2015年11月9日月曜日

水草(と熱帯魚)は「流行っている」??

お店を始めて16年が経過しました。
観賞魚業界自体はバブル崩壊後、当然のように
市場規模は右肩下がりとなっていたのですが
小型美魚や水草は入荷に助けられていたのか
局所的に火柱が上がるように盛り上がってるものが
ありました。

しかしながら、前述の通り業界自体は徐々に
その勢いが削がれ、私がお店を開いた時期には
「悪い時期に始めるね。」と言う声をいただきましたし、
問屋、メーカーからは「今が底だから、ここで頑張れば、
景気が良くなれば。。。」という話も毎年のように
聞いたように記憶しています。
「今が底」と言う見立てには特に根拠はなく、今までで
一番悪いから底だと言うだけにすぎず、まさに
「落ちてくるナイフ」でしょう。まだまだ落ちている
過程にあるのです。

その16年の間に、数少ないご来店の「マニアでない」
お客様が
「水草(熱帯魚)って最近流行ってますよね。」
とおっしゃることが稀にあります。
もちろん私は「いえ、まったく流行ってないですね。」と
即答するのですが、どういうわけかこのフレーズは
忘れたころに登場するのです。

縮小する観賞魚業界の中で踏みとどまっているのは
金魚や錦鯉、近年はメダカが躍進したのが記憶に
新しいと思います。
では何が足を引っ張っているのかというと。。。そうです。
熱帯魚と水草です。

以前の記事にも書きましたが、熱帯魚関連は規模と
サイズがスパイラル的に矮小化しています。
私もそうでしたが、みなさんもショップ巡りのコースが
何パターンかあると思います。そのコースに入れていた
大型店、専門店などが寂れ、閉店していくのを
目の当たりにしている人も多いはずです。こんな状況で
どう考えても「流行っている」とは思えません。
途中で新しいショップが出来たりして、頑張って
贔屓目に見ても「横這い」が良いところでしょう。
しかし近年は、ショップが出来る速度と減る速度の
均衡が崩れ、減る方が優勢になっており、需要に合った
マーケットになるにはまだまだ矮小化が進むでしょう。

また、ここ数年はアグラオネマ ピクタムと言う
クリプトコリネの副産物で登場した大スターが
目立つようになっているのは周知の事実です。
当初は、観葉から引っ張った私、とんでもなく素晴らしい
野生株(エウレカ・ニルバーシュ)を見つけたアズールさんの
卸先、そしてチームボルネオさんとその卸先程度でしか
扱っていませんでした。
ピクタムのポテンシャルの高さからあっという間に
スターに駆け上がったわけですが、まだ狭い
水草関連のごく限られた中での話でした。

そしてLAさんのイベント、AZさんの即売会などや
ヤフオクの影響もあり、少し外側の人たちを巻き込むように
なりました。
そうなると観葉どころか水草すら添え物であった
アクアショップでもピクタムが販売されるようになり、併せて
その他サトイモ科、シダ類などが一気に並ぶようになり、
問屋である神畑さんが扱うアグラオネマ ピクタムの
Gシリーズも毎回すぐに完売するような状況です。
私もろくに買えませんから(笑)

さて、そこで振り返りましょう。

まず私のところや水草に強いと言われるショップで、
クリプトコリネや有茎草などの水草がひっきりなしに
売れるのであれば、ここまでピクタムにスポットが
当たっていないだろうし、そこに様々な資源を割くことも
なかったでしょう。これを裏返してください。

そうです、簡単なことです。マーケットは
需給(+心理)で成り立っているのです。

元々の取り扱い商材、つまり熱帯魚やエビ、水草が
売れている状況では専門外のピクタムを売る必要が
無いんです。
水草と周辺の植物を扱っていた私のところや、
元々爬虫類・両生類と共に熱帯植物を扱っていた
ショップならアイテムの1つとしてちょっとした
人気種的に扱うこともあるでしょう。
(もちろん、自分だけを正当化する気はありませんが。)

普通の熱帯魚店が限られた経営資源をピクタムや
ホマロメナなどのサトイモ科、そしてドリナリアや
ビカクシダ、フペルジア等、さらにはBRUTUSの
影響でしょうか多肉植物や木本等の畑違いの
これらへと、新たに振り向ける理由はどのあたりに
あるのでしょうか。

