2014年2月8日土曜日

新着水草裏道の駆け抜け方

久々に良記事に出会ったのでオマージュを。
誌面ではないので、一般的な認識から外れます。

※確かAL2014年2月号だったと思います。


新しい水草の魅力
最近はなかなか入荷がないのが残念ではあるが
入荷状況を緻密に見つけていくことで、何かしらの
出会いはあるはず。
偶然または必然、努力の賜物で引き当てた
新着水草を自分の水槽で育て上げる喜びは
育成派側の人間には格別であると思う。

もちろん育成条件不明の難種を克服した時の
達成感・充実感は何物にも代えがたいが
結果的に育成が容易であっても、スター水草に
なったものをいち早く、正体不明時に自分が
手がけていたという自己満足もなかなかの
ものではないだろうか。


各便の特徴
近年において新着が来るコマーシャルルートは、
普通の人にはわかりづらいインドネシア特殊便や
明確に新しいルートであるイタリアAnubias社、
私のわがままで始まったフロリダ便(北米便)、
スリランカファーム便など、高城氏が挙げている
ようなところだろう。

ただしヨーロッパは金融危機以降、総崩れに近い状態で
新たなファームを掘り起こさないと難しいだろう。
その1つがAnubias社なのだが、かつてのGULA社の
ような奥行きが垣間見えるかどうか。良いところは
ついているとは思うのだが。
インドネシア特殊便は所在地を生かしたクリプトコリネや
交配種のエキノドルス等があった。Anubias社は
ハイドロパイパーに目が行くが、多くの「逆輸入」ものが
見られた。復活したインド便ではロタラなどの有茎種や
ホシクサ、クリプトコリネやラゲナンドラがメイン。

ただ、年末にも私が2013年は近年稀に見る水草不作の年と
書いたし、高城氏をして「地味な年になってしまった感は
どうしても否めない」と言わしめたのは残念な話。
細かな種類は高城氏の記事・年表に譲る。


新着水草を見つけよう
新着水草はまず、水草に注力しているショップ、または
担当者がいるショップでないと入荷することが殆ど無い。
当然狭き門であるし、入荷数が少ないことが多い。
もちろんコマーシャルルートのものや、あからさまに
生産品である場合は次回の入荷も望める蓋然性は高い。
しかしながら単発、もしくは1年~数年に1回の入荷となる
場合が多い。

そういったものを入手するためには常日頃、アンテナを
張り巡らせる、ラインを確保しておくことが重要。
インターネットが普及して情報の価値が下がったように
見えるし、情報を軽んじている人が多いのだが
「情報」こそが宝なのである。決して安くは無い。
入荷した場合は、「様子見」と言うくだらないことは
避ける。育つかどうかなど大した問題ではない。
状態は良いに越したことはないが、そもそも不明種の
場合は何がどうなのかわからないのだから、目を閉じて
入手する。価格など気にしない。どこまで自己満足を
追求できるかの1点しかないのだから。

仮に3本日本に上陸を確認したものを1本買ったとしよう。
2本の存在を確認しつつ育てていると、1本が溶けたという。
数日後、もう1本が枯れたという。日本でその水草は
自分の水槽に1本しかない。屈折した珍草好きには
たまらない瞬間である。

育つかどうか確認され、ショップや趣味家が増殖して
すっかり人工環境下に馴染んで、安全を担保された
ものは新着とは「呼ばない」。そう、わけのわからない
ものほど良いのだ。さすが高城氏である。

もちろん育てたり増やしたり、そもそも維持すら難しいといった
水草だけを新着と呼ぶのではなく、近年ではその代表と
なった「Newラージパール」のようにレイアウトに
使えるような水草を発掘するのも新着水草を
掻き回す理由にもなる。ただし、当たり前なのだが
来るものすべてがそんな水草ではない。それっぽいものの
中から極々稀にスターが生まれるのだ。
レイアウターでもそういう種類を探す努力を惜しまない人は
昔は多かったように思う。

誰かが見つけて育成法や使い方を確立されたものを
1年後に使うのか、入荷して正体不明の時に「これって。。。」と
話しながらスターに駆け上がるのをそばで見るのか。
真正水草好きならどちらを選ぶのかは言わずもがなだろう。

そして、スターになったとき、自分の水槽から抜いて
「あぁ、楽しかった!」と、捨てるのだ。

2013年12月29日日曜日

恒例!今年印象に残った水草 2013

2013年もいろいろあったような気もしますが、
さて、何か驚いたことを挙げてみなさい、と
言われても何も浮かばないと言う寂しい状況です。

今年1年を通して、様々な状況を見たり聞いたりして
個人的(“Roots”的?)にも、この小さな業界的にも
考えさせられることの質が変わりました。
結論としては毎年のように年末にここで書くことと
変化はなく、と言うべきか悪化していると言うべきか。。。
何を削って何と向かい合ってるのだろうと。

ビギナー向けの楽しい熱帯魚が廃刊となり、
2大アクア誌(?)の一角、フィッシュマガジンが
廃刊となり(敢えて廃刊と言いますが)、アクアライフの
薄さに私もお客様も驚きを隠せず。。。
ALの新着には水草は無くて当たり前になりました。
専門店と言う言葉も既に意味を成さない状況です。
何の専門かわからないからです。

