2018年8月21日火曜日

水草水槽的キャズム〈1〉

以前の水草水槽では底床は主に大磯が使われ、
炭酸ガスの添加器具で入手しやすかったのが
テトラの低圧ボンベ(拡散筒に貯めておくタイプ)
であったため、多くの量を添加するのには
手間か工夫が必要でした。

その時点でかなりハードルが高く、水草の
栽培は比較的マニアックな世界だったと
思います。

しかしながら水草水槽は以前より
難しくなくなりました。なぜかと言うと、
昔に比べ良い性能の器具類が簡単に
揃えられるようになったこと、ソイル系底床の
登場などがあったからです。
これによって「形から入る」ことで
とりあえず様々な水草を育てることが
可能となりました。

とは言うものの、水草水槽を始めてもらおうと
した場合、まず初めに単純に魚を買う以上に
設備が必要です。つまり初期投資が多いのです。
これは相当大きい溝であり、まずここを
超えることが困難です。
金額的に、綺麗な写真を見ただけではなかなか
踏み切れないものがあるのではないでしょうか。
これにより、多くの人が水草水槽を始めません。
販売する側からするとこれは避けることの
出来ないかなり大きめの溝です。

そこで店頭に綺麗な水草水槽があり、実物を
設備込みで見ることが出来た場合、水草水槽が
どういったものなのかを実感出来る可能性があります。
そうすると、その実感を自分の物として想像できる人が
何人かは出てくることがあり、その溝を超えて
始めてみようかとなる場合があります。
もちろん、一度見ただけでは決心がつかなくても
気になってる状態で何度もショップで見ていると
やってみようかという気になることがあります。

やはり実物と写真は違います。
この辺が、実際の店舗の存在意義の1つ
ではないかと思います。

ただ、この初期投資をして水草水槽と言う
趣味を始めることで、投資した以上の対価、
すなわち楽しみ・やりがい・満足度などが
回収出来るのか、それなりの金額を投じたのに
結局途中でやめてしまうのではないか、と言う
不安は意外と大きく、かなり大きな溝となっています。

この溝を超えるの人がまず少ない。
そして幸か不幸かその初期投資を越えたとしても、
その後も水草水槽を継続し、自身の趣味に
昇格するまでにいくつもの溝が存在します。


。。。続く

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