2017年3月3日金曜日

エキノドルス ~アマゾンソードプラントの仲間~ Part5 最終回

少し間が空いてしまいましたが、引き続きエキノドルスの
魅力について。

最近なかなか聞かなくなったアクアリウムの用語?で
私の好きなセンタープランツと並んであると思っているのが
「長期維持」です。
個人的には長期維持と言えるのは最短でも3年以上と
言ったところじゃないかと思います。
1年などは120cm水槽で言えばようやく立ち上がってきた
ところで、ここでリセットなどあり得ません。
ソイルの寿命と言われるものは、単にソイルの特殊効果の
ことであって、底床としては5年でも10年でも使えます。

クリプトコリネもそうですが、エキノドルスに関しても
同様で、長期間そこに生えていることで見せてくれる
景色と言うものがあります。

ホレマニーのグリーンとスーパーレッドです。
これらの株もこの水槽にもう5年以上は植わっていると
思います。ランナー増殖しないそれなりに大きくなる
ロゼット型の水草は植え方によっては取って付けた
ように見えますが、長年そこにいることで、違和感無く
水槽内で自己主張しつつ景色として溶け込んでいきます。


近年はオープンアクアリウムが定番となっていて、多くの場合
吊り下げ式の照明が使われています。そうなると上から覗き込むと
また違った景色を楽しむことが出来ます。
エキノドルスをはじめとする水草は横からも良いですが、上から
見るのもまた格別なのです。

ウルグアイエンシスです。AZ便でワイルド物が
入荷しましたが、採集物は当店ではそれが最後ですね。
AZさんの採集時にはエキノドルスとしては久しぶりに
現地の様子を見ることが出来たので嬉しい限りでした。
ホレマニータイプは流れのある小規模河川で棚引いて
生えていましたが、ウルグアイエンシスは意外と流れの
緩やかそうなところに生えていて、イメージはこんな感じ。

細葉のエキノドルスは長期間維持することにより、その
ポテンシャルをすべて見ることが出来ます。それによって
自身の水槽内でどういうふうに育てていくかを考えることが
出来るのです。
小型にキープする、葉数を増やす、色や草姿を重視する、
まとめ植えする等、レイアウト的にどのように使うのか。。。

例によって古い画像(笑)旧オパクスですね。
かなり大きくなるタイプですが、このように
群生させるとやはり魅力が倍増です。
どんな水草もやはり群生美こそ真骨頂です。


サンタマリアです。当時、オパクス水槽を作っていて
そのセンターではないですが、ポイントに植えました。
よく見ると?流木が左右に出ていて、その間から生えている
と言った具合です。流木はぱっとしませんが(笑)
こんなのしか入ってないんですよね、あれ。。。


初めて扱う種類に対してはそれがどのような育ち方を
するのかなど、色々見ていくのですが、やはりそう言うことは
長期維持の中でわかっていくことだと思います。

以前AZ便で入荷したラジカンス系のエキノドルス。
予想に反して短い葉柄にボリュームのある水中葉を
展開しました。しかしながら、これが最終形ではないので
こういう姿にもなるのだと確認したら更に育成です。

例えば上のラジカンス系の種類がこのまま葉数が増えれば
素晴らしいエキノだと思いますが、ニムファのように
一定の水中葉を展開後、すぐに浮葉、というパターンを
取るのかはその後の育成で見届ける必要があります。
下のAZ便で入荷した未知の種類もなかなかの変貌を遂げました。

入荷後しばらくして水中葉を展開しはじめて
AZ便フルバーニアンです。本種も不思議なエキノですね。
このくらいの形かと思いましたが、もっと細長くなります。
葉っぱも硬い変なやつです(笑)


エキノドルスは成長が速く、丈夫で大きくなると言った
印象だと思いますが、このようにその秘めた魅力を見定める
ためには何年も付き合うことが必要です。
また、熱帯魚でいうところの大型魚がペット感覚になるのと
似ていて、気が付くと5年10年と水槽の中にあり続けるのが
エキノドルスだと思います。

ホレマニーグリーンのブロードリーフです。
水槽は55x55x55で、好きなだけ大きくなれと
植えましたが、結局隙間があると何かしら入れてしまう
悪い例(笑)ただ、たった1株で55キューブという水槽の中身を
長期間満足させてくれる水草はエキノ以外に存在しない。

ご自宅のエキノはそこに何年居ますか??
枯死寸前~最高の状態まですべて見ましたか?
有茎草と違って、エキノドルスはそうやって長く付き合える
素晴らしい水草なのです。


エキノドルス ~アマゾンソードプラントの仲間~
終わり。

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