2019年12月26日木曜日

恒例!今年印象に残った水草&植物 2019

今年も年末が近づいてまいりました。
当店は海賊漫画と同じく1999-2019で20周年となりました(笑)
だからと言って周年とかやらないですけど。。。


2019年は昨年と比較すると割と穏やかな年だったと
思います。しかしながら昨年は色々と考えさせられ、
引き続き今年も個人的には思うところはあります。

まぁ内からも外からも水草に注力する方向へと
進んだわけですが、今年はその成果はどうでしょう。
さて振り返ってみるとしますか。

※例年通りですが、「当店に入荷・リリース」した
中から選んでいます。イベントや直販のみ、他店入荷は
わからないので除外です。
再入荷品も好印象の物は積極的に取り上げて
いきます。
順位を付けていませんので、掲載順に意味はありません。



水草各種

クリプトコリネ
コメント:相変わらず同じ物が細々と、
と言う感じの現地便はともかく、そろそろ
ファームから新しいものが来て欲しい。
・sp. Mempawah/ バリエゲイテッド(インドネシア便)
見た感じはキーの斑入りっぽい感じの不明種。
結局手元に残ってないですが、良さげでした。
・グリフィティ Parenggean S. Mentaya(TB便)
久々の確定グリフィティでした。私の手持ちと
仏炎苞の形状がちょっと違うみたいですね。
・ウェンティ 'フロリダサンセット'(フロリダ便)
失われた品種と思われましたがどうやったのか
再生してきました。雰囲気はちょっと変わったような
そのままのような。。。


アヌビアス
コメント:
今年で色々来るのは最後と考えておきましょう。
もちろん、入荷が無くなるわけではありませんが
ちょっとどうなるかは不明ですね。
・ナナ 'ミルキー'(国産)
ずっとあったのですが、なぜか仕入れてなかった。
白いのに丈夫。明るい環境が良いっぽい。
・ナナ ミニ ゴールデン(東南アジアファーム)
綺麗だし可愛らしいので使えそうです。
変な品種は気になるなら一応ある時買いを推奨。


エキノドルス・ヘランシウム
コメント:引き続きファーム物のみですね。
新たな原種のエキノはファームに期待するのは
ちょっと難しいかな。。。
・E. 'チョコレートマーブル'(東南アジアファーム)
水上葉は未入荷で終わったズーロジカの
デジタルアートを思わせるものでした。
・H. テネルム レッド(台湾便)
毎回着状態は良くないものの、赤みは確認しています。




ブセファランドラ
コメント:一言でいえばカオス(笑)すべてを
把握することは不可能な状態になりました。
学術的には新産地≒新種のようですし、入荷する
現地便は名前も場所も恐らく使い捨て。
更には国内でもあちこちで名前が付けられると
もうわかりませんよね(笑)
割り切って入手するか、知らないものには
手を出さないかのどちらかです。
・sp.グリーンウェービー 斑入り(東南アジアファーム)
作った感が凄いですが、継続するようなので
それはありですね。まぁアヌビアスの斑入りと
同じノリです。
・カテリネアエ レッド(東南アジアファーム)
普通に良いですよ。細葉、ウェーブ、新芽の色と
何気にハイスペック。
・ベリンダエ Nanga pinoh selatan(AZ便)
久々の入荷でした。結構待ってました。
格好良いですよね、これ。
・sp. Posuk Ambalau(TB便)
綺麗になりそうな雰囲気が出てました。
多分綺麗になっていることでしょう(笑)



アポノゲトン/ニムファエア/他
コメント:新年の市ヶ谷詣のおかげ(笑)来年も
拝みに行きたいところですがお互いに
スケジュールが合わないっぽい。
・ニムファエア マクラータ(台湾便)
いやぁ、これは良い。ただこちらでは
まだイマイチ育ってない。。。
色も形も気に入ってるのでさっさと
生産したい。
・ニムファエア sp. 'レッドセサミ'(台湾便)
模様が良い感じの園芸品種と思われるニムファ。
小型のようで水槽向きかと思いますが、
浮き葉は出します。水中葉はとても可愛らしい。
・トランペットニムフォイデス(東南アジアファーム)
昨年の久々に入荷したのに続き、何とファームの
組織培養カップで上陸!(昨年はその他に入れてしまった)
個人的にはちゃんとやりたいと思うものは
こういう形で来てくれた方が本当に難しいのか
結局のところ着状態だけだったのかがわかるので
ありがたい。


