2017年1月13日金曜日

エキノドルス ~アマゾンソードプラントの仲間~ Part4

今回は一歩踏み込んでエキノドルスの分類について
見てみましょう。まぁ私は専門家ではないので
ざっくりと導入部分だけですが(笑)

進化を続けるエキノドルスですが、その分類は
未だ発展途上と言いますか、興味のある人間が
殆どいないためか、忘れたころに何か進む程度です。

まず最初に近年1つ大きな動きがありました。

エキノドルスに対しては個人的にいくつかの疑問が
あり続けた訳ですが、近年その1つは氷解しました。
それは何かというと、普通のエキノドルスとチェーン系の
エキノドルスの花茎の形状が違いすぎること、そして
ランナーの形成です。
チェーン系のエキノドルスの花茎や構造、質感は
どちらかと言うとサジタリアに近く、どうにも違和感が
あったのですが、近年ついにエキノドルスから
ヘランシウムと言う別属に分類されてようやく腑に落ちた
と言う次第です。

エキノドルス改めヘランシウム アングスチフォリウム。
テネルス改めテネルムとは成長のリズムが違います。
本種はくるくる草ベスビウスの元ですね。


なので、形状や性質のバラエティが1つ欠落して
しまったわけですが、エキノドルスにはまだまだ
謎がたくさんあります。


エキノドルスには色々不思議に思う点があるのですが、
嫌でも気になる透明深緑葉系グループの形状です。
オパクスやポルトアレグレンシスにはそれぞれ
形質に差があるタイプが存在していて、どうにも
同種なのか?と感じます。

外見的な特徴から色々と想像するのは楽しいもので
私も様々考えることがありました。
しかしながらこちらをご覧ください。

普通は見る機会がないデータですね。
貴重です。外見上の特徴や性質などで
想像するのは楽しいですが、特に
エビデンスは無く、推測の域を出ません。
ただ、妄想するのはとても楽しい(笑)
と言うか、今まで妄想しかしてないし。。。


古くから仲良くして頂いてるお客様がエキノのDNA解析を
やってくれてます。
まぁ私は話を聞くだけになっているのであれですが。。。(笑)
なので、詳細はお客様のブログをご覧ください。
色々見えてくることがあって面白いです。
深緑以外の変わり種エキノについても解析をお願いしてます。
葉っぱのサンプルはうちから色々出させてもらいました(笑)

→asukuzimのブログ

やはりちょっと変だな、と違和感なり不思議な感覚を
覚える種類は総じて意外なハイブリッドであることが多く、
性質などを見てみるとなるほど、と納得できるものもあれば
「なんでやねん!」と突っ込みたくなるものもあります(笑)

意外な種類で片親が同じであったり、これが親で
なぜこうなるか、と言うのもあったり非常に興味深い。
asukuzimさんも私もエキノ好きなので、深緑のみならず
黄緑の変わった種類も大好物なため、そちらの解析も
お願いしていますが、色々と分かったことがあります。

例えば、モンテカセロスにグラウカスの血が入っている、
と言うのはかなり良い答え合わせですね。私が育てた時は
水中葉の大きさが異なりましたが、画像で見た水上葉は
かなり似ている上に、粉吹き系だと言う証言があったことから、
我々極限られたマニアの中にあった仮説「モンテ粉吹き系?」が
解析により間違いではないと言うことがわかりました。


昔にパンタナール産のsp.として入荷した
グラウカスと思われるエキノドルス。
葉の表面は粉が吹いたような質感に
見えるため、私の周りでは「粉吹き」と
呼ばれています。粉と言うよりは
蝋燭を擦り付けたような感じですかね。

もちろん、asukuzimさんのような技術と環境を持ち合わせて
いないとここまで探ることは難しいのですが、多くのエキノドルスが
ハイブリッドであると言うことや、意外な由来、黄緑と深緑の
関係性等を少し意識しながら、外見上の特徴や性質を
眺めると、各種エキノドルスもまた違って見えてくるのです。
単に育てるだけでなく、いろんな角度から水草で遊ぶ
と言うことで面白さも倍増すると思います。


