2016年5月2日月曜日

クリプトコリネ ~この美しい水草~ Part3

クリプトの魅力は尽きることが無い、と言う訳で。。。
今回で3回目。レイアウトについての概要などを。


諸事情ありまして、すっかり小型水槽が定着してしまった
我が国ですが、そんな中でもクリプトコリネは楽しむことが
出来る、言わば万能選手なんです。

Part1Part2にも書きましたが、様々な種類があり、
増殖形態から密生することが多いので、レイアウト向きの
水草なんですね。
そして、クリプトが群生するとその個所をベースに
レイアウトを考える。基本植え替えない。
そう、水槽のレイアウト全体をクリプトの群生を中心に
考えるんですね。恐らく近年はこの発想は無いでしょう。
クリプトの群生はそのくらいの価値があるんです。
水草がご主人様!と言う訳ですね。


例えば小型水槽で人気のありそうなサイズの
30x30x30、いわゆる30キューブですが、
こういった水槽でもクリプトの育成やレイアウトは
可能です。コブラグラスやヘアーグラスの代わりに
パルバが使えます。
もちろん、1ポットから始めるとそれらより何倍も
時間を要します。
そして、定番の前景種なら茂りきる前にバッサリと
トリミングしてしまいますが、パルバの場合は、
茂るまでのことを考えると勿体なすぎて切れない。。。
そう、パルバ残しの他変更、となりますね。
すなわち手がかからないとも言えます。これは
水槽維持にとても重要なことです(笑)

これは使いまわし。。。パルバです。
これは6045でクリプトレイアウトを作った時の
画像ですが、400株くらい買ったかな。
植えたのは画像の面積の5倍くらい。
全体の画像を残してないのが悔やまれる。。。
(底床はアマゾニア)


もちろん、ポットもので販売されているスリランカ産の
狭葉系、タイの細葉系なども使用できます。
大きくなりそうなら条件を徐々に絞ればよいだけです。


レギュラー60(60x30x36)だと背景はトンキネンシスや
カウディゲラあたりでしょうか。
中景~はウェンティ系、キー、アフィニスと言ったタイプ。
上手くやれればブローサ、アウリクラータ、ストリオラータ等。
一般種だと面白い所でポンテデリフォリアやコルダータ。
前景は。。。パルバ(笑)、またはウィリッシィ。
今ならホビットもありですが、これもパルバと同じく
必要なだけ買わないとダメっぽいです(笑)
。。。とまぁ、60くらいになると殆ど使えますね。
恐らくクリスパチュラvar.クリスパチュラ。
バランサエほど強烈ではないので水槽の
サイドからバックにかけて使いやすい感じ。
(底床は大磯)
キーです。前回の画像の寄りですね。
葉柄が伸びないので、間の抜けた感じに
ならず、上手く密生してくれています。
下草は南米コブラですが、パルバと思って
見て下さい(笑)まぁこんな感じです。
(底床は大磯 かなり前の状態です)

オリエンタルからペッチィで入荷する種。
よくあるウェンティと比べ細葉でやや頼りない感じ。
色彩と雰囲気は一般的なウェンティ系とは異なる。
(底床はアマゾニア)

大型水槽の前景付近の場合はパルバの3倍速以上で育つ
トロピカ社のルーケンスが使いやすいかもしれません。
まともに成長すると30センチ近くにはなるはずなのですが、
そこはあれですよ、トリミング(笑)

ポンテデリフォリアの水中葉です。
大磯水槽でよく育ってくれました。
魚がタイガープラティと言うところがまるで
洋書の1ページ(笑)産地合ってないですが。。。
60でも使えますが大型水槽の方が
魅力は伝わる種類だと思います。
(底床は大磯)

アクアソイルが出来て、クリプトの育成も容易になった
部分が大きく、パルバの生育はかなり違うと思いますし、
スリランカ狭葉系なんかも成長は速いです。
なので、かなり楽にはなっていますが、基本的に
クリプトの育成はじっくり楽しむ方が面白いと思います。

小型水槽の場合は、二酸化炭素も極僅かに添加する
だけで良く、それだけで順調に育ってくれます。
小型の高圧ボンベなら1本を2~3ヶ月で使い切る
程度の添加量で良いと思います。
有茎草と違って、煩雑なトリミングに追われることは無く、
のんびりと向き合うことが出来ます。
もちろん、クリプトコリネは条件の下方への適応力が
高いので、二酸化炭素の添加を行わなくても、
定期的な換水と、生体の存在で育成することが
可能です。

ソイル系の底床がよく育つのですが、大磯などの
底床でも特に問題はありません。
ただし、二酸化炭素の添加が無い場合、ソイルよりも
更にじっくりと育てることが必要になります。
また、種類によってはソイルの方が何倍も育てやすい
ものがありますので、その辺は下調べをしても
良いと思います。




クリプトコリネの自生地は主に東南アジアであるため、
その地域の魚と合わせることによって、レイアウトの
収まりが更に良くなります。
個人的には現地へ訪れたのは数回で、あまり
見る機会もなかったのですが、サラワクで見た
旧ゾナータのそばを数匹の群れで泳ぐペンタゾーナは
忘れられません。
見た場所は異なりますが、クリプトコリネの自生地
付近では馴染みのある熱帯魚たちが生息しています。
マレーシアではレッドラインラスボラやマキュラータ、
スリランカではブラックルビーやフィラメントサスに似た種、
ベトナムではリネオラータ、グリーンバルブなども
見れました。

使いまわしてスミマセン。。。歴代PCがクラッシュしてるので
画像があまり残ってません。。。
この水槽はスリランカのクリプトをメインにしたレイアウト
だったので、魚はチェリーバルブになっています。
ホント、この水槽の画像を残してないとかどうかしてますね。。。


やはりクリプト・レイアウトにはバルブ系がよく似合う。
小型水槽なら、ボララス、小型のダニオあたり、
60あたりからはプンティウス、旧ラスボラなんかが
良いですね。
アクセントに小型のグラミーやおとなしめのローチ
なんかも良いでしょう。
こういうのを考えてるだけでも結構楽しいんです。
現地のイメージを想像させる水草もなかなかありませんよ。


。。。続く

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