有茎草
コメント:引き続きファーム物頼り。台湾便は
そろそろラインナップが頭打ちなので来年はどうなるか。
・ハイグロフィラ トリフロラ(東南アジアファーム)
ギザギザハイグロの新メンバー。この冬真っ赤に
してみたい。
・ホワイト グロッソスティグマ(東南アジアファーム)
以前も入荷があったようですが、育たないらしいと言う
噂がちらほら。。。なので白ロタラスルーしてしまった。
・スレンダーマヤカ(台湾便)
ようこそおかえりなさいませ!!
ご存知言わずと知れた紐のようなマヤカ。
え?知らない??
・シルバーグラミネア(台湾便)
雑草です、雑草(笑)
よくもまぁこんなの作ってますよねぇ。
いや、ありがとう(笑)
・パープルバンブーグラス(台湾便)
同じくイネ科のこれもそうですよ(笑)
なぜこの辺を残そうと思ったのか
まぁ良いセンスしてますよ。変わってるけど(笑)
・パンタナールピンクムグラ(台湾便)
90年代からお気に入りの本種も久々に
再会出来ました(笑)
旧パンタナールハイグロ ピンクですね。
何と言うか奥ゆかしい水草。
・ポゴステモン サンプソニィ(東南アジアファーム)
地味ですが何気にちょっと違うポゴステモン。
「待ってた種類なんですが売れないです。。。」
と高城氏に言わしめた水草(笑)
まぁお互いわかってて買ってるやつですね。


シダ(水生種)
コメント:年1くらいで何かしら出ることが
ありますが、まぁなかなか。。。
・タイワンファーン(台湾便)
この形状で水中放置が出来るのは良いですね。
ボルビやミクロソルムでは出せない雰囲気が出ます。
何より楽です(笑)



その他
コメント:インドネシアの組織培養は来年も
引き続き期待大です。
・エリオカウロン sp. 'スラウェシ ミニ'(東南アジアファーム)
いわゆるカーペットスターですね。こちらも
トランペットと同じ所から組織培養にて入荷!
スラウェシ物を次々に攻略してくれるこのファームなら
液体培地に浮かんでいるメセンテリウムをリリース
してくれると信じてます!
・エレオカリス モンテビデンシス(トロピカ)
強いのか弱いのかよくわからない。。。
入手したらさっさとバラして植えるべし。
売れないから入れないみたい(笑)
新作では無いですが初見だったので。



水草以外の植物

サトイモ科
コメント:うーん、そう言えばサトイモ科で
目を見開くことも無くなってきた気が。
いや、存在はしてると思うのですが、
私の物の考え方が良くないと思います。
・該当種無し
スミマセン。


シダの仲間
コメント:数も減りましたからね。基本的に
私の守備範囲が狭いのでなんとも。
・アスプレニウム sp.(TB便)
久々に見たから(笑)綺麗だと思います。

その他の植物
コメント:もう見る機会もさほどない(笑)
・ジュエルアルディシア(LA便)
今更感が半端無くなってからようやく。。。
うちから売ってみたかった。それだけですね(笑)
・ドラセナ sp. ギニア(神畑ギニア便)
アフリカの何で採ってきたの?的な植物は
買っておくと後々何かしらのネタになるので(笑)
ドラセナかどうかは知らないけど。
コスタスとか極一部で超ネタ草ですから。