良い意味でも悪い意味でも短絡的に考えた場合、
「売れる」からです。そこに器具を山積みしておくよりも、
水槽を増やして熱帯魚を入れておくよりも、有茎草を
頑張って増やして並べておくよりも、単純に売れるからです。
しかも熱帯魚や水草に比べてロス率が大幅に低い。
薄利多売の器具や生体よりも利益率が高いし単価も高い。
その上、手間もかからない。
経営判断としては当然のことでしょう。

プラス、その光景を見ていて、ふと脳裏に浮かぶのは
大手家電量販店が日用品を販売している姿です。
もちろん上記の理由もありますが、家電量販店の
日用品的理由もあるのかもしれません。

これは、売り場が寂しくならないように場所を
埋めていることも考えられます。この場合、
本来なら生体や器具類で埋まっていなければ
ならない場所が、それらを置いても売れないから
より売れるであろう植物を置いていることも
考えられます。

また、日用品を置くことで、家電を買いに来る目的
以外の人も店内に引き込むということができます。
世間の植物への動き(これについても下書きしてますが
お蔵入りするかもしれません)のことを考慮すると、
ピクタムやシダ類には、今はそういう役割があるかも
しれません。今、最もキャッチーであるでしょうからね。

他には家電量販店の場合はポイントが売りですから
ポイントの消費用にあることも考えられるようです。
ただ、こちらはあまり熱帯魚店には当てはまらないでしょう。

そして最後に考えられるのは、日用品の利益が意外と
高く、置かない手は無いということです。もちろん、
上記のような効果と併せてのことではあると思いますが、
その利益は軽視できない側面もあるのかもしれません。

そう考えるとやはり、

「熱帯魚や水草が流行っている」

などとは、到底思えないのは私だけでしょうか。
上記の例は、私の居る水草界でも更に極端な立場から
見た側面に過ぎません。
ただ、そんな特殊な立場から見ていても、あからさまに
観賞魚業界は厳しいのです。

今後引き続き、まだ見えない観賞魚業界の衰退度合いが
顕在化してくることでしょう。

2015年11月3日火曜日

ゴマノハグサ科の水草たち。。。

先日、デンマークのトロピカ社より新たな水草が入荷しました。
Gratiola viscidula」と言う種類で、その名を聞いた時には
頭に「ベトナムゴマノハグサ科」がなんとなく浮かび、
もしかしたら。。。と思いましたが、まったく別種でした。

Gratiola属と言えば、水草好きはオオアブノメが浮かぶでしょう。
更に日本産好きの人はカミガモソウが浮かびます。
また、ゴマノハグサ科は水草好きには馴染み深いグループで
必ず通る道となっています。
入門種として水草を始めた頃に買ったアンブリアや
マニアに踏み入った際に集めたシソクサの仲間などの
Limnophila属。
丈夫だから買ったモンニエリ、南米有茎として集めた
パンタナール産やアラグアイア産などの個性的なBacopa属。
なぜか量販店でよく見かけた斑入りドリマリアや
水田雑草の定番種アゼナなどのLindernia属。
レイアウター御用達のNewラージパールをはじめとする
パールグラスの仲間、Micranthemum属。
もちろんこれも外せない、グロッソスティグマ。これは
Glossostigma属。

これらすべて「ゴマノハグサ科」として親しまれてきた
水草たちです。
私がぼんやりしている間に、なんとこれらはすべて
ゴマノハグサ科ではなくなっていたのです。。。
しかも結構前に。。。(笑)不勉強でした。スミマセン。


と言うわけで、水草関係で馴染みのある物を
ざっくりとまとめてみましょう。

Scrophulariaceae(ゴマノハグサ科)→Plantaginaceae(オオバコ科)
・Glatiola(オオアブノメ属):オオアブノメ、G.ヴィスキデュラ
Limnophila(シソクサ属):キクモ(アンブリア)、シソクサ
Bacopa(ウキアゼナ属):モンニエリ、カロリニアーナ
Dopatrium(アブノメ属):アブノメ
Microcarpaea(スズメノハコベ属):スズメハコベ(インディアンクラススラ)

Scrophulariaceae(ゴマノハグサ科)→Linderniaceae(アゼナ科)
Lindernia(アゼナ属):斑入りドリマリア、アゼナ、シソバウリクサ
Micranthemum(和名?):パールグラス、ラージパールグラス

