ニムファも同様です。出たり引っ込んだりして楽しいものです。

クリプトコリネなどは大きくなったり増えてボリュームが出たら
私などは勿体なくてトリミングなんてとても出来ませんが、
しっかり育ったクリプトは根茎が底床中を這っており、
トリミングを施してもそのうちぴょこぴょこ出てきます。水草の
入れ替えで全部引き抜いたはずのクリプトが、忘れた頃に
生えてきた覚えが皆さんにもあると思います。

私はレイアウトをやらない(正確には出来ない、ですね。)ので
関係ないですが、レイアウトをやる時には水草のサイズ調整が
必要だと思うんですね。
その際に、その草のMaxサイズがどうこうと言うことには
ならないと思うんです。その場所にこういう草があってほしい、
と思ったときに、それが大型種しかない場合、サイズコントロールを
して使うと思うんです。

いくらでも方法があります。そういうのが水草水槽と上手く
付き合っていく、限られた水槽で長く遊び続ける技術だと
思ってます。