あれもこれもとなりますね。。。
さて、前回までは入荷の歴史と言いますか、
今までの流れみたいなものを見てきましたが、
今回はそこに付随して、ファームにおける
本種の扱われ方と言いますか、どういう形で
入荷があったのかを見てみましょう。
Part2でも触れましたが、ホレマニーグリーンの
メイン?の入荷はオリエンタルアクアリウムの
組織培養と思われる小さな株でした。
同じ画像ですがオリエンタルのカタログからです。 ちゃんと'Green'と書いてあるのがポイントですね。 |
複数回入手できた人は水草マニアで間違いないのではないでしょうか。
結局育った姿は一度も見たことがありません。
しかしながら、この時点でオリエンタルがホレマニーの元株を
所有していたことになりますが、当然のように入荷は止まります。
そして、入荷ルートはヨーロッパに移ります。
もうこのファームを知っている人の方が少ないでしょう。
オランダのストッフェルズ。
ここの水草を覚えているというのは水草マニアとしては
なかなかのステータス(笑)
水草の最先端は何事とも同じで東京でしたが、ストッフェルズに
関しては、色々あってむしろ関西での存在感の方が強かった
かもしれません。
オランダのストッフェルズ社のタグです。 ホレマニーのグリーンとレッドがあります。 大阪の業者2社が輸入していたため、珍しく 関西発信のファームだったのではないでしょうか。 |
ホレマニーグリーンが日本に上陸した数は恐らく
ここがトップ。あれだけ入荷したのにどこに
行ったのやら。。。
後に来る南米有茎ブームの裏で廃棄されて
しまったのかもしれませんね。
ナローリーフではありましたが、しっかりと
ホレマニーグリーンしていたと思いますので、
ストッフェルズ自体はホレマニーの本物を
ちゃんと認識していたと言えます。
次はオランダからドイツになるわけですが、
我々はデナリーにオーダーを入れ続けていました。
エキノドルスに強いファームな上に、カタログには
レッド、グリーンともに掲載されていましたから
当然いつかはと期待していましたが、なかなか
入荷しませんでした。
古い方のカタログ(英語版)です。 写真を見る限りは本物、しかもブロードです。 しかしながらまとも入荷せず。下のE141は ホレマニーレッドです。 |
ようやく来たと思った水上葉は水中葉が出ると
なんと赤系の改良品種と思われるものでした。
その後、本物が来たかどうかは忘れてしまいましたが
まともに来た記憶は無く、もしかしたら数株あったかも
しれません。これに関しては記憶が両方に振れています。
すみません、もう20年くらい前の話なので(笑)
そのずいぶん後にホレマニーとしての入荷はありました。
しかしながら、ホレマニーグリーンは私の知る限り
ウルグアイエンシスでした。しかしながら、やや変わった
個体で、見たことのないタイプのようでした。
プラのタグがホレマニーレッド、紙タグが ホレマニーグリーンです。デナリーのタグは 昔はすべて右側の紙タグでした。個人的には プラよりデナリーらしいので紙の方が カッコイイと思ってますが。。。 |
デナリーのホレマニーを待っている間にバースの入荷が
始まり、本物のホレマニーグリーンが入荷することとなりました。
これは確かブロードだったと思います。
緑に輝くHBDのロゴ。 |
さて、この写真ですが…気付いた方は鋭い(笑)
そう、ストッフェルズと同じなんですね。
当時バースのファームは輸出を始めたばかりで、
恐らくはタグの準備が完全に出来ていなかったと
思われます。
後にオリジナルタグに変わりますが、その頃には
ホレマニーが来ていなかったような記憶があります。
最後に来たのがチェコのラタイです。
多くのエキノを記載しているラタイ氏のファームと
いうことで期待が高まりました。
ラタイのタグです。どうにもホレマニーの 記憶が無いのですよ。。。と言うことは。。。 |
ラタイから様々なエキノドルスがもたらされましたが、
玉石混淆であり、良さげなものだけ抜粋するのも
大変でした。もちろん、ここからしか入荷しなかった
種類もありました。
そこでホレマニーですが、記憶が殆ど残っていない。
個人的な興味のメーターが振れたものは必ずどういう形であれ
記憶に残っているのですが。。。
結局ウルグアイエンシスがホレマニーレッドであったので
かすかな記憶を手繰り寄せるとホレマニーはウルグアイだった
ように思います。
その後確かラタイの入荷が途絶えるかどうかの頃だったかに
オリエンタルと思いますが、東南アジアのファームから
ワイルドのホレマニーグリーン(ブロードリーフ)と
同タイプもホレマニーが一度だけ入荷しました。
恐らくこれは日本から増殖株があちらに渡り、生産を
試みたのだと思います。しかしながらその後二度と
入荷することはありませんでした。
結局、ホレマニーは商業的に生産するには不向きな
エキノドルスで、ファームでもトライするものの
長続きしないのが実情だと思われます。
水草自体が飛ぶように売れて、ホレマニーのような
非常に効率の悪い水草もアイテムの1つとして
作っておくか、と言う余裕が世界的になくなり、
なんでもかんでも効率や採算、利益が最優先課題と
なってしまいました。いずこも同じ。
ホレマニー同様、当たり前のようにあった水草も
ラインナップから人知れず消えていっているのが
現状です。
。。。たぶんPart5に続く
0 件のコメント:
コメントを投稿