まとめ?!
年々厳しい環境に置かれる水草ですが、
あれだけ不毛だったのに水草回帰して水草のことを
考える時間を増やしたら適当に来るようになりました(笑)
まぁ逆もしかりですね。そう言うものです。
と言う訳で待っている水草もまだまだあるのですが、
それはそのうち見れるでしょう。
ただし、業界的には縮小傾向にあることは変わりありません。
メーカーが陸上に舵を切っている点でもよくわかります。
他にも様々な現象を確認していますし、ペット業界に
範囲を広げると徐々に規制も入り始めています。

個人的には水草の業界が狭くなった時のメリットを
検証したくもあるのでもうちょいマイナーに
なって欲しいです。
もちろん、レイアウトや極々一般的な方向は
それなりに展開してくれ構いません。
ただ、なんでもかんでも広げりゃ良いってわけでは
無いんですよね(笑)

今年は水草だけで考えるとそれなりに楽しかったのも
事実です。この流れが2020年も続いてくれると
厳しいながらもなんとなく楽しいと思います。
新しいファームが見つかるとしばらく楽しめますけど
なかなか大変。

そして水草を楽しむためには自身の水草リテラシー(笑)を
上げるしかありません。


2019年もお疲れ様でした!

2019年11月9日土曜日

挿し戻しは基本です #2

挿し戻しの続きです。

もちろん、水上葉を植えてもそこから何度も
逞しく水中葉を展開するのが丈夫な水草の良さでも
あります。しかしながらその過程で水上葉は
短期間で落ちてしまいます。
どうにもスカスカになりがちなので、その下部は
一部、もしくは大部分を残して(または除去して)
カットした水中葉を植え付けると挿し戻しをしたのと
同じことになります。

挿し戻しを行うことで、その水槽で展開した最新の部分を
残すことが出来、自分の水槽環境により適した水草に
アップデートすることになります。
自身が管理する水槽の水、栄養素、光など多くの要素で
再構築された水草は、その水槽でより育ちやすくなることが
あります。感覚的なものではありますが。

話は変わりますが、私はレイアウトの人間ではなく
水草いぢリスト(笑)です。
基本的には未知の水草と出会い、まずはロストを回避しつつ
水槽に馴染ませ、保険を確保しつつ増殖させなければなりません。

そうなるとその水草が安定するまでは差し戻しだけでは
リスクが高まります。そこでピンチカットを使います。
ピンチカットで株を残しつつ、長く成長した水中葉を
挿し戻して、より水槽に適応した草体を作り上げていきます。

挿し戻しの場合、最新の箇所を利用する反面、
デリケートの種の場合、稀にトリミングの影響、
つまり切断されたショック、光源からの距離の変化、
根が消失することによる栄養供給の一時的な停滞などで
劇的に調子を崩したり最悪の場合枯死することがあります。
なので前述の保険、つまりピンチカットを用います。

つまりトリミング方法はどちらも上手く使うのが
良いのです。
なんだ、そんなことか。。。と思われるかもしれませんが、
近年は挿し戻しと言う古くからの手法が特別なもののように
捉えられていたり、一般的ではないように見えたので改めて
ご紹介してみました。

まぁ使う水草やレイアウトスタイルの変化に因るところも
大きいかもしれませんね。

2019年11月8日金曜日

挿し戻しは基本です

一般的に近年はアクアリウムで水草を楽しむと言う事は
レイアウトを行う事とイコールとなっています。

水草水槽をやってみようと思うきっかけは多くの場合
店頭でのレイアウト水槽や、専門誌(今あるのか?)に
掲載されるレイアウト水槽の写真だったりします。

そう言ったレイアウトは殆どがネイチャーアクアリウムと
呼ばれるスタイル、またはその影響を大きく受けたと
思われるレイアウトとなっています。

近年はそれらのレイアウトにおいて用いられる有茎草は
多くがロタラの仲間となっています。
そしてそれらのトリミング方法はピンチカットと呼ばれる
上をバッサリとカットして下に残した茎から生長点を
新たに出させて再び茂みを作ると言うものです。