チェーン系がエキノじゃなくヘランシウムになってことで
私の夢だった透明深緑葉チェーンはかないませんでした。。。
葉が深緑で硬く、ランナーで増えるけど成長遅いとか
素敵だと思ったんですけどねぇ。


。。。続く

2016年12月30日金曜日

恒例!印象に残った水草&植物 2016

2016年もいよいよ終わりに近づいています。
水草業界も観賞魚業界も氷河期真っ只中。。。
聞こえてくる業界話は、相変わらずな内容ばかり。
基本的に売れるものを作るのではなく、
売れているものを売ろうとする体質なので
物が売れなくなると沈むしかない。
数値だけ見ると下げ止まったように見えなくも
ないのでしょうけど、中身はまた別問題。


水草はと言うと。。。
入荷らしい入荷は相変わらずのペースですが、
首の皮一枚、繋がっております。
順位はそろそろ意味をなさない状態ですので
今年からは省略します。

さぁ今年も1年の締めくくりをやっておきましょう。
来年はあるのか?

※例年通りですが、「当店に入荷した」中から
選んでいます。イベントや直販のみ、他店入荷は
知らないです。



水草各種


クリプトコリネ
コメント:TB便の入荷がちらほらあるのと、神畑便でファームの
新作が稀に入荷しているのは近年変わらない感じです。
なぜかデナリーが頑張っている感じ(笑)サイズ的には
日本のアクアリウム志向になっている印象ですが、
日本を見ているわけではないんですよね。
・アポノゲチフォリア(神畑便)
まともに入荷したのが10年ぶりくらいじゃないでしょうか。
水上・水中ともに当時から維持している人が何人いるのか
わかりませんが、ネット上には出てこない。なので殆どが
失われているように思います。
再チャレンジの機会が出来て非常に喜ばしい種類。
確認はしてませんが、恐らくは昔と同じく採集したものを
ファームで養生?後にリリースと言ったところでしょう。


アヌビアス
コメント:
アフリカのワイルド便が復活!かと思いきや前半のみ。
やはり熱帯の人たちは扱いづらい(笑)
・ナナ 'Pangolino'(DENNERLE)
最近何かと頑張っているデナリー(笑)日本と同じく
あちらもパッとしないのか、小型志向が強まっている。
ブセ的な使い方が出来そうでちょっと楽しみです。
高いですけどね(笑)
・バルテリィvar.バルテリィ MUYUKA(カメルーン便)
今までバルテリィとして入荷したタイプの中では
かなり変わってるんじゃないかと思います。
私が入荷したすべてのアヌビアスを見ているわけでは
ありませんが、もしかしたらお初のタイプかもしれません。
・ハスチフォリア(ナイジェリア便)
耳が前に返るやつ。久々にこのタイプの入荷はうれしいですね。
ナイジェリアからは当然初です。
・コンゲンシス混じり(ギニア便)
丸葉が混ざって入荷。実はランケオラータかと
思っている。育てている人は画像アップしてください。


エキノドルス
コメント:何とも言えず近年は寂しい限りです。ワイルドや
それらしきものは来ているようですが、うーん。。。
まぁ多少のエビデンスはあった方が良いよね。
・ハディレッドパール斑入り(神畑便)
候補がこれくらいしか無い、と言うのが正直なところ。
斑がどのくらい安定しているのかは不明。出荷量とサイズを
考えると不安定な気がしますね。


ブセファランドラ
コメント:主にTB便で入荷しますが、ここ最近は現地の
個人や業者の輸出が増加して、それに色んな便の名前
そのものや類似した名前が付けられているので完全に
混乱しています。
パールグレイやディープパープル、ハニービー、キシイくらい
キャラが立ってないとわからないです。
・Kayu lapis4(TB便)
色とサイズが良いと思います。あの色が継続するなら
かなり目立つんじゃないかと思いますがどうでしょう?


