今回で3回目。レイアウトについての概要などを。
諸事情ありまして、すっかり小型水槽が定着してしまった
我が国ですが、そんな中でもクリプトコリネは楽しむことが
出来る、言わば万能選手なんです。
Part1やPart2にも書きましたが、様々な種類があり、
増殖形態から密生することが多いので、レイアウト向きの
水草なんですね。
そして、クリプトが群生するとその個所をベースに
レイアウトを考える。基本植え替えない。
そう、水槽のレイアウト全体をクリプトの群生を中心に
考えるんですね。恐らく近年はこの発想は無いでしょう。
クリプトの群生はそのくらいの価値があるんです。
水草がご主人様!と言う訳ですね。
例えば小型水槽で人気のありそうなサイズの
30x30x30、いわゆる30キューブですが、
こういった水槽でもクリプトの育成やレイアウトは
可能です。コブラグラスやヘアーグラスの代わりに
パルバが使えます。
もちろん、1ポットから始めるとそれらより何倍も
時間を要します。
そして、定番の前景種なら茂りきる前にバッサリと
トリミングしてしまいますが、パルバの場合は、
茂るまでのことを考えると勿体なすぎて切れない。。。
そう、パルバ残しの他変更、となりますね。
すなわち手がかからないとも言えます。これは
水槽維持にとても重要なことです(笑)
| これは使いまわし。。。パルバです。 これは6045でクリプトレイアウトを作った時の 画像ですが、400株くらい買ったかな。 植えたのは画像の面積の5倍くらい。 全体の画像を残してないのが悔やまれる。。。 (底床はアマゾニア) |
もちろん、ポットもので販売されているスリランカ産の
狭葉系、タイの細葉系なども使用できます。
大きくなりそうなら条件を徐々に絞ればよいだけです。
レギュラー60(60x30x36)だと背景はトンキネンシスや
カウディゲラあたりでしょうか。
中景~はウェンティ系、キー、アフィニスと言ったタイプ。
上手くやれればブローサ、アウリクラータ、ストリオラータ等。
一般種だと面白い所でポンテデリフォリアやコルダータ。
前景は。。。パルバ(笑)、またはウィリッシィ。
今ならホビットもありですが、これもパルバと同じく
必要なだけ買わないとダメっぽいです(笑)
。。。とまぁ、60くらいになると殆ど使えますね。
![]() |
| 恐らくクリスパチュラvar.クリスパチュラ。 バランサエほど強烈ではないので水槽の サイドからバックにかけて使いやすい感じ。 (底床は大磯) |
| キーです。前回の画像の寄りですね。 葉柄が伸びないので、間の抜けた感じに ならず、上手く密生してくれています。 下草は南米コブラですが、パルバと思って 見て下さい(笑)まぁこんな感じです。 (底床は大磯 かなり前の状態です) |
| オリエンタルからペッチィで入荷する種。 よくあるウェンティと比べ細葉でやや頼りない感じ。 色彩と雰囲気は一般的なウェンティ系とは異なる。 (底床はアマゾニア) |
大型水槽の前景付近の場合はパルバの3倍速以上で育つ
トロピカ社のルーケンスが使いやすいかもしれません。
まともに成長すると30センチ近くにはなるはずなのですが、
そこはあれですよ、トリミング(笑)
| ポンテデリフォリアの水中葉です。 大磯水槽でよく育ってくれました。 魚がタイガープラティと言うところがまるで 洋書の1ページ(笑)産地合ってないですが。。。 60でも使えますが大型水槽の方が 魅力は伝わる種類だと思います。 (底床は大磯) |
アクアソイルが出来て、クリプトの育成も容易になった
部分が大きく、パルバの生育はかなり違うと思いますし、
スリランカ狭葉系なんかも成長は速いです。
なので、かなり楽にはなっていますが、基本的に
クリプトの育成はじっくり楽しむ方が面白いと思います。
小型水槽の場合は、二酸化炭素も極僅かに添加する
だけで良く、それだけで順調に育ってくれます。
小型の高圧ボンベなら1本を2~3ヶ月で使い切る
程度の添加量で良いと思います。
有茎草と違って、煩雑なトリミングに追われることは無く、
のんびりと向き合うことが出来ます。
もちろん、クリプトコリネは条件の下方への適応力が
高いので、二酸化炭素の添加を行わなくても、
定期的な換水と、生体の存在で育成することが
可能です。
ソイル系の底床がよく育つのですが、大磯などの
底床でも特に問題はありません。
ただし、二酸化炭素の添加が無い場合、ソイルよりも
更にじっくりと育てることが必要になります。
また、種類によってはソイルの方が何倍も育てやすい
ものがありますので、その辺は下調べをしても
良いと思います。
クリプトコリネの自生地は主に東南アジアであるため、
その地域の魚と合わせることによって、レイアウトの
収まりが更に良くなります。
個人的には現地へ訪れたのは数回で、あまり
見る機会もなかったのですが、サラワクで見た
旧ゾナータのそばを数匹の群れで泳ぐペンタゾーナは
忘れられません。
見た場所は異なりますが、クリプトコリネの自生地
付近では馴染みのある熱帯魚たちが生息しています。
マレーシアではレッドラインラスボラやマキュラータ、
スリランカではブラックルビーやフィラメントサスに似た種、
ベトナムではリネオラータ、グリーンバルブなども
見れました。
| 使いまわしてスミマセン。。。歴代PCがクラッシュしてるので 画像があまり残ってません。。。 この水槽はスリランカのクリプトをメインにしたレイアウト だったので、魚はチェリーバルブになっています。 ホント、この水槽の画像を残してないとかどうかしてますね。。。 |
やはりクリプト・レイアウトにはバルブ系がよく似合う。
小型水槽なら、ボララス、小型のダニオあたり、
60あたりからはプンティウス、旧ラスボラなんかが
良いですね。
アクセントに小型のグラミーやおとなしめのローチ
なんかも良いでしょう。
こういうのを考えてるだけでも結構楽しいんです。
現地のイメージを想像させる水草もなかなかありませんよ。
。。。続く

続き..なるべく早くお願いします。
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