Scrophulariaceae(ゴマノハグサ科)→Phrymaceae(ハエドクソウ科)
Glossostigma(ハビコリハコベ属?):グロッソスティグマ

水草としてみなさんがなんとなく知っているものとしてはこんな
ところでしょうか。
調べているとアクア関係の9割以上はゴマノハグサ科のまま
となっています。また、それ以外の湿地の植物などを紹介
しているサイトでも多くがゴマノハグサ科のままです。

これでベトナムゴマノハグサはベトナムオオバコと呼ばなければ
ならくなり。。。ません(笑)
まぁ通称名として成立してるし、属を確定させたという報告を
見たことが無いので。。。

なんでも時々は調べないとダメですね。

2015年10月22日木曜日

重箱の隅

インターネット上には本当にいろんなことが書かれています。
何時間でも見てられますね(笑)
そこそこ暇な店ですが、まぁそればかりもやってられません。

今回は名称と由来について。


「エキノドルス フムルス」
以前にも書いたことがあるのですが、この名前に
ついて掘り下げたのは私くらいしかいないはずです(笑)
こういう疑問を持つ人に、今のところ出会ってない。
ただ、どこかで本種についてのやりとりをネット上で見かけた
覚えがあるのですが、その中で何かしらの質問の
答えが、私の以前のブログ記事とそっくりだった記憶が
あるんですね。。。どこだっけ?

昔は「オリエンタルから入荷する小さなチェーン系の
エキノみたいな水草だけど、水上葉は丸葉で、あっという間に
枯れてくる。ボンボンみたいな花芽が付いている。」と言う
認識だったはず。
原産地はブラジルとなっているものの、性質が
エキノっぽくないので「エキノ?」と言った印象のある
草でした。
フムルス=humulusと書くのでヒュムルスと呼ばれることも
ありましたが、どこでそうなったのか、なぜかこれが
「ハムリック」と呼ばれるようになっていました。
どうしてもこの「ハムリック」が気持ち悪くて色々
調べるようになったのです(笑)
そうです、調べる動機が「ハムリック気持ち悪い」と
言うところなんですね(笑)

私が洋書を入手するようになってフムルスを調べると
Echinodorus humilis」と言う名で載っており、
Alisma humileからエキノドルスになったようでした。
シノニムはSagittalia humilisRanalisma humilisの2つが
ありました。そして産地がセネガルからスーダン、
ザイールから北ローデシアとあります。
(ドイツ語なのでちょっと微妙ですが)
※ザイール:現・コンゴ民主共和国
 北ローデシア:現・ザンビア共和国

別の書籍には、Ranalisma humilisで載っており、
シノニムにEchinodorus humilisとあり、やはり起源は
熱帯アフリカ、セネガルからナイルエリアとあります。
ただし、こちらの書籍には「ラナリスマ属には2種あり、
そのうち1種は南アジアで見つかったロストラータ種である。
こちらはヨーロッパには未入荷。2種目のフミリス種は
輸入されており、アクアリウムやテラリウムで育成される。」
とありました。

と言うわけで、どうやらアフリカ産のオモダカ科らしいと
のことで、「アフリカンチェーンソード」と呼ばれることも
あったと思います。


しかしながら今となっては「ラナリスマ ロストラータ」と言う
名で輸入され、産地はマレーシアになっています。
昔のマザーを無くしてアジアで採集し直したのか、
はたまた元々アフリカ起源の物ではなかったのか、
その点は不明のままですが、1点、貴重な情報として
フミリスの方がロストラータより小さいという記述があります。
確かに昔のフミリスは小さかったような記憶があり
近年のロストラータになってから見た時に
「ん?ちょっと大きくなった?」と言う印象がありました。
差としてはブロードリーフテネルスとサンフランシスコ
ブロードリーフテネルスくらい違うかな。そこまでではないか。。。
って、誰がわかるんでしょ??(笑)

まとめると私個人の見解としては、その昔ヨーロッパ(ファーム)から
東南アジアファームに渡り、生産されていたラナリスマがフミリスで、
それを東南アジアファームが何らかの理由でマレーシア産に
入れ替え生産している現行品がロストラータと言うのが、
落としどころではないかと考えています。

もちろん今となっては検証も出来ないし、サイズの記憶も
上書きされてしまったものかもしれないので定かでは
ありません。私の感覚の中ではある時期を境にモノが
入れ替わってる感じがしているのは事実ですが。。。