そして、近年稀に見る水草不作の年となりました。
まぁそんなことを言っても、私は出来ることなら
まだしばらく“Roots”を存続させたいわけですが。。。

今月PC(内部)を物理的に破損してしまい、
再確認出来ない入荷の画像が多数。。。
店頭でも、年末のあれはいつですか?と
稀におっしゃっていただいておりますので
やらねばなりません。
水草があるのかどうかわかりませんが
とりあえず行きましょう。

ちなみに毎年ここで挙げるのは基本的に
「当店に初めて入荷したもの」
となっております。他店にしか入荷しなかったものは
知らないです。


水草各種

クリプトコリネ
コメント:昨年からの微かな復調が持続している
印象はありますが、右肩上がりではなく、殆ど
横ばい。底は脱したとは思いたいのですが、取り巻く
状況は良いとは言えない。入荷も同種・同産地の
再入荷が殆ど。
1:キー Tongdon(TB便)
特にアナウンスは無かったのですが、産地は
初です。AZ便のカリマンタンから来たキーと
思われるものと言い、今回の本種と言い、
いつもの産地以外からキーが出ることは
かなり大きな出来事のはずなのですが、
これが話題にも上らないと言うこと自体が
残念な状況を反映している。


アヌビアス
コメント:昨年のゾオイアを最後にギニア・カメルーンの
アフリカ便は途絶えてしまいました。ファームものも
時折マーブルと呼ばれる斑入りのバルテリィ(var.nana?)が
入荷する程度でした。
該当種なし


エキノドルス
コメント:エキノはファームからやってくる改良品種しか
入荷が難しい状況ですので、AZ便が無い限りは
大幅なエントリーはなかなか。。。
1:オシリス‘Pinwheel’(神畑フロリダ便)
フロリダ便の新作エキノ。ここはオシリスばかり
作っているから色々出るのか、担当者が
オシリスが好きなのか(笑)
こだわりかたまたまかはわかりませんが
こういう傾向も嫌いじゃないです。


有茎草
コメント:近年稀に見る不作。
1:スタウロギネsp.サウスゴアなど(神畑インド便)
入荷インパクトとしては特にありませんが
まぁ有茎草が無さ過ぎて。。。
とにかく神畑インド便の復活を祝って。
しかしながら兎にも角にも少し高いと
売れない。新産地スターレンジ1本5000円、
不明種1本3000円がベースだった頃を
考慮すると採る方は当然誰もやらない。
有茎は売れないから利殖目的の需要も
無くなったということでしょう。


ホシクサ
コメント:基本的に入荷もないし、私個人的にも
モチベーションは上げてもらえない。入荷がないとか
そういう次元ではないです。
トニナやスターレンジの美しさは普遍(不変)ですが。
該当種なし
参考:ケヤリソウ Canacona Goa(神畑インド便)
草姿や産地からインターメディウムではなくセタケウムか?
という声がちらほら。大変美しい状態で入荷しました。


シダ(水生種)
コメント:元々入荷が多いものではありませんが
年に1つくらいは出るような感じでしょうか。
1:ミクロソリウム sp.Saripoi(LA便)
ワイルドトライデントと言った感じの水中育成可能な
ミクロソリウムと思われる種。トライデントより先ならば
ちょっとしたムーブメントになったかも?!


ブセファランドラ
コメント昨年も述べたように1ジャンルとして確立されたと
思います。それなりに一般的になりつつあります。
こう言う形に落ち着くなら悪くはないでしょう。
1:Semadang(TB便)
色や形もなかなか格好の良いブセでした。
2:Sosok(TB便)
水中葉で入荷したため、その時の状況も相まって
若干状態が良くなかったものの、育ててみたい
ブセでした。
3:Kapit/Panyumpa(TB便)
あまりやってこない小型タイプのブセが2産地も
来ました。これらも水中で楽しみたいものです。


その他
コメント毎年何かしら水草系でヘンタイ草が来るのですが
今年は記憶にありませんでした。。
該当種なし






水草以外の植物

アグラオネマ
コメント昨年新設して、どうなるかと思いきや、流れは
変わらず。
1:Campur 月光(AZ便)
昨年のサイレントに引き続き、入荷時のインパクトと
好み的にはこれでしょうか。綺麗なのと受けるインパクトは
別と言う好例。
2:アルゲンタムシリーズ(LA便)
周りに後れを取ること1年以上でしょうか。
ようやく当店にもやってきました。
採集する場所で、個体群で、こうも違うのが
トリカラーの面白いところ。


サトイモ科の仲間
コメント今やメインの入荷品となったサトイモ科の植物たち。
まだまだ変わった種類がどこかに潜んでいるようですね。
1:ホマロメナ sp. 蛇腹(LA便)
鮫肌に匹敵するインパクトのホマロメナでした。
2:アリダルム オリエンターレ (TB便)
個人的にお気に入りです。アリダルムも集めると
地味に楽しいです。
3:アリダルム sp. Ngabang(TB便)
やはりこういう細いやつもあるんですね(笑)このタイプのは
葉幅が無段階に存在しているようですが、すべて同一種
じゃないかなと思ってます。
4:スキスマトグロッティス sp. ガモアンドラ(TB便)
模様と言い質感と言い、いいじゃないですか(笑)
5:スキスマトグロッティス sp.Murung Raya(LA便)
細葉で形は面白いし葉裏からぽこぽこ子株が出るし
面白いんだけどなぁ。。。と。
6:スキスマトグロッティス sp.?? ボルネオレッドステム(神畑便)
おそらく初めて見た種類だと思うのですが
あまり売れて無いようで。。。