アポノゲトン
コメント:個人的には水草最後の砦くらいに考えている
ジャンルです。純然たる水草で、未入荷種がまだまだ
控えていて水槽内での育成も難しくないグループは
もうあまり残っていないと思う。
それでいて、休眠や突然茶色くなるあの症状など
?な部分が残されている。
・トフス(神畑便)
優勝(笑)いきなりファームからやってきたオーストラリアの
北部に自生する種類。長さはともかく、葉幅や色と
言ったところが優秀。水草水槽にもってこいの1種です。
2016年はこれがMVPですかね。神畑さん、ありがとう!


有茎草
コメント:来てないんじゃないかな。。。。。
ひたすら待っているのがオランダから来ない。


シダ(水生種)
コメント:流石になかなか来ませんね。たぶんあるんだと
思いますが、今後も難しそう。。。


その他
コメント:水草の入荷自体が少なく、そのため現地採集物の
不明種がありません。
・ニムファsp.(カメルーン便)
球根じゃなく根茎になる種類はあまり来ないんじゃないかな。
ニムファはあれ待ち。。。


水草以外の植物

アグラオネマ ピクタム
コメント:2016年に入って入荷は激減。選択の余地が
あまりないかもしれない。お気に入りはちらほらと
ありました。


サトイモ科
コメント:見返してたらホマロメナフィーバーでした。
引き続きLA便で面白い種類が入荷しています。
あの頃からは想像もつかない状況ですよ。。。
・sp. Sumatera 'ぺったんこ'(LA便)
勝手のぺったんこと呼んでますが(笑)そのうち
学名が付くようです。植えれないので置くだけ草(笑)
・sp. '銀鮫'(LA便)
鮫肌の白いタイプ。次は赤かな??期待してます(笑)
・sp. '鮫肌C'(LA便)
丸葉でカワイイので気に入ってます。
・sp. Sibolga timur(AZ便)
赤と緑が入荷した中で極少数キラキラしたのが
いました。それです。
・sp. Pendang(TB便)
初ではないものの、数年間待ち望まれていた種です。
ようやく来ました。長かった、長すぎた(笑)

キリがないのでこの辺で。


シダの仲間
コメント:極々少ないヒアリング調査("Roots"調べ)によると
主軸をシダに移している人がちらほら。以前書いたと
思いますが、もう種類が頭に入らないので私自身は
詳しくないですが、種類が多いだけあって興味深いものが
多く存在します。分布も広いし。
・セラジネラ ピクタ(LA便)
以前から気になっていたのですがようやく販売することが
出来ました。おもちゃみたいなセラジ。
・ダナエア ウェンランディ(LA便)
新芽紫とか素敵です。他のコロンビア物も産地だけでも
高評価でしょう。手元にはありません。
・ドリナリアsp.Akonolinga(カメルーン便)
アフリカに居たのね。


その他の植物
コメント:まぁ色々と入荷しますが、個人的な好みと言うか、
何と言うかは傾向がありますね。
・コドノボエアcf.プミラ(LA便)
もふもふ~(笑)割とひとめぼれなので毎回LAさんに
出せますか?と。
何度も仕入れるも残らず。まぁ良いことです。
・ソネリラ プルケラ(LA便)
これも入荷時にぴくっと来ました。個体差が結構あるのか
少しずつ模様が違いました。3~4株は欲しくなる感じですね。
・メラストマsp.Smatera(LA便)
ピンクドットのやつです。なんとなく印象に残ってます。
・アルディシアsp.(LA便)
カリマンタンの凄い模様の大きい種。なんかインパクトが
ありました。ジュエルアルディシアの変わり(笑)



まとめ?!
水草は相変わらず低調です。まぁ今後もこんな感じでしょう。
トフスの様に急に変なのがファームから突然やってくるのに
期待したいです。神畑さん頑張って!!!
ピクタムは多分まだ分化の途中だと思っているので探せば
変なのは出そうですが、数年間で相当数のタイプが出ているので
よほど個性派でないとインパクトはないかもしれません。
なのでエウレカ・ニルバーシュは偉い!
丈夫で美しく、カッコイイと言う優秀な植物なので世間に
見つかると良いのですが。

