これらは流通が少ない種類が多く、採集物やその
増殖株でしか入手出来ないものが多く、まさに
コレクターズアイテムと言ったところです。
もちろん、その草姿はとてもナナ等と同じ
仲間であるとは思えないくらい勇ましく巨大な
種類が殆どで、その佇まいに魅了されるマニアも
多いかと思います(人数は少ないのですよ)。
その特徴的な草姿故、耳付きの種類は非常に
わかりやすい魅力があるのですが、実は本当に
マニアックなのはスルーされがちな細い葉や
狭い葉を持つ種類と言えます。
これらはついてくる名前がランケオラータや
コンゲンシス等と言ったファーム物で古くから
馴染みのあるものが多いためインパクトに
欠けるのですが、よくよく見ると変なのが
混ざってることがあります。
An. barteri var. angustifolia
ギニア便定番種で昔からずっと輸入されていた バルテリィvar. アングスチフォリアです。 入荷はファーム物のように同じ物が殆ど。 トロピカから来る本種は赤くない。 |
An. barteri var. ??
入荷名はアフゼリィでしたが それとも違うような感じです。 その入荷の中に混じっていた 模様が入るような葉を持つ個体。 草体はアングスチっぽい。 |
An. sp.
カメルーン便のバルテリィvar. ナナとして 入荷しましたがいつものカメルーンナナとは 全く別物でした。ナナと言うよりは 草姿はグラブラと言った印象ですね。 これはすんなり水中化しました。 |
sp.物ですが、細葉ウェーブで 葉柄が短めだったので草姿的には バルテリィvar. グラブラに近いタイプ ですが、上記の物ともまた異なる感じ。 |
sp. 物として入荷しましたが 同じ物の中に3~4タイプ混ざっていました。 この葉は葉先や質感が変ですね。 |
バルテリィvar. グラブラとして入荷するも 全体は葉柄が長く、葉の質感も併せて とてもそんな草姿ではない印象です。 |
An. afzelii ??
入荷名はコンゲンシス。 入荷の中から葉っぱがかなり丸い株を 抜き出してみたもの。カッセルマンの 水草図鑑に掲載されている アフゼリィに似ていて面白い。 |
An. cf. heterophylla
cf. ヘテロフィラとして入荷したもの。 それにしては葉が長いようにも見えますが 葉脈の感じはヘテロフィラっぽい。 |
葉のアップ。個人的にはこのタイプは 結構お気に入りだったりします。 個人的には心の中で勝手に ロングリーフコーヒーフォリアと 呼んでいるのはここだけの秘密(笑) |
An. sp.
恐らく同じタイプ(種類)と思われますが こちらはsp.として入荷しました。 幾分ヘテロフィラっぽくはありますが やはり葉が細長い様に感じます。 |
あの頃にあんなのが来ていたはず。。。と思い出しながら
少し遡ってピックアップしました。買えなかった、
買わなかった種類もかなり多くあったと思いますので
これでも極一部と言えるでしょう。
こういった細葉や狭い葉の種類はどうしても耳付きに
比べて購入・栽培される機会が少ないかと思います。
もちろん私もそうなのですが。。。
やはりアヌビアスは一般的にビギナー向け、入門種、
熱帯魚水槽のお飾りと言った風潮が業界内に根強く
残っています。もちろん入口はそんなものなので
それで良いのです。ただ、情報の発信側がそう言った
姿勢でいるといつまでも何も変わりません。
主な雑誌で何年も何年もそう扱われてきたので
出来上がったイメージは簡単には払拭出来ない。
1ジャンルとしては昔から確立しているものの
ワイルド物さえも安売りの対象となってしまった。
挙句の果てにはバナナネモグリセンチュウのために
カメルーンやギニアからの直接輸入は出来なくなり、
もう新たな種類が入荷することもほぼ叶わない。
今でこそマニアが大事に育てているのを見かけますが
現状がもうゴールでしょうね。
アヌビアスは水草を始めてから何年もずっと
アクアリストの側にいるような存在です。
気が付けば必ず水槽のどこかに居ていつも変わらぬ
姿を見せてくれている。たまにびっくりするくらいの
速度で枯れることもありますが。。。(笑)
そんなアヌビアス、ワイルドでもファーム物でも
お気に入りの1種を見つけて長い付き合いを
始めて見るのも悪くないと思いますよ。
アヌビアス ~きれいな水槽植物~
終わり。
0 件のコメント:
コメントを投稿