シダの仲間
コメントKSB便に引き続きLA便を得て、面白そうな
種類がさらに入手できるようになり、こっちのジャンルも
期待できます。この2便でテラリウムで遊ぶ幅が
何倍にも広がることに気づいてますか??
1:ミクロソリウム ペンタフィラム(KSB便)
大株は見たら忘れられないインパクトです!!
小さく育てても格好良い。もちろん巨大にするもよし!
2:アスプレニウム sp.Saripoi(LA便)
サイズも形状も申し分のないシダでした!
これは大当たりですよ。
3:ディプラジウム ポルフィロキラス Murung Raya(LA便)
青光りのシダは外せません(笑)
4:クロコダイルファーン Maricu Santa Fe(KSB便)
こういう誰も買わない一般種のワイルドが面白いんです。
どこまで拘れるかと言う部分が見えてきます。
インド便のワイルドウィステリア、ワイルドモンニエリなんかに
通ずるノリです(笑)
5:ドリナリア・アグラオモルファの類(KSB便)
何年も前からビカク推しだったのもあってこういう種類が
手ごろな価格で入手できるようになるのを
ずっと待ってました。


その他
コメント最近はこちらもちらほらと。ただ、理解されにくい
物が増えてきました(笑)
1:アルトロポディウム ネオカレドニカム(KSB便)
通称「蛇皮」?(笑)丈夫で育てやすい変わった草です。
サンプル入荷で入手はしてましたが超放置でも
枯れない。なので手をかけるとかなり良くなるはず。
テラに使いたい1種。
2:リクアラ マッタネンシス?(KSB/TB便)
ヤシも園芸ではコアなファンが存在しているようです。
綺麗だし熱帯の雰囲気が出て良いですよ。
1:モノフィレア sp.(LA便)
個人的リクエストで無理に持ち帰ってもらいました。
入荷状態からどうなるか不明だったので様子見中。


<ランキングを終えて>
今年は近年稀に見る水草不作の年でしたが、インド便が
辛うじて復活したことが救いでしょうか。
個人的にはLA便が加わって、“Roots”では
「AZ」「KSB」「LA」「TB」の4大ルートを本人から
直接引っ張れることになったので、植物的には
かなりの幅が出ることになりました。ですので
シダとサトイモ科には困らないですね(笑)

そこで個人的な宿題であった、店頭に放置された
ウォーターフォールの改造に着手することへの
モチベーションは上がりました(笑)
と言うわけでテラリウムでの植物の遊び方も
模索しながらご紹介できればと考えてます。2012年も
書きましたが、買って並べて終わりではないです。
もちろん増やして終わりじゃないです。そこから先が
遊べるところなんです。

ただ、水草がとても寂しいので採集者の
みなさんには1入荷1水草をなんとかお願いしたいと
思い、声をかけさせてもらってます(笑)
2014年は水草をたくさん紹介できると
良いのですが。。。

最後になりましたが
「2013年度版も越年してしまい、申し訳ございません!!」
コメントは何なりとどうぞ。

2013年11月26日火曜日

水草水槽は文化となり得るのか

若かりし頃、水草に夢を持ってこの業界に入ってきた
現・業界人、ショップ経営者のみなさんはタイトルにある
「水草水槽を文化に」と言うことを一度は考えたことが
あると思うがどうだろうか。

そう言えば、最近でもそう言った言葉をどこかで聞いたことが
あるような気がする。

まず個人的な答えから。


「No」


そう、なり得ないのである。
残念ながら。
もちろん、凝り固まった個人の考えなので
「いや、そんなことはない!」と言うご意見もあると思う。

そう考えられる理由を挙げてみる。

まず市場規模が拡大しない点にあり、
併せてそこには日本独特の理由もあると思われる。

・メーカーによる小型化戦略
  →簡単に始められるが簡単に処分できる
  →収容生体の減少→売上減
  →収容生体の種類の限定→多数の店舗存在意義減
・地震
 →破損・火災等のリスク
 →住宅事情(マンションが多い=水漏れトラブル)
・電力事情
・価格下落(=価格競争)の早さによる問屋・ショップの買い控え
  →当然消費者の買い控え
    →様々な機会損失
・消費者間の流通・利殖行為の簡易化
  →ショップ販売機会減
    →仕入れ・モチベーション減
      →特化型ショップの意識・モラルの低下・個性の消失
・日本の家屋内でどこか浮いた存在の水槽
・メンテ・リース
 →一般個人宅に不向き
 →所有者の思い入れ低
  →レンタル観葉植物と差が無いのにコスト高
・レイアウト
→国内状況はすでにレベル的にMaxに近い?
 メディアへの露出なし
 有名人の起用等なし→利益に直結しない
 =先行投資として大き過ぎる上に
  リターンが予測不能
・広告宣伝自体が完全に内向き
 →すでに興味がある・やっている人に対してのみ
   (=広がり無し)
   →目新しさ無し

以上のような観点から、誰の家にも水草水槽が
あって、水草水槽文化と言うものが日本に定着する
と言う事は考えられない。

文化にする必要が無いと言うのが個人的な
結論となっている。
もちろん、水草好きである私がそう言った活動なり
考えに反対している訳ではない。
水草の事を誰もが知っていると言うのは喜ばしいことだ。
しかしながら、今までの状況から考えるとどうしても
その道筋が想像すら出来ない。

映画に使われてもCMの一部に用いられても
市場には波風は立たない。
すなわち世間一般からはいつまで経っても
どこか違う世界の、距離のある存在なのだ、
水槽は。

現在は割と地味な世界でも良いと思っている。
趣味の世界は自分の中だけで広がっていれば良い。

2013年11月9日土曜日

癒しとされる水槽と小型水槽に向かうアクア業界

2010年12月に“水草水槽は本当に「癒し」なのか”と言う
内容の記事を書きましたが、あれからいくらかの月日が経過しました。
当時はまだ景気の先行きは不透明で、世間の雰囲気も良いとは
言えなかったと思います。

現在、景気の持ち直しの「兆し」が、見えてきたかもしれない、
と言うところに差し掛かっていると思いますが、そうなった今は
どうでしょう?