陸上植物は特殊な種類を除き、設備に制約が少なく、
導入もしやすいので入荷する種類は増えています。
すでにサトイモ科とシダ類以外が多くみられるため、
次々に目新しいものが出てきていますが、それらに
どのくらい思い入れがあって、どうやって遊べるか、
ではないかと思います。こだわってこその趣味ですし。

まとめがこじんまりまとまってしまった。。。
優等生だ(笑)


2016年12月17日土曜日

エキノドルス ~アマゾンソードプラントの仲間~ Part3

90年代後半から新たに商業ルートに乗り始めた
エキノドルスのグループがあります。
そう、

「透明深緑葉系エキノドルス」

です。
このグループは一部の水草マニアの間で熱狂的な
ブームとなりました。
商業ルートとは言うものの、出元は個人なのですが
とんでもなく魅力的なエキノドルスが入荷したことは
水草業界に多大なる影響を与えたのは間違いありません。

それまではなぜか先行して来ていたポルトアレグレンシスを
片親に持つアパート、そしてホレマニーのみが辛うじて
流通していただけですが、ついに洋書でのみ知られていた
オパクスとポルトアレグレンシスそのもの、そして野生の
ホレマニーも入荷。通常の黄緑色の種類や赤系の
改良品種などのエキノドルスも大変魅力的なのですが、
この深い緑色をした、透明感のある葉は別次元の美しさを
放っていました。

使いまわし画像しか残ってませんが。。。
初便「サンタマリア」です。種類としては
ポルトアレグレンシスだと思いますが、
7本葉脈が最大の特徴で、ポルトの
良タイプと言えるでしょう。当然ながら
大きく育てないと魅力は堪能できません。

エキノドルス オパクス。
かつてはキューピーアマゾンと混同?されると言う
よくわからないことになっていましたが、本物が入荷して
間違いようが無くなりました(笑)
形状、質感、サイズ等、どれを取っても素晴らしい種です。
当時、組織培養で値崩れすると言うデマが流れました。


ご存知「ホレマニーグリーン ブロードリーフ」。
エキノドルスの王様として君臨する本種が
大きめの水槽で伸び伸びと生育する姿は
筆舌に尽くし難い美しさです。見れば必ず
誰もが一度は育ててみたくなるはずです。

こちらは同じホレマニーでも赤いタイプ。
入荷名は「スーパーレッド」
条件が揃うと驚くような色彩を見せてくれる
大変美しい個体群です。赤ワインのような
その色彩は赤黒く、水草には見えないくらいです。

エキノドルス sp. "サターン"
サタンではなくサターン、悪魔ではなく土星。
そしてローマ神話の農耕神。10年以上たっても
未だに間違えられている気がします。。。
作り物の様な堅さと不思議な凹凸を持つ葉が
大変魅力的な種類です。個人的には2000年と
2003年しか扱ってないのでそれ以外には言及
しづらいですが、2000年の個体群だけ別の様に
感じますね。ただしミレニアムなんて名前で
来てないです。あと、サターンで入荷して
サターンではなかったものがいくつか見られました。
なのでそれはサターン別タイプ、ではなく、
「別物」です。入荷名と実物が違えば、
例えその名前で入荷してもタイプ違いではなく
「別物」です。

とにかくこのグループは今までのエキノドルスとは
性質が異なり、育成や増殖の方法を確立するのに
一考の余地あり、と言った感じでした。
もちろんエキノドルスですので丈夫は丈夫ということで
色々試すことは出来たので、安定してどこかしらから
供給されるようになりました。

それもあってか投機的なブームは過ぎ去り、見かける
機会も減ったものの、なんとか日本のアクアリウムには
いくつかの種類やタイプが残ったように思います。
残るべくして残るのは、いつも言っているように、
キャラが立っているもの=一目で違いがわかるもの、と
言ったところでしょうか。