ただし、いずれにせよ「ハムリック」とは呼ばないのです(笑) 

重箱の隅

私もこの業界に身を置いてそこそこの時間が
流れました。
基本的には水草の人なので、水草にはこだわってきた
つもりです。そしてそこそこの年齢になっているので
凝り固まった考えになりつつあります。
もちろん色々なご意見はあると思いますが、それは
今回はちょっと横へ置いておきます。

私がお店を始めてほどなく、ご縁がありまして
無知な私がホームページを持つこととなりました。
当時は家から持ってきたWindows'95、回線は
ダイヤルアップ接続です。PCのハードディスクは
1.5Gほど、撮影するデジカメは25万画素。
そういう時代から時間があればネットを
見るようになりました。

それから15年ほど。その間ネット環境は大きく
様変わりし、説明の必要はないでしょうけど
今のこの状況です。
そして入荷する水草も増え、様々な不明種も
もたらされました。今は水草のみならず多くの
植物がやってきます。

ネットで容易にあちこち飛び回れるようになると
入ってくる情報量も増大します。入荷に伴い
水草の種類もどんどん増えます。情報収集は
不可欠となるので、ネットだけではなく、売れる
当てもない月刊誌を毎月購入しては水草関連だけは
目を通していました。
お店と言う立場を利用して水草関連の洋書も
買い漁りました(笑)

しかしながらネットや雑誌を見ていると、どうしても
気になって仕方がない、何かの拍子に思い出して
もやもやする、と言うことがいくつか見られるように
なりました。
そこで、これからシリーズでお伝えしていこうと
思います。

今回は主に水草の名称について。その辺は結構
こだわりがあるんです。
ただし、私個人の主観であることをお忘れなく。
もちろん、出来る限り事実に基づいての情報を
書くようにしています。


「オーストラリアンドワーフヒドロコティレ」
水草をある程度やってきた人ならば、この水草を
見た瞬間、

「あぁ、ノチドメね。」
「マリチマでしょ?」
「シブソルピオイデスかな?」

となるわけです。ここまでは至って普通。
これが出ないようだと水草好きではない(笑)
あの草姿でデンジソウとは思わないのですが
どういう訳かオーストラリアンクローバー、
略してオークロと呼ばれるようになっています。
これ、私はダメなんですよね。。。

反してパンタナールハイグロ ピンクや
パンタナールヘミグラフィスsp.ですが、この辺は
最初から属どころか科もわからず、便宜上付けた
名前であったり、商品名として付いたということ
ありきなので違和感はありません。


「エキノドルス sp. 'サターン'」
この「サターン」ですが、もちろん種小名ではなく
通称名(商品名・品種名とも言えるでしょうか)です。
で、もちろんこのサターンは「Saturn」で「土星」を
意味する言葉で、「Satan」=「悪魔」ではないのです。
これは名付けた本人の談ですので間違いありません。
しかし、いつまでたってもSatanとの表記に
出くわします。個人的にはここを間違えている時点で
エキノドルス好き??。。。と思うわけです。

ちなみに名付けた方のコメントで、「Saturn」には
別の意味もあるので興味のある方は調べてみて下さい、
と言っていました。
後にエキノドルス 'ケリュケイオン'と言うものが
出てくるので、「Saturn」が神話からの引用で、ローマ神話の
農耕神であるサートゥルヌスを意味していると想像できますね。
悪魔ではなく、むしろ神、的な(笑)
もしかしたらアニメや漫画、ゲームからの引用かも
しれないですが。。。(笑)


「ロタラ メキシカーナ」
入荷名はロタラ メキシカーナであって、
オリエンタルのカタログに「プレミアム レッド」とか
付いてないです。なので、後付けでこういうことを
すると、別物のように解釈できていますので、
やめた方が良い。
残念ながら育成難なのか立ち上げ難なのかで
流通は殆ど見られません。ただ育つところでは
育っていたようなので、そこまで育成難種では
ないように思うのですが。。。
確か入荷が水中葉で、着状態が良くなく
立ち上がらなかったものが多かったように
記憶していますが。。。
しかしファームはなぜ水上葉で生産しないのか
よくわからない。。。
細い葉と赤い色は人気が出ると思うのですが
なぜでしょうね。