個人的には何も変わることはありません。答えは「No」です。

また、水草水槽についての癒しの部分とは何を指しているのでしょうか。
特に趣味性の強いアプローチにおいて、またそこにターゲットを
絞ってアピールしているショップにおいて、水草水槽が「癒し」で
あるわけはないのです。
趣味家の場合は、前回の記事に挙げたような事柄のため
癒しでない部分が99.9999%を占めているでしょう。

では「癒し」であることをコピーにして売られている形態を
考える事にします。
基本的には即持ち帰れるように「小型」であり、お手軽感が
必要なため「セット済み」であることがしばしば見られます。
なるほど、小型なために置き場所を選ばない、セット済みで
あるため、水を入れればその日から大した手間もかけずに
「完成品」で始められると言ったところでしょうか。

ここに落とし穴があります。
まず「小型」と言う点。これは容易にスタートできる半面、
簡単に撤去できるのです。つまりやめやすいと言う事です。
次に「完成品」と言う点。初心者が完成品を持ち帰ると言う事は
器具や生体等を揃えてきたところから、現状に至る過程を
全て「すっとばして」、いきなり色んな部分が「ピーク」の
状態がスタートとなります。
すなわち、下り坂が殆ど確定的な上にやめやすいものから
スタートするのです。その後の展開は想像に難くありません。

次に、一からスタートする場合を考えます。
以前より徐々に器具類の単価は小型水槽関連の
ハードの増加により(後述)、購入するハードルが
下がっているわけですから、新たな購入者は
一定の割合で存在すると思われます。
ただ、小型水槽を状態良く維持するにそれなりの
知識、または経験や手間が必要で、入門関係の書籍や
特集には、水槽は小さいより大きい方が安定する、
と言った記述があるはずです。
小さい水槽は水槽寿命のサイクルが速いのです。
状態が崩れた際に探究心や興味を持ってその状況に
取り組める人、やめてしまう(=殆ど放置する)人に
分かれると思いますが、後者が多いことは想像に
難くありません。

話が前後しますが、現在の社会情勢では中~大型水槽を
設置するのはなかなか難しいと考えられるため、60cm
レギュラー水槽以上の動きがかなり悪くなっているだろうと
想像できます。そのため、小売店もメーカーも上述のように
比較的容易に始められる小型水槽を推し始め、今まで
主力であった60cmレギュラーやそれ以上の水槽と比較して
小型水槽の販売数量が徐々に増加したと考えられます。
そこで業界全体が比較的容易に売り上げが立つであろう
小型水槽への大いなるシフトが始まりました。

それはここ数年の新製品を振り返ると一目瞭然です。
「癒し」「簡単」「お手軽」と言った落とし穴だらけの
フレーズと共に、以前は周辺機器が60レギュラー水槽より
割高だった小型水槽は一気に主力にのし上がりました。
新製品と言うのは一時的に出荷数が増えます。そして
価格面での制約が無くなったので比較的売れたのでしょう、
新製品が乱発されます。

小型水槽を購入したとして、魚は何匹入るでしょう?
水草や底床材、その他消耗品にかける金額はどうでしょう?
そもそも水槽や器具は生体を購入してもらうための
足がかりに過ぎません。
その「うつわ」が致命的に小さいのです。
魚は小型魚数匹、水草は鉛巻2つ、底床材は2リットル。
これが60cmだとどうでしょう?
小型魚3~40匹、水草は鉛巻5~10にポットを3つ
底床材は8リットル。

小型水槽が主流となってしまうと、泳がせる魚の数量は
もとより、種類にも大きな制約が生まれます。
淡水熱帯魚で屈指の美しさの一般種、カージナルテトラを
考えてみましょう。S水槽に入れれなくもないですが、
体長を考えるとやはり窮屈です。次に価格的に少し上の
ラミーノーズを考えてみます。水槽内を疾走するような
彼らはサイズこそカージナルより少し大きい位ですが
60cmでもその良さは活かしきれないでしょう。
卵胎生メダカのモーリーやプラティも最初は良いですが
親サイズになれば手狭でしかありません。
ましてやコンゴテトラクラスの魚は買うことが出来ません。

そうなると小型水槽が広まっても肝心の生体の販売の
数・種類共に極端に少なくなるのです。
そうなると、売れる魚種が限られるので、小売店や
問屋も魚種をシビアに絞り込まなければなりません。
外すと不良在庫化しかねないからです。
つまり、どの小売店に行っても同じものが並ぶと言う
事につながります。

