魅力について。
最近なかなか聞かなくなったアクアリウムの用語?で
私の好きなセンタープランツと並んであると思っているのが
「長期維持」です。
個人的には長期維持と言えるのは最短でも3年以上と
言ったところじゃないかと思います。
1年などは120cm水槽で言えばようやく立ち上がってきた
ところで、ここでリセットなどあり得ません。
ソイルの寿命と言われるものは、単にソイルの特殊効果の
ことであって、底床としては5年でも10年でも使えます。
クリプトコリネもそうですが、エキノドルスに関しても
同様で、長期間そこに生えていることで見せてくれる
景色と言うものがあります。
ホレマニーのグリーンとスーパーレッドです。 これらの株もこの水槽にもう5年以上は植わっていると 思います。ランナー増殖しないそれなりに大きくなる ロゼット型の水草は植え方によっては取って付けた ように見えますが、長年そこにいることで、違和感無く 水槽内で自己主張しつつ景色として溶け込んでいきます。 |
近年はオープンアクアリウムが定番となっていて、多くの場合
吊り下げ式の照明が使われています。そうなると上から覗き込むと
また違った景色を楽しむことが出来ます。
エキノドルスをはじめとする水草は横からも良いですが、上から
見るのもまた格別なのです。
ウルグアイエンシスです。AZ便でワイルド物が 入荷しましたが、採集物は当店ではそれが最後ですね。 AZさんの採集時にはエキノドルスとしては久しぶりに 現地の様子を見ることが出来たので嬉しい限りでした。 ホレマニータイプは流れのある小規模河川で棚引いて 生えていましたが、ウルグアイエンシスは意外と流れの 緩やかそうなところに生えていて、イメージはこんな感じ。 |
ポテンシャルをすべて見ることが出来ます。それによって
自身の水槽内でどういうふうに育てていくかを考えることが
出来るのです。
小型にキープする、葉数を増やす、色や草姿を重視する、
まとめ植えする等、レイアウト的にどのように使うのか。。。
例によって古い画像(笑)旧オパクスですね。 かなり大きくなるタイプですが、このように 群生させるとやはり魅力が倍増です。 どんな水草もやはり群生美こそ真骨頂です。 |
サンタマリアです。当時、オパクス水槽を作っていて そのセンターではないですが、ポイントに植えました。 よく見ると?流木が左右に出ていて、その間から生えている と言った具合です。流木はぱっとしませんが(笑) こんなのしか入ってないんですよね、あれ。。。 |
初めて扱う種類に対してはそれがどのような育ち方を
するのかなど、色々見ていくのですが、やはりそう言うことは
長期維持の中でわかっていくことだと思います。
以前AZ便で入荷したラジカンス系のエキノドルス。 予想に反して短い葉柄にボリュームのある水中葉を 展開しました。しかしながら、これが最終形ではないので こういう姿にもなるのだと確認したら更に育成です。 |
例えば上のラジカンス系の種類がこのまま葉数が増えれば
素晴らしいエキノだと思いますが、ニムファのように
一定の水中葉を展開後、すぐに浮葉、というパターンを
取るのかはその後の育成で見届ける必要があります。
下のAZ便で入荷した未知の種類もなかなかの変貌を遂げました。
入荷後しばらくして水中葉を展開しはじめて AZ便フルバーニアンです。本種も不思議なエキノですね。 このくらいの形かと思いましたが、もっと細長くなります。 葉っぱも硬い変なやつです(笑) |
エキノドルスは成長が速く、丈夫で大きくなると言った
印象だと思いますが、このようにその秘めた魅力を見定める
ためには何年も付き合うことが必要です。
また、熱帯魚でいうところの大型魚がペット感覚になるのと
似ていて、気が付くと5年10年と水槽の中にあり続けるのが
エキノドルスだと思います。
ホレマニーグリーンのブロードリーフです。 水槽は55x55x55で、好きなだけ大きくなれと 植えましたが、結局隙間があると何かしら入れてしまう 悪い例(笑)ただ、たった1株で55キューブという水槽の中身を 長期間満足させてくれる水草はエキノ以外に存在しない。 |
ご自宅のエキノはそこに何年居ますか??
枯死寸前~最高の状態まですべて見ましたか?
有茎草と違って、エキノドルスはそうやって長く付き合える
素晴らしい水草なのです。
エキノドルス ~アマゾンソードプラントの仲間~
終わり。
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