「ゴイアス ドワーフロタラ」
そう呼び始めたのは志藤氏と私なので、当時その二人は
ゴイアス ドワーフロタラ 「レッド」とは呼んでなかったと
思います。少なくとも最初にリリースした私はそうは
呼んでません。
ブラジルはゴイアスから持ち帰られた小さな水上葉を
最初に水中葉に展開させた一人は私ですが、
第一印象は「ピンク」だったので、色を名前に入れるとしたら
ドワーフロタラ ゴイアスピンクになってたかも。
Newラージパール同様、這う性質に感動したものです。
もちろん、あのサイズ、色、形状にも。
ちなみに最初は1本3000円、3本7500円だったかな。
そのくらいの価値がある有茎草なんです。
まぁ新着南米有茎草の下限が3000円/1本と言った
ところだったので、そう考えると安い部類です。

最近見かけたのは新作?「ゴライアスドワーフロタラレッド」。
ドワーフって言ってるのにゴライアス。。。
小さいのか大きいのかどっちなんだ???(笑)
そもそも地名ですらなくなってるのですが。。。

続く。。。

2015年9月6日日曜日

ブログ移行しました!

以前はアメーバブログにて不定期投稿を行っていました私のブログである
「水草プロパガンダ」を、こちらに移行しました。
古い記事の移行がすべて終わりましたので、昔の出来事を思い出しながら
あの「熱い時代」を振り返って頂ければ幸いです。

この記事の下に移行した記事があります。よろしければご覧ください。
ちょっと言いたいことはサルベージがてらツイッターで共有してますので
そちらからもご覧いただけます。







 
 
 

 
移行完了!
↓↓↓↓

2014年12月30日火曜日

恒例!今年印象に残った水草+植物 2014

いよいよ2014年も暮れようとしております。
とにかく年々水草の入荷が見られなくなり、
この企画も「印象に残った水草」を振り返ると言う
趣旨自体が揺らいでしまうので、今年は止めようかと
考えておりました。
しかしながら、一人の若者が「やってください」と
言うので、おじさんはやることにしました(笑)
ただ、水草が皆無に等しいのでどうにもこうにも
ネタ不足過ぎるのをどうするか。。。
逆に、いかに狭義の水草業界が矮小化しているかを
知ってもらうには良い機会かな、と。
現在のこの状況が、今までの積み重ねの結果であると。

そして。。。水草界はいつまで経っても変わらず
残念でしかない。


水草各種

クリプトコリネ
コメント:
引き続きTB便にて時折入荷する程度と
なってます。べトンのアウリが入荷したのは嬉しかったですね。
1:楽園のキリアータ(LA便)
キリアータ自体は、もちろん珍しいと言うことは
無いのですが、あの画像とネーミングで。

アヌビアス
コメント:
アフリカ便の入荷歴がある問屋さんも
頑張ってるのですが。。。一筋縄ではいかないですね。
該当種なし

エキノドルス
コメント:もうなーんも来ません。
該当種なし

有茎草
コメント:
状況さほど変わらず。ずっと
デフレスパイラル。
該当種なし

参考:ペントルム(ペンソルム) セドイデス(神畑便トロピカ)
タコノアシ、そして一緒にイボクサもわざわざデンマークで作られて
入荷してます(笑)デナリーさんがミズユキノシタの紅葉に感激したのと
同じ感じですかね(笑)あれは銅色だからYenPennyだったのかな。
でも毎年新しい物を必ず出してくるトロピカ社や色々トライしている
アヌビアス社は評価できますよね。

ホシクサ
コメント:
特定のルートで入荷があるようですが
このジャンルは勝手に他店さんにお任せしてます。
ただし、昔の名前とは被らないように配慮して
ほしいですね。新しい人には初めてみる名前でも
古い人には勘違いさせてしまいます。
該当種なし

参考:ホシクサの1種 レユニオン(LA便)
アフリカからの入荷は今は殆ど無いので貴重。

シダ(水生種)
コメント:
やはり年に1つは出るもんですね!
1:ブレクナム オブツサータム var. フランシィ(KSB便)
これ以外に水草で印象に残ったものが無いと言っても過言では
無い種類。みなさん手こずっているようですが、生きている個体が
ちらほらいるので絶対水槽内であの姿に出来るはず。ただしオブオブを
沈めてもこれにはならないと思うんだけど。。。なるのかな?(笑)
水中化と水没に耐えるのとは別ですよ。