すなわち小売店の個性の消失です。
個性の問題は、別の意味でも深刻化していますが
それはまた別の機会にと思います。

容易に売れる方向へ傾いてしまった結果として
業界全体が水槽を購入した先に待っている、本来最大化を
図らねばならない生体の需要を自ら矮小化してしまったと
言えそうです。

これが時代・業界の趨勢と言ってしまえば
それだけかも知れません。またそうしなければ
生きていけなかったのかもしれません。
此処で述べていることも結果論であると思います。
もちろん、メーカー、問屋、小売店にすべての
責任があるわけではありません。

ただ、アクア業界はこのようなスパイラルに
陥っていることだけは事実だと思います。

2013年7月13日土曜日

ツイッター・夏の企画→ハッシュタグ企画に

何か簡単で刺激になることが出来ないか。。。と言う
ところから、使用しているツイッターの「ハッシュタグ」機能を
使って皆さんから水槽・植物の画像を集めることにしました。

とりあえずある程度ジャンルを分けたかったので
ハッシュタグを3つ作りました。

※ハッシュタグ:半角スペース・シャープ・識別用の文字・半角スペース


#rootsmizukusa1

→水槽、いわゆるアクアリウム。もちろん超ヘンタイ水槽が
  希望ですが、美しく育つエキノドルやアポノゲトン、
 コレクションされた有茎水槽、ダッチアクアリウム等
 様々な水槽画像をお願いします。

#rootsmizukusa2

→近年、やっている人が急増した水上育成物。
 ブセファランドラ、アグラオネマ、ホマロメナ、アリダルム、
 スキスマトグロッティス、その他シダ類、もちろんクリプトコリネも!

#rootsmizukusa3

→夏の風物詩、ビオトープをメインに。水鉢や庭の池等で
 立派に育っている水生植物です。エキノドルスやアヌビアス、
 睡蓮やミミモチシダ、コビトヒメビシ、アポノゲトン、ラゲナンドラ等
 屋外で力強く育っている画像を!

#rootsmizukusa4(後に追加しました)

→根の制限から解放された露地栽培の水草や
 ジャングルからやってきた植物を庭などに
 地植えして育っているものを!

#神畑ピクタムG3 (後に追加しました)

→神畑便でやってくるアグラオネマ ピクタムの
 幼株が成長してどんな模様に変化したかの
 画像を集めています。

全般を通して、

・あの時のこれがこんな姿に!!
・最近こんなの見かけませんよね?
・ここまで立派になりました!
・こんな環境でやってます!
・このアプローチは面白くないですか?

と言うような感じであればOKです!
遠慮無くどんどん刺激的な画像をお願い致します!!



※2015年10月現在、上記の通り一部追加も含め、
 今も継続中ですので、宜しければハッシュタグを
 つけて画像をツイートしてください。

2012年12月29日土曜日

恒例!今年印象に残った水草2012

2012年もあっという間に過ぎました。
このブログも殆ど更新されることなく、この企画のため
のみに存続しているような気もしますが…
削除されない間は続けましょう。
そしてここは年に1回私がすこーーーーーしだけ
愚痴れる場所(笑)そう、思っている数%だけ。

私は水草の楽しみ方なんて人それぞれだと
思っています。ましてや育成法なんていうのは
100人居れば100通りあります。何故かと言うと
水槽環境はあまりにも人によって違い過ぎるからです。
なので、サイトやブログで育成法をドヤ顔で
書く気もありませんし、そもそも私自身は育成は
あまり上手くありませんからね。
プラス、精神論もここまで(喉の辺り)出かかってますが
それこそ人それぞれだと思うので。
ただ、皆さんより少し水草やアクア系で扱う草が
好きなのと、副業やお小遣い稼ぎに草を売っている
訳では無いという立場上、水草業界と水草の価値に
ついては相当考え続けています。

が、見渡せば。。。まぁ酷いもんです。

そんな中でも、熱い草も入荷しますし、ヘンタイ草も
入荷するわけです(笑)そりゃやらねばなるまい。
と言う訳で行きましょう。


水草各種

クリプトコリネ
コメント:引き続き低迷しているクリプトではありますが、
TB便や神畑便で現状でまずまず心地良い価格帯で
入荷する物がそれなりのリアクションを頂きつつあります。
ただ、売れないものはとことん売れませんし、価格の線引きが
相当厳しいままなのは事実。
1:コグナータ マハーラーシュトラ(神畑インド便)
今年はこれしかない!と言うダントツ1位と言っても
過言ではない。実物は想像とまったく異なるということもあり
インパクト大!しかも大変お求め易い価格!!
インド便ひとまずの幕引きに相応しい種類でした。
2:ロンギカウダ 変わり葉(TB便)
非常に美しいロンギカウダのロザエと思われるものが
入荷して驚かせてもらいました。
しかもTBさん価格の超激安(笑)目を閉じて複数買いの
レベルです。あるものですね~
3:cf.スピラリス マハーラーシュトラ 赤(神畑インド便)
非常に美しいスピラリスの1タイプと思われるクリプトコリネ。
入荷時でも実物見ればすぐにポテンシャルには気づけるはず。
スピラリスの奥の深さを思い知らされるものでした。
4:cf.スピラリス ダクシナカンナダ(神畑インド便)
上のマハーラーシュトラと違い、こちらは化けた方。
嗅覚の鋭い人は初便を押さえたと思いますが、こっちは
難しい。クリプトはやってみないとわからない良い例。
5:ロンギカウダ Marudi(神畑ボルネオ便)
久々にこれぞロンギと言う風貌の入荷でした。
かなりの丸葉・深いでこぼこ・縁のギザギザ度合い、どれを
取っても近年でナンバー1のロンギカウダ。
6:アウリクラータ Julau(TB便・神畑ボルネオ便)
バジュットに近い模様を持つタイプでした。最近は
模様が入らない(少ない)タイプが多かった中、
目を引きました。