この方法はカットした葉が散らかるので厄介ですが、
ハサミを入れてバサバサとカットするだけで
割と楽に行うことが出来ます。
そう言う事もあり、今の水草水槽では恐らく
「トリミング」=「ピンチカット」
と言う認識に近いのではないでしょうか。
それは仕方のないことで、大型で少ない本数でも
存在感を出す種類(ウィステリアやジャイアントアンブリアなど)や、
茎が太めの直立して成長する種類(アマニア グラキリスや
ラージリーフハイグロ)は使用されることが
殆ど無くなったからです。
また、ダッチアクアリウムのように鑑賞上
常に美しい状態をキープすると言うことが無くなった
こともあろうかと思います。

ですが、これは数回繰り返すと新たに出てくる部分が
貧弱になってきます。下の茎には葉が無くなり
色が悪くなり最後には折れたり枯れたりして
その一生を終えます。

そこで「挿し戻し」です。

挿し戻しは、植えてある有茎草を引き抜いて、
茎の下部(根側)をカットして生長点(新芽)側の新しい部分を
新たに植え直す昔からあるトリミング方法です。
ピンチカットとは違い根付いていないと言うマイナス要因は
あるのですが、植える部分はその水槽で展開した
成長著しい若い箇所です。
そもそも新たに導入した有茎草は水上葉であることが
殆どで、そこを基幹部分として水槽内に残すと言うのも
不自然なことです。

#2に続く。。。


2019年6月30日日曜日

メセンテリウムに見るワイルド株購入の心得

今年の2月に1年ぶりにオテリア メセンテリウムが入荷しました。

本種はインドネシアのスラウェシ(セレベス)島の固有種で
マタノ、トゥティ、マハロナと言う3つの湖に産すると
言われています。

以前は個人採集も見られましたが、現在は問屋経由の
一般ルートでの入荷のみとなっています。
そのため、採集が行われるタイミングや輸送状況などに
こちら側の思惑が反映されず、どうしても入荷状態の
向上を図ることが出来ません。

オテリア メセンテリウム

















オテリアのように水中葉しか作らない水草は基本的には
輸送に弱く、日数を要するとどうしても傷んでしまいます。
もちろん、水草それ自体が全般的に長期間の輸送には
不向きであることは明白です。

と言う事は入荷から入手・導入までは最短であることが
望ましく、欲しい種類が確定している、つまり入荷が
あれば絶対に買うことを決めている場合は情報と
行動こそが全てであり、入手してから育つか枯れるかは
大きな問題ではありません。

可及的速やかに入手するためには普段からの
行動が必要です。


ギニアンオテリア

















<1>
まず意外と障壁になるのが価格です。
価格はこれです、と出てから考えるのではなく、
~円以上はスルー、ここまでなら買うと
決めておくのです。そうすれば数字を見た瞬間に
判断が出来ます。
ここでバッサリと決断出来れば、思い悩む日々から
開放されることでしょう。

<2>
殆ど入荷の無い種類、入荷数が常に少ない種類、
またはメセンのように状態が時間勝負である、
と言うような場合は、問い合わせや在庫確認などの
やり取りの間に刻一刻と在庫数や状態は変化して
行きます。
ですので、見た瞬間に考え得る最短で購入意思や
その他諸条件を一度に提示すべきです。

<3>
<2>の内容の補完となりますが、そもそも
着状態は悪いと言う前提で普段から身構えておくのが
良いでしょう。
また、受け取りは可能な限り最短に設定するように
します。
出張や旅行で不在である、次の受け取りまでは
どうしても日数がかかるなどと言った場合は
縁が無かったと諦めることも必要でしょう。

<4>
入荷はいつどのタイミングか不明です。
なので、入荷した際のシュミレーションを
行っておくことが肝要です。
例えば、今ならこの水槽にこういうやり方で
導入する、以前はこのやり方でダメだったから
次はこのやり方を試してみる、と言った具合に
想定しておきます。
それ専用の場所を常にキープしておけと言っている
訳ではありません。
趣味家は空きスペースがあれば常に何かを
入れたくなる人種です。いつも都合よく場所が
ある訳ではありません。
また、デリケートな種類であれば育成情報や成功例の
確認、レイアウト向けや単に欲しかった種類と言うもので
あれば、その水草の使い方や綺麗に育っている様子を
想像しておくのも良いことです。