しかしながら、目にすることが無くなったタイプには興味深い
ものもあり、もう二度と見れないと思うと非常に残念です。

当時の想いはエムピージェーの年刊誌である
「AQUA PLANTS」の創刊号に深緑のエキノの育成や
タイプ分けと言う形でぶつけてありますが、今はもう
あんなパワーはありませんね。。。(笑)
なので、詳細はそこに譲ります(笑)あのころと多少見解が
変わっていることもあるのですが、今はもうそれを
どうこう言う必要性は感じません。

ホレマニー、ポルトアレグレンシス、オパクス。
すべて特筆に値する水草です。
このままアクアリウム界に残ってくれることを
願います。



さて次回は、エキノドルスの更に一歩深い所へ。

カッセルマン、元気にしてるのかな。。。


。。。続く

2016年12月2日金曜日

エキノドルス ~アマゾンソードプラントの仲間~ Part2

引き続きエキノドルスの魅力について、クリプトコリネ同様
私の主観で書いていきたいと思います。


魅力としては、まずは入手、栽培ともに容易な点が
挙げられるでしょう。
Part1で述べた通り、何気なく植えた水草がアマゾンソード、
すなわち「Ech.ブレヘリィ」だったり「Ech.アマゾニクス」です。
これらの種類は「丈夫」「安い」「綺麗」と三拍子揃った
水草です。
もうこれだけでも凄いことなのに、これが入門種である
エキノドルスはとにかく偉い(笑)

また、エキノドルスは南米産と言うことからとにかく
お馴染みの熱帯魚たちに似合う。
初めて買ったネオンテトラから、ハマりにハマった
珍カラコレクション、小型魚に使う金額のリミッターが
外れたアピスト、底が見えないコリドラスコレクション。
そう言った魚たちが泳ぐ水槽にはエキノドルスが
違和感なくマッチします。むしろ、無い方がおかしい
くらい言っても過言ではない(笑)
立派に育ったアマゾンソードの葉の間を泳ぐカラシンや
葉の上で休むコリドラスなどは可愛らしいものです。


エキノドルスはロゼット型と言う形状のため、葉が放射状に
展開します。そのため、これでもかと存在を主張します。
そう、この存在感!水槽の中の主役たるに相応しい。

写真があまりよくありませんが、
自己主張してる感はよく伝わるかと(笑)
モデルはAZ1110-8モンテカルロ3。
ナローリーフっぽいホレマニーです。

特に近年のレイアウトでロゼット型の水草、特に
エキノドルスが使われない理由としては、この存在感が
あるのだと思います。単体で放つこの圧倒的なパワーを
捌き切れないと言ったところでしょうか。
個人的にはレイアウトはダッチスタイルが好きなのですが、
このロゼットの扱いにおいて、ネイチャー系のレイアウトと
決定的な違いがあるんですね。最近の人だとこの言葉を
使ったことが無いかもしれない、「センタープラント」と言う
概念です。

少し前に有茎を並べてみた水槽です。
今は水上が出たり棚引いたりしてますが。。。
画像中央の'グイアネンシス'がもう少し伸びると
良い感じのセンタープラントになるのではと
思います。左のホレマニーと右のエキノらしき
水草は移動が困難なため、動かさずに有茎を
配置してあります。奥行45cmはちょっと厳しい。
ただし、本人はロゼットの3点である程度
バランスはとっているつもり!?(笑)

また、ネイチャーアクアリウムでは以前物議を醸した?
「例えそれが子株であっても、大型化するイメージが
あるため、大きくなる水草を前景付近に植えない。」と言う
縛りがあります。
上の画像がまさにそれですね。
その辺りのこともあってか、エキノドルスがレイアウトに
使用されることが減ったために、書籍等でなかなか
レイアウトに佇むエキノドルスの雄姿を見ることが
無くなってしまったのだと思います。

