2016年12月2日金曜日

エキノドルス ~アマゾンソードプラントの仲間~ Part2

引き続きエキノドルスの魅力について、クリプトコリネ同様
私の主観で書いていきたいと思います。


魅力としては、まずは入手、栽培ともに容易な点が
挙げられるでしょう。
Part1で述べた通り、何気なく植えた水草がアマゾンソード、
すなわち「Ech.ブレヘリィ」だったり「Ech.アマゾニクス」です。
これらの種類は「丈夫」「安い」「綺麗」と三拍子揃った
水草です。
もうこれだけでも凄いことなのに、これが入門種である
エキノドルスはとにかく偉い(笑)

また、エキノドルスは南米産と言うことからとにかく
お馴染みの熱帯魚たちに似合う。
初めて買ったネオンテトラから、ハマりにハマった
珍カラコレクション、小型魚に使う金額のリミッターが
外れたアピスト、底が見えないコリドラスコレクション。
そう言った魚たちが泳ぐ水槽にはエキノドルスが
違和感なくマッチします。むしろ、無い方がおかしい
くらい言っても過言ではない(笑)
立派に育ったアマゾンソードの葉の間を泳ぐカラシンや
葉の上で休むコリドラスなどは可愛らしいものです。


エキノドルスはロゼット型と言う形状のため、葉が放射状に
展開します。そのため、これでもかと存在を主張します。
そう、この存在感!水槽の中の主役たるに相応しい。

写真があまりよくありませんが、
自己主張してる感はよく伝わるかと(笑)
モデルはAZ1110-8モンテカルロ3。
ナローリーフっぽいホレマニーです。

特に近年のレイアウトでロゼット型の水草、特に
エキノドルスが使われない理由としては、この存在感が
あるのだと思います。単体で放つこの圧倒的なパワーを
捌き切れないと言ったところでしょうか。
個人的にはレイアウトはダッチスタイルが好きなのですが、
このロゼットの扱いにおいて、ネイチャー系のレイアウトと
決定的な違いがあるんですね。最近の人だとこの言葉を
使ったことが無いかもしれない、「センタープラント」と言う
概念です。

少し前に有茎を並べてみた水槽です。
今は水上が出たり棚引いたりしてますが。。。
画像中央の'グイアネンシス'がもう少し伸びると
良い感じのセンタープラントになるのではと
思います。左のホレマニーと右のエキノらしき
水草は移動が困難なため、動かさずに有茎を
配置してあります。奥行45cmはちょっと厳しい。
ただし、本人はロゼットの3点である程度
バランスはとっているつもり!?(笑)

また、ネイチャーアクアリウムでは以前物議を醸した?
「例えそれが子株であっても、大型化するイメージが
あるため、大きくなる水草を前景付近に植えない。」と言う
縛りがあります。
上の画像がまさにそれですね。
その辺りのこともあってか、エキノドルスがレイアウトに
使用されることが減ったために、書籍等でなかなか
レイアウトに佇むエキノドルスの雄姿を見ることが
無くなってしまったのだと思います。

ただし、エキノドルスの本当の魅力はそこではありません。


Ech.ウルグアイエンシスです。
この圧倒的な存在感!!1株に水槽を明け渡しても
良いと思わせるのはエキノドルスならではです。
草単体が放つパワーが凄い!こうなるとレイアウト云々の
次元ではないことがご理解いただけるかと思います。
いかなる技巧も作為もこの存在感の前には無意味なのです。
Ech.ポルトアレグレンシスです。
本種は様々なタイプがありますが、これは
ごく初期に入荷した葉が立つタイプです。
画像が古い上、デジカメのスペックが
低かったこともあり見づらいですが、
何者も寄せ付けない圧力を感じます!!
左上にB.モーリーとサイアミーズが居るので
サイズを想像してみて下さい。


この存在感は底床にしっかりと根を下ろし、勢いよく
水中葉の展開が始まったころからその片鱗を見せるので
一度植えたら動かさない覚悟で見守りましょう。
そう、これは根張りのなせる業なのです。
しかしながら、このようなエキノドルスの見事な大株を
見る機会はほとんどなくなってしまいました。
その理由の1つとしては、やはり以前から指摘している
業界の動向と日本自体が抱える理由に因るところが
あると思います。

もちろん、楽しみ方は大きくするだけではありません。
冒頭にも述べた通り、カラシンやアピスト、コリドラス
と言った南米の熱帯魚たちに似合うのはエキノドルスです。
現地に想いを馳せるレイアウトにはエキノドルスは最適。
その際には、やはり好きなだけ大きくなってもらっては
困りますので、ちゃんとコントロールしてレイアウトに
収まってもらう訳です。
誤解の無いように言っておきますが、ネイチャー系の
レイアウトにもエキノドルスは使えると思ってますよ。
色んな条件はありますが(笑)


次回はエキノドルスの中でも特殊なグループについて
書きたいと思います。


。。。続く

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