クリナム sp. 'トーチフォリア'(コークスクリュー)

















<5>
入荷はいつも突然です。
もちろん前もって予告される場合もありますが、
殆どの場合は当日以降に気付くと思います。
どの程度欲しいのかによりますが、絶対にと
言う場合は、そういった水草が入荷するであろう
ショップと言うのはかなり限定されるはずですので
日々キュレーションサイトを確認するように
数件のショップのサイトをチェックすることが
習慣的に出来るようになると良いでしょう。

<6>
例外的な入荷の場合があります。
例えばブリクサやオテリアの仲間、あるいは
エキノドルスやクリプトコリネと言った特定の
属が興味の対象である場合です。
メセンテリウムを待っていたけど突然知らない
変わった種類が入荷した、と言うような場合は
想定外になることが殆どですが、まずは<1>を
考え、クリアするならば<2>に行くべきですが、
入荷情報に画像があった場合は草姿で判断しても
良いでしょう。
ただ、属で好きな場合は初入荷と言うだけで
買っておいた方が良いでしょう。
何故なら単発で終わった場合、その種が誰か
知らない人の手によって増殖されずに終了した場合
どうしようもなくなるからです。

アポノゲトン トフス




2019年4月12日金曜日

”Roots”的ダッチアクアリウム入門 #5

3回、4回はダッチアクアリウムのルールのような
決まり事的なものを見てきました。
ダッチアクアリウムが求めるルール・制約はあと少し
あるのですがここで気分を変えて、ダッチと言えば。。。の
アレについて語ってみましょう。
個人的に思い入れがあったりするので、半ば
主観で書きます(笑)

私がしばしば口にするやつです。そう、

「ライデン通り」

やはりダッチと言えばライデンでしょう。
オランダのライデン市が発祥で、美しい花壇のある
道路の名称から来ていると言われています。
いきなり余談ですが、現在は「ストリート」と呼ばれ、
なんとなくパッとしませんが、オールドファンなら
やはりライデン通りです。(個人の感想)

ちなみに筒井氏がオランダを訪れた際に、現地で
発音してもらったら「レイデン」だったそうです。
「ライデン」はドイツ語読みで、「レイデン」が
オランダ語読みらしいです。

ダッチアクアリウムでは、縦方向に直線的に
伸びる有茎草、例えばラージリーフハイグロや
アマニア グラキリス、アルテルナンテラなどの
頂芽を傾斜状に揃えて植えます。そうすることにより
水草で最も美しい頂芽の様子が区画ごとに見ることが
出来ます。また、整然とした印象を受けるのにも
一役買っていると思います。

ライデン通りは、この頂芽を傾斜状に揃えて植える区画が
より長く連続しているものと言えます。
連続すると言う事は通常よりその区画が長くなると
考えることが出来ます。この時、後ろから前へ、または
右から左へと直線的な区画(長方形)になった場合、
視覚的効果はある程度得られそうではありますが、
その区画だけが独立して見えるため、全体の中で
違和感を覚えるかと思います。

一歩引いて水景を見た時に、全体の調和と絵画的な
美しさを考えた場合、

・緩やかなカーブを描く
・斜めに配置
・不等辺三角形を作る

このような植え方が考えられます。
もちろん、前後左右は形状・色彩が異なる水草を
配置するようにします。

ライデン通りを用いることによって、レイアウトに
流れや躍動感が生まれます。また、後ろの有茎草や
ロゼット型の水草の足元を自然に隠すことが出来ます。
良い形状の流木に沿って配置することで色彩や
区画の対比を作ることも可能です。
また、後景から前景付近まで流れを作ることにより
奥行きを表現することが出来ます。

そしてこのライデン通りを作るにあたり、やはり
その区画を維持しやすい、または美しく見える種類が
あります。
本場オランダでの使用頻度が高く、形状を維持しやすい
種類の代表が、そうです。