ただし、エキノドルスの本当の魅力はそこではありません。


Ech.ウルグアイエンシスです。
この圧倒的な存在感!!1株に水槽を明け渡しても
良いと思わせるのはエキノドルスならではです。
草単体が放つパワーが凄い!こうなるとレイアウト云々の
次元ではないことがご理解いただけるかと思います。
いかなる技巧も作為もこの存在感の前には無意味なのです。
Ech.ポルトアレグレンシスです。
本種は様々なタイプがありますが、これは
ごく初期に入荷した葉が立つタイプです。
画像が古い上、デジカメのスペックが
低かったこともあり見づらいですが、
何者も寄せ付けない圧力を感じます!!
左上にB.モーリーとサイアミーズが居るので
サイズを想像してみて下さい。


この存在感は底床にしっかりと根を下ろし、勢いよく
水中葉の展開が始まったころからその片鱗を見せるので
一度植えたら動かさない覚悟で見守りましょう。
そう、これは根張りのなせる業なのです。
しかしながら、このようなエキノドルスの見事な大株を
見る機会はほとんどなくなってしまいました。
その理由の1つとしては、やはり以前から指摘している
業界の動向と日本自体が抱える理由に因るところが
あると思います。

もちろん、楽しみ方は大きくするだけではありません。
冒頭にも述べた通り、カラシンやアピスト、コリドラス
と言った南米の熱帯魚たちに似合うのはエキノドルスです。
現地に想いを馳せるレイアウトにはエキノドルスは最適。
その際には、やはり好きなだけ大きくなってもらっては
困りますので、ちゃんとコントロールしてレイアウトに
収まってもらう訳です。
誤解の無いように言っておきますが、ネイチャー系の
レイアウトにもエキノドルスは使えると思ってますよ。
色んな条件はありますが(笑)


次回はエキノドルスの中でも特殊なグループについて
書きたいと思います。


。。。続く

2016年11月13日日曜日

エキノドルス ~アマゾンソードプラントの仲間~ Part1

以前にクリプトコリネの魅力についてかなり
偏った視点から語らせて頂きました。
ご来店頂いたお客様数人から楽しく読ませて
もらいました、と言うお声を頂きましたので
水草については引き続き書いていきたいと思います。
今回も代表的な水草について。
では、行きましょう。


熱帯魚を始めた時に、水草を何か植えた方が良いと
言われ、何気なく買ったチンゲン菜に似た水草。。。
それが、「アマゾンソード」です。
そのアマゾンソードは「エキノドルス」と言う属で
オモダカ科の沼沢植物です。なので、入荷型は
ほぼすべて水上葉になります。

ビギナー時代に導入する水草と言えば、有茎草を
除くとかなりの確率でアヌビアス ナナかアマゾンソードに
なるでしょう。
そうです、熱帯魚を飼育したことがある人の
多くがエキノドルスと出会っているのです。

しかしながらその出会いからなぜエキノの栽培に
人が向かわないのかと考えると、まず水草に
興味が無い・湧かない。。。と言うこともあるでしょう。
それはさておき、多くの場合は植えてから
しばらく後にこのようになるからかもしれません。

やや硬くて丈夫に思えた葉は徐々に
茶色く変色し、見た目が悪くなります。

そして生き生きとして緑色は消え、
繊維だけとなってしまいます。。。


最初に植えたアマゾンソードも当然水上葉で、その葉は
次第に茶色くなり力尽きてしまいます。
多くの水草ビギナーはそこで「枯れてしまった」と思い
あまり丈夫でないと言う印象を持ってしまうのかも
しれません。

しかしながらアマゾンソードはその枯れてしまった
水上葉を使い、その場で成長するための準備を
しているところなのです。
その準備とは。。。そうです、

「根張り」

です。
エキノドルスにとって重要なのは「根」であり、それは
あの凄まじい根張りを見れば一目瞭然です。

普通のお店でアマゾンソードについて
「最初に付いている葉っぱは徐々に枯れますが
その間に根っこを張っているので動かさないで
下さいね。」と言って頂けると、炭酸ガスの添加が
無くても根張りさえしっかり出来ればある程度の
サイズまでは綺麗に育つので、もう少し生き続けられる
アマゾンソードと水草に興味を持つ人が増えるかも
しれないのですが、短期間で枯れてゆくアマゾンソードを
見て「水草は消耗品」と言う認識が、多くの人に
醸成されてしまうのかもしれません。

