現在に至るのかを駆け足で振り返りました。
もちろん、それと並行してウルグアイエンシスの
入荷も継続してあるわけですので、ホレマニー同様、
そちらもざっと見てみることにしましょう。
細長くなるエキノドルスで割と親しみがあるのが
このウルグアイエンシスではないでしょうか。
一応黄緑のカテゴリーに入れたくなる色彩では
あるのですが、葉の質感はアマゾンソード等とは
また趣が異なりますので、やはり黄緑と深緑の
橋渡し的な存在のようにも感じます。
ウルグアイエンシスは昔からファームものが
安定して入荷しており、入手する機会は多い部類です。
かつて、ホレマニーの入荷が無い時代には、本種の
タイプ違いがホレマニー、またはニューホレマニーと
して流通したようですが、ホレマニー同様、私が
リアルタイムでかかわっておらず、情報に曖昧さが
生じますので、割愛致します。
基本的なウルグアイエンシスは、スラっとした
印象で、細いストレートな葉となっています。
多くの場合は、普通に入手するとそのタイプです。
東南アジアやヨーロッパのファームの元株が
そのタイプであったのだと思いますが、残念ながら
各ファームの本種を同時に確認できておらず、
その時期のタイプ違いは未確認となっています。
パラナ産で入荷したウルグアイエンシス。 葉の縁には波打たず、ストレートな印象。 こういうタイプがメインになっているようです。 |
ホレマニー等の入荷と共に、ウルグアイエンシスの
入荷も見られるようになりました。
その際に入荷した中で葉の形状が異なるものがあり、
タイプ違いの存在を確信することとなりました。
それらの入荷と同じ時期に別のルートで
「クラシックブロード」と呼ばれるウルグアイエンシスを
入手することがあり、それはどうやら昔のニューホレマニー
(またはホレマニー)とされていたタイプのようで、
これは葉のウェーブが顕著な装飾的なタイプでした。
※クラシックブロードの画像を探したのですが
見つからず。。。アクアプランツの1号にその雄姿は
掲載してあります。
同時期に同じくAppo工房よりチェコのRatajファームの
「Echinodorus africanus」と言う種が入荷しました。
学名から、当時未入荷だった西アフリカ産Alismataceaeの
Limnophyton fluitansかと色めきたったのですが、
どうも昔の写真と雰囲気が異なるものでした。
※後にカメルーン便で本物のリムノフィトンが入荷
したため、別種であることが確定しました。
Ratajからやってきたアフリカヌス。 リムノフィトンではなかったものの、 これはとんでもなく変わったタイプ。 お店での初便を維持しています。 あくまで「維持」だけですが。。。(笑) |
Rataj便が問屋ルートでも入荷するようになり、
アフリカヌスに酷似したベロニカエと言うエキノが
入荷しましたが、恐らくこれはアフリカヌスではないかと
思われます。
また、Ratajで「Echinodorus uruguayensis」が入荷
していましたが、これはレッドタイプのホレマニーでした。
Ratajはエキノドルスの記載に多く携わっていますが、
見解がかなり独特なようです。
赤系としては、Appo工房より「ウルグアイ レッド」と
「ウルグアイエンシス レッドタイプ」の入荷がありました。
価格が圧倒的に高かった前者は、増殖され、比較的短期間で
流通量が増し、あちこちで見られるようになりましたが、
実はエキノドルスとして面白いのは後者の方で、圧倒的に
見る機会が少なく、恐らくホレマニー・ウルグアイエンシスの
系統で屈指の変わった種類でした。
写真があまり良くありませんが。。。 ウルグアイ レッドです。葉柄がやや長く、 葉との比率がウルグアイエンシスとは少し 異なる感じで、ウルグアイっぽくない雰囲気です。 |
その後、前回のホレマニーと同様、Appo工房の終了と共に
ワイルドのウルグアイエンシスの入荷も途絶えました。
そして数年後、AZ便甲斐さんによって、ホレマニー同様
ウルグアイエンシスがもたらされ、最後のワイルド株の
入荷となりました。
現在はファームもの自体は普通に入荷は見られますので、
一般種としての入手機会は今まで通りとなっています。
かなり端折ってますが、また掘り下げたい部分が
ありますので、そちらは続編をお待ちください。
。。。Part4に続く
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