先日、デンマークのトロピカ社より新たな水草が入荷しました。
「Gratiola viscidula」と言う種類で、その名を聞いた時には
頭に「ベトナムゴマノハグサ科」がなんとなく浮かび、
もしかしたら。。。と思いましたが、まったく別種でした。
Gratiola属と言えば、水草好きはオオアブノメが浮かぶでしょう。
更に日本産好きの人はカミガモソウが浮かびます。
また、ゴマノハグサ科は水草好きには馴染み深いグループで
必ず通る道となっています。
入門種として水草を始めた頃に買ったアンブリアや
マニアに踏み入った際に集めたシソクサの仲間などの
Limnophila属。
丈夫だから買ったモンニエリ、南米有茎として集めた
パンタナール産やアラグアイア産などの個性的なBacopa属。
なぜか量販店でよく見かけた斑入りドリマリアや
水田雑草の定番種アゼナなどのLindernia属。
レイアウター御用達のNewラージパールをはじめとする
パールグラスの仲間、Micranthemum属。
もちろんこれも外せない、グロッソスティグマ。これは
Glossostigma属。
これらすべて「ゴマノハグサ科」として親しまれてきた
水草たちです。
私がぼんやりしている間に、なんとこれらはすべて
ゴマノハグサ科ではなくなっていたのです。。。
しかも結構前に。。。(笑)不勉強でした。スミマセン。
と言うわけで、水草関係で馴染みのある物を
ざっくりとまとめてみましょう。
Scrophulariaceae(ゴマノハグサ科)→Plantaginaceae(オオバコ科)
・Glatiola(オオアブノメ属):オオアブノメ、G.ヴィスキデュラ
・Limnophila(シソクサ属):キクモ(アンブリア)、シソクサ
・Bacopa(ウキアゼナ属):モンニエリ、カロリニアーナ
・Dopatrium(アブノメ属):アブノメ
・Microcarpaea(スズメノハコベ属):スズメハコベ(インディアンクラススラ)
Scrophulariaceae(ゴマノハグサ科)→Linderniaceae(アゼナ科)
・Lindernia(アゼナ属):斑入りドリマリア、アゼナ、シソバウリクサ
・Micranthemum(和名?):パールグラス、ラージパールグラス
Scrophulariaceae(ゴマノハグサ科)→Phrymaceae(ハエドクソウ科)
・Glossostigma(ハビコリハコベ属?):グロッソスティグマ
水草としてみなさんがなんとなく知っているものとしてはこんな
ところでしょうか。
調べているとアクア関係の9割以上はゴマノハグサ科のまま
となっています。また、それ以外の湿地の植物などを紹介
しているサイトでも多くがゴマノハグサ科のままです。
これでベトナムゴマノハグサはベトナムオオバコと呼ばなければ
ならくなり。。。ません(笑)
まぁ通称名として成立してるし、属を確定させたという報告を
見たことが無いので。。。
なんでも時々は調べないとダメですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