。。。と、ここで根張りの話は一旦横に置いて、
エキノドルスと言う非常に魅力的な水草について
何回かに渡って書いていこうと思います。
もちろん「根」も魅力的なのですが(笑)


。。。続く


2016年10月30日日曜日

ピクタム マイノリティ (5)

とりあえず最終回です(笑)

今回はちょっと変な緑三色やバイカラーの
扱いになっているものの、よくわからないタイプを
ご紹介致します。

元々、白が入っているように見えたり、入ってるの
だろうけど、模様に入れるべきかどうかと判断の
わかれそうなタイプです。
画像が多くなるので葉のみ掲載しています。




緑三色?別物?
サイレントアンダー AZ1212-3
模様の面積が多めの緑三色と言った印象。
しかしながら主脈付近にもう1色白っぽい色が
乗っています。これが消えないんですね。

2色目の黄緑の中にもう1色薄い緑があるのが
わかりますね。これで緑三色なのですが、やはり
中央の白っぽいのが気になります。

全体的に変な感じ
パダンチャンプールbパッチ AZ1012-10b
ご存知キャッスルで有名なPDNCのbパッチ。
ほぼバイカラー状態で、キャッスルとは似ても
似つかない配色です。これは更にはっきりと
中央に白が残っています。葉の形が思いのほか
丸っこくなり、これはこれで良い感じです。

凄く分かりにくいのですが、主脈から外側に
向けて極々薄く3色目がじわっと広がって
いるので、一応緑三色ですが、やはり真ん中が
気になりますね。これをどう呼ぶべきか。。。
あと地色と黄緑が重なって1色作ってますね。
一応白入りでした。
AW1302 (AW=A産地白入り)
調子がイマイチの株で申し訳ない。。。
うっすら主脈が白いです。このパターンは
葉先の方が白の幅が広いことが多いですね。
模様の配分としては全体模様でかなり良い。

少し前の葉です。やはり中央の白が見えます。
新芽よりやや小さい葉ですが、やはり全体模様で
個人的には観賞価値は高めだと思います。
同じく白入りでした。
BW1302 (BW=B産地白入り)
珍しくやや細葉系となっています。
AWと同じく白入りとして入荷してますが
白は主脈に収斂してしまうパターン。

やはり葉先と葉柄(ようへい)付近に出ますね。
これは他のタイプでもあることですが、この僅かに
出てくれる白がややこしくするんですよね。。。


すわっ!モザイク!で有名?(笑)
モザイク 2 AZ0912-2
幼株は本当にニルバーシュにそっくり。
結局模様は派手に散ることはなく中央寄りで
収まっています。ただし、Maxまではまだ
育てていないのでこれから検証します。

そこそこの模様が出ても良いサイズで
この状態ですからある程度はこの感じで
間違いないと思います。模様はよく見ると
マルチカラーの配色になっているんですね。
使ってる絵の具はニルバーシュ等と同じと
言うことです。ただし模様の構成が劇的に
異なっている。これもピクタムの不思議なところ。


これらのタイプは緑三色とも言い難く、はたまた
マルチカラーとも言えず、なんとも扱いを悩みます。。。
グループ分けをしたいところですが、良い名前も
思いつかない。サイレントアンダー、チャンプールアンダーが
白が入ると思いきや緑三色系?と言うこともあって
一時期アンダー系と言う言葉を用いるようにしていましたが、
~~アンダーと言う名前でそれなりの物が出たり、
チャンプールアンダーも育てばほぼマルチ系になることから
それらを一緒に括るわけにもいかず、呼び名は宙ぶらりん。

まぁ集めている人は日本に1~2人くらいしかいないと
思われますので特に分けなくても大丈夫かもしれません(笑)
しかしながら、人知れず無くなっていくのも寂しいですし、
こういうグループもあるということは情報としては無益では
ないと思うのでご紹介してみました。

今後、緑三色と出会うことがあれば、それがどういった
傾向の株なのかと言う1つ目安になれば幸いです。

緑三色の連載はひとまずこれで終了です。

2016年10月28日金曜日

ピクタム マイノリティ (4)

