インターネット上には本当にいろんなことが書かれています。
何時間でも見てられますね(笑)
そこそこ暇な店ですが、まぁそればかりもやってられません。
今回は名称と由来について。
「エキノドルス フムルス」
以前にも書いたことがあるのですが、この名前に
ついて掘り下げたのは私くらいしかいないはずです(笑)
こういう疑問を持つ人に、今のところ出会ってない。
ただ、どこかで本種についてのやりとりをネット上で見かけた
覚えがあるのですが、その中で何かしらの質問の
答えが、私の以前のブログ記事とそっくりだった記憶が
あるんですね。。。どこだっけ?
昔は「オリエンタルから入荷する小さなチェーン系の
エキノみたいな水草だけど、水上葉は丸葉で、あっという間に
枯れてくる。ボンボンみたいな花芽が付いている。」と言う
認識だったはず。
原産地はブラジルとなっているものの、性質が
エキノっぽくないので「エキノ?」と言った印象のある
草でした。
フムルス=humulusと書くのでヒュムルスと呼ばれることも
ありましたが、どこでそうなったのか、なぜかこれが
「ハムリック」と呼ばれるようになっていました。
どうしてもこの「ハムリック」が気持ち悪くて色々
調べるようになったのです(笑)
そうです、調べる動機が「ハムリック気持ち悪い」と
言うところなんですね(笑)
私が洋書を入手するようになってフムルスを調べると
「Echinodorus humilis」と言う名で載っており、
Alisma humileからエキノドルスになったようでした。
シノニムはSagittalia humilis、Ranalisma humilisの2つが
ありました。そして産地がセネガルからスーダン、
ザイールから北ローデシアとあります。
(ドイツ語なのでちょっと微妙ですが)
※ザイール:現・コンゴ民主共和国
北ローデシア:現・ザンビア共和国
別の書籍には、Ranalisma humilisで載っており、
シノニムにEchinodorus humilisとあり、やはり起源は
熱帯アフリカ、セネガルからナイルエリアとあります。
ただし、こちらの書籍には「ラナリスマ属には2種あり、
そのうち1種は南アジアで見つかったロストラータ種である。
こちらはヨーロッパには未入荷。2種目のフミリス種は
輸入されており、アクアリウムやテラリウムで育成される。」
とありました。
と言うわけで、どうやらアフリカ産のオモダカ科らしいと
のことで、「アフリカンチェーンソード」と呼ばれることも
あったと思います。
しかしながら今となっては「ラナリスマ ロストラータ」と言う
名で輸入され、産地はマレーシアになっています。
昔のマザーを無くしてアジアで採集し直したのか、
はたまた元々アフリカ起源の物ではなかったのか、
その点は不明のままですが、1点、貴重な情報として
フミリスの方がロストラータより小さいという記述があります。
確かに昔のフミリスは小さかったような記憶があり
近年のロストラータになってから見た時に
「ん?ちょっと大きくなった?」と言う印象がありました。
差としてはブロードリーフテネルスとサンフランシスコ
ブロードリーフテネルスくらい違うかな。そこまでではないか。。。
って、誰がわかるんでしょ??(笑)
まとめると私個人の見解としては、その昔ヨーロッパ(ファーム)から
東南アジアファームに渡り、生産されていたラナリスマがフミリスで、
それを東南アジアファームが何らかの理由でマレーシア産に
入れ替え生産している現行品がロストラータと言うのが、
落としどころではないかと考えています。
もちろん今となっては検証も出来ないし、サイズの記憶も
上書きされてしまったものかもしれないので定かでは
ありません。私の感覚の中ではある時期を境にモノが
入れ替わってる感じがしているのは事実ですが。。。
ただし、いずれにせよ「ハムリック」とは呼ばないのです(笑)
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