ブセファランドラ
コメント:
引き続き落ち着いた動き。海外の
ファームからも生産品が入荷するようになり、また1つ
日本から新たな水草のジャンルが発信され、水草としての
地位は確立されたようです。
しかしながら、新たに衝撃を受けるような入荷は無し。
該当種なし

参考:ブセファランドラ キシィ(旧カユラピス2)
日本におけるブセブームの副産物として、今まで学術的には
同じものだとされてきたブセが20数種に分類されるに
至りました。趣味家目線からすると当然なんですけどね(笑)
その中の1つTBさん(季子さん)がもたらしたカユラピス2に
季子さんの名前が学名に付きました。

その他
コメント:
昨年に引き続き、変態水草の入荷も無く
沈黙のままに終了。。。
該当種なし


水草以外の植物

アグラオネマ
コメント:
昨年末より更に発展。ピクタムのポテンシャルの底が
知れないと言うことがわかると言う驚異の状況。
これだけ出てもまだ違うものが出るので、これは最後まで見届けたい(笑)
順位無し(該当種無しではないです!)
すみません、多すぎて順位付けれません。。。良いのがたくさんあったのは
事実です。ただ殆どが手元で育成出来ておらず、成長していく様が
見れてないのが大きな理由でもあるんですよね。。。
今年入荷したもので、個人的に気になってるのは下記の株の最終形かな。。。

・ブラックマルチ(AZ便)
・イースター(AZ便)←これは入荷時に大きめだったのであれから先があるなら。
・白戦車(AZ便)←1st.の枠を超えるのかどうか。
・ホワイトアルバム(LA便)
・しるば~らいん全部(LA便)←これは誰しも気になるところでしょう(笑)

・参考:神畑便ピクタム
想定内ではありましたが、意外に大健闘!!
うるせー小売店と思われているはずですが、初便・2便目を買った者
として、リリース時の状態や画像等に意見しまくりました。
ただ、見事にそれ以上の物にして頂きましたので素晴らしいです。
と言う訳で、みなさんG3買った人はツイッターで
ハッシュタグ付けて画像お願いします!!

正直なところ、エウレカ・ニルバーシュ・サイレント・オリジナル法皇緑の
連合軍を超えるインパクトを求めてます。これらが基準になっちゃってます
からね。。。クシャトリアやキャッスルは見てみたいですね。この辺は
抜けてる感じがします。あと良くなりそうだけど、ポテンシャルを引き出せた
姿を見れてないものがたくさんあります。期待できそうなの結構あるんだけど。
しるば~らいんやスティーリアなんかは1年以上は切らずにじっくり育てた
方が良いと感じました。結果が出るのが凄く遅いです。LAさんやMSRさんの
様に先が見通せる眼を持っていれば別ですが、私なら2年は見たい(笑)

サトイモ科の仲間
コメント:
今年も色々来ました。ちょっと思い出すのが大変ですが。。。
1:ホマロメナsp."狐尾"(LA便)
鮫肌、蛇腹に続き、進化?!を続けるホマロメナ。年に1つは変なのが出る
と言う、良い傾向にあります。しかしインパクトあったなぁ(笑)
2:サトイモ科の1種 Kutai barat Kab. Kutai-barat S.Mahakam(TB便)
最後に来たウェービーなやつですね。縁の細かい波打ち具合、良いサイズ、
葉数の多さ、まさに容姿端麗。
3:キルトスペルマ ジョンストニィ(神畑便)
存在はとっくに知っていて、ちゃんと探せば買えただろうに
いつか手に入るはずと受け身だった草。同じスタンスの人が
数人いたとは(笑)大して欲しくなかったのかと聞かれると
凄く欲しかったのですよ(笑)

シダの仲間
コメント:
LAさん、KSBさんが居る限りまだまだ
色んな種類が入荷するでしょう!
1:ウチワタキミ・ホソハタキミ(LA便)
細かったり広かったり(笑)
2:レユニオン島のシダ類(LA便)
あの最中、まさかの渡航(笑)次は無いです。こういうトライが
あって初めて我々は待ってるだけで色んなものが見れるのです。
基本的に採りに行くにしても、モチベーションは草とはいえ、
仕事の側面があるのは当然なので、応援は目に見える形で
すべきです。
3:フペルジアの仲間
ようやく良い物を買い易い価格で入手・販売することが出来ました。
熱帯雨林化にも拍車がかかるってもんです(笑)