引き続き誰得な緑三色のご紹介。
AZ便が続きましたので、気分を変えて(変わらない?)、
他便の緑三色を少しご紹介したいと思います。

実はまだAZ便も残っているのですが、いつ終わるのか。。。
という空気も無きにしも非ずでしょうし、良い感じに
育っている株のストックも無くなってきたこともありますので
次回を最終回にしたいと思います。


では、早速いきましょう。


産地は同じでも様々。
TB便 AG(=A産地緑三色)
サンプル1
葉は比較的早い段階で細目。
模様は中央よりだが、まだMaxには
なっていないので最終形は不明。
同株の別の葉。やはり模様はまだ中央寄り。
ただし、黄緑の中に地色の細かい散りが
増えています。縁のウェーブも顕著。
葉を横から見たところ。
縁の波打ち度合いがよくわかります。
なかなか細かくて良い感じです。
サンプル2
模様の構成はサンプル1とほぼ同じと
思いますが、やや散る感じ。葉の形状が
同程度のサイズでこちらは普通の葉っぱと
言った形で、縁のウェーブは殆どありません。

標準的な形状。濃い色の散りは入ります。
サンプル3

やけに腹筋っぽい(笑)模様は主脈から外側に
滲むように少し広がるだけ。まだ完全に
成長したわけではないのですがある程度の
サイズではあるので、散らないタイプでしょうか。

よく見ると主脈は白いんですね。
1枚目の写真では先の方だけ白がわずかに
広がっているのが見えます。幼株表現の名残か
葉の付けの付近にも白が見て取れます。
そして3色目の緑が殆ど見当たらない。
なので、緑三色に入れて良いのかも不明。
極々稀に黄緑らしきものが見えるのですが
もっと大きくしないとわからないですね。。。

 C産地のは珍しいか?
TB便CG(=C産地緑三色)
葉の形状はピクタムらしい標準的なものです。
模様の分量が多く、まだ成長の途中ですが
地色の面積の方が少なくなりつつあります。


よく見ると縁がギザってますね。これも良い感じです。
模様の面積は地色と完全に逆転しました。
一見反転と言いたくなりそうなこの状態は「反転」ではなく、
単に模様の面積が広くなり模様の間から地色が見えているだけと
考えています。「反転」は地色であるはずの濃い色が模様になり、
2番目の明るい色が地色になっている状態と、私は認識しています。

最近はもうあまり見かけない?
LA便 アチェの緑三色
やはりニアスやシボルガの物とは雰囲気が
異なる感じですね。それほど数を見た訳ではありませんが、
葉先に向かってスッと尖る印象がありますね。


この株も地色より模様が多いですが、模様に隙間が
あまりない状態で広がっているので反転っぽくは
見えません。つまり上のCGとは模様の位置が
違うだけです。また、AGのように濃い緑が薄い緑に
散るのではなく、薄い緑が地色に散っています。

あと手持ちがありませんが、実は神畑のPシリーズと言うのが
結構特徴的なんですね。一度仕入れましたが特徴的でした。

AZ便以外にも様々ある緑三色ですが、おそらく多くが
2012年までの入荷で、それ以降は模様が派手な
マルチカラー系や、白(純粋な白は無い)や銀などの面積が
多く、出来るだけコントラストのキツいタイプなどに人気が
大きく偏り、緑三色の需要が極端に減ったため
入荷は殆ど無くなりました。

まぁ需要が無いので、「ルーツさんが言うから採ってきました~!」
とか、ピュアな瞳をキラキラさせて山のような緑三色を
抱えて来られても困るだけなのですが(笑)

次回は緑三色として扱ってはいますが、そうとも言いにくい
異端児的?なタイプもご紹介したいと思います。今回掲載した
AGのサンプル3に近いようなタイプですので、これも
そこへ入れても良いのかもしれませんが、どれもが微妙に
違ったりするので悩ましい所です。仕方ないので(笑)引き続き
すべてを育成している次第です(笑)