「ロベリア カージナリス」

です。
ライデン通りと言えばロベリア、ロベリアと言えば
ライデン通りと言っても過言ではありません。

画像がホントに無くて。。。
今育ててるロベリア カージナリスの
ウェービーです。数が圧倒的に足りないので
この程度では寂しい限りと言った感じです。





















他に使用される種類としては

サウルルスやホトニア、パールグラスなどがあります。
また、上級者向けにはクリプトコリネも使用可能です。

サウルルスやクリプトコリネはサイズのコントロールが
必須となり、パールグラスは細かい上に成長が速いため
こまめなトリミングが必要となります。
ホトニアはやや傾斜して成長するため、雛壇があり
短くして使うことが出来れば形状の維持がしやすく
なります。また、クリプトコリネも平面の底床では
高低差が作れないため底床の高架が必要となります。
そして今ならポゴステモン ヘルフェリィや縦方向へ
成長するタイプのブセファランドラも使用できるでしょう。

こちらも育成中のホトニアです。
下段、入り口付近と言う水温が低そうな
場所でやってます。涼しい間に作っておこう(笑)



















ダッチアクアリウムは皆さんが認識している花壇のような
水草密植水槽と言うイメージがあると思いますが、
意外に自由度が高いことも忘れてはいけません。
しかしながら、個人的にはあの水草の密度や配置手法、
クリプトコリネの生育の素晴らしさ、そしてあの
流れるように配置されたロベリア カージナリスが作る
「ライデン通り」が、それまで見た水草レイアウト水槽を
私の中で一蹴してしまった。
なので、やはりこうなるのです。

「エリートアクアリストはライデン通りを闊歩す」


終わりっぽいけど多分続くはず。。。(笑)





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2019年2月4日月曜日

”Roots”的ダッチアクアリウム入門 #4

前回からダッチアクアリウムが我々に突き付けてくる
ルールについて考えています。

前回は個人的には最も難しく、しかしながら
水景の印象を決定づける要素であるルールの
「10cmに1種類」と言うことを考えました。

この10cm1種と共に必須のルールがあり、
これを明確に意識しないと片手落ちとなってしまい
水景の完成度が全く別の物となります。
つまり10cm1種のルールを守ったとしても
今回紹介するルールが無視されている場合は
何の意味も無いということになります。

「色・形状が異なるものを隣接させる」

これをしっかりとやらないとインパクトは
皆無となり、例え使用する水草の種類を
抑えていても全体のメリハリは無く、ぼやけた
印象となってしまいます。

このハードルもなかなかの高さで、現在の
水草レイアウト水槽においては達成するのは
困難を極めます。

近年主流のレイアウトで使われる多くは
シダ類、ウィローモスの仲間、かなり草丈の低い
前景草、そして主にロタラの仲間をメインとする
ピンチカットに強くこんもりと育つ有茎草です。

そしてそれらの色や形状は酷似しているものが多く、
隣接させると明確な差が出しづらく、遠くから見たり、
目を細めて視界をぼかして見た時に、境界線が
殆どわからなくなります。

ダッチ水景を作る際にこれはかなりのマイナスで、
全体の統一感や自然な雰囲気は出るものの、
水草それぞれの個性は完全に死んでしまいます。
各々の水草が互いに引き立て合い、整然とした
花壇のように見せ、水草でインパクトを与える
ためには、前後左右で出来るだけ色彩・形状の
異なる種類を使わねばなりません。

例えば前景で左から
「キューバパール」
「Newラージパール」
「グロッソスティグマ」
の3種で前景を作ったとします。
極端な例ではありますが、それぞれ別種ですが
少し離れてみると小さい葉が密に生えているだけで
印象としては右から左まで繋がった1色の緑です。

また、アンブリアやミリオフィラム、カボンバと
言った細裂する葉を持つものは、よく見ると
構造は異なるものの、与える印象や果たす役割は
同じようになります。

ロタラ属は近年バリエーションが豊富になり
様々な名称で販売されているものの、ヒプリス系、
ロトンジフォリア系共にそれぞれのグループ内では
構造は同じで、色彩は濃さで並べるとグラデーションが
作れそうなほど微妙な差です。
当然、隣接させると見た目は殆ど同じ印象となるため
境界が曖昧になり区画としてはぼやけてしまいます。