その他
コメント:
サトイモ科やシダ類が充実していたので
色々来てたと思いますし、皆さんの印象には残っているとは
思うのですが、なかなか。。。
該当種なし

参考:ジャスティキアsp.魚の骨(LA便)
まぁ私が勝手に魚の骨とか言ったように思いますが、意外や意外、
うちであの手があの数出るとは思いませんでした。綺麗だし
テラでも使えそうな形状なので良いと思います。
参考:ベゴニアsp.Bengkulu(LA便)
葉裏や茎が赤く、葉の表面は緑、でも毛が赤い(笑)
ベゴニアは自生地画像を見るようになって、テラ向きだと確信し、
3年前くらいに「採ってきて~」と言ってたのですが結局入荷せず。
やはり面白い物がたくさんあるようですね。


まとめ?!
今年もたくさんの入荷があったものの、水草は無いに等しい。
忘れてる・見落としてる物があるような無いような。。。(笑)
あったら教えてください。差し込みます(笑)

私はやらない・出来ないなので極力表だってレイアウトの話は
しないようにしてますが、今は殆ど石と木で出来てますし、削ったり
くっつけたりと水槽内造形ですから水草の存在価値は「素材の下」。
結局このブログでも再三述べてますが、水草水槽が流行ったり文化に
なったりはしないんですよ。
映画、本、TV番組内の映り込み。波風立たないです。

で、石原さとみと松下奈緒のドラマで部屋に水槽があるんですが
違和感しかない(笑)あの二人が水換えコケ取りトリミングしてる
姿が想像できませんよね(笑)家でやってたらゴメンナサイ。
それなら是非一度ご来店ください!!ピクタム良いですよ(笑)

冗談はさておき、数年前に自分で舵を切った水草ではない植物への
アプローチ。間違っては無かったと思う反面。。。まぁ私1人が
どうすることもできないので、今できることをやるだけです。
もう少しここに居たいので。

コメントはお気軽に!(笑)

2014年12月27日土曜日

没個性

以前、このような記事や、別にこのような記事をこのブログに書きました。
ちょうどあれから約1年過ぎようとしていますが、
状況はどのように変化したでしょうか。

自身の店に引きこもっている私ですが、なんとか
外の情報は収集しています。
そこから判断できるのは、やはり業界自体が矮小化しているに
他ならないと言うことです。

相変わらず業界では明るい話は聞こえてきません。
有名大型店の閉店も続いています。そして中・大型店や
チェーン店と言えど、苦戦しているように見受けられます。
もちろん小売店のみならず、その上の段階でも苦戦が
続いています。
一見、好調なように見えても、それはユーザー目線から見た
限られた一側面でしかありません。
取り巻く環境は厳しく、皆さんが驚くようなことがあっても
不思議ではないのです。

また、全国的に見て勢いがありそうなところは小売以外の
後ろ盾がある事が多く、それは一般ユーザーからは
見えないものです。

そうなると以前の記事にも書いた通り、数字が出せる
安易な方向へ傾かざるを得ない、と言うことになります。
以前の記事では、容易に手を出しやすい小型水槽と言うものへ
業界全体が一斉に動いたことを指摘しました。
その動き自体は主にメーカーの影響が大きくみられた
ように思います。

さて、今回は草を中心に小売店を見てみたいと思います。

一般的には以前の記事内にも書きましたが、小型水槽ブームの
最大の弊害として、没個性があります。
内容が重複しますが、小型水槽は当然ながら小さな魚を
少数しか飼育することが出来ません。
また、ビギナー向けであることが多い小型水槽で飼育できる
丈夫な(これも可哀想な表現ですね。良くない環境でも
頑張って生き残ることが出来る、と言った方が良いかもしれません)
小型魚と言うのは種類が限られてきます。

と言うことは小型水槽が幅を利かせているこの状況下で
限られた販売スペースに入れる魚種の優先順位は自ずと
決められてしまいます。
そうです、どこに行ってもいる魚が同じになってしまうのです。
この趣味の楽しみであるショップ巡り(もはや死語に近い?)を
したとしても、見る景色に違いが無くなるのです。
そうなるとユーザーの楽しみがまた一つ削がれてしまい、
ショップの矮小化が進むとともに、それが問屋にも波及
してしまいます、それがまたショップの選択肢を狭め、その結果
ますますショップの個性が薄れ、結局ユーザーがショップから、
この趣味から離れて行ってしまうのです。