アヌビアス
コメントギニア便・カメルーン便が途絶えたも等しい
状況となり、現地からの入荷が見込めなくなって
しましました。昨年からさらに厳しい状況となりました。
1:Zohoyea細葉耳あり
これはとんでもないのが来たな!とパッキングを
開けた時に非常にテンションが上がった種類。
恐らく完全に初めて来たタイプでしょう。
関西にしか来なかった上に、耳がはっきり出ていた
株が少なかったのでかなり貴重。
2:バルテリィ 斑入り
突然少数のみ入荷したものです。すべての株が
大変美しい斑入りとなっており、なかなかの
優良株でした。残念ながら単発入荷で終わってます。
3:バルテリィ ラウンドリーフ
コインリーフの入荷が途絶えて久しい中、丸葉の
かわいらしいバルテリィがやってきました。
その後見かけないような気もしますが。。。
コインにしてもウィップにしても考え方の違いで
消え去るんですよ。正直意識が低い。


エキノドルス
コメントひっそりと入荷したものからファーム物で
少し変わったもの、若干寂しさは残るものの、
個人的には悪くないと思ってます。
1:AZ0112-9 赤ウルグ羊
質感・色の乗り・水上葉、なんとも言えないウルグアイエンシスに
似た種類。手元に無い。。。
2:AZ0112-11 ちっちゃいシュート株
赤ウルグ羊とは別だったと記憶しているのですが
記憶が曖昧。1株キープしてるものの、まだまだ
ポテンシャル引き出せてません。これ1つで
何年も遊べるってのがエキノの良いところ。
3:AZ0112-11 赤線丸葉
水中葉はコーディフォリウス系といった感じ。水上を
楽しみたいものの、まだ小さいままキープという
情けない状況。ここまでは完全に私の趣味です。
ゴメンナサイ。。。
4:ライトフレーム
ちょっと思うところがあり良いなと思ってるのですが
ファームの育成度合いがよろしくなかった。
ってことは、と思うわけですよ。
5:インディアンレッド
本物だとうれしい。でも本物を忘れた。。。


有茎草
コメントクリプトコリネより更に冷え込んでいるのが
有茎です。入荷が殆ど無いというのも原因の1つですが
これに関しては完全に時流に流されたと言えるでしょう。
1:ハイグロフィラ sp. チャイ(東南アジアファーム)
外見上、恐らくはアラグアイア レッドシャープリーフHyg.の
変異株と思われます。アジア・ヨーロッパファームで
なぜかARSLHyg.(笑)だけは生産されています。
そこで種から発生したのでしょうか?水中もいい色です。
2:ロタラ sp.ランカウイ(KSB便)
久々に水草らしい入荷で、レイアウト向けのヒプリス系でした。
こういう入荷が何度もある中で人気種は生まれるので
ぜひ継続して有茎草の入荷をお願いしたいです。
来年への入荷の期待を込めて。
3:ロタラ ヴェリティキラリス リアル? ラトナギリ(神畑インド便)
ポゴステモンでなくロタラではありますが、本当に
ヴェルティキなのかは不明?養生株は驚くほど茎が
太くなっていたのでプシラではなさそうです。
4:エラチネ ハイドロパイパー
凄い名前で華々しくデビューした前景草でしたが、
馴染むまでにかなり手こずるようです。お客様の1人が
あっさりと育ててのけちゃいましたが(笑)

ホシクサ
コメント:根強いファンが数人いらっしゃいますね。私は
4名ほど認識しております(笑)インド便では
すばらしい種類が多数もたらされましたが、それも
今となっては懐かしい話。。。になるのかな。
JPCや松栄さんからは入荷があるようですが、
私はお付き合いがありませんのでゴメンナサイ。
1:フルヴィアティレ(神畑インド便)
初めて目にしたときは南米のホシクサにしか
見えませんでした。インドは凄い!としか言い様が無い
種類です。
2:ソーシャルフェザー(神畑インド便)
そう、昨年挙げましたスーパーナローのワイルドです。
ホシクサでした。スミマセン!これ、非常に丈夫です!
中・後景に使うにはもってこいだと思うのですがどうでしょう?
ヴィヴィパラより楽ですよ。
3:ダンデライオン(神畑インド便)
まぁかわいいので入れておきます(笑)


シダの仲間
コメント水草然としたシダの仲間も限られているので
カテゴリーとして残すには弱い感じですね。
どうにも沈まん(笑)
1:ミクロソリウム ギガンティア(アクアフルール)
インパクトありました(笑)巨大ウィンデロフですね。
小さな茎からもしっかりと獅子葉で展開してますので
ウィンデロフ同様形質は安定しているようです。
レタスは入れません(笑)


