2022年4月10日日曜日

アヌビアス ~きれいな水槽植物~ Part 5

アヌビアスの仲間はビギナーからマニアまで
幅広く認識されている水草です。
その中で我々が身を置くマニアの世界において
群を抜いて人気があるのがいわゆる「耳」を持つ
種類です。
耳とは何ぞや?と言う方は下の画像をご覧ください。
アクアフルールのハスチフォリアです。
ファーム物のハスチは種類としては
ギガンティアになるかと思います。
赤丸の部分がいわゆる耳ですね。

















ギニア便の巨大ギガンティアです。
赤丸部分が耳です。ここまでくると
ハッキリわかりますね。ご立派。

























この耳を持つ種類はいくつかあるのですが、
知られているものは以下の通りです。

An.gigantea
An. gilletii
An.gracilis
An.hastifolia
An.pynaertii

An.gracilis
最後のギニア便で入荷した巨大な
グラキリスです。ここまで大きな株は
見たことがありませんでした。葉の形状や
葉脈も小さい株とは一線を画します。



















An. gilletii
最後のカメルーン便でギレッティとして
入荷したものです。草体サイズの割に
やはり耳が小さいです。100%本種かと言われると
そこはまぁ。。。(笑)一応入荷名と外見上の
特徴からギレッティとしています。ちょっと
迷彩が入りかけてますね。






















An.hastifolia
カメルーン便でハスチフォリアとして
入荷したものです。なるほど耳が前に
返っていて3枚葉のようになってますね。
図鑑で見るような形状です。



















これらは大小はあれど明確な耳を持つ種類として
知られているアヌビアスです。しかしながら
耳付きと認識されてはいないもののアフリカ便で
入荷するAn.barteriの仲間と思われる種類の中に
耳を持つタイプがあります。
An.barteri var. barteriで入荷したものです。
なかなか特徴的な形状で普通の物と異なるのが
わかります。状態が悪かった回ですね。。。

An.barteri var.caladiifoliaで入荷したもの。
このようなバルテリィは昔から稀に見られたようで
マニアの眼に留まっていました。





































耳付きの個性的な種類は入荷頻度が低く、より特徴的な
草姿をしているタイプは更に入手する機会が
少なくなっています。
以前は不定期ながらもアフリカから野生の株が
入荷していましたが例の問題で止まってしまいました。

以下の種類(タイプ)の物はかなりの個性派で
私がとやかく説明するよりもその形状を見て頂いた方が
説得力があろうかと思います。

An.sp. Zohoyea 
ご存知ゾオイアです。これはいつもの便とは
少し異なる産地から入荷したと言うアナウンスが
ありました。現地からのアヌビアスが一旦終焉を
向かえる末期に来ていたためか関西のみ入荷の記憶が。
なぜか良い画像が残ってませんでした。。。

とにかく細葉の耳付きと言う事で
密かに1人で衝撃を受けていました。
当時はあまり伝わっていなかった気が。。

新しい種類なのかギガンティアの地域変異なのか
はたまたハイブリッドなのか詳細は不明です。
実生は出来るらしいです。























































An. cf. gigantea 「pynaertii」
まだカメルーン便が来る前に入荷していた
ワイルドかどうか微妙な感じのギニア便で
ピナエルティとして入荷したものです。

種類としてはギガンティアに当たるのだろうと
思いますが、既存のギガンティアと思われる種と
比較してとにかく耳が長い!場合によってはこの
画像のように耳の方が長くなることも。。。






































An.cf.pynaertii 「hastifolia
ごく初期のカメルーン便でハスチフォリアとして
入荷したものです。入荷時は葉が前に返っている
ハスチと思われる草姿をしていましたが、栽培すると
徐々に葉が細くなりなおかつ耳が左右に伸び始めました。


入荷した中で最もピナエルティに近い形状だと
思います。本種は葉柄に棘がある個体群で、
カメルーンからやってくるギガンティアなどにも
時折みられる特徴です。ファームから入荷する
アヌビアスの葉柄には棘はありません。






































これらは偶然店頭で成長した姿が確認出来ただけで
もしかしたら当時消耗品のごとく大量に入荷した中には
更に変わった耳付きがあったのかもしれません。
恐らく殆ど残っておらず見ることは叶わないかと
思いますが手にした方はラッキーですね。

このような魅力的な種類も今後は新たに入荷することも
無いのでしょう。もちろんそれはアヌビアスだけに
限った話ではありません。

。。。続く

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