更にはEN2にも記述がありましたが、中景付近で
アルテルナンテラ リラキナと茶系のクリプトコリネ
隣接させた場合、有茎とロゼットと言う大きな違いは
あるのですが、発色やサイズによっては同様の印象を
与えてしまうためあまり隣接させない方が良いでしょう。

ちなみに緑色の水草が多いため、緑が隣接
してしまうのは避けられません。
しかしその場合は、明確に形状の異なるものを
使う事で境界を曖昧にしないような配置にします。

水草それぞれの良さを引き出し、お互いに
引き立て合うように計算された配置と言うのは
想像するよりも「かなり難易度が高い」です。
しかしながら、種類数をある程度抑制し、区画ごとの
ボリュームを確保しながら隣接する水草は印象の
異なるものを用いることにより作られるレイアウトは
強いインパクトを持つことでしょう。

良さげな水草画像が全く残ってないので
次のライデン候補でも(笑)
買い増ししないといけませんね。




















まだ続く予定。。。



2019年1月5日土曜日

”Roots”的ダッチアクアリウム入門 #3

前回はダッチアクアリウムの成り立ち的なものを
見てみました。

今回からダッチアクアリウムが突き付けてくる注文を
考えてみたいと思います。
これを踏襲するか否かで、その水景が醸し出す
そこはかとない「ダッチっぽさ」が格段に変わります。

近年のダッチアクアリウムと呼ばれている水景は
ここが抜け落ちていることが多いため、私のような
拗らせている人間は

「ダッチ。。。ではないよね?」

と言う印象を持ってしまいます。

配信の中でもしばしば触れていますが、
最も基本的な部分ではあるけれどあまり
メジャーではないところ。

「10cmに1種類」

これはかなり大きいです。
120cm水槽なら12種類、60cmなら6種類
ということになります。
個人的には本場のダッチアクアリウムに
何とも言えない迫力があるのは恐らくこの
ルールの影響が大きいと思ってます。
日本のマニアなら200cmの水槽に20種は
きっと我慢できないでしょう(笑)

このルールに従うと、自然に使う水草の
種類が抑制されます。つまり1種類のボリュームが
増すわけですね。各水草がそれぞれの区画を
しっかり持ってその存在感を出すので
全体の迫力に繋がっているのだと思います。

また、ダッチアクアリウムが雑然としていないのは
そのレイアウトセンスに因るところも大きいと
思いますが、上記のことで無駄にごちゃごちゃ
することがなく、それぞれの水草がある程度の
ボリューム持って区画を形成しているため
引き締まって見えるのだと思います。

あとはこれにセンタープラントやサイドの処理用の
種類がプラスされても良いのですが、ベースは
10cmに1種類です。

もちろん、多種を上手く組み合わせてレイアウトを
作り上げることも可能ですが、水槽をパッと
見た瞬間にインパクトが無いとダメなんだと思います。
また、単純に使用する種類を減らしてしまった場合も
各種のボリュームは増すものの、デザインとしての
視覚的インパクトは減ってしまうと思います。

いずれも同程度のレベルで計算しつくされた
レイアウトと仮定した場合、視覚的に圧倒する力が
あるのは、多数の種類を複雑に配置した水景や、
種類を抑えすぎた水景よりも、絶妙な種類数で
構成された抽象画のようなレイアウトでは
ないでしょうか。

じっくり時間をかけて詳細を検証し、その技巧や
配置の意図を理解しつくした場合はいずれの
レイアウトのクオリティも高いことがわかると
思いますが、一目見て心に刻まれる、強烈な
インパクトを与える

「水草レイアウト」

と言うのは、また別次元のものでしょう。

全く写真が無いのでお茶濁し用です。。。
テキストだけは殺風景ですからね(笑)