ブセファランドラ
コメント水草としての地位は築いたということで
良いと思います。2005年辺りからと息の長い水草ですし、
ブームで終わるようなものでもない。愛すべき水草でしょう。
1:Kayulapis2/シャープベイン(TB便/神畑便)
そう、待ってたんですよね。やはり変わってます。
しかし、神畑さんやりますねぇ(笑)
2:バンジャルバル ダークグリーン(神畑便)
話だけではいまいちピンと来ませんでしたが
来てみてなるほど。当然すぐ売れました。
3:Limbang(TB便)
昔の大型タイプのサイズですが、スカダウ2とも
サンガウとも違う。派手さは無いものの、どことなく
見たことが無いような雰囲気が漂う、じわじわ来る系(笑)
個人的には格好が良いなと思いました。
4:神畑5号=E(神畑便)
低価格で良いブセでした。クダガンやバタンカワ方面かな。


その他
コメントまぁいわゆるヘンタイ草ですか。今年は
入荷が少なかったかも。しかし神畑インド便エグイなぁ(笑)
1:ウィエスネリア リアル(神畑インド便)
幼株での入荷が良いのでしょうか。手ごわいみたいです。
水鉢か水槽でぜひ見たい。
2:クリナム ダクシナカンナダ(神畑インド便)
とにかくデカすぎて笑わせてもらいました(笑)
寂しいのでこっちに入れました。
3:マルバオモダカ Simoga(神畑インド便)
その後どうなった。。。(笑)




水草以外の植物

アグラオネマ
コメント新設しないと仕方が無い状況です。現状では
私がコメントする必要もないですかねぇ。
1:トリカラー サイレント(AZ便)
個人的にはかなり気に入っているので、世間の
評判はさて置き。この辺まで視野が広がるかどうかで
見えるものがあると思ってます。
2:マルチ&白玉<水玉>(AZ便)
単純にぱっと見の印象が明るくて綺麗。
エウレカタイプやニルバーシュと違ってどことなく
爽やかな感じがするのは私だけでしょうか。
最初に文書で見た時が水玉だったのでうちだけ
水玉になっちゃいました(笑)白玉と同じです。
3:cf.ネブローサム アップルリーフ(TB便)
既存と言えば既存だし新しいと言えば新しい。
いや、面白いと思いますよ。売れちゃって無いですが。。。
4:ブルーライン(AZ便)
ちょっと期待してます(笑)
5:DFS緑3色(AZ便)
マルチの緑3色版と言った感じですね。明るい緑の面積が
広く、Class2とは異なる印象がありました。
緑3色ファン、増えましたね。


サトイモ科の仲間
コメント定番になってきましたが、さすがに底が知れません。
いくらでも変わったものが来ますね。大なり小なり、続いて
行くと思います。水中~テラリウムで幅広い用途に用いて
欲しいところです。順位が付いてますが、あまり意味は
無いと思って下さい。
1:ホマロメナ sp. Shark-Skin(AZ便)
とにかく一発目のインパクトが大きかったのと
肌をこするとちょっと痛い位のザラザラが良かった(笑)
音が鳴るのもポイントですねぇ。
2:ピプトスパサ sp. Nanga Mahap ヴァリエガータ(TB便)
想像以上に良い株でした。手元に残して経過が
見たかったのですが、ちゃんと販売しました(笑)
3:スキスマトグロッティス ロゼオスパサ(TB便)
ずいぶん前からありますが、こちらにちゃんと入荷したのは
今年かな。水草として機能する丈夫なスキスマです。
あ、じゃあ水草カテゴリーに入れなきゃ。。。
4:スキスマトグロッティス sp. Ulu Segama(TB便)
いや~、これは綺麗。
5:スキスマトグロッティス cf.シラメンシス(TB便)
緑3色のスキスマ!TBさんの遠隔操作便(笑)は
範囲が広いから結構な初物が出て楽しいのですが、
惜しむらくは良いものは数が少ない!
6:ホマロメナ sp. Labi of Burnei茶・緑(TB便)
いや、これ良いですよ!茶色だけに目が行きがちですが
緑も相当キてますよ!!
7:ホマロメナ sp. Simunjan ナローリーフ(TB便)
個人的にはなかなか出ないタイプと思ってます。
葉が硬めでこの色・形はそうそう出ない。
8:スキスマトグロッティス sp. Rompin(AZ便)
1株しかなかったモザイクonダブルライン。模様が
複雑になっていて不思議な個体でした。
9:スキスマトグロッティス sp.Bentong(AZ便)
水色スキスマでダブルラインと言うこちらも滅多に出ない
タイプでした。複合技は見応えありますね。


シダの仲間
コメントこちらもサトイモ科同様、とんでもない種類が
存在しますが、私がシダに明るくないので個性が
際立つもの、アクア目線、そして個人的な趣味で
見ています。
1:ブレクナム オブツサータム var.オブツサータム(KSB便)
これはかなり良いですね。原始的な雰囲気が漂う
まさにシダの良さでしょうか。幹で立ち上がるのも
良いですし、水辺に生えているというのがなお良い。
2:シダの1種 Sibolga(AZ便)
明るめの葉に白い斑点の入った小さなシダ。
珍しく可愛らしい印象だったのですが、どうなるのか
見たかった。
3:ディプラジウム sp. ボルネオハイランド(KSB便)
単葉の青光りするシダでした。青はどうやったら
綺麗出るのか。。。
4:シダの1種 Selangor(AZ便)
こちらは羽状の青光りシダ。まぁ青く光るのが
良いんですよ(笑)
5:ボルビティス sp.(AZ便)
トリカラーみたいなシダです。ボルビティスの1種らしいです。
幸い売れ残ったのでじっくり育ててみます。