個性の出し方はそれぞれで良いと思いますし、それは
今日始めて明日明後日に認知され歓迎されるものでは
ありません。そういうお店こそユーザーにその真贋を
じっくりと見極めらるべきものであるでしょうから。
残念ながら個性を認められるには不遇の時期が長いと
思いますし、またその時期を耐えられるだけの様々な力が
なくてはなりません。


一般的には年々個性を持って出来るショップが減少しているのは
明らかですが、そこで草業界を見てみましょう。

この狭い草業界にも稀にブームのようなものが起きます。
古くはダッチアクアリウム、そしてヨーロッパファームの
改良エキノ。南米便全盛時のトニナ・有茎草、そこから
派生したホシクサブーム。同時にやってきた深緑エキノや
採集ものが増え始めたクリプトコリネ。
このあたりはかなり大きな動きでした。
今思えばこの時に下地が出来上がりつつあったのかもしれません。

そして更に(狭い)世間を大きく動かしたのが、何と言っても
「ブセファランドラ」の存在です。
世の中の景気後退と共にその存在感を増していったこの
ブセファランドラは、今までそう言った類の草を
扱ってこなかったショップをも動かします。

こちらとしてはクリプトコリネがメインの時代に
その性質から気の休まらない日々が続くので、その
気分転換にと、私が始めた周辺のサトイモ科の模索の中、
良いタイミングで登場してくれた草と言った感じでした。
そこに可能性を見た私はTBさんに無理を言って色々
お願いしました。そうしているうちにブセファランドラの
認知度も徐々に向上してきました。
ただ、私がお付き合いさせて頂いている採集者の方々は
卸先を限りなく絞り込んでいます。

狭い世界での情報発信と入荷です。需給自体はその
限られた範囲内でバランスは取れていましたが、
ブセのポテンシャルの高さから思わぬ人気となりました。

少しだけでも水草を知っているショップからすると
この業界低迷の物が売れないご時世、日々努力して
販売している1束250円の水草よりこの3000円もする
アヌビアス ナナの出来損ないみたいなのが飛ぶように
売れているのは異様な光景です。日に日に存在感を
増すこの草を売らない手は無い。

もちろんその流れはユーザーにも波及していて、
ヤフオクでは日に日にブセの出品が増え、価格も
高騰したようです。

長くなってきたので端折りますが、概ねこう言った流れを
経て、あちこちでブセファランドラを見るようになりました。
別にそれが悪いと言っているわけではありません。
ブセファランドラが1ジャンルとしてある程度の地位を
築けたのは一般化と言う方向性があったからです。
そしてブセファランドラを通じてこういう世界があることを
垣間見た人たちの中から、ほんの一握りのマニアが
生まれることを私は待っていますので。
また、そういう流れを経て水草の楽しみを発見できる
ショップが全国に少しだけ出来れば良いとも思ってます。

ブセの「ブーム」は去りましたが、1ジャンルとして残り、
価格面では私の想像通りで、世間で言われていた
価格破壊と程遠い物であるにせよ、海外ファームでの
組織培養なりの生産まで行われるようになったのです。

さて、翻って現在。
主役は引き続きサトイモ科。私個人は出来るだけ
多岐に渡るよう努力はしてますが、メインはどうしても
アグラオネマ ピクタムになっています。
ブセファランドラの価格帯で映画マルコムXの
1シーンにあったマルコムが手を翳したように
なるのですから、同じ現象が1つ上の世界で起こると。。。
そうです、結果としてブセに変わって売れるもの、しかも
世界が違う。当然起こるべくして起こりました。

引き続き業界で売れるものは無い、景気も良くならない、
業界は冷え込む一方。
そこにスターが現れると野中の一本杉が如く、注目が集まり、
誰もがそこにすがろうとするのです。もちろんそうなるのは
わからなくはないですし、発信源であるこちら側の多くが
そうなってしまいがちなのですから一定の理解はしています。

ただ、こだわりも何もなく、人気商材の1つとして
そのようなものに興味も思い入れもなく、どこかと
戦うかのようにかき集め騒ぎ立てる姿には、個性など感じず、
そこから感じ取れるものは、本来あるべきものとは
全く異質の熱量でしかないのです。