まぁとにもかくにもあちこちで植物だのボタニカルだのと
賑わっております。
私が数年前に感じて予想した、植物を道具とした
マーケットの創出と言うものが、見事に顕在化した
わけです。(と、思いこんでます(笑))
※参照
見えざる手
何年もかけて醸成し、しっかりと果実として実りつつ
あるようで。想像通り、様々な業界から進出したり、
既存の業者が業務拡大したりと、ここぞとばかりに
盛り上がっているようです。
ただし、そこに趣味的理想や過度な思い入れを持って
接したりそれらを期待するのは間違いです。
先んずれば人を制す、先手必勝。
どういう形であれ他より先に需要のあるものを
供給する。ましてや既に需給が逼迫しているものや、
新たな市場であればなおのこと。
こんなことは水草でも繰り返されていることです。
もちろん、もっと前から園芸の世界でもそうでしょう。
ショップもこぞって店頭に並べております。
その際に、「レアもの」と称されるもの等は、最初に
どんなに珍しくてもそれが増えないものなら
いざ知らず、丈夫でよく増えるなら以前にも書いた通り
答えは既に出ているのです。それはほどなく
「レアもの」ではなくなります。
また、簡単に現地で数が採れるものであっても
同様です。
そして時には、「何故このチョイス?(笑)」と言う
種が組織培養で大量生産されることもあります。
そこに需要があるなら供給できる人が勝ちですので
スピード勝負でしょう。その植物がどういう物かは
別問題です。そして、それをコントロールすることなど
出来るわけもありません。
1人の意思で動かしているわけではないのだから。
(ただし、そう言うジャンルも存在するのも事実ですが、
そんなものは一般レベルに降りてきません。)
また、マニアの世界ではなく一般層にまで広めようと
考えた場合、そこに商業的ドラマがあれば更に興味を
持たれやすくなります(例えばプラントハンター)。
もちろん、現在のムーブメントは世間一般が対象なので、
その点は必要であるのですが、マニアが望むような詳細な
情報は無用の長物です。
例えば、殆ど人が訪れない島で首狩り族が居た村から
命からがら1株持ち帰ったとか、その昔、貴族に雇われた
最初のプラントハンターが採って来た植物が同じ場所で
200年ぶりに発見され持ち帰られた、とか。
そう言うのは大切なのですが、それがアグラオネマなのか
チューリップなのかは、世間的には大した問題では
ありません。
なので、それらの名称やそれに関する情報などは
間違っていて当たり前くらいに思っていた方が良いです。
グランデでもスペルバムでも、どっちでも良いんです。
「森の王冠」の方がキャッチーでしょ?
今、再び珍奇植物としてもてはやされているチランジアも
昔にエアプランツとして大量に輸入され、大量に消費
されたもので、そのブームの去り際などは換金するのに
投げ売りされたと聞きました。
そう言う時期を経て 本当に好きな人たちだけがやる様に
なったのかと思いますが、再度こういう流れになったので、
また同じ事が繰り返されるでしょう。
これらもその一例と言うべきかわかりませんが、朝の
ワイドショーにも取り上げられるようになった盗難や
専門業者や日本だけには止まらない採集や販売の
広がりなどが見られます。
アクア関係では引き続きと言いますか、再びと
言いますか、ドラマやトーク番組などのセットに
水草?水槽が置かれていることが目立ちます。
また、大野君(嵐)のドラマでは社長室でメダカが
飼育されています。ショップの水槽の前で思い悩む姿も
ありました。まぁメダカブームですからね。
不思議なのは、水草(やアクアリウム)はメディアに
登場しても確実に広がらず、テレビに出ようが、
映画の題材になろうが、本が出ようが日本と業界固有の
理由があるので確実に無理なのですが、なぜか時々
取り上げられるんですよね。
あれを見て「流行ってる!」と見るのは早計で、特定の
業者等の利害関係で成り立っていると見るのが
自然じゃないかと思います。なのでビジネスチャンスが
ある!ってことにはならないでしょう。
もちろん個人で上手く立ち回る分には別ですが。
そして今年も例の本が発売されるようです。
見出しだけ見ましたが、乗っかってますね、珍奇植物(笑)
まぁ以前から言い続けている水草界の筆頭である
レースプラントは出てると思います(笑)
あとはなんでしょう?タヌキモやウォーターローンと言った
食虫あたり、溶ける水草クリプトコリネでしょうか。
切れ込みのある葉なんかもそうですかね。ブセなどの
着生するものとか。
しかしながら、すべてが馴染み深すぎて、珍奇も何も
無いです(笑)水草好きならみーんな知ってる草です。
もちろん、乗るのも背を向けるのも自由です。
商業的な行動を否定するものではありません。
多くの人の目に触れることによって、興味を持つ人が
居て、その中から愛好家が生まれるのは何度も
見てますから。なので当然ビギナーの取り込みは
重要ですから、それはそれに相応しい形でやれば
良いのです。
継続できるのであれば。
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