その他
コメント大当たりな年とそうでない年とがあるような
気もしますが、まぁ年に数種類ですね。
1:水柊(KSB便)
色々あって欲しかったんですよ(笑)お店の分は
立ちあがった株を買います。すみません(笑)


<ランキングを終えて>
今年も入荷はそれなりにありましたが、見返してみると
種類数がそれほど多い感じがしないのは気のせいでしょうか。
神畑インド便がある意味牽引してる部分が大きかったとは
思うのですが、悪条件と言うか、タイミングが悪かったというか
色々あって、次は完全に未定ですので、来年は大きな柱が
1本抜けます。幸いボルネオ(マレー・インドネシア)方面で
動いて頂いているので、それなりの物は来るはずですが、
やはり個人採集者の手が届きづらいところをカバーして
頂きたいです。でもそれにはショップとユーザーでの
買い支えは必要不可欠なのですが、その辺はもう私一人が
買おうが叫ぼうがどうすることも出来ません。
意識を高く持って欲しいとだけ願うだけです。

話がそれてます。。。

まぁ、素材(植物の事です)は幅広く揃ってきました。
上記の植物だけでもかなり遊べると思います。
買って並べて増やして終わりじゃないですよ。
それはようやく入口に立ったに過ぎません。

異論・誤字脱字・表記ミス等ございましたら
遠慮なくどうぞ。
と言う訳で、2013年が水草好きにとって楽しい1年で
ありますように。。。

2012年8月31日金曜日

LEDを楽しもう

水草育成に欠かせない照明器具ですが、時代とともに
主流となるものが、ゆっくりですが変化しております。

近年までは安価で容易に入手できることもあり
蛍光灯が主流でありました。もちろん今なお使われ
続けております。

かつてのハイマニアは海外の水銀灯を使ったり、知識が
豊富な方は、ハロゲンランプを自作したりしていました。、
それはドイツへの憧れや、より良い状態に水草をもって
行きたいと言う願望はもちろん、システムに凝りたい、
他人とは違うアプローチで育てたいと言う側面も
あったかと思われます。

その後、オープンアクアリウムへの流れとなり、メタハラが
急速に普及していきました。
もちろん、メタハラ自体はそれなりの価格になってしまうので
蛍光灯が活躍するのも当然であります。ただし、かつての
直管が新たな製品に使われることは無くなり、効率の良い
ツイン管やスリム管が使われるようになりました。

蛍光灯全盛~メタハラ普及と言う過程で、ひっそりと
現れたのがLEDであります。
淡水のアクアリウムに限定して話を進めるもので
ありますが、当初は小型水槽用、しかもお世辞にも
「明るくて良いものだ」と言えるような商品は、残念ながら
見かけませんでした。価格の面で折り合いをつけるには、
当時はその程度にしか出来なかったのだと思われます。
その後も、革新的な商品の出現はありませんでした。

しかしながら、問屋主催の展示会で目を引くものが
ありました。NISSOのルシファーです。明るさと本体の
シンプルさは、今までの水槽用LEDとは一線を画していました。
残念ながらやや高額でしたが、これは使えるものと
感じられるものでありました。

その後、ZENSUIのLEDの登場で価格面の壁は
ぐっと下がり、LEDがより身近な存在となったのは
周知の事実であります。

時を同じくして、個人的にアクア関係ではないルートで
興味深いLED製品群との出会いがあり、水草水槽や
水上葉・水辺の植物・観葉植物等の育成に用いることが
出来る様々なLEDを試す機会を得ることとなりました。
その中で感じたのは、蛍光灯やメタハラと違い
LEDは形状の自由度が非常に高いのです。
これは器具マニア・育成環境自作マニアにとって
この上ない楽しみであると思います。

LEDで植物が育たないのでは?と言うお問い合わせを
多数頂きます。もちろん、水草に「まともに」使われ
始めてからは日が浅いので、様々な面から考えると
答えは出ていません。しかしながら1年間~数カ月
LEDのみで育成している水槽をいくつか維持しておりますが
育成に関しては問題ないと思われます。
あとは色・形・育ち方等を突き詰めていくことで
有用なLEDの種類を見つけていく作業が残る
程度だと考えております。

見た目(意外と重要)に関しましては、ZENSUIの白は
青白さが強く、水草の緑や赤が飛びがちとなります。
GEXの物は水草育成用として白以外に青と赤を
少量加えてある点は非常に良いのですが、その分
白の球数が少なく、やや暗いのが難点となっております。
その点は専門メーカーであるADAが発売した
アクアスカイが優れており、W数の違いもありますが
大きさの割に非常に明るく、色合いも見なれたものに
近く、水草の色は自然なものと感じることが出来ます。

また当店が独自で仕入れているパネル型やバー型は
4500Kまたは6500Kとなっており、比較的自然な
色合いに見えます。

今後も様々な製品が発売されることと思われます。
誰かが使用して正解が出てからも良いですが、
自身で様々な製品を使いながら試行錯誤を繰り返し、
LEDと言う新しい素材を水草・その他植物育成の中で
活用していく。それこそが、本来の楽しみ方ではないでしょうか。
その過程で不要と感じれば使う必要はなく、効果がある、
または既存の照明の代替品として十分機能すると
感じれば移行すれば良いだけです。

これはLEDをはじめとする器具類だけでなく、
もちろん、新たな水草の導入。まはた育成そのものにも
言えることであります。

最初から答えなど無いのです。